ガイドのつぶやき - 三浦半島・葉山からThe Diving Junky Magazine

今年もアカテガニの産卵を見に行ってきました

こんにちは、葉山・ダイビングショップNANAの佐藤輝です。

今年は本当に台風が少ない! 葉山が苦手とする南風が吹かない!!

こんなにクローズの少ない7月を過ごした事は過去に無いのではないかと思うくらい、毎日葉山に潜っています。いつかしっぺ返しが来るのではないかとおびえています。。

そんな海況が安定しまくっている7月に、今年で4年連続で観察に行っているアカテガニの放仔(卵を海に放つこと)、産卵をカメラマン阿部秀樹さんとお客様と観察しに行ってきました。阿部さんの生態の知識を存分に聞かせて頂いたり、撮影のポイントを聞いてからポイントにむかいます。海と山が隣接するこの場所はアカテガニにとっては最高の生息場所であり、産卵場所です。

ただここ最近はリゾートの開発や天敵のアライグマなどにより10年前に比べると激減していて、アカテガニを守る会といったボランティアもできるほど減っているそうです。

昔を知らない僕にとっては減っているといってもかなりの数のアカテガニが産卵になると山から下りてきます。放仔、産卵は満月(新月)の満潮時の夜にのみ観察できる非常に神聖で感動のシーンなんです。お腹に卵を満杯につけたアカテガニが、森から海辺に集まって、順番に海に入り産卵をしていきます。

お腹に卵を満杯につけたアカテガニ

お腹の卵を精一杯、体を振って、海に放ちます。撮影としては暗い、動きが速いという事でなかなか上手く撮らせてくれません。

個人的には放仔の時に綺麗に水面が輪になる感じを撮りたかったのですが、いまいち。。また来年リベンジします。

色々な角度からの撮影をお客様も楽しんでいらっしゃいました。

体を振って卵を海に放つアカテガニ

放仔が終わった雌が海から上がってくると体も2回りくらい大きい雄が陸で待ち構えていて、雌はすかさず雄につかまり、がっちりはさみで押さえ込まれます。

あまりのがっちりさが、なんかかわいそうに僕には見えます。

雄に捕まった雌のアカテガニ

そしてタイミングを見計らって産卵になります。

生態シーンも見応えがある上に、撮影も難しいながらに楽しいので、結局毎年、何時間も撮影してしまうのでした。こんな貴重なシーンがいつまでも観察できるように、今の素晴らしい環境を守っていけたらと思います。

海の方も水温も上がり一番のダイビングシーズンを迎えています。

スタッフ一同、安全第一で気を引き締めて繁忙期を皆様に楽しんで頂けるように頑張って行きたいと思います。

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佐藤 輝
佐藤 輝

1976年1月19日生まれ
ガイド会所属

大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。

サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。

サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。

都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。

三浦半島・葉山
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