ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

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随分前の話になるが、ヒメオオメアミというアミの仲間がいるんだけど、その当時は何の仲間なのかまったく分からず、見た目からカニのメガロパ幼生かなと、ちゃんと調べもせず勝手に言ってしまってました。

当然その間違った情報はダイバー間で広がり、私の耳に届くわけで。ブログなんかにもそんな情報を目にするわけで・・・。ずっと黙っていようと思ったけど白状しちゃいます。そのガセネタを流した張本人は私です。

ヒメオオミアミはカニのメガロパ幼生ではありません。アミの仲間、アミの仲間です。しかも幼生ではなく立派な成体です。カニの仲間ではありませんよ~。。

写真はそのヒメオオメアミです。ちなみに写真は水谷が撮ったものです。なぜか私、ストックありませんでした。

ヒメオオメアミ

さて、それでは本物のカニのメガロパ幼生はどんな奴なんでしょう。そもそもメガロパ幼生って何だと思いますか。

卵から孵化したカニの幼生は、まずはゾエア幼生と呼ばれる浮遊生活に適応した形になります。

この浮遊生活の中で脱皮を送り返しメガロパ幼生という形に変化します。

このゾエア幼生からメガロパ幼生までがプランクトン生活期にあたります。その後砂浜や磯などでよく見られる皆さんがよく知っているカニとなるのです。

それでは本物のメガロパ幼生をご覧ください。

トゲアシガニ属の仲間のメガロパ幼生

多分トゲアシガニ属の仲間のメガロパ幼生だと思うのですが、親のカニとは全然違う形をしています。そもそも歩脚もハサミも全く見当たりません。大きな目とエビのような尾っぽだけしかありません。

えーー、これカニですかぁ~って言われてしまいそうですね。

実はこの形になって、中層をびょんぴょん泳ぎ回っているのです。そして一瞬だけ、歩脚を広げて停止することがあるのです。

それがこれです。

トゲアシガニ属の仲間のメガロパ幼生

歩脚とハサミを合わせて10本、十脚目のカニの仲間ですね。

今度は正しい情報ですのでご安心ください。

ただし、トゲアシガニ属の仲間かは怪しいですがね。

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加藤
加藤 昌一

横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代

1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。

飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。

ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。

水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

伊豆諸島・八丈島
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