第七話 ミズウオ 中段

前回は、戻っていった映像をご覧いただきましたが、大半は水中で朽ち果てます。大半...ここ20年ほどのザックりとした感覚ですが、7割のミズウオは、陽の目や鳥の目に晒させることなく、水中で終わりを迎えているように思えます。

そう言う観点からすれば、鳥や人に再利用されるチャンスを得たミズウオは、海以外にも影響を与える機会に恵まれた(この場合は恵んだのかな?)と考えられますね。もっとも、水中でも何らかの形で、海のライフサイクルの一つとして組み込まれている訳ですから、無駄ではありません。

ミズウオをガイドした思い出としては、もちろん偶然の悪戯でしか無かったわけですが、伊藤勝敏さんが撮影に来られた時に、水中で撮影していただく事ができました。

あの時の勝敏さんの喜びようは、今でも鮮明に思い出されます。ワイドを持って海に来ていなかったので、「た、頼む〜!車に24mmが入っているハウジングがあるから、とって来てくれ〜!!」、猛ダッシュで店舗に戻り、無事撮影していただく事ができました。

当時は、まだまだこの魚の遭遇率も低く、レアな深海魚だったので、「一生分の運を使ってしまったかなぁ?」と喜びを通り越して、不安そうになる伊藤カメラマンの複雑な気持ちが、ピュアな子どものようでウケてしまいました。

次回は、この魚の恩恵に関する内容をまとめてみたいと思います。

打ち上げられた瞬間のミズウオ
打ち上げられた瞬間のミズウオ
水中で息絶えたミズウオ
水中で息絶えたミズウオ
骨格標本化したミズウオ(イトマキヒトデ付き)
骨格標本化したミズウオ(イトマキヒトデ付き)
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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

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