宇宙を漂う有機生命体型宇宙船たちの多様性

屋久島を含む薩南・トカラの海は国内でも指折りの透明度が良い海域だと思う。

それは黒潮のおかげであり、屋久島の場合、黒潮が接岸している毎年7月から11月くらいまでの間は湾内でも30m以上の透明の良い日が続く。

しかし真水のような素晴らしい透明度を誇る黒潮もその両縁には浮遊物がたまるようで、この黒潮の「縁」が寄ったり離れたりを繰り返す黒潮接岸前の3月から6月くらいの間は、一晩にして急に海の中がプランクトンや浮遊物だらけになり、ありえないくらい濁る事がある。

短いときで2-3日、長いときで1週間以上、この透明度が悪く、浮遊物だらけの海になってしまう事が度々あるのだが、これまではこうした期間中はまとわり着くプランクトン類を払い除けながらひたすら我慢の日々で、早くこの「黒潮の縁」状態から脱することを祈り続けているだけだった。

ところが昨年あたりから急にこのプランクトン類に興味が湧いてきた。。。

それは昨年が国際生物多様性年であった事が大きく影響している。(笑)

そのほとんどが食物ピラミッドの下位に位置するプランクトン類は最も種の多様性に満ちており、生物多様性を実感し、その重要性を知るには最も良い生き物たちなのでは?と思ったのだ。

季節や風向き、黒潮の経路などによって流れてくるプランクトン組成はがらりと変わり、これに合わせてその年の捕食者である魚の増減や種組成にも影響しているのでは?などと考え始めるとさらに興味は膨らむ。

まぁ、そのような小難しい興味はさておき(^^;)、実際に意識してこの浮遊物群を見ていくと意外にもかなり面白いので驚いた。

様々なプランクトンたちの変わった形体や生活史はメチャ新鮮で、種類も多いのでコレクター的な欲求も満たしてくれる上に、それが何者なのかまったく分からない事が逆に面白かったりする。

写真の被写体としても最高で、人間よりも遥かに文明の進んだ星から来た宇宙船みたいで何しろカッコいい。

バックを黒抜きにすると本当に宇宙を漂う飛行物体みたいだし、浮遊物の多い時にありがちなハレーションの粒々も星や惑星のようでいい感じ。(笑)

おかしなもので、このプランクトン類に興味を持った途端に、これまではひたすら過ぎ去るのをじっと我慢していただけの浮遊物期間が今や楽しみに変わり、「黒潮の縁」状態の海が待ち遠しかったりする。

今年もそろそろ浮遊物が流れてくる季節が到来しようとしている。

カメガイ型宇宙船タイプA
カメガイ型宇宙船タイプA
カメガイ型宇宙船タイプB
カメガイ型宇宙船タイプB
イカ型宇宙船
イカ型宇宙船
宇宙船に乗り込む宇宙人たち
宇宙船に乗り込む宇宙人たち
触手を持つ宇宙船・もはや有機生命体
触手を持つ宇宙船・もはや有機生命体
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原崎
原崎 森(しげる)

1970年8月26日生まれ
山梨県出身

八丈島から屋久島へ。。。

巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。

鹿児島県・屋久島
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