墓場の七夕

八丈島には5つの地区があります。三根(みつね)、大賀郷(おおかごう)、樫立(かしだて)、中之郷(なかのごう)、末吉(すえよし)です。レグルスがあるのは三根地区、底土海岸を中心とした地区で、島の中心と北東部分を占めています。三根と反対側の八重根を中心として島の中心と北西部分を占めているのが大賀郷。この2つの地区に、島の人口のほとんどが集まっています。そして、ほんの何割かの人たちが、島の南側にある3つの地区に分散して住んでいるのです。

その昔、車やバイクなんて無かった頃は、この小さな島の中でさえも交流が円滑に行われていたわけではなかったため、地区ごとに微妙に方言が違っていたり、文化が異なっているそうです。

そんな地区特有のお祭りが、三根地区の七夕。

子供時代を兵庫県で過ごした私にとっては、七夕は7月7日に、切り紙、折り紙、短冊などを付けた笹を飾る行事でした。幼稚園や小学校では大きな笹をみんなで飾り、家では小さな笹をアパートのベランダに飾っていました。

それがここでは旧暦で8月7日。しかも、飾る場所はお墓なのです。

8月7日のお墓

この雰囲気、あまり彦星と織姫の年に一度の逢瀬とは関係ありそうに見えません。短冊に書いたのは、天に届ける願い事というよりは、里帰りしてきたご先祖様へのおねだりでしょうか。

この日、三根地区の子供たちは、嬉々として墓地に集まります。8月7日は夏休み中、普段は夜更かし・朝寝坊の生活をしていても、この日だけは早起きをして墓地に駆けつけるのです。その集合時間、なんと午前4時!

この時間に、墓参りに来た人達が、集まってきた子供たちにお菓子やジュースを配るのが、この日のメイン・イベントなのです。子供たちは、誰のお墓かは関係なく、お菓子を配る人たちがいるところへ、次から次へとお参りしていくのです。

墓場の七夕

子供たちが大勢集まって、帰って来たご先祖様もさぞかしお喜びのことでしょう。この日から、島のお盆が始まるのです。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
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