ラウスカジカ
あけまして、おめでとうございます。
みなさん、今年もよろしく。
写真はラウスカジカ。羅臼で撮影した。知床にもいたけど。北の魚はホント素人とはいえ、こんな奴がいたんだね。
地味な魚が多い北の海の印象だけど。かなり顔なんか派手。でも個体によっては、もっと地味。ついでにこいつの幼魚も撮れた。また北海道もいかなきゃだね。
去年は本当に,悲劇的にひどい年だった。大震災に原発事故。こんなひどいことが、生きてるうちに起きるとは思わなかった。
個人的体験としては、放火で家が燃えたこともあるし、窃盗団に新車のランクルをかっぱらわれたり、ハワイでレンタカーごと、器材ほとんど盗まれたりしたけど、あんまりめげずに生きてきた。家が燃えたときは1週間で片付けて、小笠原に潜りに行き,友人達にあきれられたりした。まー人生いろいろあるから生きてれば良しというのが、座右の銘だ。
だが、今年の出来事は、次元が違った。心が折れたって感じだった。
幸い東北の友人は皆無事だったし、宮城の佐藤夫婦とは、その後北海道で潜ったし、伊豆のうちにも遊びにきてくれたけど。
津波のあの、凄まじい映像を自分は安全な場所で見ているのに心が折れた気がした。
そして原発だ。水素爆発しているのに、なかなか逃げない人達や、避難指示の遅い政府。そして安全,安全というマスコミにも、イライラして、普通の気分ではいられなかった。
本当のことなんか、過去のデータの少なさから見て、誰にもわかるわけないのに。風評被害だなんて決めつけられるのか。よくいえると思う。
スピーディーは早くから、ドイツのHPで見れたし、メルトダウンしてると最初からいわれてたし、核が暴走して爆発すると、被爆圏は300から500kmとアメリカの研究者は当初からいっていた。ネットの威力はすごい。
あとから出てくる話は,全部その通りだった。
いろんな国いってきて、日本と日本人が好きなんだけど、ホントに自分の国に、こんなにがっかりしたことはない。
お国などというものをあてにしてたら、ホントひどい目にあうよな〜
辛気臭い話になったが、今まであんまり書いたり言ったりしないようにしてたから2011年の最後に書いておこう。出るの新年だけど。
https://www.gokaiclub.com/2012/01/yusuke/ichimai/2025/trackback

吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
- 2018.12:リュウグウノツカイ
- 2018.11:クロダイの幼魚
- 2018.10:ハナビラウオの子供
- 2018.9:スルメイカ
- 2018.8:タマカエルウオ
- 2018.7:沖縄に行く
- 2018.6:ホンヒメイカ
- 2018.5:キアンコウの稚魚
- 2018.4:ハナダイの子供
- 2018.3:イシガキダイの幼魚
- 2018.2:ハナミノカサゴの赤ちゃん
- 2018.1:フクロズキンウミノミ
- 2017.12:アオサハギの赤ちゃん
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- 2017.5:キアンコウの幼魚
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- 2016.1:あけまして、おめでとうございます〜
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