ガイドのつぶやき - 三浦半島・葉山からThe Diving Junky Magazine

10年前と違うサイクルになった葉山の海

こんにちは。葉山のダイビングショップNANA・佐藤輝です。

3月に入り、水中もそろそろ冬の海から春の海への変化が顕著にわかる季節がやってきました。

海藻が生い茂り、ウミウシがどんどん増え、ダンゴウオが増殖し、海の色も青から春濁りっぽい緑の海に変化していく季節です。

ただここ2年〜3年は今までの葉山の海とはかなり違うサイクルになっています。

今年でいうとまず水温が1度から1.5度高め。昨年の9月くらいから透明度が葉山にしては良すぎる状態の日が多く、海藻は少なく、例年であれば1ヶ月抱卵期間のあるダンゴウオの抱卵が2週間でハッチアウトを迎えました。

単純に黒潮が入ってきて水温と透明度が上昇→水温が低いと生育する海藻の伸びが悪い、水温が高い方がハッチアウトまでの期間は短くなるので、ダンゴウオも早く生まれる、そんな分析にはなるのですが、いつもであれば12月の終わりにはいなくなる季節来遊魚が元気な姿で泳いでいるのを観察できてしまったりしています。。

アオサハギの幼魚

秋にに人気者・アオサハギ幼魚(通称タマシイ)もまだいます。

ハタタテダイの群れ

季節来遊魚の代表格・ハタタテダイの群れが冬の海を泳ぎ回っています。

ただただダイバーのことを考えたら、水温が高いことや透明度が良いことは嬉しいことなのですが、海のサイクルを考えると、やっぱり水温が低い時は低く、
濁る季節は養分たっぷりの濁った海になった方が良いんです!

この状態を地球の温暖化と受け取るのか、10年単位くらいで動く海のサイクルで、また10年前の葉山に戻っていくのか、これはもう少し年を重ねていかないとわかりません。

ただ心配な状況ではあると思います。

今では見れなくなってしまった海藻の森が近い将来、復活してくれることを願って、この冬もしっかりと自分の海と向き合って記録を取っていきたいと思います。

様子が変わっていってしまってはいても、この季節ならではの生き物に溢れている水中です。

是非、皆さんにも冬の海を覗きにいらしていただきたいです。

ダンゴウオ

佐藤 輝
佐藤 輝

1976年1月19日生まれ
ガイド会所属

大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。

サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。

サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。

都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。

三浦半島・葉山
ダイビングショップNANA

〒240-0112
神奈川県三浦郡葉山町堀内647
Tel:046-854-4770
Fax:046-854-4771

www.nana-dive.net

ダイビングショップNANA

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