Yodo.Riv
大阪にある天神橋筋商店街、という名を知っている方はけっこう多いかと思う。
日本三大祭の一つ、天神祭のお膝元としても有名だし、日本一長い商店街としても知られている。北から言えば、大阪市北区で淀川に架かる長柄橋の南詰あたりから、大阪市中央区で大川に架かる天神橋北詰あたりまで3キロ弱もあり、天神橋筋六丁目〜扇町〜南森町と、間に地下鉄の駅が三つも存在しているのだ。だからか、だけどか、JUN-P達は天神橋筋商店街のことを略して天六といっている。
JUN-Pの実家は、長柄橋北詰から遠くない東淀川区の南端らへんにあるので、小さい頃は家族でよく天六に出かけた。昔はお寿司屋さんの激戦区だったらしく、JUN-P一家もお寿司を食べに来ていた。小さかったのでお寿司にはあまり興味がなく、カッパ・おしんこ巻のことしか覚えていないが、帰りに寄るおもちゃ屋さんのことはしっかり覚えている。
確か二階建てで、看板の上の方に大きいお猿がブランコでぐるぐる回るおもちゃが魅力的に飾ってあり、引き込まれずには居られなかった。ひみつのアッコちゃんの魔法のコンパクトやら、弟はタイガーマスクの仮面をとったら伊達直人!の人形を買ってもらったり、、、。
JUN-P姉弟の持っていたおもちゃのほとんどは、天六で手に入れていたかと思われる。。。その商店街もあの頃とは様変わりし、おもちゃ屋さんも姿を消してしまったが、今でも天六を歩けば家族でお寿司を食べに来ていたのは給料日のイベントだったのだろうなぁ〜。と、昭和的な色で懐かしく思い起こすことができる。
さて、JUN-Pがお勤めしている会社は奇しくも天神橋筋六丁目。そう、天六駅で下車するところにある(特に奇しくもないか、、)。
ということで、最近、おもいきって自転車通勤を復活した。
と、大きなことを言っているが。。まるまるのチャリ通ではない。
まずJUN-Pん家から実家まで車で行き、実家で自転車に乗り換えて会社まで行く、という手順を踏んでいる。帰りはもちろん実家までチャリで戻り、車に乗り換えて家に帰る。
な、、なぜ、そんなにめんどくさいことを?
だって、JUN-Pが住んでるところは大阪市東淀川区の北端なので、会社までまるまるチャリで50分はしんどいな〜と、思うからである。また、実家を経由することによって、帰りには晩のおかずが手に入るからである。
ともあれ、チャリで淀川を渡るのは爽快だ。
風がとても心地よく、懐かしい匂いが優しく頬を撫でてくれる。
JUN-Pは淀川の匂いが好きだ。JUN-Pん家は神崎川と安威川に挟まれたところにあるから、川の匂いなら毎日感じていそうなものだが、やっぱし淀川には幼い頃からの想い出とかもあって、特別に懐かしい匂いがするのだ。
父親と弟と来たハゼ釣りの、うどんをこねたような餌の匂いとかまでリアルに思い出す。
本当はうじゃっと虫とかが入っていたのかもしれないが、そこんとこは記憶が上手に消去してくれているのだろう。
JUN-Pたちは、長柄橋を渡ったとこにある釣り具店で、竹の先に輪っかが付いただけの竿を買ってもらい、それに釣り糸を結わえて釣りをした。
餌はうどんのんじゃなく、川辺の砂を掘り返して穫ったシジミだ。シジミの殻をコツコツと小石で割って釣り針にくっつける。これでけっこう釣れたものだ。フナとかも釣ったよ。オタマジャクシもたくさんいたし、ザリガニやエビの小さいのんとか、淀川は生き物の宝庫だった。愛犬ワン太とも来たし、凧上げにも来た。
JUN-Pはきっと、淀川を渡りたくてチャリ通してるんだろうなー。
川を渡る時に口ずさむテーマソングは、タイガーマスクのエンディング「みなしごのバラード」だったり、サイボーグ009の「誰がために」、「今日もどこかでデビルマン」、「Rawhide」、長渕剛「Good Bye 青春」などがヘビロテだが、どれも昭和くさい、、というか、、、。
もしやJUN-P?会社行きたくないんか?!と気付かされるような選曲群。
そうなのか?JUN-P。。。
うーん。だとしても、大好きな天神祭の花火も近いことだし、がんばれぃ!
JUN-P(仲 純子)
大阪在住ファンダイバー
職業:コピーライターとか
1994年サイパンでOWのライセンスを取得。
宝物はログブック。頁を開くたび、虹のような光線がでるくらいにキラキラがつまっています。
海に潜って感じたこと、海で出会った人達からもらった想いを、自分のなりの色や言葉で表現して、みんなにも伝えたいなぁ。。。と思っていました。そんな時、友人の紹介で雄輔さんと出会い、豪海倶楽部に参加させていただくことになりました。縁というのは不思議な綾で、ウニャウニャとやっぱりどこかで繋がっているんだなぁ・・って感動しています。どの頁がたった一枚欠けても、今の私じゃないし、まだもっと見えてない糸もあるかもしれない。いままでは、ログブックの中にしまっていたこと・・少しずつだけど、みなさんと共有してゆきたいです。そして新しい頁を、一緒につくってゆけたら嬉しいです。
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