豆南諸島報告

豪海ファンの皆さんこんにちは、八丈島を担当していますレグルスの“み”ではなく、加藤です。夏の激務と無休に耐えきれず、逃走をたくらむ”み”さんに代わって、今月は私めがお送りいたします。

いやぁ〜、まじ今年の夏から9月に掛けて忙しかったぁ〜。忙しすぎて7月の終わりに行って来た豆南諸島の写真整理とリスト作りを放置しておりましたわ。

豆南諸島は、八丈島の南から小笠原の北にかけて点在する岩や島々のこと。その中の青ヶ島、ベヨネーズ列岩、須美寿島に、縁あって国立科学博物館の魚類調査に同行してきました。

この島々は一般にはダイビングすることはできない地域ですが、以前から巨大な回遊魚やサメがうようよいいるという噂を聞いていたので、是非一度は潜ってみたいと思っていたのです。

そんな場所へ、正式な許可をもらった上で堂々と潜れるわけですから、タンクを沢山積み、カメラを2台持って、時間の許す限り潜ってやろうと思ったのは当然ですね。

ファーストダイブは青ヶ島。巨大なフエダイやバラハタやトカラベラの老成魚やらツユベラの老成魚は目につくんですが、あれ?どこかで見た景色、いる魚たちもお馴染みのものばかり…。そうなんです、八丈島の景色そっくりっていうか、八丈島の南の石積みというポイントに潜ってるみたいな錯覚にとらわれちゃいました。物珍しさや新鮮味が感じられず、三本潜って終了。

二日目、今度はベヨネーズ列岩です。ここは以前漁師の手伝いをやっていた頃、夜停泊したことのある場所で、「いつかここで潜ってみたいなぁ」と思ったところでもあるのです。

潜降すると、なんだかテニアングロッドの浅いところや、サイパンのブルーコーナーの根の上にいるような印象を受けました。

さすがここまで来ると亜熱帯の海って感じです。カッポレやギンガメアジ、カスミアジ、イソマグロなどの大物が次から次にやってきて、ウメイロモドキが無数に群れています。

憧れのミナミイスズミなんて、うじゃうじゃ過ぎるぐらい大群で群れています。

ミナミイスズミ

そう、今回の一番の目的だった、イスズミとミナミイスズミを目視でも写真でも見分けられるようにしようという課題は、あっという間に達成できてしまったのです。

それと黄色いミナミイスズミを撮影すること。こちらも、群れの中に黄一点でいる写真まで撮れちゃいました。

黄一点のミナミイスズミ

結局ミナミイスズミは青ヶ島からベヨネーズ列岩、須美寿島まで、浅い水域に溢れるような大群でごく普通にいることがわかりました。

ベヨネーズ列岩、いいポイントですねぇ〜。お客さんを連れてきたら大喜び間違いなし。が、それにしても、やはり新鮮味が感じられません。理由は簡単、ユウゼン、レンテンヤッコ、テングダイ、八丈島の代表選手が一通り揃っていたからです。サメが多いのは噂通りでしたが、3mを超える大物の影はなく、みんな1.5mほどの小さい子ばかりでした。

サメ

三日目は今回のメイン、須美寿島です。

やばい・・・、ここはやばい。

底なしのドロップオフ・・・、渓谷のような景色・・・。

入るタイミングが悪く、あり得ない激流でしたが、激流じゃなかったらもっと潜りたいと思うほどの凄いポイントでした。私の中では今までの中でトップのポイントになるかも。

激流だったため、慎重にドロップの壁面をそろそろと下りて行くと、私よりでかいイソマグロが目の前を横切り、カッポレからロウニンアジ、カスミアジなんて次から次へと通り過ぎていくのです。サメは相変わらず小さいけど・・・。

そんなことより、私を脅かしたのは壁面にはびっしりと群れるオレンジストライプ・ピグミーバスレットたちと、その群れを守るように未記載種と思われウツボの仲間が何匹も顔を出していたことです。

近づくとオレンジストライプ・ピグミーバスレットたちは、一斉にそのウツボのいる穴に避難するのです。まさに守り神です。

とりあえずこのハナダイは、オレンジストライプ・ピグミーバスレットということにしていますが、ちゃんと調べれば新種になる可能性を秘めています。

もちろんこのウツボだって、調べれば新種になると思っています。

大物の魚たちが見られる噂の豆南諸島。私にとっては未知な魚たちがまだまだ見つかる素敵なポイントなんです。

もう一度須美寿島潜りてぇ〜! 鳥島と孀婦岩も潜りてぇ〜!!

ウツボ

また来年のお楽しみでーす。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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