南国通信 - パラオの海からThe Diving Junky Magazine

グルクンカーテン

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台風16号が日本に向かって進んでいます。

かなり大型のようなので、予報進路上にお住まいの方はどうぞお気を付けください。

台風と言えば近年、日本に接近するルートが増えているように感じます。大体の台風はグアムの近くで発生して、そのまま東へ移動しながらフィリピンの方へ行くことが多く、その内のいくつかが日本の方へ行くというのが、僕の思っている過去の台風パターンでした。

気象庁の出しているデータを10年ごとに分けて見ても、上陸台風が10年ごとに増えているのが分かります。

専門的なことは分かりませんが、日本近辺の海水温だったり、太平洋高気圧の張り出しの強弱だったり、台風を西へ押す偏西風が北に移動したり、と理由はいろいろあるようですが、いずれにしても気象の変化により日本へ接近する台風の数は増加傾向にあるようです。

この現象は僕がいるパラオから見ると、パラオへの影響が少なくなることを表します。

夏の台風は僕らダイビング屋からすると困った存在ですが、海をかき混ぜ水温の上昇を抑えるという効果もあるようなので、必要な存在だとも思っています。なので、来たら困る存在ですが来ないとそれはそれで困るのです。

そんなことをスタッフに話していたら、「秋野さんは台風来たら文句言うくせに、来なかったら来ないで文句言うんですね! 来ても来なくても文句が出るなら、どっちでもいいじゃないですか。ねえ!」と、言われました。・・・仰る通りでございます。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

今月の写真はグルクンです。ご存知の方も多いと思いますがグルクンというのは沖縄の方言で、写真に写っている魚たちの正しい名前はタカサゴとクマザサハナムロそしてササムロの三種です。

ですが、一言でグルクンと言ってしまったほうが簡単なので、ここではまとめてそう呼びます。

外洋のドロップオフなどのポイントでは大きな群れで見ることができます。プランクトン食なので、それを運ぶ流れが均等に当たるようなリーフでは、リーフ沿いにまるでカーテンのように「面」になったグルクンの群れを観察することできます。海中では体色が青に見えるので、濃いブルーの背景にメタリックブルーのグルクンがヒラヒラと映えます。

このグルクン、群れることは群れるのですが、外洋ではそれぞれの個体がプランクトンを食べやすいようにあまり密集しません。

ですが捕食者である大型の魚が近くを通ると、とたんにギュッと群れの密度を高めます。その一瞬の緊張が水の中に伝わる瞬間。何が起きるのだろうと僕らダイバーも水中でドキドキしながら次に起きるシーンに目を凝らすのです。

グルクンの群れ

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秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属

パラオ在住23年。気がつけば現地在住の現役ガイドでは最古参。「データ」が大好物で、なんでもかんでもすぐに分析したがる「分析フェチ」。

だいたいの魚は好きなのだが、未だにブダイのことだけは苦手。とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。

洋酒より焼酎。肉より魚。果物と酸っぱいものは見て見ぬふりをする。最近甘党。人生ビール党。

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