第一話 水棲生物と水中環境(視界不良エリア) 後段おまけ

ちなみに、毎回600〜800字程度で文章を収めようと心がけていると、一つの論旨の展開で終わってしまいます。

実は、ここの結論としては、無理と無謀の狭間で、その天秤の振れ方について述べて幕を降ろす予定でした。ところが、見えない事と目の悪さのクダリが、自分のツボに入ってしまったため、押し進めてしまい、何だか上手い事まとめてしまいましたが、どうも言いたい事を述べないまま次に進むのは、良くないと思い「おまけ」の段を設けました。

単に無理と無謀の違いと言っても、ダイバーの技術や経験によって、その質やレベルは異なります。例えば、残圧で話しをすると、残圧50でエキジットする。これは、一般的に無理の無い範囲の話しになります。しかし、この残圧が少なくなれば少なくなるほど、またエキジットポイントまでの距離や障壁が多くなればなるほど、無理から無謀へと突き進んでゆきます。あなたの考える残圧と状況はどんな状態ですか?

無理は「ことわり」が無い、つまり筋道や辻褄が合わない状況を指しますので、一定の規範や理由を超えてしまっている事を意味します。

で、無謀は「はかりごと」を更に逸脱してしまった状態を意味するので、この状況では殆ど無手であり、自力優勝というか、自らの意思でのリカバリーは出来ない、神のみぞ知る所謂、結果待ちなわけです。

自分に鑑みてみると、残ゼロでエキジットするのが「無理したなぁ〜?」のレベルで、水深10mで空気が無くなるのが無謀かなぁ。

沖堤(三保を知らない人、済みません!)で残圧30って言うのも、かなり無謀ですね。でも、無謀のレベルなら、運が良ければ致命傷にはなりませんが、無謀を超越したレベルに「自殺」って言う恐ろしいエリアが存在します。

例えば、本人にその気が無くても、10本以下の経験しかないOWDが水深60mに単独潜水すれば、それは酔っぱらって頭が痛いからと言って頭痛薬を10錠飲む事とそう変わらないですし、50しか無い残タンで水深30mに忘れて来たカメラを取に行くのは、吹雪の雪山に単独で友達の行方を捜しに行くに等しいです。

何が言いたいのか?それは、人が通常と違う環境に入る際に、どこまで踏み込んで良いのか?それを冷静に判断しなければならないと言う事です。前段、冒頭で述べたような物理的な制限がある中で、無理、無謀、自殺などと言われないような行動を自分がしていないか?ジャッジする、もう一人の自分の存在がダイビングやその他のリスクスポーツには、必要なのだと思います。

アカタチ
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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

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