祝・ヤドカリ図鑑発刊!(100分の1の貢献)

皆さんこんにちは。

タイトルにある通り先月の末に世界初のヤドカリだけのガイドブックが発売になりました。

豪海クラブでも3月号「八ック謎ナゾ」の八丈・加藤さんの代理投稿に始まり、4月号からしばらく続きそうな屋久島・原崎さんのシリーズ、5月号の八丈・水谷さんのコラムと立て続けに紹介され、気になっておられる方も多いのではないでしょうか。

著者は伊豆大島のガイド・有馬啓人さんで、加藤さんが全種の特徴が判り易いイラストを描かれています。当店にも著者サイン本の在庫がありますので御希望の方は是非ご連絡ください。数に限りがありますのでお早めに・・。

私も掲載されている200種類のうちのわずか2種類のみですが、写真を提供させて頂きました。ミクロヤドカリ属という超小型のグループの、いずれも和名も学名も付いていない種類です。

ミクロヤドカリ属の1種-1

2005年5月に伊豆海洋公園で撮影した写真で、図鑑では「ミクロヤドカリ属の1種-1」と紹介されている種類です。図鑑とは別カットの貝殻を抑えている指先が映り込んでいる写真ですが、指と比較すると如何に小さいかがお判り頂けると思います。図鑑の解説を要約すると、ハワイから記載された種類によく似ているが幾つか異なる点があり、ハワイ産の種類が固有種と考えられるため地理的変異ではなく別種と考えられる、ということになります。

ミクロヤドカリ属の1種-2

2004年11月に伊豆海洋公園で撮影した写真で、図鑑では「ミクロヤドカリ属の1種-2」と紹介されている種類です。写真の個体は雄で、通常左側に一本しかないはずの精管が左右両側に一本づつあるという特殊な形質を持っており、図鑑の解説を引用しますと『本種の特徴はミクロヤドカリ属のものと一致するが、雄の精管の形状がミクロヤドカリ属のどの種にも当てはまらないことから未記載種と考えられる』とあります。

本書のミクロパグルス・ポリネシエンシスの解説にあるように、そもそもミクロヤドカリ属は『体色でほとんどが区別できるヤドカリの中で、唯一体色から区別がつかない』属であり、上の2種類はいずれも『本種と他種との差は顕微鏡を使用しないと確認できない』という、選りに選って厄介なグループの厄介な種類を見つけてしまったようです。

ミクロパグルス・ポリネシエンシス

今年の3月に撮影した写真で、撮影後はそのままリリースしました。これがおそらく図鑑の1ページ前に載っている“ミクロパグルス・ポリネシエンシス”だと思われます。理由はもしこれが上の2種類のうちのどちらかだったら、悔しすぎて“泣くに泣けない”からです。

では最後にこれまでこのコラムでヤドカリについて書いたり、ヤドカリが少しでも登場した回のバックナンバーをご紹介します。数えたらなんと18回も登場していました。もちろん最多出場記録です。

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横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

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