ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

激しすぎる求愛

エクジット間際に水面付近で何かがバシャバシャやっているので、ウミガメが息継ぎをしているのかと思いきや。。。

ヒトヅラハリセンボンの求愛?
ヒトヅラハリセンボンの求愛?

2匹のヒトヅラハリセンボンが追いかけっ子をしていた。
一匹がもう一匹の口元や側面を噛み付いたりと何やら激しすぎる。。。^^;
そして、頻繁に一方が他方を水面に持ち上げるような感じで押し上げ、終いには片方は逆さにひっくり返されたりしてる。。。

同じ仲間のハリセンボンは1尾のメスを複数のオスが下から持ち上げるように中層から水面方向へ上昇して放卵・放精する。
また、オスがメスの体の側部を吻でつついたり、噛んだりする行動は、カワハギやフグの仲間でよくみられる求愛行動の特徴の1つだ。

ここから多分、これも求愛行動ではないかと思っている。
だとしたら、なんてアクロバティックな求愛!^^;

千葉県立海の博物館の川瀬さんに「こいつらの繁殖行動を追ってみては?」と言われたけど、実はヒトヅラハリセンボン、屋久島ではそれほど頻繁に見る魚ではないんだよね。。。^^;
個体数が少ないから逆にその生活パターンが掴めれば、個体識別して追うのは簡単だとは思うんだけど。。。

https://www.facebook.com/watch/?v=2771094076324426

14年経っても進展なしって。。。^^;

先日、久々に僕が主催する「ヘビベース!」という死にかけのヘビギンポのサイトに「GO TO THE SEA」の横田さん(https://www.gokaiclub.com/2020/08/yokota/6391)からの投稿があった。

真っ赤なヨゴレヘビギンポの雄の婚姻色写真だった。(⇒)
この魚は僕の知る限り、伊豆諸島、紀伊半島、四国など日本の太平洋沿岸で見られるヘビギンポで、伊豆半島での記録は聞いたことがない。
でも聞いてみると伊豆半島でも過去に記録があるそうな。。。

ヨゴレヘビギンポ(撮影地:八丈島)

ヨゴレヘビギンポ(撮影地:八丈島)

ちなみに我が屋久島では近似のアヤヘビギンポが幅を効かせており、ヨゴレヘビギンポが入り込む隙間などない。
これは本土・鹿児島でも同じ状況のようで、それに対して目と鼻の先にある四国・柏島ではヨゴレヘビギンポしか見られないというのだから不思議なものだ。

アヤヘビギンポ(撮影地:屋久島)

アヤヘビギンポ(撮影地:屋久島)

実はこの2種は過去にこの豪海倶楽部で紹介したことがある。

ヘビギンポ偏愛(6)ヨゴレヘビギンポ
ヘビギンポ偏愛(7)アヤヘビギンポ

2006年の事なので14年も前の話なのだが、当時の文を読むと

ヨゴレヘビギンポの婚姻色は赤、アヤヘビギンポの婚姻色は黒。今のところ伊豆諸島、小笠原、紀伊半島、四国などではヨゴレヘビギンポが、鹿児島県・坊津以南の薩南、琉球列島ではアヤヘビギンポが分布しているようだが、その分布の境界線がどこになるのかとても興味深い。はたして、2つの種類が同時に見られる地域があったりするのだろうか?

宮崎などあまり海の様子が知られていない地域の状況が気になる。。。

などと書いているのだが、その後何一つ進展はなく、その分布の境界線がどこになるのか?2つの種類が同時に見られる地域はあるのか?、ともにまったく分からないまま15年が経過しようとしている。。。^^;

宮崎界隈で潜っているダイバーの皆さま、情報提供よろしくお願いいたします。。。

夫婦で、親子で別種扱いされる魚たち(2)

先月はオスとメスの色彩があまりにも違うために、ちょっと前まで別種だとされていて、それぞれ別々の和名がついていた「トサヤッコ」を紹介した。(⇒夫婦で、親子で別種扱いされる魚たち(1)

しかし上には上がいるもので、オスとメスで別種だと思われていただけでなく、さらになんとその幼魚まで別の魚(種類)だとされていたという魚がいる。
例えるなら、「お父さんはゴリラ、お母さんはチンパンジーだと思っていたけど、みんな僕と同じヒト(人間)だったみたい。。。」的な驚きだ。(笑)

リボンイワシ

屋久島で撮影されたリボンイワシ

それどころか、この魚は「種」の上の階層である「属」を飛び越え、「科」のレベルで別種扱いされていたみたいなのだ。
しかも、それまで、オス、メス、幼魚、このすべてが別々の科にカテゴライズされていたのだ。。。^^;
例えるなら、「うちはペットとしてイヌとネコを飼っていて、お父さんはクマ、お母さんはレッサーパンダ、僕はスカンクだと思っていたけど、どうもペットを含めみんな僕と同じスカンクだったみたい。。。」的な驚きだ。(ちょっと違うか?笑)

これは2009年にDNA解析によって明らかにされたクジラウオ科魚類の話だ。
それまでこのクジラウオ科と近縁なグループとされながらも、形態がまったく違うため別の科として分類されていたトクビレイワシ科(リボンイワシ科)とソコクジラウオ科の魚がDNA解析の結果、すべてクジラウオ科の魚と同じ種類であることが分かったのだ。
しかも面白いことに、数少ない標本から性別を調べてみると、トクビレイワシ科(リボンイワシ科)の標本はすべて性成熟前の未熟な個体ばかり、ソコクジラウオ科の標本はすべて発達した精巣をもつオスばかりだったそうな。。。
さらにはクジラウオ科の標本も同様に調べたところ、性別が判明したものはすべてメスであった。(・_・;)

リボンイワシ

屋久島で撮影されたリボンイワシ

つまり、これまで別ものとされてきた深海魚の3つの科(トクビレイワシ科、ソコクジラウオ科、クジラウオ科)が、それぞれ一つの種類の幼魚、オス、メスだったというのだ。
先人は同じ種類なのに、それぞれのステージ(幼魚、オス、メス)ごとに科を設けてカテゴライズしてしまったのだ。(笑)

現在、まだ3科は別々に分かれてはいるが、すべてをクジラウオ科に統一するべく研究は続いているそうな。。。

夫婦で、親子で別種扱いされる魚たち(1)

魚にはオスとメス、または成魚と幼魚で色彩や形が違うという例はごくごく普通にある。
そのせいで昔は同じ種類なのに別種だとされていた魚も多い。

性転換中(?)のトサヤッコ

性転換中(?)のトサヤッコ

例えば伊豆諸島南部や四国、屋久島など主に日本の太平洋沿岸の黒潮流域で見られるトサヤッコという魚がいるのだが、昔はオスとメスで別種とされていた。
オスとは色彩がまったく違うメスにはクマドリヤッコという和名までついていた。

トサヤッコのメス

クマドリヤッコ???(笑)

キンチャクダイの仲間はメスからオスに性転換するのだが、トサヤッコもそう。
一番上の写真は多分、性転換中の個体の色彩だ。

性転換中の個体などめったに見かけないので、きっとほんの一時期だけの色彩なんだろうけど、こんなオス・メスの中間的な色彩の個体も当時は下手すれば別種にされかねなかったわけだ。(笑)
見た目だけで分類してしまうと、トサヤッコが2種類どころか、3種類に分けられてしまう可能性もあったのだ。

トサヤッコのオス

トサヤッコのオス

今はだいぶ分類も進んできて、こうした間違いも少なくなってきたのだろうけど、深海に棲む魚はまだまだ謎に包まれているようで、今だに同種なのに別種にされている例が多いみたい。
オス、メスどころか、成魚と幼魚とで別種にされていたり、「種」レベルどころかその2つ上の階層である「科」レベルで別種とされている魚もいるというからビックリ!(・_・;)
ここからが今回の本題なんだけど、長くなったので次回にまわします。。。^^;

海でも陸でも同じ習性(笑)

この仕事を始めて20年以上経つけど、四半世紀ぶりにのんびりとしたゴールデンウィークを過ごしてる。。。
減っていくだけでまったく増えない生活費にドキドキしながら。

外出を自粛することを「頑張ろう!」という言葉でよく表現するけど、もともと僕(とその家族)はあまりアクティブな方ではなく、どちらかというと引きこもり系。(笑)
なので特に普段の生活と変わったところはなく、頑張ってる感は皆無なのだが、さすがに健康にも悪いしダイエット中でもあるので夕方は外に走りに行く。

当然、今まで嫌々行っていたのだが、最近ちょっとした楽しみを見つけて、走りに行くのが億劫ではなくなった。
それはランニング中やその休憩中にiPhoneで撮る自撮り!
ネットで見つけた同世代のおっさんランナーがインスタにアップするランニング中の写真がめちゃカッコよく、「オシャレにカッコつけて走る」というコンセプトにすっかりハマってしまった。。。

あまりにもハマりすぎて、もはや走りに行っているのか、写真を撮りに行っているのか分からない状態。^^;
まぁ、写真を撮っている時間の方が長いことは確実だけど。。。(笑)
一度撮り始めるとなかなか満足できず、何度も何度も撮り直すのでなかなか終わらない。。。

もともと水中でも写真を撮りだしたら長くなり1ダイブ2時間超えは当たり前。
しかも撮るのはたった1-2被写体のみで、それにすべての時間を投入する。。。これが僕のいつものダイビングスタイル。
帰ってきてPCで画像をチェックすると、同じようなカットがずらっと数百枚並ぶ。。。(笑)
きっと他人が見たら全部同じ写真に見えるかもしれない。

これは撮っても撮っても、もっと良い写真が撮れるのではないか?もっと良いシーンに巡り合うのではないか?もっと良い表情を見せるのではないか?などと考え始めると、引き上げるタイミングを逃してしまうのだ。(笑)
これが今、iPhoneで撮っている自撮り写真でもまったく一緒!
僕のiPhoneにはずらっと同じような自撮り写真が並ぶ。。。

もしかしてナルシスト?
いやいや、ちゃうから!(^_^;)

自慢の出っ歯

一湊タンク下というポイントの-10m付近に広がるウスサザナミサンゴ群落の上はホンソメワケベラの大きなクリーニングステーションになっている。
最近、ここに大きなナンヨウブダイの老成オスが毎日のように来ていて、潜るたびに出くわす。

ホンソメワケベラのクリーニングを受けるナンヨウブダイ

こいつがまったく逃げないヤツで、近づいても目の前で気持ちよさそうにクリーニングを受けている。。。
老成のオスらしく、自慢の出っ歯は半端なくデカく、そこには藻が沢山生えてる。

動画を撮影しました。
この出っ歯を前に突き出しながら気持ちよさそうな顔をしていると、メチャ間抜け面で面白いので見てください。。。(^_^;)

https://www.facebook.com/watch/?v=230537184992483

ヒドロ虫の図鑑

昔からネットを通して「図鑑を作るから写真を貸してくれ」という依頼はよくある事なんだけど、最近は海外からの問い合わせも多い。
これも時代だと思う。

たいていは魚の依頼が多いのだが、ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ヒドロ虫の依頼!!(笑)
シカゴにある博物館で働く研究者が5-6月くらいにソフトコーラルやヤギ類など刺胞動物の専門図鑑を出すらしい。。。
ヒドロ虫の生態写真はあまり見つからないみたいで(そりゃそうだ!)とても重宝されたようだ。
まさかコツコツと撮っていたヒドロ虫の写真が役に立つとは!^^;

ヒドロ虫ってこういう連中。
こんな事でもないと日の目を見ない地味な写真の数々!(笑)

カイメンウミヒドラ属の一種

カイメンウミヒドラ属の一種

クラバモドキ属の一種

クラバモドキ属の一種

スズフリクラゲ属の一種

スズフリクラゲ属の一種

ヤマトサルシアクラゲ

ヤマトサルシアクラゲ

「屋久島ならでは」の光景

唐突だけど、今年はもっと「屋久島ならでは」の生き物や光景を意識してガイドしていきたいなぁ。。。などと思っている。

それは屋久島に来た頃から意識はしていたものの、それを実践しているかというとかなり微妙だ。^^;
屋久島に来た当初は、現地ガイドとして他の海と屋久島の海との違いやこの海の他にはないユニーク性(特徴)を見出そうと必死になっていたこともあって、積極的に「屋久島ならでは(だと思われる生物や光景)」を紹介していた。(それが紹介できないようだと「現地ガイド」とはいえない!と強く思っていたのだ(笑))

それを最近はまったくしなくなってきたのには理由がある。

「~ならでは」というとその場所でしか見られない固有の生物を想像しがちだけど、海はつながっており、少なくとも同じ北半球の、同じ海流(日本では黒潮や対馬暖流のこと)に影響を受けている海域内において、そんな固有種なんてもともとありえない。
なので「~ならでは」の生物や光景というものは、そのほとんどが基本的には「一般的によく知られた生き物」がその中心であり(レアモノや珍種ではないということ)、それが他の海域に比べて異常に多いとか、この海では変わった社会行動をとってるだとか、この海では体色や模様がまったく違う一群が存在しているだとか、そういうものを指すことになる。

そして、たいていはそのほとんどは地味で、観察対象にはなっても、写真を撮るのは難しかったり、もしくはどうにもこうにも撮りようがないものが多かったりする。^^;
わざわざ高いお金を払って潜りに来てくれているお客さんの目的が今や「とにかく綺麗な写真を撮りたい!」とか「珍しい生き物や生態を撮りたい!」というところにあったりするわけで、お客さんのリクエストやニーズに応えるのであれば当然、被写体的に適していないものが多い「屋久島ならでは」の生き物や光景を紹介している場合ではないのだ。(笑)

またダイバーの興味は「極端に大きなもの(=大物)」か「極端に小さなもの(=ハゼや小さな擬態する魚、甲殻類やウミウシの類、浮遊生物もそう)」に集中する傾向があるように思うのだが、残念なことに大抵の「屋久島ならでは」の生き物はそのどちらにも入らないような中間的な大きさのものが多い。
中間的な大きさのものというのは小物のように探すのに苦労したり、大物のように突然現れたりする生物ではなく、いつも見られるいつもの普通種。
しかも、派手さもない。
言い方を変えると「屋久島ならでは」の生き物とは誰も興味を示さない中途半端な、一般的に言ってつまらない生き物たちなのだ。(笑)

つまり、お客さんのニーズに合っていないというのが、「屋久島ならでは」の生き物や光景をなかなか紹介できない理由だったのだ。

ヤクシマキツネウオの群れ
ヤクシマキツネウオの成魚がいつでも群れている光景はまさに「屋久島ならでは」の光景

そもそもダイビングは遊びなので、水の中で何をしても自由だし、自分が楽しいと思うことを大いにやればいいと思う。
僕も強制したり押し付けたりするのは避けたい。。。

でも僕自身は「屋久島の海」だけを仕事としてガイドする現地ガイドなので、もっと「屋久島の海」にこだわって、「屋久島の海」を紹介しなければならない立場なんじゃないの?どこの海でもできるようなことを提供していていいのか?などと真面目に考えてしまう。
海は少しでも離れればまったく違う顔をしており、そこで見られる生き物や光景は変わってくる。
わざわざお金を出していただいているのに、その違いを紹介しないのは逆に申し訳なく感じてしまうのだけど。。。(笑)

客商売なのだからお客さんのリクエストに応えるのが先決ではあるけど、自然に関わる現地ガイドたるもの、いつでもエコツアーガイドとかインタープリターとしての意識を強く持って活動する必要があると思う。
お客さんが受け入れようが、受け入れまいが、現地の海の特色を紹介することで、この海が、かけがいのない唯一無二の存在であることを啓蒙する姿勢は崩してはいけない。

今年は被写体にならなくても、「屋久島ならでは」を紹介くらいはしようかな。。。などと思ってる。
僕が指し示したものは「ぜひ撮ってみて!」と言っているわけではないので、ご注意を。(笑)

約20年前、八丈島の海ぐらいしか知らなかった僕が初めて屋久島の海に潜った時、毎回この光景が広がっているのを見て思ったこと。

「南の海ってキツネウオが常に群れてるんだなぁ。。。」

結局、この魚はキツネウオではなかったわけだが(=当時は和名なし=ヤクシマキツネウオ)、それよりもこの魚が南の島ならどこでも「常に群れている魚」などではなく、これは屋久島ならではの光景だったんだ、と知ったのは屋久島に移り住んでからの事だった。笑

ヤクシマキツネウオが群れる光景はまさに「屋久島ならでは」の光景だ。

どこの海で潜っても、まったく同じようにひたすらレアモノや小物探しをしたり、それとは逆に大物や群れを見に行くのも楽しいけど(人間は両極端なものに憧れる?(笑))、たまにはその海ならではの生き物や光景を見るのも自然の多様性や豊かさを知ることができて新鮮に感じるかも。。。!

という提案でした。
被写体にはなりにくいけどね。。。(笑)

あけましておめでとうございます!

あけまして、おめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

ホシゾラワラエビ
ホシゾラワラエビ

20年前の曖昧すぎる記憶 – ピグミー発見時の顛末記

人の記憶なんてほんと曖昧で適当だ。

今年の夏前の話になるけど、水中で地元・屋久島の同業者Fくんが手招きするので行ってみると、それは昨年、新種記載され和名がついた「ハチジョウタツ」だった。
数年前からそのFくんはちょくちょくこのハチジョウタツを見つけていたようなのだが、僕は”屋久島では”初めての出会いだった。

”屋久島では”というのは若い頃の修行先である”八丈島では”頻繁に見かけていた魚だからだ。
そう、このハチジョウタツとはかれこれ15-16年ぶりくらいの出会いとなるのだった。
その頃はまだ僕の老眼もそれほど進んでいなかったので、当時「日本版ピグミーシーホース」と呼ばれていたこのハチジョウタツを見つけるのはむしろ得意中の得意だったし、よくネタにもしていた。
それがこちらに来てからは生息環境はよく知っているにも関わらず(でも屋久島はちょっと深い。。。)、見つけられずにいたのだ。^^;

ハチジョウタツ
ハチジョウタツ(ビデオからの切り出し画像)
21年かかってようやく新種記載された

「20年前にハチジョウタツが八丈で発見された時、俺も八丈島のその発見したお店に在籍していたからリアルタイムでその時のことはよく覚えてるんだよね。。。当時は俺も自力で何匹も見つけたりしてたんだけどねぇ。。。」などと教えてくれた若いFくんに対して昔のことを持ち出し、見苦しい負け惜しみを言ってしまった。。。(笑)
でも、よ~く調べてみると、何とその記憶はかなり曖昧だったことが分かった。。。(・_・;)

当時、このハチジョウタツを僕の師匠であるレグルスダイビングの加藤昌一氏が八丈島で見つけたのは1997年10月16日。
そして翌年1998年の春には神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏氏によって未記載種(つまり新種)だと同定された。

ちなみに僕が八丈島に来てレグルスダイビングで修行を始めたのは1998年の夏。
全然リアルタイムじゃないやん!!!!!(・_・;)

ただ、当時まだ若かった僕が体長8mm程度の日本版ピグミーシーホース(ハチジョウタツ)などは楽々見つけることができる目を持っており(つまり老眼ではないという意味)、よくガイド・ネタにしていたというのはホント!(笑)

それでは、いったい僕は何と勘違いしていたんだろうか。。。?
さらに調べてみると。。。
このハチジョウタツは当時、まだ国内では小笠原以外では見つかっていなかった「Hippocampus bargibanti(和名なし=有名な「本家・ピグミーシーホース」の事)」に対する呼び名として、レグルス・ダイビング内では「日本版ピグミーシーホース」と呼んでいた。

そして、この「本家・ピグミーシーホース」を加藤昌一氏が八丈島で初めて見つけたのは1999年12月。。。これだ!(笑)

本家・ピグミーシーホース
本家・ピグミーシーホース
本家・ピグミーシーホースの八丈島での初記録も加藤昌一氏だった

そう。。。僕はハチジョウタツではなく、本家・ピグミーシーホースの発見をリアルタイムで経験していたのだ。^^;
完全に勘違いしてた。。。
しかも本家・ピグミーシーホースの発見が先でジャパピグの発見があとだと完全に勘違いしていた。。。ジャパピグの方が先だったとは!

この本家・ピグミーシーホースの発見はハチジョウタツ以上にセンセーショナルな出来事で、当時小笠原以外からの初めての記録になる凄い発見だった。

余談だけど、この本家・ピグミーシーホースは着くウミウチワの色によって体色が変わるのだが、有名なのは赤色のピグミー。
黄色いウミウチワには黄色のピグミーが着くのだが、当時この黄色い個体を八丈で初めて僕が見つけて親方から懸賞金をいただいた事もあった。(レグルス・ダイビングでは初記録など珍しい生物を見つけたスタッフに懸賞金をくれた)
懐かしい。。。若かりし頃、必死でピグミーを探してゲストに見せていた駆け出しガイドの頃の自分を思い出した。。。(^^)

黄色いピグミーシーホース
黄色いピグミーシーホース(ビデオからの切り出し画像)
八丈初記録で懸賞金をもらった!懐かしい。。。

ちなみに多くのダイバーが知っているように、「ハチジョウタツ」はその標準和名がつくまで「ジャパニーズ・ピグミーシーホース(=日本版ピグミーシーホース)」の略「ジャパピグ」などと呼ばれていてそれが学名の種小名になったりしたのだが、実は当時のレグルスでは「ジャパピグ」などと呼んでいた覚えはまったくない。
いつの間にかどこの誰が言い出したのか分からないがこれが通称名になり、ついにはこの新種の学名になってしまったというのは面白い。

この件について親方に聞いてみると、当時から「ジャパニーズ・ピグミーシーホースとは呼んでいて、これを誰かが略した」と言っているけど、僕の中では「ジャパニーズ・ピグミーシーホース」と呼んでいた記憶すらなく、「日本版ピグミーシーホース」と呼んでいたような気がするけど。。。^^;

やっぱり、記憶が曖昧だ。。。(笑)

今年のマイブーム被写体(^^)

昨年秋の大きな台風でホームグラウンド・一湊タンク下の-15m付近にある大きなナガレハナサンゴの群体が破壊され、ポリプが生きたままの状態でその破片が付近に飛び散った。
そのせいで今年は、あちらこちらにニセアカホシカクレエビによる小さなクリーニングステーションがいくつも誕生した。

こうした複数のクリーニングステーションには、ニセカンランハギやタテジマキンチャクダイ、ゴマモンガラ、スジアラ、アカエソ、ハナキンチャクフグなどの常連メンバーが集まってきて、気持ちよさそうにクリーニングを受ける様子が毎日のように観察できている。

ハナキンチャクフグ+ニセアカホシカクレエビ
ハナキンチャクフグ+ニセアカホシカクレエビ
小さなハナキンチャクフグに大きなニセアカホシカクレエビが乗るシーンが一番のオススメ!

近づけばスグにエビはクリーニングを止めてしまうし、クリーニングを受けている魚も逃げてしまうため、なかなか撮るのは難しいのだが、ステーションが複数に分かれてくれたおかげで、ダメだった場合は他のステーションに移ってまたトライ!などということが可能になった。(笑)

なかなか普通のマクロ・フォト派ゲストさんには興味を持ってもらえないのが残念なのだが(笑)、僕的な今年一番のマイブーム被写体はこのクリーニングだった。
この付近を通るたびに、毎回、各ステーションをチェックしてた。(笑)
今年はこのスグ近くでホムラハゼが出たのだが、こちらの被写体の方が観察してても、撮影してても、ずっと面白いと思うんだけどなぁ。。。^^;

スジアラ+ニセアカホシカクレエビ
スジアラ+ニセアカホシカクレエビ
ハタ類のような大きな魚の場合は大きく開けた口の中にエビが入り込んでクリーニングするシーンが狙い目!

大小様々な魚がクリーニングを受けている様子をいろいろ撮ってみたけど、可能な限り寄って撮ったほうが絵になる。
クリーニングを受けている側の魚の目と口付近をクローズアップして固定。(魚の目玉は必ず入れたほうがいい)
あとはひたすら、そこにニセアカホシカクレエビがフレームインするのをひたすら待つ撮影方法がいいと思う。

15年越しの日本初記録「ヤクシマダテイシモチ」

これまで標準和名に「ヤクシマ(屋久島)」の名を冠した魚は次の3種だった。

ヤクシマイワシ
ホソオビヤクシマイワシ
ヤクシマキツネウオ

9/25に出版された日本動物分類学会の学会誌「Species Diversity」にて、標準和名に「屋久島」の名を冠した4種目の魚が生まれた。
その名も「ヤクシマダテイシモチ」だ。

ヤクシマダテイシモチ
ヤクシマダテイシモチ
屋久島では過去15年間に約20個体が確認&撮影されている

この魚はインドネシア、オーストラリア北西部、パプアニューギニア、ソロモン諸島、ボルネオ島北部、フィリピン、台湾などに分布している魚で、日本国内では屋久島でのみ記録されており、これがこの種の日本初記録、そして北限記録になる。

この魚は屋久島では2004年(僕が屋久島に来た最初の年)に1個体見つけて以来、この15年間に一湊や永田などで4回(合計約20個体)も確認&撮影しているのだが、なぜか国内の他の海域ではまったく記録がない。
テンジクダイの仲間としては大型種で、色合いも金色と派手、背ビレも他のテンジクダイ類と比べても異常に大きいことからも、いれば目立つ魚だと思う。

ヤクシマダテイシモチ
ヤクシマダテイシモチ
金色の体色、大きな背ビレが特徴の大型のテンジクダイ

黒潮の源流に近いフィリピンや台湾では見られることからも、日本では黒潮流域の魚であり、まだ未調査とも言えるトカラ列島などには普通に生息しているのかもしれない。

特徴は第2背びれが異常に大きい事で、ハイフィン(=高いヒレ)・カージナルフィッシュと呼んでいる地域もある事からもそれは分かる。
下の画像のように若い小さめの個体は体側にラインがあり、これは興奮すると消えたりする。
こうした体側にラインのある若い個体は何か他のテンジクダイ(例えばキンセンイシモチなど)と混同されてしまっているかもしれない。

ヤクシマダテイシモチ
ヤクシマダテイシモチ
若い個体には体側に縦縞が入る場合が多い

そんなわけで、屋久島よりも北のエリアで黒潮流域の海域で秋になるとこの幼魚から若魚のステージが流れ込んではいないだろうか?
四国や紀伊半島、そして伊豆のダイバーの皆さま、ぜひ探してみてください。

フィリピンから台湾、トカラ列島、屋久島と続く黒潮を通じた海のつながりを強く感じる事ができるに違いない。

屋久島は「ウミガメの島」

屋久島でシュノーケリング

屋久島でシュノーケリング

今年の夏はファンダイビングの予約がほとんど入らなかったため、シュノーケリングや体験ダイビングを行うことが非常に多かった。
特にシュノーケリングの予約は例年に比べても圧倒的に多く、シュノーケリング・ブームを肌で感じている。。。

浅場で海藻を食むアオウミガメ

浅場で海藻を食むアオウミガメ

屋久島のシュノーケリングの売りはウミガメで、その遭遇率はほぼ100%と言っても過言ではなく、そんな事よりも何頭に会えるか?どれくらい接近できるか?が問題になるくらい。(笑)
だいたい1回のシュノーケリングでのべ4-5個体のウミガメに出会え、たいていは逃げるどころかウミガメの方からこちらに接近してくる。

シュノーケリング・ポイントの元浦には十数頭の若いウミガメが常時棲んでいて、ポイント内の-1mから-6mくらいの浅場で海藻を食んでいる。
足のつくような水深でのんびり海藻を食んでいる子も多く、どの子も近づいてもまったく逃げる気配がない。。。
逃げ回る子などめったに出会わない。

平気で近寄ってくるアオウミガメ

平気で近寄ってくるアオウミガメ

定期的に息継ぎに水面まで上がってくるのだが、これもシュノーケラーがいるところに怖がることなく上がってきて、目の前で平然とのんびり息継ぎをしてまた水中に帰っていく。
シュノーケラーがいようがいまいがまったく関係ないようで、人間など完全にスルーしているような感じ。(笑)

そんなだから、シュノーケリングでもウミガメとの接近2ショット写真や動画が何度も何度も容易に撮れるのが屋久島でのシュノーケリングの魅力だ。

目の前で息継ぎするアオウミガメ

目の前で息継ぎするアオウミガメ

屋久島はアカウミガメの世界的な産卵地のひとつなのだが、水中で出会うウミガメは99%がアオウミガメ。
しかも、そのほとんどは回遊性の大人の個体ではなく、そこで定着して生活する若い個体ばかり。

屋久島でタートル・スイム

屋久島でタートル・スイム

屋久島は「ウミガメの島」。
今日もひたすらゲストさんとウミガメとの2ショット写真を撮りまくり、ブログに上げる。
ついにファンダイバーから「屋久島はウミガメ以外に何が見られるんですか?」という問い合わせをいただく始末。。。(・_・;)

ハナビラ ユキバナ

1ヶ月くらい前にFacebook友達の米田幸恵さんの下記の写真を見て衝撃を受けた。。。なぜ、海の中にお花畑?!すげー!!(・_・;)
久々に他人の写真を見て、僕もこれ撮りたい!と思った1枚だった。

海の中にお花畑?!

撮影:米田幸恵さん

いつもの事だが、撮るからにはまずはこの生き物の事をじっくり調べねばならない。。。
こいつの生態から言って、実際に自分が頭に思い描いているアイデアや構図で写真が撮れるものなのか?
見たこともない生き物なだけに、何も分からないのだ。
そもそも屋久島では見たこともない(認識していない)生き物なので、まずは自分のホームグラウンドで見つけなければならない!^^;

Hanabira yukibana

撮影:藤堂喜民さん

このお花をガイド・ネタにしている恩納村(沖縄本島)の同業者・片野くん(沖縄ダイビングセンター)に沢山写真を見せてもらい、生息環境やサイズなどを聞くとともに、自分でも調べてみる。

Hanabira yukibana

撮影:宮島佳菜子さん

調べるからにはまずは種名を知りたいところなのだが、「どうせ未記載種だろう。。。」と勝手に思い、科レベルで分かればOKくらいに考えていたのだが、調べていくと種が特定できた!
しかも、なんと今年の5月に新種記載されたばかりの非常にタイムリーな種だったのだ。

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

そして、その学名がメチャクチャ素敵な名前だったので感動してしまった。。。(←ここがこの記事を書こうと思った理由)
その名もウミヅタ科(Clavulariidae) > Hanabira属の新属新種、Hanabira yukibana(ハナビラ ユキバナ)!

Hanabira yukibana Lau, Stokvis, Imahara & Reimer, 2019

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

論文によると、属名のHanabiraはポリプの触手の形がpetal(花びら)に似ていることから日本語の「花びら」を意味し、種小名のyukibanaはポリプの光沢が雪の結晶、そしてそのきらめきに似ていることから、snow flowerを意味する日本語の「雪花」が語源になっているそうだ。
素敵すぎる。。。(*^^*)

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

学名は基本的にラテン語を用いて命名されるのだが、これはどう考えても日本語!(笑)
仲良くさせていただいている鹿児島大学の研究者の方にこれは有りなのか聞いてみたところ、学名は、基本的にはラテン語、ギリシャ語、アングロサクソン語、ラテン語化した言葉から成るのだが、日本語を「意味をなさないラテン語」として充てることは可能なのだそうな。

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

それでも属名である「Hanabira(=花びら)」も種小名である「yukibana(=雪花)」も両方とも、日本人である僕らには和名のように聞こえてしまう。。。(笑)
いつもは難しいとしか思えない学名で初めて分かりやすい!と言えるものに出会った!(笑)

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

この素敵な学名はいったい誰がつけたんだろ?著者を調べてみたところ、なんと日本人ではなかった!
どうもオランダ人の女性研究者らしい。。よくよく調べてみると、なんとうちにも遊びに来たことがある琉球大学の准教授、ライマーさんの研究室の方だったのだ。(ライマーさんも著者の1人)

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

ちなみにこの生き物には、標準和名は提唱されていなかったので、当然、ライマーさんに標準和名の提唱も頼んでおきました!(^^)
でも、すでに和名のような学名なのに、ここからどんな和名になるのだろうか。。。?^^;

Hanabira yukibana

撮影:片野猛さん

今回はいろいろな方から写真をお借りして並べてみたけど、本当に素敵な生き物だ。(^^)
うーん。。。撮りたい!!!!!

しかし、未だに屋久島では見つけられずにいるのだった。。。

そろそろ夏だね。。。

7月に入った。
一般的には梅雨があけると夏!というイメージだと思うけど、屋久島でダイビングをやっていると梅雨明けよりも黒潮が完全接岸するXデーの方が気になり、この日をもって夏!というのが僕のイメージ。

屋久島では昨日、黒潮が接岸したようで先日まで22℃だった水温が27℃まで一気に上がった。(^^)
このまま定着してくれると夏に突入するわけだが、どうなることやら。。。

梅雨の方はもう少し続きそう。
それでも水中から空を見上げると青い空が広がっていたほうが夏らしいのは確か。^^;

空飛ぶウミガメ
空飛ぶウミガメ
OLYMPUS TG3; 1/320 sec at f8; ISO 200; PT-056housing. Yakushima Island, Kagoshima, JAPAN

平和過ぎる顔

忙しいGWが終わり、ぼけぇ~としてたら、すっかり豪海倶楽部の更新を忘れるところだった。。。やばい!やばい!(・_・;)
話のネタもまったく考えていなかったので、今回はこいつの平和過ぎる顔に免じて許してちょ。(笑)

コブシメの子供
コブシメの子供
Nikon D300s + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D lens; 1/125 sec at f11; ISO 200; anthis Nexus D200housing; 2x INON Z-240 strobes. Yakushima Island, Kagoshima, JAPAN

犯人は誰だ?

黒潮接岸前の今の時期、海の中はパラサイト(寄生虫)に寄生された魚がいっぱいだ。

写真のオグロトラギスに着いている寄生虫はメダマイカリムシの仲間(メダマイカリムシ属の一種)。
この手の仲間の研究者の方に写真同定を依頼したところ、メダマイカリムシの仲間は多様性に満ちていて頭部の形態を顕微鏡観察しないと種類を特定できないそうなのだ。(ちなみに頭部は魚の体内に刺さっている!(笑))

ちなみに、その研究者の方曰く、多くのダイバーがブログ等で和名や学名を付して寄生虫を紹介しているけど、どれも科学的な根拠はなく、それを信じた在野の研究者や中高生・大学生等にしばしば混乱を生じさせているそうな。。。(・・;)

それはけしからん!という事で、試しにGoogleで「メダマイカリムシ」を検索してみたところ。。。

その犯人の最右翼は思い切り、僕だった。。。!!!(・・;)

メダマイカリムシ属の一種
メダマイカリムシ属の一種
メダマイカリムシ属の一種
Nikon D300s + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D lens; 1/125 sec at f16; ISO 200; anthis Nexus D200housing; 2x INON Z-240 strobes. Yakushima Island, Kagoshima, JAPAN

まさかの5mm!! – ノンダイバーが驚くこと

この写真に写っている生き物のことやそのスケール感をダイビングをしない人に説明するのはすごく難しい。

氷の女王
氷の女王
Nikon D300s + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D lens; 1/125 sec at f16; ISO 200; anthis Nexus D200housing; 2x INON Z-240 strobes. Yakushima Island, Kagoshima, JAPAN

僕: 水深-12mくらいのところにこの白い花みたいなやつが沢山生えているんだけど、そこにいたのよ。このワレカラモドキという生き物。

ノンダイバーの友達: へ~なんかカマキリみたいな生き物だね~!何の仲間なの?

僕: まぁ、甲殻類、つまりエビの仲間だね。。。

ノンダイバーの友達: エビ!!!なんかもうこの佇まいが人間みたいだね。。。しかし、この鎌みたいなやつ、ヤバくね?こいつに襲われたら確実に死ぬでしょ!

僕: はははは!!!大丈夫だよ!!!だって、こいつ5mmだもん。

ノンダイバーの友達: えっ?(・・;)

ノンダイバーに説明しても通じないこと。

この写真がどういう状況でどうやって撮ったのかをダイビングをしない人に説明するのはすごく難しい。

水面に映る自分自身。
水面に映る自分と向き合う。
Nikon D300s + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D lens; 1/125 sec at f16; ISO 200; anthis Nexus D200housing; 2x INON Z-240 strobes. Yakushima Island, Kagoshima, JAPAN

僕: 水深-12mくらいのところにちょっとした洞窟があるんだけど、その天井にいたのよ。このウミウシ。

ノンダイバーの友達: これってオスとメス?じゃれ合ってて可愛いよね~

僕: いや、いや、実はこれ1匹なんだよね。。。へへへ。鏡のような感じで水面に反射して写ってるのよ。(終始ドヤ顔)

ノンダイバーの友達: んっ?水面って-12mで撮ったんじゃないの?

僕: あ。。。いや、洞窟のような場所では天井付近にダイバーが吐いた気泡なんかが凹んだ部分に溜まるのよ。そこが水たまりのような感じになって、その水面に鏡のように反射して写ってるんだよね。これ。

ノンダイバーの友達: えっ?どういうこと???なぜ水中に水たまりがあるのよ?そもそも、水の中にいるんでしょ?(困惑顔)

僕: いや、気泡だってば!気泡が溜まると「水たまり」のような感じになるのよ。

ノンダイバーの友達: はっ。。。?気泡???吐く息の事だよね???それって気体。。。だよね?だとしたら、なぜ反射して映るのよ?

僕: いや、だから水たまりのようになるからだって。(イライラ警報発令中)

ノンダイバーの友達: 意味が分からん。。。っていうか、そもそも気泡が溜まるってどういうことよ?水の中だよね?

僕: うっ。。。(いや、もう説明するのが面倒くさいんですけど。。。)

ノンダイバーの友達: まぁ、いいや。で、これ、どっちが上でどっちが下なの?まるで下のやつが本物で、上に反射して写っているかのように見えるんだけど。。。

僕: いや、まったくその通りなんだけど。

ノンダイバーの友達: はっ?そうなの?どういうこと?下が本物!?じゃ、何故にこのウミウシ、下に落ちないのよ。つーか、なんか浮いてるように見えるし。つーか、もう一度確認するけど、ここ水の中だよね?ウミウシって水中では泳がず、歩くってこと?浮遊しながら?すごくない?それ。

僕: 。。。(もう帰りたい)

さぁ、TG4を持って海に行こう!(4)

動く魚の撮影はやっぱり難しいコンデジ

ここまでTG-3はノーマルのままでもマクロに関して一眼並みの写真が撮れる!と断言していたけど、これは主に顕微鏡モードで接写できるもの、つまりほとんど動かないような甲殻類やウミウシの類に関しての話だった。
実際、ここまでもそうした被写体ばかりを撮ってサンプルとして見せていたわけだが、動きまわる魚なんかはどうなの?と思う方もきっといるだろう。。。

ヒレグロスズメダイ
ヒレグロスズメダイ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Program Auto; 1/100 sec at f4.9; ISO 200; 0.00ev

結論から言うと、動きまわる魚はこれまでのコンデジ同様にかなり難しい。
たまにTGでブダイやベラ、スズメダイなんかも撮ってはいるのだが、写真としてはなんかイマイチ。。。
「この魚はなんだろう?」と思って証拠写真程度に撮るのだったら、まったく問題ないのだが(むしろ綺麗で撮りやすい!)、一眼並みのクオリティには程遠く、ノーマルのTGで苦労してベラやスズメダイを撮るよりは一眼でサクサク撮ったほうが全然楽なのだ。(笑)

マルスズメダイ
マルスズメダイ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Program Auto; 1/100 sec at f4.9; ISO 200; 0.00ev

ストロボは内臓のみなので、とにかく寄らないと色は出ないし、多少ズームで寄せたりして撮っているとどれもピントがかなり甘い。。。
それでも「私は魚が好きなんだ~!コンデジで甲殻類やウミウシではなくて魚を綺麗に撮りたいんだ~!」というゲストさんたちのためにも、何とか綺麗に撮るコツを掴もうと頑張ったけど、かなり無理がある。。。
現場ではバッチリ撮れてる!と確信しても、帰ってからPCで見てみるとどれもかなりピントが甘いのだ。(・_・;)
さらに撮れても色がなんか変。。。(◎_◎;)

フタスジリュウキュウスズメダイ
フタスジリュウキュウスズメダイ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Program Auto; 1/100 sec at f4.9; ISO 200; 0.00ev

TGは画質が悪過ぎてISO感度が高いとほとんど使えないカメラなので、可能な限りISO100で撮りたいのだが、動く魚は距離がある分かなり暗くなってしまう。
仕方なく最大でISO400まで上げたりして撮っていたからか、撮れる写真が何かコントラストと彩度が異常に高くて、まるで上等な絵画のような写真になってしまう。。。

結局、まともに撮れたのは動く魚の中でも比較的撮りやすい(あまり動かない)スズメダイ類ばかりになってしまった。(笑)

クロメガネスズメダイ
クロメガネスズメダイ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Program Auto; 1/100 sec at f4.9; ISO 200; +1.00ev

ブダイ類やベラ類もまともに撮れるようにすべく、もう少し研究が必要だ。
。。。というか、ブダイ類やベラ類をコンデジで撮りたいっ!なんてゲストが果たしているのか?という疑問もあるけど。(笑)

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