ガイドのつぶやき - 三浦半島・葉山からThe Diving Junky Magazine

新しい定点観察所

こんにちは、葉山のダイビングショップナナの佐藤輝です。

今年の7月は台風に泣かされました。。

ここにきてやっと海も落ち着いてきてくれました。

もう台風もしばらく、おとなしくしてくれていると信じたいと思います。

先月までは同じイワアナコケギンポを観察してきた、葉山定点観察日記ですが、先月で1年経ったので今月から、また新たな定点観察を始めたいと思います。

今月からは、エントリーしてすぐにある、直径1mくらいの岩を観察していきたいと思います。

この岩は潜行して、すぐに出てくる岩で沖に続くロープ上にあります。

沖に続くロープ上にある岩

この岩には、小さい穴がいくつも開いているのですが、この穴では過去もいくつものドラマが繰り広げられてきた穴なんです。

その穴は3本の指示棒でさされた中心にある穴で、この穴はギンポたちにはかなり住みやすい穴のようで、年間を通して、ほぼ何かしらのギンポが住処にしています。

産卵や抱卵を観察できることもあり、なによりも1ヶ月〜3ヶ月くらいで暮らしているギンポの種類にも変化がある穴なんです。

昨年もイワアナコケギンポが暮らしていたときもあるし、眼状紋と呼ばれる背びれについている丸い模様が通常のギンポは1つなのですが、2つついている珍しい子が暮らしていたり、ノーマルのコケギンポになったり、イソギンポに代わり、抱卵の姿を見せてくれたると変化のある穴なんです。

3本の指示棒でさされた中心にある穴

今月から1年間、この穴に暮らす生物と岩周辺の海藻の移り変わりや、周辺に暮らす生物を紹介していけたらと思っています。

一回目の本日、ご紹介するのはコケギンポ属の1種というギンポです。

このコケギンポ属の1種はつい最近まで僕たちは、コケギンポとして紹介をしてしまっていたのですが、スタッフの翔ちゃんがコケギンポとは違う気がするということに気づき、調べてみた所、コケギンポとは皮弁(頭についているふさふさの部分)の形も違い、別種という事がわかったギンポです。

現在はこの子が2ヶ月くらい、この穴で暮らしていて、今回の台風もうねりに負けず、この穴に暮らし続けました。

通常のコケギンポの皮弁はふっさふさなのに対し、

コケギンポ属の1種

このコケギンポ属の1種は前から見ると、束になったような皮弁が2つついているように見えます。

前から見たコケギンポ属の1種

いつまでこの子が暮らしているのかや、季節によっての変化があるのか?できれば生態行動なども、ご紹介していければと思います。

これから1年の変化を是非、楽しんで頂けたら嬉しく思います。

海の方は水温も上がり、いよいよ本格的なダイビングシーズンの到来です。

是非、皆様、遊びにいらしてください。

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佐藤 輝
佐藤 輝

1976年1月19日生まれ
ガイド会所属

大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。

サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。

サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。

都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。

三浦半島・葉山
ダイビングショップNANA

〒240-0112
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