第二話に行く前に

まさか、こんな途方も無い震災が起きて、このお話しが中座するとは考えもしませんでした。

僕は、3/11のあの瞬間、三保で潜っていました。

2日前に地震があり、対岸の火事程度に思っていましたが、エントリー前に海岸に夥しく打ち上げられたサクラエビを揺れとともに水中で思い出した時、毛穴という毛穴から、嫌な汗が吹き出ました。

その状況を動画で撮ろうとか、そんな余裕はありませんでした。ただただ、押し寄せてくるだろう津波のスピードに負けないように、浮上しました。

ちょうどサビハゼの産卵を定点観察していたところで目眩を感じ、それでも健気に撮影を続けていたら、周囲の異常な状況に気づきました。海底から泥煙が立ち上り、今まで水中で経験した地震(余震)とは、規模が違うとこを感じました。

エキジットすると、浜辺で釣りをしていた人たちが、車に向かって小走りに移動しています。それを見た時、ビデオとデジいちを持っているにもかかわらず、あり得ないスピードで車まで到達しました。

お店に戻って、状況をスタッフに聞こうと思ったら、みんなテレビに釘付けです。そこに映し出されている映像を見たとき、震源はここではなく、そこである事がハッキりとしました。

幸いにして、僕の親族や仲間に傷病や死亡者はありませんでした。1万人を超える人が亡くなっている状態で、それは奇蹟としか考えられません。僕の悲しみや心の乱れが、ここで止まっていられるのは、その奇蹟のお陰です。

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それでも、何かをしなければ、その奇蹟に感謝するために、自分が出来る事をしなければいけない。ある種の強迫観念かも知れませんが、僕は直ぐにチャリティイベントを提案しました。より大きな力を求めて、越智さんが主催するWEB-LUEに共催を申し込み、今出来る必要なムーブメントについて協議しました。

被災した多くの人のために、行う義援金は様々な形でできます。マイルや各種カードのポイントを義援金として使ったり、信頼のおける団体へ寄付をすれば良いのです。しかし、僕たちのやりたい事は、そぉではなく「もっと密接な」つまり介在の少ない、自分が届けたい人にダイレクトに、と言ったものです。

この文章がアップされる日に、1日目のチャリティイベントを行っています。そして、1日で収まり切らなかった思いが翌日の定員をも上回りました。支援基金とともに笑顔を伝えるために、有志で集まって祈りを捧げ、笑顔を届けたいと思います。

ワレカラモドキ
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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

静岡・三保
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