必ず何かが違う
幼魚大図鑑の製作開始。
ここ10年近く止まっていたやつを再開、今まで数回再開しては止まるという状態でしたが、学者先生が一応定年になり、時間の余裕ができたから。
イチモンスズメダイの1.5cmぐらいの子供。
これより小さくなればなるほど、ミヤコキセンスズメダイの子に似てくる。1番後ろの青い部分が、ミヤコキセンは長く黒が混じるのが特徴だけど。
下がミヤコキセンの子で、このサイズなら一目でわかるけど、小さくなればなるほど種の特徴がはっきりするまで難しい。学者さんは見切り発車はしないから。
生活する環境が違う感じもあるけど、場所によっては混じることもある。少ないけど。
で、これをやってて、1番感動するのは、もっとすごく似てる種でも、必ず何かが違うということ。
当たり前の話なんだけど、めちゃ似てて、世界の誰も気がつかなかったことが、ある日誰かが気がつくことがある。
まじ〜〜!って感じだ。
そしてしばらくすると、それは誰でもわかるじゃんって感じになるのが面白い。
絶対外観からじゃわからないって、学者さんが言ってたのもわかってしまうことがある。
DNAの解析とか、どんどん安くなってわかることが増えるだろうから、面白いよね。
幼魚の探索をしてて、わかったからどうなの?ってのはあるけどね。笑

吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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