あくまでも個人的な狙い in レグルスツアーマクタン編

毎月みいさんのページを楽しみにしている豪海読者の皆さん、こんにちはです。

今回はみいさんの諸事情というか、最初から書く気がなかったかは分かりませんが、のっけから「親方、今月の豪海倶楽部よろしくね♪」と頼まれちゃったので、2月に行って来たレグルスマクタンツアーの報告でもします。

まず、南のサンゴ礁域に来ると必ず撮るベラがいます。なぜ撮るかというと好きだからとしか言えませんが、あえて言うならば錦鯉のような色彩といざ撮ろうとすると必ずと言ってよいほどそっぽ向くからです。

この素っ気なさ、ますます気に入ってしまうんです。

あ〜、名前はヤシャベラね。

ヤシャベラ

毎回海外にツアーに出かけると、そのご当地ならではの魚と日本にいない種類の魚を撮ることにしています。

まずはGREEN-HEADED WRASSE、学名Halichoeres chlorocephalusです。

パプアニューギニアでしか見られない固有種と思われていましたが、最近ではフィリピンでも数は少ないものの生息が確認されています。

今回お世話になったショップは、アクエリアスさんです。

あの拓ちゃんのお店です。我々が行った日程は満員御礼だったので、柏島のアクアスまっちゃんが駆け付け、最強タッグのガイド陣となったのです。

その拓ちゃん一押しのGREEN-HEADED WRASSEですので、目いっぱい撮らせていただきました。

ベラの場合、オスがいれば近くにメスもいるものです。紹介されたのがオスだったので、途中からメスを大捜索。

もちろんいました。連れのゲストが幼魚まで見つけちゃったので、オスとメス、そして幼魚のステージまで撮ることができたのです。

やっぱベラは全ステージおさえるのが基本だね。

写真はメスのステージです。

GREEN-HEADED WRASSE

まぁすんなりと幼魚のステージまで撮れれば御の字なんですけど、ベラの場合は、メスの色彩と幼魚の色彩が同じものは少なく、別種と思えるほど色彩が異なるものの方が多いのです。

例えばマクタンの水深3mの浅い水域に多いSAGRASS WRASSE、学名Halichoeres papilionaceusは、インドネシア、マレーシア半島、フィリピン、パラオ、パプアニューギニアに生息するベラです。

沢山いたのでオスもメスも簡単に写真に収めることができましたが、幼魚らしきものがいないのです。これはまったく色彩の異なるパターンだと思い、視点を変えて探してみると、ピンポーン、当たりです。

この謎解きもベラ撮影の楽しさでもあるんですね。

SAGRASS WRASSE

今回は沢山の種類のベラを撮りましたが、もう一つの目的を忘れてはなりません。

八丈島にはモンスズメダイの成魚が見られません。

このモンスズメダイですが、最近成魚には、尾びれの白いタイプと黒いタイプの二つの色彩バリエーションがいるという話を聞いたので、今回このマクタンで是非調べてみたいと思ったのです。

こちらは尾びれが白いタイプの図鑑などで紹介されているモンスズメダイです。

浅いサンゴ礁の中層に沢山群がっていました。

尾びれの白いタイプのモンスズメダイ

黒い尾びれの色彩バリエーションもすぐに見つかりました。

こちらは産卵床を構え、卵を守っていたオスでした。モンスズメダイの産卵床は岩礁の狭い範囲に砂が溜まった場所です。

オスは砂の上にあるサンゴ礫や小石をきれいに排除して、80cm四方の粒ぞろいのきれいな砂溜まりを作ります。

メスは砂と卵を絡めて敷きつめるように産卵します。あとはオスが卵の孵化まで守るのですが、この時のオスが尾びれの黒いタイプだったのです。

尾びれの黒いタイプのモンスズメダイ

そこで、このオスをちょっと追ってストレスを与えてみました。するとみるみる内に黒い尾びれは白っぽい尾びれへと変化したのです。

尾びれが白っぽいく変化したモンスズメダイ

とは言っても完全真っ白な色彩にはなりませんでしたが。

尾びれの白いタイプと黒いタイプの二つのバリエーションは、どうやら繁殖行動の時の色の変化と思われます。

但し、オスが産卵床を持たない通常時の時に、果たして真っ白な尾びれなのかどうか、真っ白な個体群で繁殖行動を見たという情報もあるので、もう少し調査が必要ですね。

おしまい。

あれ、レグルスツアー報告じゃないの? と思ってましたか。だから、あくまでもレグルスツアーと関係ない個人的なお魚調査ってことです。

でもちょっとだけ潜ったポイントマップを紹介するね。拓ちゃん入りで♪

マクタン周辺のポイント

来年も行けるかなあ?

トラックバック URL:http://www.gokaiclub.com/2013/03/regulus/kato/2755/trackback
加藤
加藤 昌一

横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代

1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。

飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。

ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。

水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

www.regulusdiving.jp

レグルスダイビング

バックナンバー
あくまでも個人的な狙い in レグルスツアーマクタン編 < 伊豆諸島・八丈島から < トップ