ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

60マクロレンズと105マクロレンズ

よし、ウミウシ撮りに大瀬崎に行こう!と思いつき、行ってきました大瀬崎。

多分30年振りになると思う。富士山が見え、台車が並び、ダイビングショップや民宿、あの当時の風景と変わらない「大瀬崎」でした。

今回の目的はウミウシです。ウミウシと言えば「ちびすけ」、かわちゃんのところだね。さすがウミウシ専門店とうたっているだけに兎に角1cm以下のサイズばかりを次から次へと出てきます。予想はしていたものの、まず肉眼で見ても何が何だか分かりません。はっきりいってローガンズにはきつい被写体ばかりでした。

使うレンズは60マクロレンズ。105マクロレンズではと思われますが、最短はどちらも等倍ですので、被写界深度の広い60マクロレンズを使用してます。それでも突起の多いウミウシだと、全体にピントを合わすことができません。しかも小さいからファインダー越しでさえ、全体が分からないので勘で撮る始末です。

写真は2mmサイズのイナバウミウシ。

小さすぎでファインダーですらその種類が分からなかったほどです。当然上からなのか横からなのかが分からず、多分これが触角かなぁ~と見当を付けて撮ってました。もちろんこんな写真では図鑑に使えずボツとなりました。

イナバウミウシ

60マクロレンズのもう一つの利点は大きなウミウシでも対応できることです。

105マクロレンズで同じ大きさの被写体を撮るには、60マクロレンズより離れて撮らなければならず、そうなると水のフィルターが厚くなりストロボの光が届きにくくなり、ピントは合ってももやっとした色の写真になってしまいます。その点大きい被写体でもしっかり寄れて色がカチッと撮れる60マクロレンズは使い勝手の良いレンズです。

やっぱり写真はカチッとした方が好きかな。

写真はピカチュー、大きさは6cmくらいあったかな。60マクロレンズだと、しっかり寄れて絞り込めるからカチッとした写真に仕上がりますね。

ピカチュー(ウデフリツノザヤウミウシ)

この大瀬崎に行くために予め機材とハウジングの一部とストロボを送ってました。

こんな時に限って、八丈島でとんでもない奴が現れるものです。

イトヒキコハクハナダイの幼魚。

八丈島ではまだ記録のない深場のハナダイの仲間です。スジハナダイによく似ているのですが、体側のスジの入り方が異なるので「スジ違い」なんて愛称でも呼ばれていました。

そんなハナダイが、なんと水深10mの場所で現れたのです。

カメラは無し、でも撮りたい。仕方ないのでスタッフの水谷のカメラを借りて撮ることにしました。

でもそのカメラには105マクロレンズが付いているんですよね。

久々に使ったけど、寄り過ぎると被写体はみ出すし、離れるともやっとしたし色になるし、好きになれないレンズですわ。

105マクロレンズって寄れない被写体に対してはとっも有効なレンズだけど、寄れちゃう被写体には適さないレンズですね。

イトヒキコハクハナダイの幼魚

加藤
加藤 昌一

横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代

1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。

飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。

ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。

水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

www.regulusdiving.jp

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