ガイドのつぶやき - 三浦半島・葉山からThe Diving Junky Magazine

チャガラと過ごした1か月

こんにちは、葉山の佐藤輝です。

もう2月。。あっという間に過ぎていく1年をもう早速感じています。。

年末から葉山の海はとにかく水温が高く、透明度が高い状態が続いていましたが、ここに来て水温はいっきに低下!!

1週間で4度くらい下がり、いっきに通年通りの水温になりました。

ダイバーにとっては水温が高いというのは魅力的なことではありますが、海にとっては1年のサイクルの中であまりに水温が高いのは悪い事も多く、海藻が育たないなど、僕たちの目から見ても明らかにいつもと違う状況でありました。

海藻が育ち、そこに幼魚が隠れ、育っていくというサイクルが明らかに乱れた事は心配ではありますが、このいっきに来た水温低下に伴って、いつも通り海藻が育ち、いつも通りの冬の葉山の海になることを願うばかりです。

この冬は、海藻を中心とした水中景観は、僕の目にも明らかに通年と違う事がわかったのですが、魚達の動きに変化を感じる事はほとんどなく、チャガラがいつも通りの時期に産卵を始め、産卵に上がって来る親ダンゴウオを岩の下から発見する機会も多くあります。

この1か月はチャガラの産卵を撮影したいというお客様が圧倒的に多く、チャガラの産卵現場を探して僕たちガイドは浅場を泳ぎ回りました。

チャガラの産卵は特に時間も関係なく、比較的多く産卵をする、チャガラお気に入りの場所が数カ所あるものの、いつどこで始まるか予想がつきません。

産卵現場を探して、本当に沢山泳いだ1か月でした。

ただ、一度産卵現場、もしくはオス同士やメス同士の喧嘩を見つけてしまえば運が良ければ1ダイブ中ずっとその生態行動を止めない事も多々あり、動きが激しいものの、シャッターチャンスに恵まれる被写体でもあります。

ぐるぐる回ってみたり、口を開けて威嚇してみたり、全部の鰭を全開で自分の綺麗さをアピールしたりと見応え十分な行動をしてくれます。

チャガラ

そろそろ産卵行動は下火になってきて、これからは抱卵やハッチアウトを楽しめるようになります。

そして産まれたチャガラは海藻に隠れすくすくと成長していきます。

今年もじっくりチャガラの成長を見守っていきたいと思っています。

定点観察のこのギンポに焦点をあててから、全く変化がないのですが、潜行してすぐにいるコケギンポ属の1種も元気に新年を迎えました。

引き続き、こちらも見守っていきたいと思います。

コケギンポ属の1種

来月の投稿の頃には人気者のダンゴウオ幼魚、通称天使の輪の子も、そろそろ登場かと思います。

今年も冬の葉山を楽しんでいきたいと思います。

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佐藤 輝
佐藤 輝

1976年1月19日生まれ
ガイド会所属

大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。

サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。

サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。

都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。

三浦半島・葉山
ダイビングショップNANA

〒240-0112
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Tel:046-854-4770
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