ガイドのつぶやき - 静岡・三保からThe Diving Junky Magazine

第五話 トガリモエビ 後段

今日、勝浦のバンザイダイバーズの中村さん、葉山のNANAの輝くんとスタッフの橋本さん、田中くん、八幡野の海好きの福ちゃんと川崎くんが三保に来てくれました。NANAのスタッフ2名以外は、前泊して三保の海だけでなく、清水の街でナイトサファリ(笑)して、舌でも堪能していました。

前日に雨が降る時は、あまり良いパターンでは無いのですが、流石に地元だけでなく、日本中にその人ありと唄われるガイドが集まっただけあります。富士山はバッチり見えるは、透明度は良いは、生物も目白押しの状態でした。

1本目は、レギュラーポイントの真崎・沖堤前でしたが、2本目はスタッフでも滅多に入らないスーパーマッドポイントに行きました。三保の名物もと言われる砂のスロープを降り切った瞬間…「お、わ、た」と思いました。何故なら、その景色はダメパターンの様相を呈していたからなのです。

しかも、最もナチュラルナビゲーションのし難い波打ち構造のボトムで、今だから言えますが、このメンバーでなければ、尻尾を巻いて退散するほど、ハズレな感じでした。

しかし、今更狼狽して恥を晒すくらいなら、堂々と砂漠地帯を切り抜けて、ネタを探してやろうと!気持ちを切り替えました。それが良かったのか、ケスジヤドカリに乗るペリクリメネス・ダルダニコラを皮切りに、トガリモエビのオンパレード、トサカクレエビのペア、ミズタマウミウシ、ツノザヤウミウシ、マトウダイのチビなど、と後半の尻上がり的良かったパターンにランディングできたのでした。

みなさん、すべてが予定調和の既知の「ネタ」と思われていたようですが、全て偶然の産物です。

トガリモエビが沢山居たと喜んでくれて、本当に良かったと思いましたが、実際ほっとして、沢山のネタを手に入れて大喜びしているのは僕の方です。みなさんのガイドでなければ、探せなかった生物でした。この場を借りてお礼を申し上げるとともに、また来てね。

トガリモエビの雌

画像は、1/31に撮影したトガリモエビの雌です。この周辺には、雌だけでもこの色以外に、白・黄色・ピンクと盛り沢山でした。水温が13度台に突入していても、何か普通〜にいました。そろそろチビたちが目につくようになる季節になるのに不思議だなぁ〜?

鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

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