ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

ヤドカリ本発売!

先々月にも親方から紹介してもらいましたが、大島ダイビングセンター、有馬さんの「ネイチャーウォッチングガイドブック〜ヤドカリ」が、誠文堂新光社からいよいよ発売です。発売日は5月25日、既にアマゾンで予約受付を開始しています。

今まで、エビカニや甲殻類の図鑑の中で、まるでグリコのおまけのように、主役よりも人気のある脇役のような存在だったヤドカリ。脇役であるが故に、大勢いる中の一部しか紹介されることがありませんでした。それがいきなり主役に抜擢、単独公演。ヤドカリだけで約200種類も勢揃いです。

ヤドカリだけで200種も集めてしまったのですから、すごいですね。

私、八丈島に来るまで、ヤドカリが海の中に住んでいるって、知らなかったかも。だいたい、波打ち際にいるものだと思っていました。

自分とは全く違う、貝という名の生き物の抜け殻の中に暮らして身を守る。それだけでも十分面白い生態だと思うのですが、中には、さらに巧妙に身を守っているヤドカリがいます。

例えばこちら、サメハダヤドカリ。

貝殻だけでは身を守れない!と感じたのか、貝殻の周りにイソギンチャクを付けています。こちらのサメハダ君は、イソギンチャクが多くて貝殻が見えなくなってしまうほど。これなら貝殻も平気で噛み砕いてしまうフグやタコの仲間たちからも身を守れそうです。

サメハダヤドカリ

ご存知の通り、この貝殻は他人からの借り物ですから、自分の成長に合わせて貝殻も大きくなるということはなく、窮屈になったら引越しが必要です。少し大き目の貝殻を探し出し、あるいは他のヤドカリから奪い取って引越しをします。この時、一生懸命集めて、一緒に暮らしていたイソギンチャクを手放すわけにはいきません。ちゃんと新居に丁寧に移しかえるのだそうです。

このイソギンチャク、ちょっと手に取って貝殻から取ろうとしても、貝殻に吸いついて、ちょっとやそっとでは引き離すことができません。ところが、このサメハダ君が、さぁ、引っ越しだよ〜と声をかけると(?)、簡単に離れて新居に移ってくれるのだそうです。お引っ越し作業のシーンは、まだ見たことがないので、是非立ち会ってみたいものです。

そんなめんどくさいことをするよりも、危険が迫ったら逃げるが勝ちさ!と言っているのが、イダテンヒメホンヤドカリ。どうせ貝殻なんて借家なのだから、いざとなったら捨ててしまえ〜とばかりに、貝殻から飛び出して逃げて行きます。

ちょっとしたことでも、すぐにびっくりして貝殻から抜け出してしまうので、貝殻に入った状態の写真を持っていません。それどころか、ゆっくり観察したこともありません。俊足が自慢なだけに、本当に逃げ足が速いのです。動体視力を養っておかないと、見つけることもできません。

今度、発売される本には、きっともっと面白いヤドカリがいっぱい紹介されているんでしょうね。5月25日の発売日が待ち遠しいです!

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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