光り輝くということ
7月になりました。いよいよ日本はオリンピック開幕に向かってまっしぐらといったところでしょうか。
色々な意見もあるとは思いますが、誰かが何かを決断しなければいけませんからね、不平不満ばかりに偏ることなく、一国民として、一地球人として、出来るところで精一杯応援をしたいと思います。上手く行ってくれるといいですね。
そんなオリンピックに出場する選手になるのには、それこそ子供のころからものすごいトレーニング積んでいくのだろうと想像をします。それこそ人生をその目標のために捧げるというくらいの勢いでしょう。
出場選手を選ぶのは選考会やその競技団体の会議で決定されることが多いようですが、それにしてもそういった所で頭角を現しておかないとダメでしょうし、数百、数千という沢山の選手たち中で輝いている人、きっとそんな人がオリンピック代表に選ばれるのでしょうね。
是非、各国の選手の皆さんには無事で頑張っていただきたいものです。
と、そんなことを書きたかった訳ではありません。
先日ブルーコーナーに潜ってきました。その時のギンガメアジの群れの写真です。
通常僕らがお客さんのガイドをしながら潜るとき、水底がある場所では安全のためリーフの上を水底に沿って移動します。水深でいうと大体15mくらいでしょうか。すると魚の群れを見るとき必然的に下から水面側を見上げるような構図となります。
写真を撮ると、おそらく背景が水面の水色で、下半分が水底のリーフ、そして画面全体にギンガメアジがちりばめられたような、そんなイメージの写真が出来上がると思います。
そんな写真は山ほどあるので、なんか面白くないな~と思い水深5mくらいまで泳ぎあがり、群れの少し上から見下ろすようなイメージで撮ったのがこの写真です。
ブルーコーナーの地理上、午前中で上げ潮の流れの時は被写体となる魚の群れが順光になることが多いのですが、この日は下げ潮側の流れ、そしてなんとギンガメアジの群れはリーフの棚上に居るという半逆光の条件でした。
そんな中、1尾のギンガメアジが体を少し傾けたら、その個体だけ太陽光を反射して良い感じに光りました。
この個体が光り輝くためにしたことは体を傾けただけで大した努力はしていないと思いますが、沢山いる他のギンガメアジたちの中で1尾だけ輝いてるこの写真を見て、ふと冒頭の選手たちの事を思い浮かべた、オリンピック開催月でした。
秋野 大
1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属
パラオ在住25年。パラオ現役ガイドで最古参。「データ」が大好物で、なんでもかんでもすぐに分析したがる「分析フェチ」。
だいたいの魚は好きなのだが、やっぱりブダイのことだけは苦手。とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。
洋酒より焼酎。肉より魚。果物と酸っぱいものは見て見ぬふりをする。最近甘党。人生ビール党。
ミクロネシア・パラオ
DayDream PALAU
P.O.Box 10046 Koror Palau 96940
Tel:680-488-3551
Fax:680-488-2199
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