第六話 ガイドの技(第2編)

空間把握能力

そもそも水中は平面的な世界だけではないので、優れた3次元の感覚がなければ、いろいろな情報をキャッチできないし、一緒に潜っているゲストをコントロールできません。

この能力は、ネタの追い込みだけでなく、ゲストを安全に導くという意味でも、非常に重要な感覚といえます。

第五話の川本やマサシくんを始め、潮通しの良いドロップやチャネルをポイントとして頻繁に使っているサービスや、ブルーウォーターダイブを主催するお店のスタッフは、研ぎ澄まされた能力が備わっているはずです。もちろん、水中に何千、何万と潜っている人ならば、十分に理解できる能力なのですが、能力が開花するか否かは、多くのトライ&エラーや飛びぬけた資質が要求されます。

しかも「切れ味」を身上とする能力なので、研いでいなければ錆つくばかりで、回遊魚ばりの遊泳力や一見すると変則に見える方向感覚は維持できないのです。

普段からヒメジのようなガイドをしている自分としては、飛べない鳥が大空を舞う猛禽類を見るが如くの羨望を隠せません。

当然のことながら、スタイルが違えば使用するフィンも変わりますので、僕が普段三保で使用している器材は、この感覚が生かされる場所では適正ではないのです。3次元の弘法はフィンを選びます。

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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

静岡・三保
ダイバーズ・プロ アイアン

〒424-0902
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Tel:0543-34-0988

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