そろそろ…
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
コロナで例年とは違う1年となった2020年も、残すところあと1ヶ月となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
陸はコロナで第3波が到来し、様々な対策や自己管理を必要としていますが、海の中の生物たちは、例年通り月日を重ねています。
そろそろ…登場してくれそうな子達を、過去の写真でご紹介致します。
ダンゴウオの親。
12月上旬に登場します。幼魚がゴマ粒、米粒サイズなのに対し、親ダンゴは飴玉サイズ。
ゴツゴツしていて、岩の下に隠れていることが多いです。
そして私が大好きなウミウシが少しずつではありますが、増え出しています!
例年沢山出現してくれる、サガミミノウミウシやコミドリリュウグウウミウシ。
毎年レア物のウミウシとの出逢いもあり、これからは目を皿のようにし、目を酷使する季節がやってきます(笑)。
どんな出逢いがあるか、今から楽しみです♪
驚嘆
こんにちは!ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
先月、ビーチで入社以来初めての出逢いについて書きましたが、10月7日に、驚嘆してしまう出逢いがありました!!
葉山に居ると思ってもみなかった、ボロカサゴを発見してしまいました!
DM講習中に発見し、TG-5で撮影した一枚です。
「アルビノのお魚がいる…」っと近づいてみたら、ボロカサゴ。
アルビノよりも驚き、地図を作成していた講習生のお客様の作業を中断させ、観察して頂きました。
かなり白っぽい個体だったのですが、周りの環境に合わせて、体色がかなり変化しています。
たった数日で少し色が濃くなり初めました。
そして、10月27日現在、ここまで赤くなってきました!
脱皮のタイミングで色が変わるのではないかと言われているそうですが、ここまで色が変わると、雰囲気がかなり変わりますね。
弱々しかった、もやしっ子のような子が、逞しく感じます(笑)。
まだ10〜12cmくらいなので、これからも成長をしてくれるはずです。
このボロカサゴに「ぼーちゃん」という名前をつけ、お客様と共に、成長を見続けていられたこの日々に感謝です。
大きくなり、貫禄を身につけたぼーちゃんを観察できる事を願いつつ、見守り続けたいと思います。
邂逅
こんにちは!ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
9月に入り台風の影響で潜れない日が続いたり、急に陸の気温が下がって震えたりしながらも、日々ガイドをさせて頂いたおりました。
そんな中、1番驚いたのが、ビーチでこの子に出逢えた事です。
お客様をマンツーマンでガイド中、お願いしてTG-5で数枚撮影させて頂きました。
2012年にNANAに入社してから、ボートポイントでは過去2回出逢いがあったのですが、ビーチでは初遭遇!
まさかいるとは思ってもいなかったので、水中を泳ぎながら二度見してしまいました(笑)。
ガチガチの固定観念は、千載一遇のチャンスを逃してしまうのかもしれませんね。
柔軟な脳味噌を持ち続けていきたいと思います。
今の時期は、幼魚がとても多い季節です。
イソギンポBabyの可愛らしさは、老若男女、心を撃ち抜かれる事間違いなし!
他に、ミツボシクロスズメダイやコクテンベンケイハゼ、ガラスハゼやミノカサゴ、アミメハギ、アオサハギ…。
書き切れないくらいの可愛い子が出現してくるので、目が離せません。
葉山では何箇所かマダコも抱卵してくれています。
水温も徐々に下がり始める頃ですが、寒くなったらなったでまた新たな邂逅があるのかと思うと、今からワクワクしてきます。
10月も元気に葉山を潜り続けていきます!
夏ならではの生物達
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
8月は例年であれば台風が来て、葉山の海がクローズになるのですが、今年は全く台風の影響が無く、連日葉山で潜っています!
夏から秋にかけて、季節来遊魚が現れ始めます。
コロダイBaby、シコクスズメダイYg、ムレハタタテダイYgなどが既に観察することができます。
定番種も、幼魚が溢れていて、見慣れている子も成長を見守る母の様な気持ちになることが出来るんです。
今が時期の卵の代表格、スズメダイの卵です。
この卵はまだ産まれたてで、胚が細胞分裂しているのが分かりますでしょうか?
この他にも、ソラスズメダイの抱卵、フタホシニジギンポ、ナベカなどのギンポ類も抱卵を観察できています。
他にも、夏になると現れるイボイソバナガニも産卵期むけてペアになっていたりします。
上がメス、下がオス(額角が長いのがオスの特徴)です。
私の大好きなウミウシは、夏になるとかなり種類が減ってしまうのですが、夏に出現してくれるウミウシもおり、背景を選んで撮影して頂きたいのはこの、キイロウミコチョウです。
爆発的に出現するので、泥の様な砂の上を歩く子もいれば、コケムシの上を歩く子。ウミシダやポリプ、アワサンゴなどの近くを歩いている子もいます。
夏ならではの葉山の海をご紹介できる様、日々潜り込んでいきたいと思っております。
夏の装い
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今年は中々水温が上がらず、未だにドライスーツを着込む日が少なくありません。
NANAで働き始めて9年目になるのですが、この時期にドライスーツを着ているのは初めての事です。
ですが、海の中は着実に夏を迎えています。
夏になると、砂地に数百匹位は居るんじゃないか?!っと言う程のサビハゼの群れが出来るのですが、それを狙ったカエルアンコウが出現します。
サビハゼの群れは大きく、2〜3匹並んだ可愛い瞬間を撮影する事も出来ます!
7月25日から8月3日にかけて、ダイビングショップNANAでは「鍵井さんが葉山NANAで過ごす夏休み」と題して、連日鍵井さんと共に潜り、アフターダイブにイベントが開催されております。
鍵井さんがノーストロボでライトのみによる撮影をされていて、私もライトのみの撮影にチャレンジしてみました。
色合いや雰囲気が変わるので楽しいのですが、ライトのみの撮影はとても難しく…成功した!っとは言い難い状態です…(笑)
難しくからこそ、色んな被写体を試してみたくなっています。
皆様もチャレンジしてみませんか?
生態行動真っ盛り
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本雅美です。
今日は6月末に葉山から三浦半島を少し南下したポイントで観察してきた、クサフグの産卵行動について書きたいと思います。
時間になると、偵察隊が波打ち際に泳いできます。そして、安全を確認すると、産卵を始めます。殆どがオスで、メスは多くて10匹に1匹。少ないと、60匹に1匹と言うこともあるそうです。
波が引くタイミングに合わせて、メスが卵を放出し、それに合わせるようにオスが放精します。
一斉にバシャバシャと飛び跳ねる姿はとても見応えがありました。
フグのお腹から出ている、黄色い筋状の物が卵です。
メスが跳ね上がり、
回転しつつ遠くまで卵を飛ばしたタイミングで、
オスたちが我先にと跳ね出し、放精。とても躍動感溢れる生態行動です。
今回、クサフグの産卵を観察するにあたり、seazoo miuraの静さんから色々とご教授頂き、NANAのスタッフ全員で感動の瞬間に立ち会う事が出来ました。静さん、ありがとうございました!
今の時期は、様々なお魚達の生態行動を観察する事ができます。
とてもワクワクするひと時をご紹介できるように、これからも学んでいきたいと思います。
恋の季節
こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。
緊急事態宣言が解除され、気持ち的に明るい兆しを感じる今日この頃。
ただ、完全に収束に至ったわけではないので、完全な収束のその日を目指して頑張っていきましょう。
葉山の海は「恋の季節」はじめました!
ギンポ類のコケギンポ、ナベカ、ニジギンポなどのお魚達が求愛が観察できるようになります。
先日もボートポイントでニジギンポのオスがメスに誘いをかけていたのですが、メスがまだその気になっていなかったのか、産卵には至っていませんでしたので、今後に期待です。
この時期、他にもトビヌメリ、アミメハギ、スズメダイ、ハナタツ、タツノオトシゴ、クロエリギンポなど様々なお魚達が恋の季節を迎えます。
ナベカは、オスとメスが揃った瞬間にシャッターを切りたいのですが…一瞬すぎて未だに達成できておりません…。
いつの日か絶対に、撮影してみたいシーンの一つです。
生態シーンは一瞬を切り取るので、撮影は本当に難しいのですが、撮影成功した時の嬉しさは言葉に言い表せないのですが、失敗すると悔しさも押し寄せてきます。
最高の一枚を目指して、色々なシーンに挑戦していきたいと思います。
タイミングが合わないと見ることが出来ない、一期一会。魚達の一瞬の輝きをこれからも見守り続けていきます。
Stay home
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本です。
コロナウィルスの影響で「Stay home」が続いている皆様に、海の中で「Stay home」している生物の写真をお届けしたいと思います。
過去に撮影した写真ばかりなのですが、ご覧ください。
あらゆる生物もお家で外敵から身を守っています。
皆様もウィルスという見えない敵から身を守る日々は大変だとは思いますが、明けない夜はない!ので、笑って会えるその日を心待ちにしております。
春めく海中
こんにちは。葉山のダイビングショップNANAの橋本です。
コロナウィルスの影響で、オリンピックの延期が決まり、外出制限などが発表されておりますが、皆様お変わりは無いでしょうか?
葉山の海で、コロナを吹き飛ばすべく、海に潜り続けていて、気付くと春めいた海に変わりつつあります。
ダンゴウオは徐々に成長し、サイズも大きくなりつつあります。
まだ天使ダンゴに出逢えるチャンスはあるのか?
緑ダンゴの出現は??
こちらも目が離せません。
キヌバリ、サビハゼ、ニシキハゼ、メバルなどの幼魚が群れをなし、私たちの目を釘付けにしています。
例年ですと、そろそろチャガラの赤ちゃんが出始める頃で、チャガラが好きな私としては、楽しみの一つとなっています。
ウミウシも、葉山的にはレアな子が突然出てきて、驚きと興奮をもたらしてくれています。
こちらはフジタウミウシですが、この他にも、ケイウカスミミノウミウシや、サガミリュウグウウミウシの幼体など、一期一会に興奮しきりです!
今月はどんな子に出逢えるのか、ワクワクしています。
はじめまして
今月から葉山の海について、ダイビングショップNANAの佐藤輝さんに代わり、書かせて頂くことになりました同じダイビングショップNANAの橋本雅美です。
これから葉山の海のあんな事、こんな事を知っていただけたらと思っております。
今の葉山の一番人気と言えば、「ダンゴウオ」です
今年も例年通りに出現してくれたのですが、出現しては海が荒れ…個体数が安定しない状況が続いています。
これから続々と登場してくれる事を信じて、リクエストにお応えできるように、沢山探したいと思っています。
また、冬にリクエストが多くなるのはウミウシです。
紫色が大好きな私にとって、好きなウミウシ上位にランクインする、サガミミノウミウシも最盛期を迎えております♪
餌によって色に個性があり、とても綺麗なんです!
紫色が濃い子、オレンジがかった子、ピンクっぽい子など様々です。他にも冬ならではのウミウシが、続々と登場してくれています。
毎月、旬なお魚と旬なウミウシについて書いていけたらなと思っておりますので、これからもお付き合いください!
宜しくお願い致します。