忘れていた気持ち

2月はレグルスにとって海外ツアーの季節です。

今年は初めてセブのマクタンでツアーを開催しました。昨年遊びに行ったアクエリアスの白石さんのところです。昨年は遊びでしたが今年は仕事ってことで、写真撮影は陸上ばっかり。水中では主に動画でゲストの様子を撮っていました。そんなわけで、水中レポートは親方にお願いしたのでご覧ください。

私にとって2度目のマクタン。マクタンに限らず、フィリピンは行く度に街の様子が一変していることに驚かされます。私が目にしたのはホテルの周辺だけで、しかも1年しか経っていないのに、ずいぶんと変わっていました。

まずは、ホテルの真向かいにあったコンビニ風の雑貨屋が閉店していたこと。水やスナック菓子を買うのに便利だったのです。仕方がないので、少し歩いて、サリサリ・ストアーに向かいました。サリサリというのはタガログ語で「何でも」という意味だそうで、昔日本にもたくさんあった、雑貨も置いているタバコ屋さんのような店構え。品揃えも悪いし、商品はホコリまみれ、値札が付いていないので、いちいち値段を確認してから購入します。さらに面倒なのは、買い物している傍から人が集まってきて、「マッサージはどうだ?」だの、「こっちも買わないか?」と言いよってくるのを振り払うのが一苦労。数十ペソ(日本円にして200円程度)を稼ぐのに必死です。

ところが、そんなサリサリ・ストアーなど利用しなくても、少し歩いた所に巨大なスーパーマーケットが新たに出店していたのです。舗装が不十分でもうもうと砂埃が舞い上がる道路沿い、竹や板やトタンを組んでできた小さな建物が並ぶ中に立つ鉄筋コンクリートの建てもの。その周辺だけがネオンや店内の照明で煌々と輝いていて、別世界のよう。

今回のツアーの参加者、ほとんどが女性でしたので、地元のスーパーに興味津々。ダイビングが終わった後、夕食前に探検に出かけました。

スーパーの入り口でガードマンによる荷物検査を受け、入っていくと、店内は明るく清潔で、外とは全く違う雰囲気。まずは果物や野菜のコーナー。値札を見て、結構高いのね…と思ったら、1個ではなくて1キロの値段でした。

果物や野菜のコーナー

奥へ入ると、調味料や缶詰め、お菓子や日用品のコーナーが並びます。韓国、中国、日本の食材も並んでいました。

調味料のコーナー

鮮魚コーナーの値札も1キロの値段ですが、他のものと比べると高級品です。

鮮魚コーナー

店を出ると夜も更け、フィリピンらしい雑然とした世界に戻ります。今度は貝殻やサンゴを糸でつなげたネクレスを手に提げた子供たちがついてきます。

「20ペソ、20ペソ!」

小さな女の子が言うと、隣のお兄ちゃんらしき男の子が

「1000ペソ、1000ペソ!!」

と言うので、つい「それ、高すぎるでしょ!?」と答えてしまいました。すると女の子がお兄ちゃんを「余計なこと言うな!」風に叩きながら、

「違うよ、20ペソ! 安いよ、可愛いよ!」

と、必死についてくるのです。

私にとっては見たことのある風景だったので、適当にあしらいながら逃げ切ったのですが、フィリピンに初めていらっしゃったゲストの方は「買ってあげても良いんだけどな」と何度もつぶやきながら、涙ぐんでいたそうです。

その話を聞いて、私も初めて来たときに感じた貧富の差の大きさに愕然としたことを思い出しました。何度もフィリピンを訪れているうちに、いつの間にか慣れてしまって、何も感じなくなってしまっていたようです。

自分では気が付いていないだけで、他にもそんな「気持ち」があるのかも知れないなぁと、気づかされた旅行でした。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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