ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

拍子抜け

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レグルスがオープンする頃からだから、彼是30年以上からかな~。

八丈島で見られる魚を全種撮影するという、ポケモンGOばりの課題に取り組んでいた。

全種撮るといっても、その当時は、その写真を何かに使うという目的はない。

八丈島にはどんな魚がいるんだろうという好奇心と、集めるというコレクター的な楽しみが相まって、飽きることはありませんでした。その中でも種数の多い科は別として、少ない科をコンプリートするという、なんともしょうもない単純なことに燃えてました。

とは言っても、あくまでもダイビングで見られる範囲で、という条件付きですけどね。

例えばゴンべ科は、オキゴンベ・ミナミゴンベ・ヒメゴンベ・ウイゴンベ・イソゴンベ・スミツキゴンベ・クダゴンベ・ベニゴンベ・フタホシゴンベ・サラサゴンベ・メガネゴンベ・ホシゴンベ・イレズミゴンベと13種類。

うち八丈島で撮ったのは12種類。あと1種類イレズミゴンベのみを残すのみとなっています。多分そのイレズミゴンベを八丈島では撮る日はないなぁ~。だって日本では極めて稀、小笠原からマリアナ系列の魚ですからね。

こんな感じで、今現在まで八丈島のみでコンプリートしている科はありません。まぁ当然と言えば当然。科によっては深海の種類もいるし、バリバリの温帯種だっているので、すべて八丈島で撮ることは不可能です。それでも挑戦することに意義がある、いや意地があるってことです。

その中で科は少ないけど深海の種も多いトラギス科がいます。深海の種を除けばかなりの種を八丈島で押さえていますが、どうしても見つからないオヨギトラギスという種がいます。

以前この種を追い求め、いろいろなポイントに通いましたが、見つかるのはハワイトラギスばかり。最初はハワイトラギスをオヨギトラギスと勘違いしていたので、「なんだオヨギトラギスっていっぱいいるのね」と思っていたのですが、これは大きな間違い。今まで見ていたのは、すべてハワイトラギスと言う事が分かりガックリしたことを思い出します。結局ホンモノのオヨギトラギスを見つけることなく今に至るのです。

こんな感じで、勘違いや間違いを繰り返し、いろいろな種類が八丈島に生息していることを知るのでした。そんな思い入れの深いオヨギトラギス。あれだけ探したオヨギトラギス、絶対に八丈島で見られないと思っていたオヨギトラギスが、ここ数か月前からナズマドの至るところで見られるようになっているのです。

拍子抜けもいいとこ。自然の仕業か、それとも神の仕業かは分かりませんが、思いっきり翻弄されております。

これだったら絶対に八丈島で見られないと思っているイレズミゴンベも、もしかしたら現れるのかも知れないと、小さな小さな期待を膨らませるのでした。

オヨギトラギス
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加藤
加藤 昌一

横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代

1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。

飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。

ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。

水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

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