訂正
夏の黒潮は青くて青くて、どこまでも見渡せる最高の透明度だね♪
こんな海だからこそボートダイビングが最高なんだ。
特にボートポイントでは、ハナゴイが数千匹の大群が乱舞。南のサンゴ礁でもこの数は見られないんじゃないかと思うほどの数だ。
その中を沖縄系列の南の魚たちがたくさん見られ、一瞬ここは沖縄かと思ってしまうほどである。
ところが小笠原系列の魚も負けてはいない。ミヤケベラのハーレムからスミツキカミナリベラは飛び回り、コビトスズメは至るところで見られ、一瞬ここは小笠原かと思ってしまうのである。
その中で驚きの魚が現れた。
ハナダイギンポ。
八丈島で出るなんてあり得ない種である。
ハナダイギンポ。
もちろんガイド中。だけどコンデジで夢中になって撮ってしまった。ガイド中なのに・・・。それほど価値のある出現である。
しかーし、後になって冷静になって考えたら、雄輔さんの「日本の海水魚」に載っていたハナダイギンポであることに気づいた。
実はこれ、ニラミギンポの黄化個体。つまりハナダイギンポではないんだ。
一度図鑑を出してしまうと、間違った写真や記述が見つかっても、増刷が決まらないと訂正ができない。
直したくても直せない。このジレンマは痛いほどわかるのである。
雄輔さんの「日本の海水魚」は改訂版で直されたよ。気になる人は買って見てね。
私の図鑑も直したいところがあるんだけど、増刷が決まらないと直せないんだ。
とりあえずは「ベラ&ブダイ」は直したい。是非買って増刷に貢献願います。
なんてね。
加藤 昌一
横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代
1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。
飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。
ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。
水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
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- 2020.12:ガイドの楽しみ
- 2020.11:生態写真に点数を付けたら、負けてしまったという件
- 2020.10:常時携帯
- 2020.9:告白
- 2020.8:圧を感じたい時もある
- 2020.7:拍子抜け
- 2020.6:対象物と寄り
- 2020.5:しばらく振りのお魚さん
- 2020.4:ウミウシは続くよ、どこまでも
- 2020.3:先が見えたら・・・
- 2020.2:メガネと透明度
- 2020.1:改訂版のウラ話
- 2019.12:訂正のタイミングと一発勝負
- 2019.11:人間も騙される凄い奴
- 2019.10:「旬を逃す」 それステータス
- 2019.9:体験ダイビング中の楽しみ
- 2019.8:訂正
- 2019.7:羊
- 2019.6:毎日少しずつ
- 2019.5:ローガンズとウミコチョウ
- 2019.4:60マクロレンズと105マクロレンズ
- 2019.3:オヤジ撮り
- 2019.2:被写界深度との闘い
- 2019.1:経験と勘
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