サイパン撮影隊
2月末にサイパンへ撮影に行ってまいりました。
撮影隊のメンバーは私と親方だけ。パラオでお世話になったご縁で、サイパンでもデイ・ドリームさんにお世話になりました。ツアーではなく、わざわざ撮影のために出かけたのは、現在準備中の魚のガイドブックに必要な写真を補充するためです。私は知らなかったんですが、サイパンには、サイパン以外の場所ではなかなか見られない魚が少なくないのだそうです。もちろん、親方は予め写真が必要な魚リストを作成していました。そのリストに挙がっている魚を二人で手当たり次第撮るという話なので、頭に入れておこうと思い、リストアップされている魚を教えてもらいました。
オオフエヤッコダイ、アカマツカサ、スミツキソメワケベラ、ヘラルドコガネヤッコ、オウギチョウチョウウオ…
ううううう。
確かに、写真は持ってないけど。イマイチ闘志が湧いてこない・・・。
そんな私の気持ちを察したのか、ゴシキイトヒキ、カレハスズメ、タソガレスズメもいるよ! とのこと。
そ。
イトヒキベラとかスズメダイだと、ちょっと闘志が湧いてくるんですよ。
本当はニラミハナダイも見たかったんですけど、どうせ深いんでしょうし、幼魚は八丈で撮ってるから、まぁいいや。第一、今回の撮影は仕事ですから、好き嫌い言わずに必要なものを撮りましょうってことで、出かけてまいりました。
行ってみると、親方リストに載っていた魚たちは、最初からいとも簡単に次から次へと見ることができました。他所では珍しい魚なのに、サイパンだとこんなに簡単に見られちゃうなんて、親方もビックリ!だったようです。
ちなみに、タソガレスズメダイは雄輔さんの図鑑(日本の海水魚ハンディ版)に成魚が載っていますが、幼魚がムッチャ可愛いです。青い唇をへの字に曲げてる、ご機嫌斜めのお嬢さんって感じ。
タソガレスズメダイはモンスズメダイ(ただし別種と思われ、分類学的検討が必要と注釈入り)として出ています。モンちゃんブルーバージョンなんて呼んでいたのですが、やっと和名が付いたわけです。こんなに綺麗なのに、なんでタソガレなんでしょう??
しかし、こんなに普通に目的の魚が見られてしまうと、当然みんな親方が撮っちゃってるわけで、じゃあ、あたしは別に同じもん撮る必要ないんじゃないの?という気分になってきました。
何か違うの撮りたいなーと思ってフラフラッとしていて、目に付いたのがコレ。
親方も気が付いてはいたのですが、深場へ行ってしまったので、ゆっくり立ち寄る暇がなかったのだそうです。
ダイアモンド・フェアリーラスという英語名のイトヒキベラ。
イトヒキベラはゴシキしかいないのかと思っていたので、二人にとっては大発見!(←単なる調査不足とも言いますが)こんなところで、今まで全く見たことのないイトヒキベラに会えるとは思っていなかったので、大喜びでした。どちらかと言うとイトヒキベラの仲間って赤系色のものが多いので、こんなに黄色いイトヒキベラというのは、それだけで印象的です。
私も、もう一度ちゃんと撮り直したいと思い、次も同じポイントに潜ることになりました。
できれば、オスとメスが見分けられるような大きなハーレムを見つけたいと思って探していると、若干深いところで舞い上がっている集団が見えました。思い切って下りていくと、同じ場所で、妙にサイズの大きなハナダイが…。
あまりにも素敵な求愛でしたので、つい浮気をしてしまいました。
私に求愛してたわけじゃないんですよね。
近くに可愛子ちゃんたちが、いっぱい。
ダブルバー・アンティスはパラオでも見られたそうですが、私は写真持ってなかったし、こんなに撮りやすい婚姻色を見過ごすことなんてできませんでしたし。
ま、こんな感じで、結局かなり私は遊んでしまいました。
必要な写真は、親方が自分で撮ってるから大丈夫。
あとは出版予定日までに、イラストや原稿が間に合うかどうかってところかな。
PS.
4月2〜4日の池袋で開催されるMDフェアでは、私が八丈ブースにいる予定です。是非、声をかけてくださいね〜。
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
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