標準和名の重要性
早くも「ヤドカリを通して屋久島の海を語る」という企画があまりにも難しいことに気づき、テーマを変えようかと思う今日この頃。。。(笑)
普通に「屋久島で見られるヤドカリを紹介!」に変えちゃおうかな〜(^^;;
唐突だけど、「ホワイトソックス」という英名(?)にはいつも違和感を感じる。人の見方にはいろいろあって、同じ生き物を見ても同じように見えるとは限らない。見る人が違えば、見方も変わってくるのだ。
白い足に着目して「ホワイトソックス」と呼んでいるのは分かるのだけど、僕的にはむしろ真っ赤なボディの方が目を引く。白い足よりも、真っ赤なボディにこそ、強烈な印象が残るエビだと思うのだけど。。。
僕なら間違いなく「レッドなんちゃら」とかいうニックネームをつけるに違いない。(^^;;
【ヒメホンヤドカリ属の一種 – Pagurixus haigae】
写真はまだ和名のないヤドカリだ。
当然、「ヒメホンヤドカリ属の一種」では味気ないので、ニックネームをつけた。僕はこいつを初めて見たとき、ハサミ脚の「ハの字」の斑紋が強烈に目に入ってきて、「ハの字の子」と呼んでいた。
しかし、あるヤドカリ好きなガイドさんと話をしている時に、話の中で盛んに出てくる「ゴマ塩」というニックネームのヤドカリが、この「ハの字の子」と同一のヤドカリの事を指している事に気づくまでかなり時間がかかった。(笑)
さすがに僕にはこのヤドカリから「ゴマ塩」はまったく連想できなかった。。。(^^;;
僕は昔から生物は識別&分類さえしっかりできていれば名前なんてどうでもいいという考えを持っているのだが、これはあくまでも1人で生物観察を楽しむ場合の話。
さすがに複数の人と共通認識を持つためには標準和名は本当に大切だ。
このヤドカリにも早く和名がついてくれるといいのになぁ〜
原崎 森
(はらざき・しげる)
1970年8月26日生まれ
山梨県出身
八丈島から屋久島へ。。。
巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。
鹿児島・屋久島 エリア情報
鹿児島県・屋久島
屋久島ダイビングサービス もりとうみ
〒891-4205
鹿児島県熊毛郡屋久島町
宮之浦2473-294
Tel:0997-49-1260
http://mori-umi.net/
http://harazaki.net/
バックナンバー
- 2020.9:激しすぎる求愛
- 2020.8:14年経っても進展なしって。。。^^;
- 2020.7:夫婦で、親子で別種扱いされる魚たち(2)
- 2020.6:夫婦で、親子で別種扱いされる魚たち(1)
- 2020.5:海でも陸でも同じ習性(笑)
- 2020.4:自慢の出っ歯
- 2020.3:ヒドロ虫の図鑑
- 2020.2:「屋久島ならでは」の光景
- 2020.1:あけましておめでとうございます!
- 2019.12:20年前の曖昧すぎる記憶 – ピグミー発見時の顛末記
- 2019.11:今年のマイブーム被写体(^^)
- 2019.10:15年越しの日本初記録「ヤクシマダテイシモチ」
- 2019.9:屋久島は「ウミガメの島」
- 2019.8:ハナビラ ユキバナ
- 2019.7:そろそろ夏だね。。。
- 2019.6:平和過ぎる顔
- 2019.5:犯人は誰だ?
- 2019.4:まさかの5mm!! – ノンダイバーが驚くこと
- 2019.3:ノンダイバーに説明しても通じないこと。
- 2016.10:さぁ、TG4を持って海に行こう!(4)
- 2016.8:さぁ、TG4を持って海に行こう!(3)
- 2016.7:さぁ、TG4を持って海に行こう!(2)
- 2016.6:さぁ、TG4を持って海に行こう!(1)
- 2014.10:標準和名の重要性
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から