初めての竜巻

1月22日、午後2時半頃の出来事です。この日は低気圧が八丈島の北側を通過し、南西の風が吹き荒れ、朝から飛行機は欠航していました。レグルスでは冬の閑散期を利用して店のテラスの板を貼り替える大工事を親方と二人でやっていたのですが、この日の屋外仕事はできそうになく、屋内で事務仕事をしているところでした。

この日の前日から雨と風が強くなる予報を見ていたので、テラスの建材や工具などは、一応屋根の下などに集めて片づけてありました。しかし、それまで強くなったり弱くなったりしていた雨と風が、急に少し強まってきて、外でカランカランと何かが風で飛ばされる音がしました。前の日に塗装した建材を乾かすために立てかけておいた木材が一気に倒れてしまうのではないかと、元々心配していたので、慌てて外の様子を見るために立ちあがった、その瞬間です。

ゴーッと物凄い音がして、窓の外が風に吹き飛ばされる雨粒で真っ白になり、何も見えなくなりました。音はまるですぐそばを飛行機が通っているかのよう、外の景色はまるで洗濯機の中にいるかのようでした。一瞬、「飛ばされる!」と思いました。

数秒だったか、数分だったか、しばらくしてすぐに雨が落ち着いたので、おそるおそる様子を見に出てみると、立てかけていた木材は数本が倒れただけでしたが、葉っぱや小枝やゴミの様なもので、何だかぐちゃぐちゃに汚れていました。とりあえず目の前のものを片づけ始めると、さらに外へ出て行った親方が

「みぃーさーん! 大変なことになってるよー!」

と叫んでいるので、さらに道路まで出て行ってみると…

なぎ倒された「タコノキ」

隣の畑に数本が絡み合うように立っていた「タコノキ」という大木が根元からなぎ倒され、歩道や道路をふさぐように散らばっていたのです。

レグルスと畑の境界に立っていた木も数本が折れ、ラッキーの犬小屋の上に倒れ込んでいました。犬小屋の中で、ラッキーは無事でした。

なぎ倒された「タコノキ」

さらに驚いたことに、2Fのテラスに設置してあった単管を組んで作った器材干し場が、木製の手すりをぶち壊し、丸ごと歩道に落ちていたのです。

これが、ほんの数秒間に起きた出来事です。

丸ごと歩道に落ちていた器材干し場

私たちが外へ出た時には既にパトカーが一台停まっていて交通整理をしたり、関係各所へ連絡を取ってくれていて、数分後には大勢の人が集まって周辺は一時騒然となりました。

パトカー、覆面パトカー、ガス屋、電気屋、NTT、役場の関係者、土建屋、島内の新聞記者などの人達が一気に復旧作業にあたってくれました。おかげで夕方の5時頃には、きれいに片付き、切れていた電話回線もつながりました。

復旧作業

この突風による被害、人の噂やネットに上がっていた話などをまとめると、空港から底土へ抜ける道路沿いの建物が数軒だけだったようです。

お向かいのコンテナも、2つあるうち、1つだけが壊れていました。ご近所のお好み焼き屋さんと、筋向いのスナックも屋根の一部が壊されていました。

壊れたお向かいのコンテナ

被害を受けた場所が局所的で一直線上に並び、それが一瞬の出来事だったことを考えると、今回の突風は竜巻だったに違いない、と思います。

もし、あの時、店の前の歩道を歩いていたら、きっと底土海岸まで飛ばされていたことでしょう。

くわばらくわばら。

トラックバック URL:http://www.gokaiclub.com/2013/02/hachijo/2697/trackback
水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

www.edit.ne.jp/˜regulus

レグルスダイビング

バックナンバー
初めての竜巻 < 八ック謎ナゾ生命体 < トップ