ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

久米島ダイブエスティバンの田中伸です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

年明け一発目ですので、景気よく参りましょう!

イシガキカエルウオとアオウミガメ

まずは縁起物で。

鶴は千年 亀は万年 カエルは何年?

カエルウオと言えば、雄輔親分のカエルウオの図鑑ですね〜。

刊行が楽しみです!

ナンヨウツバメウオとロープ

しめ縄をイメージして(^^)

気持ちを新たに、そして引き締めて、2016年も走り抜けます。

冬の久米島にご来島予定の皆さん!

初詣の際には、クジラ・ハンマー・マンタの「久米島 冬の三冠」達成祈願をお忘れなく!

カスミチョウの群れ

初夢に見ると縁起が良いとされるものを「一 富士、二 鷹、三 茄子」と言いますが、久米島トンバラポイントのやや沖合の水底に山のようにそびえ立つこの根も、富士に見立てて末広がりの縁起物で。

亀・しめ縄・富士、ということでこいつぁ春から縁起がいぃやぁ〜!

2016年も皆様に海での素晴らしい出会いがありますようにお祈りするとともにその時間を共有することが出来れば幸いと思っております。

でわ! 今年も久米島の海でお待ちしています!

冬が来る。奴らもくる。

ここ沖縄県久米島も流石に風が冷たくなってきました。

クマノミ

現在水温は26℃台。

そろそろマンタがバンバンやってきて〜

ハンマーも群れ群れしてきて〜

それからそれから・・・

と、いう訳で宣伝です。

ホエール ウォッチング ツアー

今年は更にロングラン!!

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2015年8月11日

南風が少し緩んだこの日の3本目。僕はポイントチョイスを悩んでいた。

はての浜のリーフを挟んだ北側のドロップオフのポイントへ向かえば、間違いなく海況は良い。しかし、数日前までの台風の影響で透明度が芳しくなかった。

クルーザータイプの船、You-Goの2階デッキに登ると、南側のリーフに当たる波の状態が良く見える。その向こう側には、大海原にそびえ立つ大岩がこちらを睨んでいた。

「・・・トンバラ、か。」

行ける。しかし、風が緩んだとはいえ、まだ少し波はあるだろうし、船酔いさせてしまいそうなゲストも見受けられる。正直な所、僕はあまり乗り気ではなかった。

「剛志さん、次どうします?」

我がボス川本剛志は、2階操舵室内から海を眺め少しの間を置いてから言う。

「ん・・・、トンバラにしよか。」

幾度となく、この言葉に背中を押されてきた事だろうか。迷いは吹っ切れた。行こう、トンバラへ。

エントリーチームは4班。総勢、約20名。ガイドは川本、田中、吉田、堤。

青い。透明度は良い。船の位置はトンバラ岩の北側。やや強めの東からの流れ。悪くはない。

潜降し、潮に逆らいながら少し進んだ所で、ギンガメアジの群れを遠目に確認した後、潮の頭へと向かう。潮に乗りながら、ギンガメアジの群れの先頭へアプローチすることに決め、しばらく進んだところで、流れに乗りながら、岩肌沿いに進路を折り返した。

そろそろ、目的の群れに到着するかという時だった。進路の先に現れたのは・・・

ジンベエザメ

「・・・ジンベエザメだ!!!」

大きな体をくねらせ、ゆっくりとこちらに向かってくる。

激しくベルを鳴らす。近くにいた吉田チームも異常な程のベルの音に気付いたようだ。心音と金属音が混ざり合って、興奮をあおるBGMとなり体中に響く。

ジンベエザメ

ゆっくりと、ゆっくりと、大きな歩幅で歩く巨人のように僕たちの間を進むその姿に圧倒され、僕は海の広さ、大きさを噛みしめていた。

ジンベエザメ

独特のフォルム、模様、体格は威厳さえも漂わせている。

しかしながら、至近距離でその小さくつぶらな瞳に見つめられると、抱きついてしまいたくなるほど、愛くるしい。

雌雄の識別方法は分からないが、穏やかで柔らかで、包み込まれるようなその瞳と仕草に、何となく女性らしさを感じた。

ひとしきり、この出会いを堪能した後、僕の頭の中は、他の2チームの事でいっぱいになった。

堤チームは潮流の遙か下手にいる。川本チームはその逆の上手だ。

潮流に向かって進むジンベエザメに並走しながら、ベルを鳴らし続ける。

潮の上手から流れに乗って戻ってくる事を考えると、先に合流できる可能性が高いのは川本チーム。

「気付いてくれ!気付いてくれ!」

祈るような気持ちで、力いっぱいベルを鳴らす。並走を続ける。川本チームの姿は見えない。並走していた時間は正確に言うと恐らく、1分半程度の時間だったろうと思う。しかしそれは、永遠にも思えるほどの長い時間だった。

自分のチームのゲストとの距離が開いてきた。

「・・・これ以上はやめよう。」

ジンベエザメ

僕の思いなど、当然知る由もない彼女は、悠々と泳ぎ去って行った。

「他のチームの所にも寄っていってくれよ。お願い。」

泳ぐのをやめ、後姿を見送った後、目を閉じ願いを込めた。

興奮状態で、尚且つ潮流に向かってしばらく泳いだことで、沢山の空気を消費したという事もあり、そのまま船へと向かう事にしたのだが、その間も他のチームの事が気が気ではなかった。心の中では「頼む!頼む!頼む!」と呪文のように繰り返していた。

しばらくの静寂。気持ちは落ち着かない。ともすればガイドもままならないくらいだったかもしれない。

しかし、そんな気持ちを吹き飛ばす激しいベルの音が遠くから聞こえてきた。

「ツヨシさんだ!よかった出会えた!」

僕はうなだれ気味だった頭を上げ、その方向に目をやる。見えるのは壁になったグルクンの群れ。鳴り止まないベルを聞きながら、流れる青い流星のような群れを眺め、安堵した。

堤チームは、この時点ですでに安全停止を開始する手前だった。残念な気持ちは残ったが、それもまた海と割り切るより他、方法が見当たらなかった。アンカーを外し、エギジットの準備に入ることにした。

相当じっくりとその出会いを楽しんでいるのか、相変わらずベルの音は続いている。

「いや・・・待てよ。これ、まさか!?」

その音は、船の下にいる僕たちにどんどんと近付いてきている!

ジンベエザメとダイバー

手を繋いで散歩でもするかのように、彼女と川本は現れた。安全停止中だった、堤チームの方にも会いに来てくれた。

「良かった!!良かった!!!」

この瞬間、やっと心からこの出会いを喜ぶことができた。

ジンベエザメとダイバー

その姿が遠くなり、ふと思いを巡らせる。

霊的なものに対して、あまり興味のない僕も、お盆の時期のこの大きなサプライズには流石に感じるものがあった。

きっと多分、そういう事なんだろう、と思う。こじつけだろうがなんだろうが、素直にそう感じた。

だからぼくは、最後に「お帰りなさい。」と呟き、彼女を見送った。

そして、いま改めてお礼を伝えたい。

「素敵な時間をありがとうございました。」

次はどんなサプライズなのだろうか。きっとまた、みんなが笑顔になれるプレゼントを用意してくれるに違いない。

楽しみにしてますよー!!

茫然自失

梅雨前の晴れたある日、「恩納ヘビ」が興奮色を出してメスにアピールしている場面に遭遇した。

恩納ヘビ婚姻色

3m程の範囲で、5匹のオスが、2匹のメスに対して「俺のほうが俺のほうがー!」と言わんばかりにヒレを広げてバタバタと求愛合戦を繰り返していた。

小一時間程観察したが、恋が実ることはなく大して進展もないまま眺めていると・・・

ヘビとギンポ

アピールに必死な「恩納ヘビ」をしり目にゴイシギンポがせっせと巣穴の掃除をしているのが目に留まった。

吐き出す

巣穴に溜まった砂を口に含み外へ「ブハっ!!」っと吐き出す。この繰り返しだ。

巣穴の周りに溜まった砂の具合を見ると、よっぽど掃除していなかったのか、新居なのか、と想像してみる。

なんにせよ、かなり頑張っていることは明確だ。

顔は、力んで紅潮しているように見えてきたし、首筋の赤いラインなんて、必死さのあまり浮き出た血管のようにも見える。

ギンポの仲間特有のおとぼけ顔がなんとも笑えるのだが、頑張っている相手に対して失礼なのでここは、ぐっとその感情を堪える。

「それにしても、これだけ掃除したらそろそろバッチリ綺麗なんじゃないんかなぁ。」などと考えながら、観察していたのだが、そのうちに、掃除がなかなか終わらない理由が見えてきた。

砂がギンポの顔面に降り注ぐ

「ブハっ!」っと吐き出した砂は緩いうねりに乗ってギンポの顔面に降り注ぐ。

少量の砂がパラパラと巣穴の中に舞い戻っている。

逆のうねりに合わせて砂を吐き出せば良いのだけどそのタイミングまでは考えていないようだ。

まずい・・・。

ますます笑えてきた・・・。

カメラを持つ手が震える。ピントが合わない。感情を押し殺しながらの撮影は困難を極めた。

しばらく笑いを堪えて見ていると・・・

あ``ーーーーーー!

「あ“ーーーーーー!」

無情に降り注ぐ白い雨の中、立ち尽くす彼の悲痛な叫び声が、僕にははっきりと聞こえた。

そして・・・

茫然自失

茫然自失である。

最高の表情である。

僕はこの瞬間、溜まっていた笑いを「ブハっ!」っと吐き出した。

ーーーーーーーーーーーーーー

海の中にも喜怒哀楽が溢れています。ほんの少しだけ「妄想」と「想像」というスパイスを加えると今よりもっと海が楽しくなるかもしれません。

さて、GWです。

海の住人達の生活をこっそり覗いて沢山のドラマに会いに行きましょう。

久米島ダイブエスティバンより奇数月担当の田中伸でした。

一日を大切に

ザトウクジラ

今年も野良猫よりもクジラを見る事の方が遙かに多い日々を過ごしています。

時には、一日に会話をする人の数よりも、遭遇したクジラの頭数の方が多い日もあったり、というなんとも浮世離れした生活です。

起きているほとんどの時間に、クジラとクジラ船についての事が頭を巡っています。クジラ達は僕の夢にも現れてくれます。

じっくりと、じっくりと、クジラ達と向き合っています。

今よりももっともっと楽しんでいただく為に、クジラ達をより深く観察し、理解しなければならないのです。それを元に、伝える為の工夫、より良い時間を作る工夫を凝らしていくことが重要なのです。

そう考えると、クジラと向き合う時間は、本当に短い・・・。

この2ヶ月間は、ほぼ休むことなく毎日クジラ達と過ごすのですが、それでも全く足りないと思っています。

一年に一度のこのシーズン。

10年やってもたったの10回。

一日一日を大切に、今年よりも来年が前進するように過ごそうと思います。

ガイコツパンダホヤ

そんなわけで、ダイビングからしばらく遠ざかっているのですが、ハンマーヘッドシャークや、マンタの乱舞の話なんかをダイビングチームの方に聞いたりすると、やっぱり潜りたくなったりもするわけで・・・。ガイコツパンダホヤが旬の頃なわけで・・・。

海の一日は本当に貴重な一日。

ホヤだって、サメだって、クジラだって、サンゴだって、毎年毎年見るから、見えてくることがあるわけで。

やはり、それでも一つのシーズンは10年やっても10回。

僕なんて、まだまだホヤホヤです。

新しいことに挑戦しながら、試行錯誤し、一日を大切に海と向き合おうと思います。

ともあれ、いつでもホヤホヤな気持ちのスタッフ皆で力を合わせ、ホエールウォッチング船、ダイビング船共々盛り上げていきます!

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

久米島ダイブエスティバンより、新年のご挨拶を申し上げます。

久米島での年を重ねるごとに、海の奥深さ、ガイドの面白さを、感じております。昨年までは、サンゴの産卵や、クマノミのハッチアウトを中心にリサーチを重ね、なんとかかんとか成果も上がるようになりました。

そして、更に新しい取り組みとして、雄輔親分に影響されて、2015年度は久米島でも「浮遊系」を取り入れながらのガイドの組み立てや、主に「浮遊系」を狙ったコースを考えているところです。

と、いうことで・・・ 2015年の始まりの画像はこちらっ!

オオタルマワシ

「オオタルマワシ」です。

甲殻類の仲間でエビやカニに近く、ホヤの仲間である透明な生物「サルパ」を襲い、 体の中身を食べて外身を棲家にし、この家の中に卵を産み付け、孵化した子供たちは、この家を食べながら成長する、という生態をしているそうです。映画「エイリアン」のモデルになったという話も有名です。

なんともアグレッシブな生物ですねーー!!!

変な奴フェチの僕としてはドストライクなのです。

オオタルマワシ

ちなみにこの写真は日中に撮影したものなのですが、少し引いて撮ると、周りの浮遊物が星屑のようで、さながら宇宙を漂っている地球外外生命体です。

オオタルマワシ

しばらく観察していると、体を入れ替え、横向きにっ!!

なんだか偉そうにあぐらをかいて座り込んでいるようで笑えました。

いやー、未知との遭遇はいつも心躍りますね。

このような、いわゆる「浮遊系生物」は、日中でも観察可能なのですが、ナイトダイビングで狙うほうが、より高確率に、より多種類の生物に出会う事が出来ます。

タルマワシ

ちなみに先日スタッフのケンタロウがナイトで撮ってきた「タルマワシ」は、どうやら子育て(?)中の様で、おそらく卵から孵化したのであろう子供たちらしきものがたくさんおりました。

来春リリース予定:
未知との遭遇! 魑魅魍魎と戯れる夜。

「エスティバン 浮遊ナイト」

こうご期待です。

秋の久米島盛り沢山

台風に泣かされた10月の久米島でしたが「ボートが出せないなら歩いては入れるとこ探せばいいのだ、それでいいのだ。」という事で島内うろうろしていたところ、新しい発見もありました。

クビレヅタ(海ブドウ)

海ブドウです。(標準和名:クビレヅタ)

居酒屋さん等で食べられるこれは、ほぼ養殖のものだそうでダイビング中に是非一度天然ものをご賞味下さい。(←ダメです^^;)

ミナミトビハゼ

「歩いてはいることもできないなら、陸から楽しめばいいのだ!それでいいのだ!」ということで、沖縄地方でトントンミーと呼ばれている魚、ミナミトビハゼが棲息している場所を見つけました。

台風が過ぎた後の、今月一番の出会いは・・・

ニシキカンザシヤドカリ

カイメンの産卵ではないかと思われるシーンに遭遇した時の事、卵(?)を放出するカイメンの近くにいたニシキカンザシヤドカリが触角でそれをキャッチし、食べ始めたのです。金粉を纏っているかのようで、それはそれは豪華絢爛な姿でした。

未だ水温が25℃〜26℃ある久米島。

ナイトもまだまだ寒くなーいので、連日頑張っちゃってます。

スケルトンな魚

スケルトンな魚や・・・

スケルトンなシャコ

スケルトンなシャコ・・・

見慣れない生物との出会いはいつも心踊ります。

ハマクマノミのハッチアウト

毎年続けているハマクマノミのハッチアウト観察。

今年はより精度が上がったように思います。

ハマクマノミのハッチアウト

あれこれ考えながら、うまくいくようになった時の達成感はガイドの醍醐味の一つです。

そろそろご案内出来そうです!

来年春からのお楽しみです!

晴れ凪色の海

凪

  朝起きて 伸びをしながら 海を見て

  風が穏やかで 波のない日は

  今日一日 そのことを思い切り感じよう

  そう思います。

うねり

  午前は 浅場にできる緩やかなうねりの中

  揺り篭に乗った気分で

  爽やかなソーダ水色の世界を眺め

昼の水面

  お昼を食べたあとは

  水面を見上げて 降ってくる

  白い光の柱に見とれて。

サンセット エントリー

  日が沈む前には

  金色の夕日の筋の中へ。

  波紋を立てて その先へ進むと

サンセット 水面

  水面は 暖かで柔らかな色に。

  それは 静かな聖堂を照らす

  ステンドグラスからの光のようでした。

サンセット エグジット

  太陽が家路につく頃

  夕方と夜の あいだの時間

  ほんのわずかな一瞬

  空と海の景色は 僕の体も思考も止めました。

  その時間は 子犬や子猫とか 赤ん坊とか 恋人とか

  大切な誰かが 眠りにつくのを 

  そっと眺めているような

  そんなひと時でした。

  そして すっかり暗くなったころ

  僕らも港へ向かうのでした。

この時期になると、海面が鏡のようになる日が現れます。晴れた凪の海は無条件に幸せな気分にしてくれます。

今回は、晴れた凪の海の、時間帯や条件によって変える光の色に注目しました。

夏の終わりは穏やかに、心静かに海でしっとりいかがでしょうか?

久米島ダイブエスティバンより田中伸でした。

珊瑚の吐息に想う海の生活

梅雨明けの沖縄・久米島より田中伸です。

サンゴの産卵

今年もサンゴの産卵を確認することができました。

失敗しながら、試行錯誤しながら、なんとかかんとかやってます。

サンゴの産卵

成果が出た時の達成感たるや、何物にも替えがたい喜びで、これもまた海に居続けることができる者の特権かと思っています。

サンゴの産卵

普段は物言わぬサンゴですが、この時ばかりは呼吸が聴こえてくるようで、観察を続ければ続けるほどに、その存在を強く意識するようになります。

サンゴの産卵

サンゴの観察を始めてからというもの、僕自身の海への接し方も変化してきました。海底には舗装されているような場所はなく、全てに命があり生活があります。

足元の生活に気付ける眼と、自分はよそ者であるといういう気持ちを忘れないように、これからも海の世界に、ちょっとお邪魔させてもらおうと思います。

おっ!大発見です!

久米島ダイブエスティバンより田中伸です。

僕の場合、ガイドがない時にダイビングをする目的は、ガイドをするためのリサーチとフィッシュウオッチングであって、カメラは付属品で、生物たちは「被写体」ではありません。

なので、まずじーーーーーーっくり生物の動きだったり、色合いだったり、デザインだったりを観察します。で、何か発見があったり、ファインダー越しに見ることによってより強調されるようなことがあったり、ちょっとニヤけてしまうような妄想が降りてくると撮ってみます。つまりは「おっ!」と思ってからカメラを構えるようにしています。

と、いうことで、今回のテーマは「おっ!大発見です!」です(笑)

アカハナ

おっ!大発見です!

アカハナは彼女にメロメロなんです!

僕が近付くと、彼女を自分の背後に回し自分を盾にして「わしの女にゃ手ぇ出させんけぇのぉ」とばかりにこちらを牽制してくるのですが、目はハートです。迫力ゼロ、威圧感ゼロです(笑)「ふんっ・・・勝手によろしくやってくれ!」とやさぐれる僕なのでした。

ヒレナガカンパチ

おっ!大発見です!

ヒレナガカンパチは、なんとコンタクトだったんです!

どこの使ってるんだろうか・・・One dayかなぁ、それとも2weekかなぁ・・・いや、そもそもソフトじゃなくてハードかもなぁ・・・。なんてブツブツ考えながら・・・。

このヒレナガカンパチ、100mmマクロレンズを装備したカメラを持って、リサーチがてら潜っていたところ、一直線に突っ込んできました(^^;その後、僕の周りをグルグルグルグル。それに合わせて片足を支点にして、バスケットのピボットみたいに、僕もぐるぐる・・・目が回る〜。という状況でした(^^; たまにこんな行動をとる魚ではあるのですが、いつも急なので驚きます。

とまぁ、くだらないことを考えながら、ダイビングって楽しいなぁ〜水中写真って楽しいなぁ〜と思うのでした。これすると何撮ってても楽しくなれるので、オススメですよ〜(笑)

素晴らしきこの日常よ

今年のクジラ船はロングラン。

3月からはチャーターツアーのスタートです。

僕の目線

操船をする機会をたくさん頂いている僕の目の前には、日常的にこんな景色が広がっていて、穏やかな日は操船室の窓に肘をかけて彼らを眺めています。部屋の窓から野良猫を見つめるように。

興奮して喧嘩したり・・・

絆を確かめ合うように寄り添ったり・・・

ときたま思わせぶりにこちらへ近づいてきたり・・・

散歩でもしてるかのような時もあればいそいそとどこかへ向かっている時もある。

ほんと、野良猫みたいに。

異世界への入口

広い海にポッカリと空いた穴のような、彼らが深い水中へと泳ぎ去る時にできる波紋。それは、ただでさえ一般的な日常からかけ離れたここから、さらにその先の世界へと続く入口のようです。

彼らの生活のほとんどはこの入口の向こう側にあって、そこからほんの少しだけ、僕らのいる世界にも姿を見せてくれています。

その姿に翻弄されながら、一喜一憂し、心震わせられます。

彼らが心から僕を好きになってくれることはきっとないだろうけれど、気まぐれに心許してくれているかのような素振りを見せる彼らは、僕を振り回し、その気にさせ、心揺さぶるのです。

これが恋ならまっぴら御免ですが、そんな彼らとの駆け引きや、やり取りが、僕が彼らを好きな理由のひとつでもあるのです。

今年ももう少しだけ、野良猫を見るよりも、クジラを見ることのほうが多い毎日が続きます。ああ素晴らしきかなこの日常よ。

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

久米島ダイブエスティバンより田中伸が新年のご挨拶を申し上げます。

幸福を呼ぶナガニザ

古来より突然変異によって生まれたアルビノ個体は「神の使い」とされており、縁起物として扱われてきました。そして、「黄色」は縁起が良い色、幸せの色です。「黄色」=「幸せ」の連動性イメージを確立したのは、かの山田洋二監督の作品「幸せの黄色いハンカチ」で間違いないでしょう(笑)話が脱線しかけていますね(^^;いや、もうしてるのか・・・。

さておき、それらに肖って、「このナガニザを見ることができた方には幸せが訪れるでしょう!」と謳っています(笑)今年も元気でいてくれたなら「ペアになってる所を見れたら、恋愛運アップ!」とか、「排泄を見れたら健康運アップ!」とか、話を飛躍させて・・・・。などと、しょうもないことを考えながら今年も元気に過ごしたいと思います。

初詣替わりに、久米島の

「幸せの黄色いナガニザ」

にお参りするってのはいかがでしょうか( ´艸`)

こいつぁ春から縁起がいぃやってなことで、本年も海のポテンシャルに甘えることなく、日々探究心を忘れずに、海と向き合っていこうと思いますので、何卒よろしくお願いいたします!!

マンタ!マグロ!!そしてっ・・・!!!

台風に悩まされ続けた10月が過ぎ、めっきり冬の匂いがし始めた久米島エスティバンから、奇数月担当田中伸です。

マンタ

マンタはやっぱり水面に限る!マンタが旋回する際、鰭が水面切り、泡の筋が出来ます。この瞬間がたまらなくかっこいいのです!

この画像はスタッフ瞳が撮影したものです。かっちょいいやんかぁー!こんな時、僕はだいたい船の上(笑)

イソマグロの群れ

トンバラの様子も様変わりしています。

イソマグロがいぃーーーい感じに群れ始めました!

か・ら・の・・・・・・

クメジマドウクツガザミ

出ました〜!!

その名も「クメジマドウクツガザミ」

世界的にも超貴重な種類で、僕の知っている情報が古いものでなければ、未だに世界中で久米島でしか見つかっていない生物だそうです。

以前にもボス川本が記事にしておりました(第44回の記事)が、まさか出会える日が来るとは・・・。

クメジマドウクツガザミ

それに加えて、この出で立ち!!! 最高峰の変わり者(笑)

未知との遭遇はいつも興奮します!!!

ちなみに大きさは、脚の幅まであわせても握りこぶし大。案外小さいんですねー!でっかいものだと思い込んでいました^^;

クメジマドウクツガザミ

「ガザミ」って言うだけあって、第四歩脚がヒレ状になってるんですねー。

近づくとヒラヒラ〜っと、ガザミの仲間特有の泳ぎ方で移動していました。

クメジマドウクツガザミのはさみ脚

極めつけはこのはさみ脚!挟めないでしょこれじゃあ!腕の細さから想像すると、力も大して強くなさそうですし(笑)でも、きっとこれがいいんでしょうね〜^^;

棲息している場所が場所なだけあって、ご案内することは難しいのですが、海の不思議の一部分という意味合いで紹介させて頂きました。

さぁ!カニはともかくとして、11月中旬ころからはハンマーヘッドも現れ始める迫力のシーズンが来ます!

これからご来島の皆さんお楽しみに〜!!!

Surprise

台風ごとに秋が深まっていきます。久米島よりダイブエスティバン田中伸です。

さて、とあるご依頼を頂き、スライドを作成しました。

タイトルは「Surprise〜球美からの贈り物〜」

テーマは「出会い」それでは一部分を・・・どうぞ!

(MONKEY MAJIKの「FOREVER」を聞きながらご覧ください(笑))

「Surprise」

奇跡と呼ぶべき瞬間を心が刻印するときのエッセンス。僕のガイディングのテーマはこの言葉に集約される。

球美の海が僕にくれた数々の驚き。その新しいページを今日ここに刻もう。

光

  驚くほど輝く海での

二人

  出会いの数々

興奮・歓喜・唖然

  すべての出会いが奇跡と呼ぶべき瞬間

思い出

  人と人もまた然り

・・・・・・・つづく。 

ってな感じなんですが、何のためのスライドなのかはヒ・ミ・ツ (すみません^^;)

コンデジ、自然光のみの撮影の為、お見苦しいかと思いますが気持ちが伝わるとうれしいです。ちなみに使用している画像は過去のものです。

どんなご依頼かはまだここでは秘密にしておかなければならないのですが、お店のブログやフェイスブックでご報告できると思いますので宜しければお楽しみに!

では、夏のピークも第何クールかなんて既に訳わかりませんが、ラストスパート!

ぶっ飛ばしていきますよー!!!

夏色彩々 球美の海

夏至南風(カーチバイ)が吹き、久米島に夏がやってきました。

それとともに、エスティバン夏のハイシーズン突入で、たくさんのお客様とご一緒させて頂いています。

ヒオドシベラyg

この時期ダントツの人気生物です。

キレイなヤギに住み着く事が多いため、流行の「メルヘンフォト」のイメージで撮影することが出来ます。

この写真はお客様が撮影されたものです。

素敵っす!!

華やかで、それでいて涼しげで、夏らしいですねー。

オオメカマス

少しすると南風も収まり、北へ南へ、ポイントバリエーションをさらに増やすことが出来るようになり、人気の「トンバラ」へ出向く回数も増えてきます。

すこーーーんと抜けた「トンバラブルー」と魚群にも夏を感じずにはいられません。

まだまだ夏はこれから!

皆様のお越しをお待ちしています!!!

ガイドの観・感・勘

5月号は僕にとって記事を掲載させて頂けることになった月であるため節目の時。自分のガイドを振り返り、見詰めなおすタイミングでもあります。久米島ダイブエスティバンより奇数月担当、田中伸です。

日々、自分のガイド力向上の為、師の助言や諸先輩方の記事やブログを参考にさせて頂き、久米島に置き換えてフィールドを観察し、紹介させて頂いている中で、見えていなかったものが不意に見えてくることがあります。そういったきっかけで、自分のガイドに対する考え方に変化が起こり、さらに向上心が生まれます。

恩納ヘビ 繁殖行動
恩納ヘビ 繁殖行動

「現地水中ガイドの真骨頂は生態行動ネタでしょぅっ!!」

っと、かなり偏った持論を持つ僕なのですが、求愛、繁殖、産卵etc・・・注意深く観察を続けていると、ほんの少しではありますがそういった世界も見えてきました。

現代は解らないことがあればインターネットを開くことによって、欲しい情報は大概即座に手に入ります。しかし、情報を収集したからと言ってうまくいくはずもなく、実際のフィールドでそこにたどり着くまでには莫大な時間と労力と経験が必要です。

生態シーンに出くわすたびに、見れば見るほど、自分の未熟さを感じ、諸先輩方の努力に感服します。

オヤビッチャ(シリテンタイプ)の卵と興奮色
オヤビッチャ(シリテンタイプ)の卵と興奮色

生物の生態は静止画にすると伝わりにくくなってしまいますが、実際に解説を加えた状態で観察すると、とても興味深いものになると思っています。

「ダイビングするなら水中写真でしょぅっ!!!」

っと、これまた偏った持論を過去に持っていたこともありますが、生態行動が見えてくるようになるにつれて、考え方も変わりました。フィッシュウォッチングの奥深さや楽しさが、一歩踏み込んだところから考えられるようになってきました。

「美しく、分かりやすく、興味深く、ちょっと笑えるガイド」を目標に今年も一年精進していきたいと思います。

まずはGW!張り切っていきますよ〜!!

春の訪れ

ニシキカンザシヤドカリ

柔らかな日差しがさす、春の陽気が少しづつ帰ってきました。久米島よりダイブエスティバン田中伸です。

クマノミやガラスハゼが産卵をはじめ、ベラやブダイの繁殖行動も増えてきて、水中もにわかに活気づいてきています。

カンザシヤドカリspの捕食

写真の題名は「ちょ、ちょ、ちょっと待って〜」です(笑)

それはさておき、カンザシヤドカリつながりで、こちらはまだ和名のない種類です。

先日、ハサミ脚を起用に使って、サンゴのポリプに付着したクラゲ類を捕食しているシーンに出くわしました。よくよく考えてみると、ハサミ脚を使っているところって見たことあったかなぁ・・・と。

普段よく見る捕食の方法は、触角を虫取り網の如くブンブン振って、浮遊物をキャッチしハサミ脚のもひとつ口に近い側の小さなハサミを使って、口に運ぶ、という方法でした。

1枚目の写真も実は捕食中です。この時は、大きい右爪側で獲物を押さえつけておき、一回り小さな左爪で細かくちぎって口に運ぶという方法でした。誰でも想像できそうな爪の使い方なので、当然といえばそうなのですが・・・なんとも器用に爪を使って、むしゃむしゃとおいしそうに食事してました。

他のチームがマンタだ、なんだと盛り上がっているところ、僕はこの行動に見入っていました(笑)

ザトウクジラ

ホエールウオッチング船も大盛況です!

写真は当店スタッフ、ヒトミ撮影です。

僕は、操船室から「うおーーー!」とか「ギャーー!!」とか言いながら叫びまくっています(笑)

春の訪れは、クジラ達との別れを意味します。

今年も残りわずかな時間を大切に、彼らの雄姿を精一杯皆さんにお伝えしたいと思います。

謹賀新年 〜海の縁起物?!〜

新年あけましておめでとうございます。

久米島ダイブエスティバンより田中伸です。

ベンテンコモンエビ
縁起物の色「紅白」。
無病息災と長寿の願いを込めて。
マンタ
神聖、清浄を表す「白」。
ホヤ
孔が開いていることから、見通しの良い一年になるように。

ということで、かなり無理がある感は否めませんが、この画像を選んでみました(笑)

今年も一年、皆さんとたくさんの感動を共有できる事を楽しみに、心よりお待ちいたしております。2013年もよろしくお願いします!!

秋色の海

皆さんの街は秋ですか?

久米島は秋です。

マンタ

朝夕すっかり肌寒くなり、空気は透き通り、太陽光も柔らかで、空を高く感じさせてくれます。マンタの姿が各所で見られるようになりました。秋です!

カンザシヤドカリ

ここ久米島には山が紅く燃えるようになる紅葉はないため、水中の景色にそれを投影させ、生まれ育った田舎の風景に思いを馳せています。秋です!

ギンガメアジ

ボリューム満点のギンガメアジの群れ。グングン群れは膨れ上がり、申し分ない量に。ホソカマス、オオメカマスも大きな群れをなし、役者は揃って「秋のイマズニ公演」スタートしています。秋です!

で、しっかり潜った夜はビールがうまい!!

年中です!!

今年も残すところ2ヶ月。

潜り残しのないように是非「秋の久米島公演」にご来場ください。

久米島ダイブエスティバンより、田中伸でした。

納涼ダイブ

記録的な大型台風発生で、報道の影響もあり直撃前は騒然となっていた島内ですが、結果的に久米島は大きな被害もなく、ホッと胸を撫で下ろしています。この時期の風物詩とはいえ、慣れるものではありませんね・・・。

さて、夏の風物詩と言えば「納涼」。

ここ久米島も、内地の最高気温を下回る納涼地としてただ今売出し中なのは周知のことと思います(・・・勝手に言ってます)。日中の日差しは流石に沖縄、刺すようなものではありますが、一たび日陰に入れば心地よい風が吹き、特にボート上の清々しさは最高なのであります。

そして、この時期欠かせないのが「怪談話」。

ミミズクガニ

ゲゲゲの鬼太郎の世界において妖怪ヌラリヒョンは鬼太郎の宿敵(妖怪の総大将)として描かれており、いかにも悪妖怪といった風貌であったことを記憶しています。生まれ育った田舎町にも妖怪話の伝承があり、祖父はその語り部のようなこともしていたため、幼いころに話してもらった事を思い出しました。じっちゃんの語りはヌラリヒョンが憑依したかのような口ぶりで、寝苦しい夜に一時の涼しさをくれたのでした。

ミゾレウミウシ

鏡とは古来より魔術的な性質をもって物語られてきました。ホラー映画のシーンにも頻繁に使われており、怪談話にも度々登場するアイテムの一つです。

鏡の話として僕の記憶の中に存在した(事を思い出した)ものは、「紫鏡」。20歳になるまでこの言葉を覚えていたら死んでしまう・・・という恐ろしい都市伝説で、この呪いを解くためには「水色の水晶」という言葉を一緒に覚えておけば助かる、という話でした。20歳になった時にはすっかり忘れていたので誕生日前に怖い思いしなくて良かったー(・・・小心者です)。

この時期欠かせない・・・なんて言いながら、そういえば怪談話なんてしなくなったなぁ、と。。。今になって思い出してみると、当時の記憶が同時に蘇って来て、「あぁ、懐かしいな・・・」と。。。ノスタルジックな気分に浸っています。

そんな風に、感傷的になっているとき事務所でマサさんに「紫鏡って覚えてる?」と聞くと「え?!・・・悪の十字架の話なら」と。・・・それオチが「(この店)開くの10時か?」ってなるやつやんっっっ!!!!!!

お互いの昔を思い出し、ほんの少しだけ立ち止まってみようとした僕の気持ちを見事に裏切ってくれた彼の言葉の裏には、「まだまだ立ち止まってる場合じゃないんだよ!」というメッセージが込められていたと信じようと思います(泣)。

さぁ!気を取り直して、まだまだ夏は終わらない!!

ギンガメアジとホソカマスのシーズンですよー!!!

ホソカマスとギンガメアジ

潮の向こうに待つ、銀色の疾風を目指して!!

最終的に納涼どころか、暑苦しい感じになってしまいました・・・

久米島ダイブエスティバンより田中伸でした。

生命に教わる

6月23日の梅雨明け宣言以降、快晴ベタ凪の日が続いている久米島より、エスティバン田中伸です。

一気に「夏が来た!」といった天候で、沖縄の強い太陽光が降り注ぐ海中は光り輝き、生命が満ち溢れています。

セダカギンポ

セダカギンポも・・・

オヤビッチャ

オヤビッチャも・・・

わが子を守ろうと必死です。

ただ、根が臆病なので、心配そうに物陰から見守っています(笑)

サンゴの産卵

サンゴも力いっぱい子孫を残そうと必死です。

水中生物たちの逞しさを前にすると、色んなことを教わる気がします。

今年の夏も必死で久米島の海をご案内いたします!!

今月が明けまして!?

皆様こんにちは。久米島ダイブエスティバンより奇数月担当の田中伸です。

豪海倶楽部に記事を掲載させていただけるようになり、早くも1年が経ちました。先月は当エスティバンの20周年記念パーティーも行うことが出来まして、お越しいただいた皆様本当にありがとうございました。雄輔さんはじめ、お会いできた豪海ライターの皆様も本当にありがとうございました。

気持ちを新たに今年もがんばっていくわけで、僕の中では今月は新年です。と、いうわけで今月のネタは本年の干支です(ふぅ〜〜無理やりこじつけた感、満載です 汗)この時期になると現れる、タツノオトシゴの仲間を2種類に併せて、人気者をご紹介いたします。

タツノオトシゴの仲間
学名Hippocampus pontohi 英名Weedy Pygmy Seahorse

体長は約5mm。一緒に写っている砂粒のようなものは所謂「星の砂」。沖縄のおみやげ物屋さんによく売っているアレです(笑)個体の小ささがわかっていただけるかと思います。ペラッと平べったい身体をうねりに合わせて、右へ左へユ〜ラユラ・・・。身体の小ささ、藻類等に合わせる動き、周囲の環境に溶け込むその擬態技は見事です。

タツノオトシゴの仲間
学名Hippocampus severnsi 英名Pygmy thorny seahorse

こちらも体長は5mm程度。5mmと言ったら小指の爪幅よりも小さいわけで・・・これまた見事に隠れているわけで・・・ゲストの反応も「ん?何???」となる事もしばしばなわけで・・・。

ピグミーシーホース
学名Hippocampus bargibanti 英名Pygmy seahorse

やっぱり不動の人気は「元祖ピグミーシーホース」なのです。上記2種をご紹介した後にこちらに行くとそのリアクションの差に驚いてしまうのです(笑)こうして並べてみると人気の理由もうなずけます(爆)

ヒトミピグミー

ちなみに黄色の個体もでています。こちらは当店スタッフの「大西ヒトミ」が見つけてきてくれたもので、新種のピグミーの仲間を発見されその学名にお名前が冠せられた「大西サトミ」さんに敬意を表す意味もこめて、「ヒトミピグミー」と勝手に呼んでいます(笑)

上の2種類に関しては、様々な通称(ジャパピグ?コールマン?ゴルゴニアン?)で呼ばれているようですので、長いものには巻かれまくるタイプの僕は今のところそれに従っちゃいます(笑・・・事ではないですが。早く和名が付いてすっきりと紹介したい所です 汗)。

改めまして本年もどうぞよろしくお願い致します!

GWに始まる夏の久米島でお待ちしております!!

達成感のある魚

ただ今、ザトウクジラをはじめ、ハンマーヘッドシャーク、マンタ、等の大物シーズン真っ只中の久米島より田中伸です。

しかも今期は、バショウカジキに遭遇するというビックなサプライズが2度も起こり、久米島の海のポテンシャルを改めて認識しています。

そんな大物シーズンになんですが・・・

個人的に大物を当てるのと同じくらいガイドとしてこれを紹介し、撮影してもらうことに達成感を感じている魚がおりまして・・・この時期に大物の画像で書かないのってどうなんだ・・・なんて思うのですが・・・いっちゃいます!!

ニセスズメ属の一種
Pseudochromis sp

体長3mクラスの生物で盛り上がっている時に、体長約3cmのニセスズメ属の一種の紹介です(笑)

ボス曰く、存在は18年程前から確認していたそうですが、未だに名無しの魚です。僕らの中では美しい体色から、通称「ハナダイメギス」なんて呼んでます。

薄暗いケーブ内の壁面に棲息しており、性格はとにかく神経質で光を嫌う魚のため、観察及び撮影は困難を極めます。

一人で撮るならアプローチの方法もわかっているのでコンデジでも何とかなるのですが、お客様に紹介し、且つ撮影してもらうとなると、なかなか手ごわいやつなんです。

これが観察できるポイントはこれ以外にも見所満載なポイントであるため、この子の持ち時間はせいぜい長くて7分。ファーストコンタクトが勝負の分かれ目です!!

最初がうまくいき、ゲストにその存在を確認してもらえたら、次は撮影をしてもらいます。被写体にピントを合わせようとするとある程度の明るさが必要ですが、薄暗い棲息環境に加えて、極端に光をきらうということから、まともにライトを当てようもんなら一瞬でおさらばです(笑)

なのでライト中央部の明るいところは外して一番外枠のほんのり明るいところを使って居場所を確認しながらも中央部の明るい部分も利用して撮影がしやすいように魚を動かします。どうにかしてこの美しい魚を皆さんに紹介したい、とかねてから思っており、光をきらうという習性を逆手に取ったこの「秘技!ライト誘い込みの術」にようやくたどり着きました(汗)

こういった試行錯誤もガイドのやりがいだったりしています。

なので大物ではなく、北風が吹く時期のメインのポイントで観察できるこの子に今回は焦点をあててみました。

ゲストのリアクションはザトウやハンマーやマンタに比べると当然薄いのですが、機会を見計らってめげずに紹介しようとおもいます(笑)

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

久米島ダイブエスティバンより奇数月担当の田中伸です。

カンザシヤドカリ

「幸せの黄色」ということで、めでたいイメージのこの画像で2012年のスタートとさせていただきます。これからも当たり前を当たり前と思うことなく、一つ一つを大切にしながら、バリエーション豊かに、水中をカラフルにご案内することを心がけていきたいと思います。

皆様にとって、生物も人も、色取り取りなたくさんの出会いがあることをお祈りしております。

井上共々、本年もどうぞよろしくお願い致します。

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