ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

ヤドカリに夢中

皆さんこんにちは、めっきり肌寒くなりましたがいかがお過ごしですか? 只今明日からの期末テストに向けて勉強の真っ最中です。明日には苦手の数学があり、明後日はもっと苦手の英語です。もちろんボクじゃないですよ、中学2年のウチの小僧です。

先月チュークの末永さんがコラムにお書きになっていた「お子さんの宿題の昆虫採集に親子で奮闘されたお話」に感銘を受けて、たまには子供の勉強に付き合ってやろうということになり、母親である家内の夕起子が英語を、父親のボクが数学を担当する事になりました。先程まで厳重な監視のもと英語の勉強をしていまして、時折集中力が途切れてあらぬ方向をぼんやり見つめているとみえて、青木さやかのようなドスの利いた声で「・・・どご見てんのよー」と怒鳴られたかと思うと、細木数子のような口調で「ズバリ言うわよ、アンタよっぽど頑張んないといい点採れないわよ」と懇々と諭されている様子がドアの向こうからうかがい知ることが出来ました。そして今数学をやっていますが、イヤー結構難しいです。

今回のテスト範囲は図形の証明の問題で三角形と平行四辺形です。〜が〜で〜が〜だから〜は〜である、といういわゆる三段論法ですね。こういうのって頭では判っていても論理的に簡潔に結論を導かなくてはいけませんから結構頭使います。ウチの小僧は学校で手順を教わっているから当然なんでしょうけど、意外とスラスラ解いちゃいまして、もしかしてコイツ頭良いのかななどと錯覚したり、将来この論法で攻められたら言い返せないぞと不安になったりしております。ではここで皆さんにもちょっと頭の体操をしていただきましょう。解答は一番最後にありますので、答え合わせはご自分でお願いします。

問題:三角形の合同(ピッタリ重なり合う同じ三角形、裏返しも可)の条件を3つあげなさい。

さてやっと本題です。今月の写真は「エビカニ・ガイドブック」の川本さんのお株を奪ってしまって申し訳ないですが、伊豆海洋公園で見られるヤドカリ3種です。

最近どっぷりヤドカリにハマってまして、と申しますのは先日川本さんの図鑑(買いましょう)の共著者でもある奥野淳兒先生がお見えになり、伊豆海洋公園のヤドカリ類の調査をされまして、その際ご案内役と調査のお手伝いをやらせていただき、先生に色々と教えていただいて以来、自分でもヤバイぐらいにヤドカリが異常に気になるようになってしまいました。今回は伊豆海洋公園でも浅い水深からごく普通に見られるものを選びました。

ホンヤドカリ:波打ち際付近に多くいる種類でダイバーには見過されがち、特に波の穏やかな時にはヒザぐらいの水深にゴロゴロいます。

ケブカヒメヨコバサミ:水深5〜10m付近を中心に浅場に多い種類、褐色タイプと白色タイプがいて写真の白いタイプはあまり見かけません。

イシダタミヤドカリ:浅場から水深20〜30m付近まで満遍なくいて大型になるので最もよく目に付く種類、伊豆海洋公園の代表選手ですね。

解答: 1. 3辺の長さが等しい
2. 2辺の長さとそれらに挟まれる内角が等しい
3. 1辺の長さとその両端の内角が等しい

横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

伊豆半島・伊豆海洋公園

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