ゆりかご
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。
2月に養殖わかめが水揚げされるようになり、海藻が育ち始めています。
今月には天然わかめの収穫も始まります。
今年は水温が低かった為、わかめの生育状況も良好です。
透明度が良い今の時期ならではのワイド撮影もオススメです。
マメダワラやホンダワラと言った水面に向かってスクスクと伸びる海藻は、生き物のゆりかごの役割を果たしており、生物を入れ込む撮影も楽しめます。
この写真は過去の写真なのですが、今年はどの位の海藻が生えてくれるのか、毎年ドキドキします。
磯焼けが進んでしまっている現状ではあるのですが、藻場を守る活動を研究者の方や漁協さんと共に行っているので、その成果がとても気になるところです。
10年前の海藻が戻ってきてくれることを願わずにはいられません。
変わりゆく環境を見つめ、変わらない葉山も大切にしていきたいと思います。
初物登場!
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。
今日は、葉山ボートポイントに初めて登場したウミウシをご紹介致します。
オパールミノウミウシ。
三浦で昨年末登場して、お客様と盛り上がった日から遅れること1ヶ月。
葉山にも登場してくれました!
パステルカラーの可愛らしいウミウシです。
そしてビーチでは、たまに出現していたものの、ボートポイントでは初登場!
葉山で潜り続けている私自身にとっては、初遭遇なうみうしで、イボヤギミノウミウシです。
イボヤギを一生懸命に食べている姿の写真です。
この小さいイボヤギに、4匹ものイボヤギミノウミウシが暮らしています。
このゴシキミノウミウシと近似種も、初めて葉山で見ました!
胡麻粒よりも小さくてゴミにしか見えないのに、実はとても綺麗な配色のウミウシだったなんて!!という喜びを感じれるのもウミウシ撮影の醍醐味だと思っています。
今年は、ここ数年の中では1番の低水温。
ウミウシにとっては天国な状態だと思われ、例年になくウミウシの種類も個体数も多いんです!
人気者のゴマフビロードウミウシ。
ニセハクセンミノウミウシ。
サクラミノウミウシなど、可愛らしいウミウシ満載な葉山の海になっています。
2022年3月21日まで、日本の8カ所の海のショップ対抗の「海牛杯」が開催されています!
是非、葉山のウミウシで、ご参加ください!!
謹賀新年
あけましておめでとうございます。ダイビングショップNANAの橋本です。
今年も葉山の情報をお送りいたしますので、一年を通し、葉山の旬や環境の変化を感じていただけるように心掛けていきますので、ご覧いただけると幸いです。本年も宜しくお願い致します。
ここ数年は最低水温が14℃と、私が葉山で潜り始めた10年前の12℃台を見る事がない状況でした。
しかし昨年末は12月なのに既に15℃まで水温が低下するという、海にとってはとても良い状況になっておりました。
水温低下と共に元気になってくる葉山の生物の代表は「ウミウシ」と「はえもの」。
先陣を切って多くなり始めたのは、コガネミノウミウシ。
ツルガチゴミノウミウシなどといった、冬になると現れる子達がポツポツと増え始めてきました!
そして、人気のはえもののヒメホウキムシも爆発的に繁茂し出しています。
通称:ネギボウズと呼ばれる線香花火のような可愛らしいはえものも増えてきています。
珍しいウミウシに遭遇するとテンションが爆上がりです!
ネコバスのような容姿のコヤナギウミウシなども現れ初めています。
これからの季節は宝探しのように、根を血走る目で見つめ続けていきたいと思います。
集え!ウミウシ大好きダイバー!!!
葉山の海は今年も楽しみなことになってきております。
季節到来!?
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。
いよいよ、私が大好きな季節がやってきそうな気配を感じ始めています。
水温が先月末から徐々に下がり始め、現時点で水温が17〜18℃になりました。
ウミウシがじわじわとではありますが、種類も個体数も増え始めてきています。
海ん宝石と呼ばれるウミウシを好きなダイバーも多いはずです!(嫌い、苦手という方も中にはいらっしゃるとは思いますが…笑)
ウミウシが大好きなダイバーがテンションが上がる季節到来です♪
今月は、お客様が撮影したお写真をお借りして投稿したいと思っております。
ウミウシシーズンの先陣を切って出現し出してくれる、クロヘリアメフラシ。
この子も今の時期はかなり小さいサイズで、とても可愛いんです!
クリクリのお目目もはっきりと映るので、是非チャレンジしてみてください。
ツバメガイ系は葉山ではかなりレアな種類となり、滅多に出てきません。
なので、逢えたらラッキー♪な1日となり、ガイドする私のテンションが妙に上がっています(笑)
葉山と三浦はそんなに離れているわけではないのに、葉山では見れずに、三浦でたまに見ることが出来る子です。
赤いヤギについている、珍しいウミウシです。
この子もかなり珍しく、サガミミノウミウシにパッと見た感じ似ているのですが、よりカラフルで綺麗なウミウシです。
こちらも葉山ではなく、三浦で観察ができたウミウシです。
ウミウシとの出会いも一期一会。
同じ場所に長く居てくれる子もいれば、翌日には居なくなっている子もいて、宝探しをしている気持ちになります。
新たな出会いもあるかも知れません。
寒くなってきてはいますが、海中の宝探しを是非楽しみましょう!
葉山初!
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。
昨年の今頃、「葉山初」のボロカサゴのお話をさせて頂きました。
今年も「葉山初」の生物が登場致しました。
なんと!葉山にマダラタルミYgが現れてくれました!!
三浦、石垣島などで過去に見たことはあったのですが、まさか葉山で逢えるとは思ってもおらず、今回も水中で大興奮してしまいました。
他にも季節来遊魚が盛り沢山の海になっています♪
ハタタテハゼが今年はなんと、2匹も登場してくれました。
この子も沖縄で逢えるイメージが強い子です。
ソメワケヤッコも可愛い姿を見せ始めてくれています。
ヤッコ系は葉山は弱いのですが、ボートポイントでは、久々の登場です。
また、まだ1匹ではありますが、クマドリカエルアンコウも私たちを楽しませてくれています。
たましいと呼ばれるアオサハギYgや、ミツボシクロスズメダイYgは今年は当たり年だったように思います。
まだまだ新顔が出現する可能性も高く、気が抜けません!
新顔が現れてくれるのはとても嬉しい反面、今まで当たり前に逢うことが出来なくなりつつある現状。
目を背けることなく、見つめ続けて行きたいと思います。
珍しいハゼ
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今日はガイド中に見つけた珍しいハゼをご紹介致します。
ガイド中だったのでTG-5で1枚パシャ!っと撮影した写真なので、ご容赦頂きたいです(笑)
イトヒキハゼ。多分、葉山初観測ではないかと思われるハゼです。
顔が黒くて、青い斑点がついていて「誰だ!この子は!!」って目が離せなくなりました。
テッポウエビも居たのですが、そのエビが手で来るのを待つ時間はありませんでした。
お休みの日に、一眼でちゃんと撮影したいと思います。
あと、小田原や伊豆方面には沢山いる、ダテハゼ。
葉山はとても少ないのですが、イトヒキハゼのすぐ近くで、小さい個体が顔を出していました。
葉山で見てみたいハゼは色々いるので、これからも探してみたいと思います。
そのハゼが見つけられたら、ここでご紹介させていただきます♪
これからも色々な出会いに期待して、潜りに続けていきます!
釘付け!
こんにちは! ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。
台風や低気圧の影響でクローズが続いたり、安定しない海況な8月でしたが、ここにきて可愛い幼魚たちが増えてきています。
赤ちゃんだからこその警戒心もあり、撮影するのが難しい被写体も多いのですが、それだけに心奪われ、釘付けになってしまいます。
2017年10月以来の登場となる、ミジンベニハゼ!
フジツボの穴や周りに写る砂のサイズから、ミジンの小ささも伝わりますか!?
発見した瞬間は、信じられない思いでしたが、再び葉山で会うことができ、嬉しい時間でした。
これだからダイビングはやめられません。
ポリプ4個分くらいしかない、かなり小さなガラスハゼ!
見失うと再び探すのに苦労してしまうサイズです(笑)。
そんな時は慌てずに「目」を探してください。
キラッ!と光っているはずです。
大きくなるとマクロでは撮影しづらいのですが、数センチしかない今の時期は、見つけるとつい撮影したくなってしまいますよね。
壁を見つめてじっとしていることが多いのですが、ヒレを広げてくれる瞬間は見惚れてしまいます。
この時期は、可愛らしいサイズのカエルアンコウが出現してくれます。
イロカエルアンコウ、ベニカエルアンコウのおちびちゃんが出始めてくれると、リクエストが相次ぐのもこの時期です。
他にもスズメダイ系の幼魚たち、ベラ系の幼魚たちや甲殻類。赤ちゃん達で賑やかになってくる季節がやって来ました!!
色々な生物との出会いを大切に、日々潜り続けていきたいと思います。
力のある被写体
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。
今年は数年振りのアオサハギYg、通称「たましい」の当たり年となっております。
昨年は1匹は出たと記憶しているのですが、すぐにいなくなり、その後新たな個体を発見する事なく、季節来遊魚の季節が過ぎて行きました。

今年は出始めてから既にいなくなった子を含め、7匹目くらいの個体まで見つかっており、現時点で4〜5個体を観察することができるようになっています。


葉山ではウミシダの中に潜んでいることが多いのですが、ウミシダの色も多岐に渡る為、様々なシチュエーションで撮影することができます。

また、ヤギなどに隠れている子も稀に出現し、お客様の目を楽しませてくれます。
動くし小さいしで、撮影はかなり難しいのですが、虜にさせられてしまうこと間違いなしの力のある被写体です。
他にも季節来遊魚が続々と現れ出しています。
アジアコショウダイYg、ハナミノカサゴYg、コロダイBaby&Ygなど可愛らしい幼魚溢れる海になっています。
今年はどんな出逢いがあるのか、今から楽しみで仕方ありません。
春と夏の間
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本雅美です。
葉山の海は水温もウェットスーツで潜れる22〜23℃と徐々に上がってきています。
冬から春にかけて見られる生物が徐々に数を減らしていく一方で、夏の生物や生態行動が見られるようになってきました。
様々な生物が産卵、抱卵を行っているのが観察できる時期なので、一気にご紹介してみたいと思います。

右斜め下あたりに卵があるのが分かりますか?
この時はハッチアウトが進んでいて、翌日には新しい卵が産み付けられていました。
大体7〜10日でハッチアウトに至ります。

この卵は生後3〜4日くらいでしょうか。
こちらも大体7〜10日くらいでハッチアウトです!

オスがメスに誘掛け、腹びれでメスを支えながら産卵に至ります。
一瞬の出来事なので、目が離せません。

ネンブツダイ、コスジイシモチ、クロイシモチなどのイシモチ系のお魚たちも卵の受け渡しを行っています。
そしてその後オスがハッチアウトまで餌も食べずに守り続けます!
他にもカワハギの産卵やキタマクラの産卵など、葉山に生きる魚たちが子孫繁栄の為に必死でバトンを渡そうと必死になっています。
生態がかなり暑い時期ではありますが、個人的に大好きなウミウシが現れてきている時期でもあります。

紫色が大好きで、ウミウシも大好き!
これは堪らないです♪
新たな出会いや新たなシーンを探しつつ、今月も葉山と三浦の海を潜り込みたいと思います。
三浦の海藻
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今日はNANAのby the seaという店舗のある三浦の海のご紹介です。
葉山と三浦をメインに普段から潜っているのですが、ボートダイビングばかりでビーチはあまり潜っていませんでした。
葉山ビーチの磯焼けが進み、海藻が激減している中、三浦ビーチは海藻が繁茂しています。
そんな三浦ビーチを先月の写真同様、ワクロで撮影してきました!

マメダワラ、ホンダワラなど、水面に向かってスクスクと伸びる海藻や、カジメやアラメ、ウミウチワなど水底に根を張る海藻など様々な種類の海藻が、小魚たちの棲み家としての役割を果たしています。

それだけではなく、葉山のダイビングポイントには見られないイソギンチャク畑も広がっています。

これから夏にかけて、季節来遊魚などもやってきてくれるのではないかと、今からワクワクしています。
葉山の海だけではなく、三浦の海についても今後もご紹介できればと考えております。
ワクロ⁈
こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本雅美です。
いつもマクロ写真でお届けしておりますが、今月はワクロ写真⁈でお送りいたします。
私が持っている撮影機材は…
1. Canon 5D Mark3
100mmマクロとクローズアップレンズ、17-40mmのワイド
2. TG-5とワイドコンバージョンレンズ
3. Gopro HERO7
この3つなのですが、過去の投稿は1.の5D Mark3の100mmマクロで撮影した写真が大半を占めます。
今回は、NANAで最近流行りのワクロ(マクロとワイドの中間の見たまんまの世界)は35mmで撮影された写真に近い世界が撮れるのか?と、17-40mmの40mm側で撮影してきました。
マクロよりは引いていて、ワイドよりも画角が狭い世界観、表現できていますでしょうか?
(こちらは寄り切れず少しトリミングしてしまっています…)
今までとはまた違う切り口で葉山の海を撮影する事ができます!
単焦点でないからか、マクロ生物にピントを合わせることは出来ませんでした…(笑)
見方を変えるだけで、今まで見向きもしなかった被写体が輝き出すのを感じました。
皆様も是非、お試しください。
花よりダンゴ♪
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。
今月からこのブログが再開いたしました。
これからも葉山の海の情報をご紹介させていただく事になりましたので、宜しくお願い致します。
今年も無事、葉山でダンゴウオと出逢うことができました!!
NANAに入社してから、ダンゴウオは親が12月には出現し、幼魚も1月下旬〜2月中旬までには出現するのが恒例でした。
しかし今年は中々出逢うことが出来ず、かなりやきもきしたんです。
なので、今年のダンゴウオとの遭遇は、感慨が一入!
当たり前が当たり前ではなくなるという怖さを味わった年となりました。温暖化や朝焼け、様々な変化に対応せざるを得なくなって来ています…。
ウミウシ達も増える今の時期、ベニゴマリュウグウウミウシの幼体など、ここ1〜2年で出逢えるようになった子もいます。
これらの子は水温が高いことによる恩恵なんだと思います。
和歌山辺りで見られるウミウシが、相模湾で出逢える。
嬉しいことではありますが、全てがリンクしていると思うと、複雑な気持ちになってしまいます。
これからの時期、どんな出逢いがあるのか、楽しみにしていてください!
そろそろ…
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
コロナで例年とは違う1年となった2020年も、残すところあと1ヶ月となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
陸はコロナで第3波が到来し、様々な対策や自己管理を必要としていますが、海の中の生物たちは、例年通り月日を重ねています。
そろそろ…登場してくれそうな子達を、過去の写真でご紹介致します。
ダンゴウオの親。
12月上旬に登場します。幼魚がゴマ粒、米粒サイズなのに対し、親ダンゴは飴玉サイズ。
ゴツゴツしていて、岩の下に隠れていることが多いです。
そして私が大好きなウミウシが少しずつではありますが、増え出しています!
例年沢山出現してくれる、サガミミノウミウシやコミドリリュウグウウミウシ。
毎年レア物のウミウシとの出逢いもあり、これからは目を皿のようにし、目を酷使する季節がやってきます(笑)。
どんな出逢いがあるか、今から楽しみです♪
驚嘆
こんにちは!ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
先月、ビーチで入社以来初めての出逢いについて書きましたが、10月7日に、驚嘆してしまう出逢いがありました!!
葉山に居ると思ってもみなかった、ボロカサゴを発見してしまいました!
DM講習中に発見し、TG-5で撮影した一枚です。
「アルビノのお魚がいる…」っと近づいてみたら、ボロカサゴ。
アルビノよりも驚き、地図を作成していた講習生のお客様の作業を中断させ、観察して頂きました。
かなり白っぽい個体だったのですが、周りの環境に合わせて、体色がかなり変化しています。
たった数日で少し色が濃くなり初めました。
そして、10月27日現在、ここまで赤くなってきました!
脱皮のタイミングで色が変わるのではないかと言われているそうですが、ここまで色が変わると、雰囲気がかなり変わりますね。
弱々しかった、もやしっ子のような子が、逞しく感じます(笑)。
まだ10〜12cmくらいなので、これからも成長をしてくれるはずです。
このボロカサゴに「ぼーちゃん」という名前をつけ、お客様と共に、成長を見続けていられたこの日々に感謝です。
大きくなり、貫禄を身につけたぼーちゃんを観察できる事を願いつつ、見守り続けたいと思います。
邂逅
こんにちは!ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
9月に入り台風の影響で潜れない日が続いたり、急に陸の気温が下がって震えたりしながらも、日々ガイドをさせて頂いたおりました。
そんな中、1番驚いたのが、ビーチでこの子に出逢えた事です。
お客様をマンツーマンでガイド中、お願いしてTG-5で数枚撮影させて頂きました。
2012年にNANAに入社してから、ボートポイントでは過去2回出逢いがあったのですが、ビーチでは初遭遇!
まさかいるとは思ってもいなかったので、水中を泳ぎながら二度見してしまいました(笑)。
ガチガチの固定観念は、千載一遇のチャンスを逃してしまうのかもしれませんね。
柔軟な脳味噌を持ち続けていきたいと思います。
今の時期は、幼魚がとても多い季節です。
イソギンポBabyの可愛らしさは、老若男女、心を撃ち抜かれる事間違いなし!
他に、ミツボシクロスズメダイやコクテンベンケイハゼ、ガラスハゼやミノカサゴ、アミメハギ、アオサハギ…。
書き切れないくらいの可愛い子が出現してくるので、目が離せません。
葉山では何箇所かマダコも抱卵してくれています。
水温も徐々に下がり始める頃ですが、寒くなったらなったでまた新たな邂逅があるのかと思うと、今からワクワクしてきます。
10月も元気に葉山を潜り続けていきます!
夏ならではの生物達
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
8月は例年であれば台風が来て、葉山の海がクローズになるのですが、今年は全く台風の影響が無く、連日葉山で潜っています!
夏から秋にかけて、季節来遊魚が現れ始めます。
コロダイBaby、シコクスズメダイYg、ムレハタタテダイYgなどが既に観察することができます。
定番種も、幼魚が溢れていて、見慣れている子も成長を見守る母の様な気持ちになることが出来るんです。
今が時期の卵の代表格、スズメダイの卵です。
この卵はまだ産まれたてで、胚が細胞分裂しているのが分かりますでしょうか?
この他にも、ソラスズメダイの抱卵、フタホシニジギンポ、ナベカなどのギンポ類も抱卵を観察できています。
他にも、夏になると現れるイボイソバナガニも産卵期むけてペアになっていたりします。
上がメス、下がオス(額角が長いのがオスの特徴)です。
私の大好きなウミウシは、夏になるとかなり種類が減ってしまうのですが、夏に出現してくれるウミウシもおり、背景を選んで撮影して頂きたいのはこの、キイロウミコチョウです。
爆発的に出現するので、泥の様な砂の上を歩く子もいれば、コケムシの上を歩く子。ウミシダやポリプ、アワサンゴなどの近くを歩いている子もいます。
夏ならではの葉山の海をご紹介できる様、日々潜り込んでいきたいと思っております。
夏の装い
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今年は中々水温が上がらず、未だにドライスーツを着込む日が少なくありません。
NANAで働き始めて9年目になるのですが、この時期にドライスーツを着ているのは初めての事です。
ですが、海の中は着実に夏を迎えています。
夏になると、砂地に数百匹位は居るんじゃないか?!っと言う程のサビハゼの群れが出来るのですが、それを狙ったカエルアンコウが出現します。
サビハゼの群れは大きく、2〜3匹並んだ可愛い瞬間を撮影する事も出来ます!
7月25日から8月3日にかけて、ダイビングショップNANAでは「鍵井さんが葉山NANAで過ごす夏休み」と題して、連日鍵井さんと共に潜り、アフターダイブにイベントが開催されております。
鍵井さんがノーストロボでライトのみによる撮影をされていて、私もライトのみの撮影にチャレンジしてみました。
色合いや雰囲気が変わるので楽しいのですが、ライトのみの撮影はとても難しく…成功した!っとは言い難い状態です…(笑)
難しくからこそ、色んな被写体を試してみたくなっています。
皆様もチャレンジしてみませんか?
生態行動真っ盛り
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今日は6月末に葉山から三浦半島を少し南下したポイントで観察してきた、クサフグの産卵行動について書きたいと思います。
時間になると、偵察隊が波打ち際に泳いできます。そして、安全を確認すると、産卵を始めます。殆どがオスで、メスは多くて10匹に1匹。少ないと、60匹に1匹と言うこともあるそうです。
波が引くタイミングに合わせて、メスが卵を放出し、それに合わせるようにオスが放精します。
一斉にバシャバシャと飛び跳ねる姿はとても見応えがありました。
フグのお腹から出ている、黄色い筋状の物が卵です。
メスが跳ね上がり、
回転しつつ遠くまで卵を飛ばしたタイミングで、
オスたちが我先にと跳ね出し、放精。とても躍動感溢れる生態行動です。
今回、クサフグの産卵を観察するにあたり、seazoo miuraの静さんから色々とご教授頂き、NANAのスタッフ全員で感動の瞬間に立ち会う事が出来ました。静さん、ありがとうございました!
今の時期は、様々なお魚達の生態行動を観察する事ができます。
とてもワクワクするひと時をご紹介できるように、これからも学んでいきたいと思います。
恋の季節
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。
緊急事態宣言が解除され、気持ち的に明るい兆しを感じる今日この頃。
ただ、完全に収束に至ったわけではないので、完全な収束のその日を目指して頑張っていきましょう。
葉山の海は「恋の季節」はじめました!
ギンポ類のコケギンポ、ナベカ、ニジギンポなどのお魚達が求愛が観察できるようになります。
先日もボートポイントでニジギンポのオスがメスに誘いをかけていたのですが、メスがまだその気になっていなかったのか、産卵には至っていませんでしたので、今後に期待です。
この時期、他にもトビヌメリ、アミメハギ、スズメダイ、ハナタツ、タツノオトシゴ、クロエリギンポなど様々なお魚達が恋の季節を迎えます。
ナベカは、オスとメスが揃った瞬間にシャッターを切りたいのですが…一瞬すぎて未だに達成できておりません…。
いつの日か絶対に、撮影してみたいシーンの一つです。
生態シーンは一瞬を切り取るので、撮影は本当に難しいのですが、撮影成功した時の嬉しさは言葉に言い表せないのですが、失敗すると悔しさも押し寄せてきます。
最高の一枚を目指して、色々なシーンに挑戦していきたいと思います。
タイミングが合わないと見ることが出来ない、一期一会。魚達の一瞬の輝きをこれからも見守り続けていきます。
Stay home
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本です。
コロナウィルスの影響で「Stay home」が続いている皆様に、海の中で「Stay home」している生物の写真をお届けしたいと思います。
過去に撮影した写真ばかりなのですが、ご覧ください。
あらゆる生物もお家で外敵から身を守っています。
皆様もウィルスという見えない敵から身を守る日々は大変だとは思いますが、明けない夜はない!ので、笑って会えるその日を心待ちにしております。
春めく海中
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本です。
コロナウィルスの影響で、オリンピックの延期が決まり、外出制限などが発表されておりますが、皆様お変わりは無いでしょうか?
葉山の海で、コロナを吹き飛ばすべく、海に潜り続けていて、気付くと春めいた海に変わりつつあります。
ダンゴウオは徐々に成長し、サイズも大きくなりつつあります。
まだ天使ダンゴに出逢えるチャンスはあるのか?
緑ダンゴの出現は??
こちらも目が離せません。
キヌバリ、サビハゼ、ニシキハゼ、メバルなどの幼魚が群れをなし、私たちの目を釘付けにしています。
例年ですと、そろそろチャガラの赤ちゃんが出始める頃で、チャガラが好きな私としては、楽しみの一つとなっています。
ウミウシも、葉山的にはレアな子が突然出てきて、驚きと興奮をもたらしてくれています。
こちらはフジタウミウシですが、この他にも、ケイウカスミミノウミウシや、サガミリュウグウウミウシの幼体など、一期一会に興奮しきりです!
今月はどんな子に出逢えるのか、ワクワクしています。
はじめまして
今月から葉山の海について、ダイビングショップNANAの佐藤輝さんに代わり、書かせて頂くことになりました同じダイビングショップNANAの橋本雅美です。
これから葉山の海のあんな事、こんな事を知っていただけたらと思っております。
今の葉山の一番人気と言えば、「ダンゴウオ」です
今年も例年通りに出現してくれたのですが、出現しては海が荒れ…個体数が安定しない状況が続いています。
これから続々と登場してくれる事を信じて、リクエストにお応えできるように、沢山探したいと思っています。
また、冬にリクエストが多くなるのはウミウシです。
紫色が大好きな私にとって、好きなウミウシ上位にランクインする、サガミミノウミウシも最盛期を迎えております♪
餌によって色に個性があり、とても綺麗なんです!
紫色が濃い子、オレンジがかった子、ピンクっぽい子など様々です。他にも冬ならではのウミウシが、続々と登場してくれています。
毎月、旬なお魚と旬なウミウシについて書いていけたらなと思っておりますので、これからもお付き合いください!
宜しくお願い致します。
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から