八丈島のオカヤドカリ事情

今回の「八ック謎ナゾ生命体」は、たま〜にピンチヒッターで登場する加藤がお送りします。

日本に生息しているオカヤドカリはオオナキオカヤドカリ・オカヤドカリ・ナキオカヤドカリ・ムラサキオカヤドカリ・コムラサキヤドカリ・サキシマヤドカリの6種類です。

その中で小笠原に生息するオカヤドカリの仲間、多分サキシマオカヤドカリだと思うんですけど、減少し絶滅の恐れが出て来たために天然記念物に指定され保護されるようになりました。

その後沖縄が日本に返還された時に、この地域の他のオカヤドカリたちも天然記念物に指定されましたが、よくよく調べると南西諸島から本州各地でかなりの個体数が確認され、天然記念物に指定するほど少ないわけではないことが分かったようです

そんな訳で、指定業者ならヤドカリたちを捕獲してペットショップで販売しても、違法とはならないようです。

八丈島でもオカヤドカリはたくさん見ることができます。

最初は、ナキオカヤドカリが多いと勝手に思っていたのですが、よく調べてみると、それらは全てムラサキオカヤドカリでしたナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリの違いは、前者の眼柄下面には薄く黒い斑紋があるのに対し、後者のそれには斑紋がないことです。

この特徴は小さい時から大きくなるまで変わらないのです。

クリーム色の子

相違点がわかっているのに、なぜ八丈島で見られるのはナキオカヤドカリばかりだと思い込んでいたのでしょうか? それは、斑紋がどうこうと言う前に、ムラサキオカヤドカリは紫色に違いないと先入観を持っていたからなのです。

写真を見てわかるように、八丈島のムラサキオカヤドカリはクリーム色。

すっかり騙されていたと言う訳です。

こうなると八丈島でもナキオカヤドカリを探したくなりますね。暇さえあれば海岸付近の朽木や石の下を見たり、夜の海岸を見たりしていましたが、みんな紫色ではないムラサキオカヤドカリばかりでした。

どうしてみんなクリーム色なんでしょうか。その答えは突然判明したのです。

ある夜、海岸近くを車で走っていたら、道路を渡るオカヤドカリを発見しました。慌てて車を止め捕獲。その大きさに驚き、その色に驚いたのです。全身きれいな紫色で、いつも見ているクリーム色の個体の10倍の大きさだったのです。

紫色の子

まさしくムラサキオカヤドカリ。この種ってこんなに大きくなるんですね。今まで見ていた子は、みんなお子ちゃまだったんです。

嬉しくて、思わずお持ち帰りして飼っちゃおうかな〜なんて思いましたが、ダメダメ、天然記念物なんですからお持ち帰りは違法行為となってしまうんですよね。

まぁでも実際、天然記念物とされるのは小笠原に生息するサキシマオカヤドカリだけであって、オカヤドカリ全般を指定するのがちょっとおかしかったんじゃないかと思います。

イラスト ムラサキオカヤドカリ
イラスト ナキオカヤドカリ

イラストは、ムラサキオカヤドカリとナキオカヤドカリです。どうですか、眼柄の斑紋の違いくらいで、あとはそっくりです。

このイラストは、4月の半ばに出版される仮「ヤドカリガイドブック」の中で図解で特徴を解説するために使われます。

約200種ものヤドカリの生態写真と共に図解で解説するガイドブックです。著者は伊豆大島の有馬くんです。

レグルスでもサイン入りで販売しますので是非皆さん買ってくださいね。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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