水温がやっと下がってきました!
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの佐藤輝です。
今年は陸も暖冬ですが、海の中も水温がなかなか下がってくれません。ダイバーの体には優しいのかもしれませんが、非常に大きな問題です。
やはり冬はしっかり水温が下がって海藻をはじめとする、低い水温の時に育つ生き物が育たないと、どんどん海の資源が減っていってしまいます。
ここ数年の葉山の海の変化は、毎日見ている僕としては恐ろしくなります。。
地元ダイバーとしてできることはしっかりやって、同時に写真などの記録を残しておこうと思います。
そんな問題が起きている葉山の海ですが、まだまだ高めではあるものの、徐々に水温が下がって、ここ最近は15度くらいまで落ちてきました。
数年前に比べると2度高い感じです。
水温の低下に伴い、カジメという海藻は生育し、ウミウシがどんどん増えています。
2本潜れば20種以上のウミウシを観察できるようになりました。綺麗なウミウシも多く観察できています。
そして同時に通常であればもう低水温で生きていけない季節なのですが、水温が高いために南から流れてきた死滅来遊魚がまだ生き残っています。
先日、葉山では初の観察となるアマミスズメダイの赤ちゃんも観察することができました。
例年通りの冬の海の姿と、数年前では考えられなかったような冬の海。
その2つの海が混在しているような今の葉山の海です。
ビーチポイントでは、素敵な背景で撮影できるイワアナコケギンポも観察できています。
これからの海が心配ではありますが、今の海を全力でこれからもお客様に紹介していければと思っております。
最後になりますが、今回の投稿をもちまして、僕の豪海倶楽部への投稿は最後となり、同じお店のスタッフ・橋本雅美が今後、この豪海倶楽部を引き継がせていただければと思います。
豪海倶楽部を書けることになって、吉野雄輔さんともお話させていただく貴重な機会を頂いたり、豪海倶楽部を通じて、お知り合いにならせていただいたガイドの先輩もいらっしゃり、本当にメンバーに入れていただいて良かったと思っています。
長い間、読んでいただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も海でお会いしたいと思いますので今後もスタッフならびに、葉山や三浦の海をよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。
佐藤 輝
1976年1月19日生まれ
ガイド会所属
大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。
サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。
サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。
都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。
三浦半島・葉山
ダイビングショップNANA
〒240-0112
神奈川県三浦郡葉山町堀内647
Tel:046-854-4770
Fax:046-854-4771
バックナンバー
- 2020.2:水温がやっと下がってきました!
- 2020.1:あけましておめでとうございます
- 2019.12:夏と秋の入り混じる海=秋の海
- 2019.11:天候不順な10月でした
- 2019.10:人気者続々登場!
- 2019.9:季節来遊魚、続々出現です!!
- 2019.8:当たり年
- 2019.7:夏の海に
- 2019.6:三浦Bytheseaが楽しい季節
- 2019.5:ワカメの絨毯
- 2019.4:潤沢なダンゴウオ!
- 2019.3:10年前と違うサイクルになった葉山の海
- 2019.2:冬の生物続々と産卵に
- 2019.1:あけましておめでとうございます
- 2018.12:まだまだ増えています
- 2018.11:3本目にどーでしょう?
- 2018.10:季節来遊魚満載です
- 2018.9:お手軽&素敵なスヌート撮影
- 2018.8:クロエリギンポの縄張り争い
- 2018.7:1週間の東京生活を送ってきました
- 2018.6:生態の季節がやってきました
- 2018.5:着実に夏の海に向かっています
- 2018.4:新たな分野・生え物
- 2018.3:人気者、いっきに現る!
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から