新種記載、その魚の名は

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伊豆や八丈島では普通に見られるけど、あまりにもキホシスズメダイにそっくりなため、一昔前まで混同されていたスズメダイ。

どれだけそっくりか下の写真を比べてみてください。上がキホシスズメダイで下がそのキホシスズメダイにそっくりな子です。

キホシスズメダイ
キホシスズメダイにそっくりな子

どうですか、そっくりでしょ。

写真で比べると少し違う特徴も見えてきますが、水中で見るとまったく分かりません。キホシスズメダイそのものに見えてしまいます。

私も最初は同じ種類と思っていました。だだ、ちょっと疑問を持っていて、深場タイプと浅場タイプのバリエーションなのかなと思っていました。

今から14年前の話です。

ある方に深場タイプは別種のスズメダイではというヒントを頂いたのがきっかけで、その正体のなぞ解きが一気に進んだのでした。

繁殖行動やその時のオスの婚姻色、求愛の行動まで調べ、間違いなくキホシスズメダイとは別種であることを確信したのです。

もうその時は、キホシスズメダイとそっくりなスズメダイを混同することなく、どのステージでも識別できるようになっていました。

このキホシスズメダイそっくりな子の幼魚は、全身が黄色です。

キホシスズメダイにそっくりな子の幼魚

全身が黄色い幼魚は他にも、コガネスズメダイ、ヒマワリスズメダイ(当時はこれも和名が付けられてませんでした)がいて、かなり混乱しましたが、おかげですべての謎が解明されスッキリしました。なぞ解きって楽しいですね。

そのスズメダイが、2018年6月にやっと新種記載されました。

和名はナノハナスズメダイ、学名はChromis Katoi、英名はKato’s chromisとなりました。

学名、英名は私の名前です。新種記載で私の名前まで付けてくださった岩坪先生ありがとうございました。

ベラに続き、思い入れのあるスズメダイまで私の名前が付き感無量です。

ナノハナスズメダイ
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加藤
加藤 昌一

横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代

1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。

飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。

ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。

水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

伊豆諸島・八丈島
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