次はベラとブダイ
自身はエビカニだの、ウミウシだの、海水魚だのを著し、ヤドカリやヒラムシの出版にも協力してきましたが、今度は「ベラとブダイ」に取りかかっています。
誠文堂新光社のネイチャーウォッチングガイドブックのシリーズで出して頂いている、加藤さんの図鑑。もうずいぶんとたくさん出して頂いたので、そろそろ図鑑出版の仕事はこれが最後でしょうか。
それにしても、初めて誠文堂新光社から仕事を頂いた7年前と比べると、ずいぶんと作業効率が上がりました。
膨大な写真のデーター、キャプション、説明文、その他の原稿をどうやって渡すか、そして返ってくる校正、色校正の原稿をどうやって短時間で戻すのか、たった7年前のことなのに、当時は「クラウド」という言葉も聞いたことがなく、まとまったデーターをポータブルHDDに入れて宅配便で送り、その後の追加・変更はメールやファイル転送サービスで送っていました。
校正用の原稿も、郵パックで送ってもらい、訂正個所は全て電話で連絡。それこそ、お互い徹夜の作業。相手が出版社の方1人ならまだしも、連絡を取り合う相手が、編集、協力者、デザイナー、と増えてくると大変でした。
それが、今ではFaceBookとクラウドサービスを活用して、お互いのスケジュールに配慮することなく、空いた時間にどんどん作業を進めることができます。今進めているのは、加藤さんが自分で写真を整理し、種類ごとにまとめ、その種のイラストを描き、説明文を書いているところ。出来上がったものから、私がチェックして、文字の間違いや、表現がわかりにくいところを訂正していきます。
加藤さんと私は、すぐ手の届くところに座っているのですが、それでも作業はFaceBookとクラウド経由。FaceBookに載っているものを見て、訂正個所がある場合には、その旨をコメントし、クラウドに入っているデーターを編集して上書き保存しておきます。
以前は、このデーターの全てをプリントアウトしてもらい、訂正個所を赤で記入して返していたのですから、ものすごい時間と紙の節約。

さらに、このクラウドに入っているフォルダーは出版社の方にも共有して頂いているので、最終的にはそこからダウンロードしてもらうことができるのです。以前のように、今日発送しますから、そちらには明後日届きます、なんていうことはありません。
こんなに効率よくスピーディーに仕事が進められるようになったのに、なぜか締め切りに追われる状態には変わりがありません。
予定では今年の初夏の頃??
形が見えてきたら、またご紹介させてくださいね。

水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
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