ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

北と南

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

最近、葉山や三浦の海で観察できている生物の多様性について書きたいと思います。

ここ数年減少してきているダンゴウオ。

水温が13℃台まで低下してくれている三浦で、2月の連休に発見されました。

ダンゴウオ(中島章子さん撮影)
(中島章子さん撮影)

昨年は三浦には出現せず、葉山に数個体発見されたのみでした。

2月末の今日現在、2個体が発見されています。

温暖化が進み、生息している生物相が変化している今、以前と変わらない生物に出逢えると、ホッとすると同時に嬉しさや懐かしささえも感じてしまいます。

そんな中出現したのが、大島や串本といった葉山や三浦よりも南に位置する海で観察されているクジャクケヤリです。

クジャクケヤリ(お客様撮影)
(お客様撮影)

色鮮やかな色彩と、健在な造形の生物。

これを見るために遠征していた方も多くいらっしゃると思います。

クジャクケヤリ(芳賀純子さん撮影)
(芳賀純子さん撮影)

そんなクジャクケヤリが、葉山のボートポイントに出現しました。

まだまだ少ないですが、繁殖能力は高いそうなので、これからの葉山の新たな目玉となってくれることと思います。

環境などの変化を見逃さないように、これからも丁寧にダイビングしていきたいと思います。

アヤニシキ祭り

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今日は、現在賑わっているアヤニシキのお話です。

数年前、突如現れた海藻、アヤニシキ。

串本・古座など、葉山より暖かい海で目にしていた海藻。

それが、葉山や三浦の海で観察されるようになり、生息域がどんどん広がり、数も増えてきました。

2年前くらい前には、いよいよそのアヤニシキに数種類のウミウシが居着いてくれるようにもなってきました。

暖かい海に生息していた海藻なので、以前の葉山からは考えられない変化だとは思うのですが、大人気の被写体になっています。

アヤニシキ
(ゲスト:田中 和様撮影)

ライトで撮影することによってシックな雰囲気を出し、しかもアヤニシキ本来の紫色が忠実に表現されます。

また、ふんわりと柔らかい可愛らしい色で満たされるお写真にもできちゃいます♪

アメフラシ
(ゲスト:近藤 日香里様撮影)

アヤニシキの胞子と同じサイズのアメフラシくん。

小さいのですが、ちゃんと目があるのがわかりますね。

ベルグウミウシ

1~2mmしかない極小のベルグウミウシ。

点のようにアヤニシキの上に存在しているのに、マクロレンズで撮影すると、本当に可愛らしい姿をしているのがわかるんです。

ウミウシがいなくても、タイミングが合えば、胞子嚢からの産卵シーンに遭遇することもできます。

アヤニシキの産卵

中心から出ている、赤い点々が卵です。

若者の目であれば卵が出ているのがわかるのですが、老眼…な私の目では、レンズを通さないと認識しずらいくらいに小さなサイズなんです。

ですが、この瞬間に立ち会えると、水中でアドレナリンが爆発してしまうくらいに興奮します。

こんな様々な出会いをもたらしてくれるアヤニシキ。

今後の展望が気になるところではありますが、もう少し楽しませてもらおうと思っています。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

2024年も葉山や三浦の生物の色んなことを、私の視点でご紹介していきます。

前回のブログが2023年最後と言うことを失念しており、年末のご挨拶ができなかったのですが、2024年も引き続き宜しくお願い致します。

昨年の12月に見つけたマルハナシャコ。

マルハナシャコ

薄紫色をしたとても綺麗なシャコなのですが、なんせサイズが小さい!

モンハナシャコのサイズをイメージしていると、「どれ?どこ??」っとなってしまいます。

警戒していると砂地の穴から目だけが出ているのですが、その目は砂と同化して見分けづらかったりもします。

どの位のサイズなのか例えるならば…

イワアナコケギンポくらいでしょうか?

いい例えではない気もするのですが、なんだか面白い顔をしているんです。

モンハナシャコ

こちらのモンハナシャコよりも地味な色味なのですが、全体的に細くてマルハナシャコは宇宙人みたいに見えませんか?

初めて三浦で見たので、通年観れるのか、季節限定なのかも分からないのですが、見守っていきたいと思っています。

出会いと別れ

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。

今年は葉山初観測の生物や、ここ数年で季節来遊魚の定番になってくれた子達で賑わっていました。

水温の低下とともに、お別れの季節が近づいてきています。

クダゴンベ

そんな中、順調に成長してくれているのが、クダゴンベです。

葉山でクダゴンベが見れるなんて!という驚きもあり、リクエストも相次いでいます。

かなり人慣れしてきていて、パクパク餌を食べるシーンなども眺めることができます。

ここ数年、ずっと見守り続けていた「ネジレカラマツ」。

串本などで、ハゼや甲殻類が付いているのを見て、いつか葉山でも、そんなシーンを見たいと、ネジレカラマツの成長を他のスタッフと共に観察していました。

ネジレカラマツとビシャモンエビ

葉山ではレアなビシャモンエビが付いてくれました!!

見つけた時は飛び跳ねたいくらい驚き、嬉しくなってしまいました。

こんな出会いがあるから、ダイビングはやめられませんね。

他にも葉山で出会いたい、密かに探し続けている生物は沢山います。

次にみなさまにご紹介できるのは、どんな子でしょうか?

期待して待っていてください。

遂に!

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。

遂に葉山で観察出来ました!!

ミジンベニハゼの卵

先月のブログで葉山で初めてミジンベニハゼがペアになったと書きましたが、その後卵を確認するに至りました。

今までの葉山では、ミジンベニハゼが登場すると台風が来て、お家ごとミジンベニハゼが行方不明になっていました。

今年は直撃するような大きな台風が来ず、ミジンベニハゼが過去と比べ物にならないくらい定着してくれています。

そのお陰で、こんな夢みたいなシーンに出会えました。

ミジンベニハゼのペア

いまだに仲良く暮らしていて、すでに数回産卵ハッチアウトを繰り返しています。

マダラタルミの幼魚

八幡野の福田さんが潜りに来てくださった際、マダラタルミを発見!

葉山での登場は、2回目。

毎年探していたものの、出会えずにいた子です。

そんなマダラタルミも気づいたら2匹に!

どうしてここに仲間がいると分かるのか?!

本当に不思議で堪らないと同時に、この神秘的な出逢いを見守れることを嬉しく思います。

クダゴンベ

葉山初登場のクダゴンベも居着いてくれていて、葉山は可愛い被写体に溢れています。

イロカエルアンコウ

奇跡の出会い

こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。

今年は葉山の海で、奇跡の出会いが起こりました。

季節来遊魚が現れる方の時期、ここ数年はミジンベニハゼの赤ちゃんが葉山のダイバーの人気者になります。

「都心から1番近いミジンベニハゼ」

こんな呼び名を頂戴するくらい大人気。

毎年何匹か現れるものの、みんな独身で、台風などで海が荒れて、葉山から消えていく事を繰り返していました。

今年も順調に出現し、みんなで愛でていたのですが、ついにペアになりました!

ミジンベニハゼのペア

砂地に落ちていたサザエの殻の中で、ピョンピョン仲良く飛び回っているんです。

もう可愛くて、可愛くてたまらないです。

いつの日かここで卵を産み、ハッチアウトなんて夢見たいなことが、起こり得るかもしれないと夢が広がります。

どこかの海で生まれた子たちが、葉山の海でペアになる奇跡の出会い。

そんな出会いは、フリソデエビにも!

フリソデエビ

大きいサイズのフリソデエビと少し離れていたので、赤ちゃんサイズの子だけを撮影してしまったのですが、引き寄せられてペアになっています。

大小2匹が仲良く暮らしているこの子達も、見守り続けたいと思います。

これから他のお魚にも奇跡の出会いは起こり得ます。

次はどんな出会いなのか、楽しみに潜りたいと思っています。

ニューフェイス

こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。

今回は、三浦のニューフェイスをご紹介致します。

ニラミアマダイ

ニラミアマダイです!

1匹見つけたら、その周辺に何匹もいることが判明。

以前、確認できたことがあったらしいのですが、私が認識したのは今回が初めて。

先日の台風で、確認していた穴は塞がってしまったのですが、別のところで至る所に生息していたのを確認することが出来ました。

まだまだ観察し始めた段階なので、この子達がどのような生態なのかわからない事だらけなのですが、三浦でジョーに逢える!!ということで、リクエストが相次いでおります。

ニラミアマダイ

個体によって性格も様々。蓋をして隠れちゃう子もいます。

小さいのに砂に同化する色でファインダー覗くと分からなくなりがちですが、今オススメの被写体です。

そして、今年も登場してくれたのが、ミニミニサイズの可愛子ちゃん♪

イロカエルアンコウです。

イロカエルアンコウ

小さい体をさらに小さい手で支えている姿が本当に可愛くて堪らないんです!!

ただ…動く…。

小さいのに動くので、探すのが大変な子です。

長く居着いて欲しいなぁ。

これからが色々な出会いがある楽しいシーズン。

どんな出会いがあるか、楽しみです。

夏真っ盛り

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。

今年の夏は猛暑が続き、体調管理も大変かと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

水温が中々上がらず、いまだにドライスーツで潜るお客様もいらっしゃったのですが、ここに来てやっと、少しずつ水温も上がってきています。

三浦では、今年はベラ系の幼魚が当たり年かもしれません。

キツネベラYgは何匹も確認できているのですが、こんな珍しい子もいます。

タキベラの幼魚

この子誰だか分かりますか?

タキベラYgです。

キツネベラに似ているのに違う!誰??っとガイドしていて違和感を感じた子でした。

タキベラも7月末時点では2匹確認できています。

次に現れるのは誰でしょうか。楽しみです。

そして、今年初めて見た生態行動の一つは、ガンガゼの放精です。

ナイトダイビングのガイド中だったのですが、TGで動画を撮影させてもらったのですが、写真を撮り忘れました。

なので動画の切り出しで、画像が悪いですが許してください。

ガンガゼの放精

ガンガゼが増えすぎるのは、磯焼けには良くないのですが、ゆらゆらと出てくる様はとても幻想的でした。

これからも、葉山、三浦の海を見つめ続けていきたいと思います。

いよいよ東京展

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

先月大阪で行われていた写真展が、いよいよ東京で開催されます。

Finders7写真展

富士フィルムフォトサロン東京にて、2023年7月7日〜13日の期間で開催されます。

私は平日の在廊になるかと思いますが、当店の佐藤輝は全日程在廊しております。

Finders7写真展
Finders7写真展
Finders7写真展

水中写真家の茂野優太さんやFinders7メンバーもおりますので、是非遊びにいらしてください。

ここのところ、三浦半島全域で透明度が悪化している傾向がありますが、マクロ撮影は全く問題ありません!

冬がメインのはえものも、まだ何種類かは撮影できます。

はえもの

様々なシーンを撮影しにいらしてください。

お待ちしています。

いのちを繋ぐ

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今月はアオリイカの産卵について書きたいと思います。

アオリイカのオス

オスとメスの模様の違い、ご存知でしょうか?

上の写真に大きく映るのは、オスになります。

線状の模様が一面に入っているのが分かるかと思いますが、これがオスの目印です。

これに対してメスの模様は斑点状で、水玉模様に近く、体もオスに比べると小振り。

オスがメスを大切に守りつつ、産卵に至ります。

アオリイカのペア

オスが産卵場所の安全を確認し、問題がなければメスが産み付ける。

産み付ける間も寄り添い見守る。

他のオスがちょっかいを出しても、「俺の女に何してくれる」みたいな威嚇をして、猛然と守ります。

水温が18〜19度の今が正にベストシーズン!

もう少し水温が上がってしまうと、産む量も、孵化率も落ちてきてしまいます。

産卵から30〜40日で孵化なので、今月中には可愛らしい赤ちゃんに出逢えるかと思います。

まだまだ続きそうなアオリイカの恋の季節。

是非見にいらしてください。

写真展開催決定!

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。

この度審査に通り、富士フイルムフォトサロン大阪、東京にて写真展の開催が決定致しました。

ダイビングショップNANAの水中写真撮影を趣味にしているゲストの皆様で結成されたFinders7のメンバーと共に、ダイビングショップNANAスタッフも展示させていただいております。

Finders7写真展
Finders7写真展

参加メンバー(敬称略)は、

水中写真家 茂野優太

Finders7メンバー
安藤穣 大坪純 大崎徳美 岡田一敏 小野崎靖丈 川上広江 小島慎一 近藤日香里 酒井純 高宮亜希子 筒井健太 寺本圭子 遠山勝彦 中島亜希子 中島一輝 長瀬明日香 西堀由希子 野﨑眞美 芳賀純子 平井武史 平田貢一 三浦陽子 山本恵子 結城佳代 横山正樹 渡辺亨 渡辺裕子

ダイビングショップNANAスタッフ
上島寿美恵 佐藤輝 永橋麗良 橋本雅美 森田雄也

総勢33名による写真展です。

都心から1時間にある海の中に溢れる彩り、しかしそこに起きる危機などを感じていただき、何かを感じていただければとメンバー一同思っております。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。

カムバック!

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

3月25日に葉山の海にカムバックしてくれた生物を今回はご紹介致します。

葉山初登場は、2020年10月。

10年以上葉山で潜り続けていた私も、他のスタッフも、葉山で観察するのは初めての事でした。

最初に見つけた時は、DM講習のマップ作成中の事だったので、コンデジ(TG-5)で取り敢えず撮影。

ボロカサゴ

私自身、ボロカサゴを見たことがなかったので、ボロカサゴだと思いつつも自信が持てず、講習生のお客様にご紹介する時も「見た事がないのですが、葉山ではかなりレアなボロカサゴです」といった内容をスレートに書いたのを覚えています。

以前は、1ヶ月弱葉山に居着いてくれました。

翌年も、翌々年もその時期になると、意識して探していたものの遭遇することなく、季節来遊魚の季節が過ぎて行きました。

けれどつい先日、冬の海から春の海へ少しずつ変わり始めている葉山に現れてくれました。

ボロカサゴ
(お客様の安藤穣さん撮影)

季節来遊魚だと思っていたこの子がこの時期に…?!

今年は水温が下がり切らず、暖かいまま推移していた事が影響しているのか…。

例年だったら私たちを楽しませてくれているダンゴウオが全然出てこない葉山の海で、一体何が起きているのか。

嬉しいカムバックではあるのですが、素直に喜びきれない自分がいます。

変わりゆく葉山をちゃんと見つめて、記録していかなければならないと強く感じた出逢いでした。

皆様も一緒に葉山を見つめてください!

変化

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今年、葉山で大人気の被写体が、アヤニシキ+アメフラシです。

アヤニシキの上のアメフラシ

クロヘリアメフラシの時が殆どなのですが、偶に綺麗なサガミアメフラシの時もあります。

ここ数年でアヤニシキという海藻が増え続けており、そこを棲家にし、餌として食べているアメフラシが、とても綺麗な紫色をしています。

アヤニシキの胞子とアメフラシ

アヤニシキの胞子と共に撮影する事が出来たりと、様々なシチュエーション、サイズを楽しんでいただいています。

アヤニシキの胞子嚢

胞子嚢から卵が出てくる瞬間も、タイミングが合えば観察することも出来ました。

嬉しい驚きだったのですが、懸念事項としては、温かい海で生息していた海藻が増えるということは、冷水で育つ、今までよく見かけていた海藻達が減ってきているという現実を突きつけられているという事です。

私個人でこの流れを食い止めるのは不可能だとは分かりつつも、考えさせられてしまいます。

海牛

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今月は海牛(ウミウシ)についてです。

葉山の海牛ハイシーズンは、2月〜4月末。

その前後1ヶ月は、増減し出す時期といったイメージです。

昨年は本当に当たり年で、2本で40種を超えたりしていましたが、今年も順調に増えてきています。

1月末に、ナイトまで3本潜って、34種類を観察することができました。

サガミミノウミウシ

1月28日〜3月26日迄の約3ヶ月間、海牛杯というイベントが開催されております。

各地のショップで潜り、ショップ対抗のカラーポイントで競い合う部門と、フォトコン部門でお客様も楽しめるイベントです。

フォトコンは、Instagramに投稿するスタイルで、お気軽に参加出来ます。

ゴマフビロードウミウシ

海牛杯詳細

■期間
2023年1月28日(土)~3月26日(日)

■参加方法
・「開催店舗」でダイビングに参加!
・フォトコンは、下記ハッシュタグを付け、Instagramに写真を投稿!
 #海牛杯2023photocon #ショップ名

■フォトコン審査員
水中写真家 古見きゅうさん

■開催店舗(五十音順)
アリストダイバーズ(三重県)
Clover Diving Service(静岡県 熱海)
CollinsDC(静岡県 雲見)
ダイビング広島SEA EGG(広島県)
ダイビングショップSB(鹿児島県)
ダイビングショップNANA(神奈川県)
福岡ダイビングパーク(福岡県)
北川ダイビングサービス・ダイブグリーン(静岡県 北川)
辰ノ口ダイビングサービス・ブルーアース21長崎(長崎県)
マリンステージ串本(和歌山県)

参加者のみなさまには、海牛杯ステッカーをプレゼント☆

その他詳しいルールは、Facebookをご覧ください(^^)

フジイロウミウシ

最初3店舗で始まったイベントが5回目にして10店舗まで拡大しました。

コミドリリュウグウウミウシ

皆様のご参加をお待ちしています!

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

本年も葉山、三浦の海のあんな事、こんな事をご紹介していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

年末に水温がグッと落ち始め、元気になって来たのが「はえもの」です!

マクロを通り越したミクロの世界。

広大な海の中でmm単位のものを見つめる世界です(笑)。

ハナヤギウミヒドラ

ネギボウズという別名を持つ、ハナヤギウミヒドラ。

トサカの茎に寄生しているのですが、トサカのポリプと撮っても良し!

黒抜きにしても良し!

ふんわりと可愛く撮っても良し!

個性が現れるはえものです。

ポリプとニホンアワサンゴ

ポリプと共にニホンアワサンゴというシチュエーションも撮れたりします。

夏場は引っ込んでしまい、数少ないニホンアワサンゴも、至る所で咲き乱れております。

「じゃがりこ」と呼んでるはえもの

「じゃがりこ」とNANAでは呼んでいるはえものもあります。

茎の部分、お菓子のじゃがりこっぽくないですか?(笑)

茎からコケムシが生えています。

葉山の代表的なはえものは、こちらのヒメホウキムシ。

ヒメホウキムシ

こちらも色々なシチュエーションに出会えます。

なんだか興味湧いてきませんか?

そんなあなたは是非、はえもの縛りでご来店ください♪

そろそろ?!

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今日はそろそろ逢いたいなぁ〜っと思っている、過去に葉山で見ることが出来た子を紹介致します。

スケロクウミタケハゼ

スケロクウミタケハゼ。

過去にこの子が出現したトサカは、台風で根こそぎ抜け落ちてしまい、今では跡形もない状態です。

他のトサカを探すものの、セボシウミタケハゼは出るものの、スケロクウミタケハゼは出てきていないんです。

水深も変わらないのに、一体なぜなんでしょうか。

同じ種類のトサカなのに、何が違うのか…

数年続けて出ていたので、出る可能性は十分あると思うのですが、不思議です。

ウデフリツノザヤウミウシ

ピカチューこと、ウデフリツノザヤウミウシ。

この子は裸眼では点でした(笑)。

ついていたコケムシを食べ尽くしたら、数日で行方不明に…。

近くのコケムシを探すも、見つからず…。

この出逢いが忘れられず、毎年探しているのですが、2017年に数日出たきりです。

セトリュウグウウミウシ

この子は、何回か出現してくれているセトリュウグウウミウシです。

かなり小さい個体でしたが、鮮やかな彩りで、肉眼でもレア感を感じ取れる異彩を放っていたウミウシです。

ここ数年逢えていないので、そろそろ…逢いたいです!

一期一会な自然の世界。

同じ海に入ることは出来ないと言われていますが、本当にその通りで、繰り返さないからこそ、その一期一会を大切にしていきたいものですね。

2022年も残すところあと僅か。

今年も一年間ありがとうございました。

葉山、三浦というフィールドでの変化を見つめ、拙い文章ではありますが、皆様にご紹介出来たことを心から感謝いたします。

来年2023年も宜しくお願い致します。

変化

こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフ橋本雅美です。

今年物凄く変化を感じてしまったのは、マダコの抱卵です。

マダコの抱卵

私が葉山でガイドを始めた10年前は、初夏〜秋にかけての風物詩で、夏になると放卵を確認できていたのですが、今年は夏が終わり始める頃にやっと始まり、冬に差し掛かろうという今でも、三浦などでは放卵しているマダコがいます。

水温が10月末時点でまだ20℃ある、この変化によって生物たちの動きにも変化が伴ってしまっているように思います。

例年ですと、葉山や三浦で潜るダイバーの人気者がまだ出現してきていないので、そろそろなのかとスタッフは必死に探しているあの子たち…。

早く逢いたいなぁ〜っと心待ちにしているのですが、出現はいつになるでしょうか⁈

あの子たち、分かりますか?

クマドリカエルアンコウ

こんな子や、

ハタタテハゼ

こんな子です。

下の子は三浦では出始めていて、早くも人気者になっています。

私の大好きなウミウシは、水温が下がらないと出てこないけれど、水温が下がっちゃうとこの子たちには逢えないだろうし、とてももどかしい時期が始まりました。

今月は、一体どんな出逢いが待ち受けているでしょうか。

楽しみたいと思います。

Babies

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本雅美です。

9月に入り、様々な種類の幼魚が出現しだしています。

10月もこの可愛らしい赤ちゃん達が、私たちダイバーの心を鷲掴みしそうです。

大人サイズが音もなく(←当たり前かも知れませんが…笑)近づいてきて、後ろを取られて驚いたダイバーは1人や2人ではないはず!!なミノカサゴも、赤ちゃんだと、こちらが近づきすぎて驚かしてしまっていると思われます。

ミノカサゴの幼魚

体もヒレも透け透け!

体長1〜2cmの子がチラホラ確認できています。

ゼブラガニ

私史上最小のゼブラガニ。

この子は、最近行方不明なのですが…体長5mm!!

少し大きくなって、また観察できる日を楽しみにしているところです。

イロカエルアンコウの幼魚

1〜2cmのイロカエルアンコウは台風で行方不明に…。

9月は毎週のように台風の影響を受け、生物が入れ替わり立ち替わりですが、安定した日が続けばまた出現してきてくれる子がいると信じて待つのみ。

アカオビハナダイの幼魚

例年になく、アカオビハナダイの赤ちゃん達の群れも確認出来ています。

まだ季節来遊魚が期待できる季節が続きますので、今後の新たな出会いを楽しみに、日々潜っていきたいと思っています。

群!

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

今月は、葉山のボートポイントの群れをご紹介致します。

最初の一枚は、GoProで撮影した動画から切り出したので、画質が悪いのですが、カンパチの大群が幼魚達を狙って入ってきます。

カンパチの大群

タイミングもあるので、必ずしも見れるというわけではないのですが、この日は過去最高に群れていて、しかも泡に釣られて寄ってきてくれたので、とても興奮しました(多分ガイド陣が、一番興奮していました 笑)。

マダイYgの群れ

今までになかった群れで、今年大量発生しているのがマダイYgです。

ちらほらと見かけることはあっても、こんなに群れることはなかったので、初めて見た時は、こちらも興奮してしまいました。

群れを狙っているアオヤガラ

アオヤガラが群れを狙っているシーン。

ムレハタタテダイYgの群れ

夏にしか会えないムレハタタテダイYgの群れなど、秋の海は葉山でも群れを楽しむことが出来ます。

秋ならではの、楽しみになります。ワイドレンズの出番です!

是非、潜りにいらしてください!

出逢い

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

ここ数年、毎年葉山の海に出現してくれる様になってきた生物の中でも人気者のミジンベニハゼ。

最初の年は、海に落ちていた酒瓶。

数年出現せず久し振りに現れてくれた去年、一昨年はフジツボの中。

フジツボの中のミジンベニハゼ
撮影:橋本 雅美

今年はなんと!ハマグリの中!!

ハマグリの中のミジンベニハゼ
撮影:白波瀬 徹さん

まだ1cmにも満たない、可愛いサイズのミジンちゃんです。

7月の下旬に出現してくれたのですが、このブログを書いている現在、写真を撮りに行けておらず、お客様の白波瀬さんからお写真をご提供頂きました。

このハマグリの周りには、沢山のサビハゼが群れており、サビハゼが動く度に殻の中に引っ込みます。

サビハゼとミジンベニハゼ
撮影:白波瀬 徹さん

殻の中から伺う様子も、また可愛らしいんです。

サビハゼとミジンベニハゼのコラボは、葉山ならではないでしょうか。

都心から1番近いミジンベニハゼ。

台風などが来たり荒れたりすると、棲家が流されてしまうことも多く、いつまでいてくれるのか心配です。

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

毎年、この時期は生態行動が盛んな時期だというブログを書かせて頂いています。

さてここでクイズです!

この卵は誰が産んだ卵でしょうか?

卵
卵
卵

卵フェチなダイバーさんなら分かるはず!(笑)

この時期は、本当に卵が観察できるシーズンなんです。
色んなお魚たちが命のバトンを繋ぐべく、産卵&放卵を始める季節で、楽しい季節になっています。

1枚目のお魚予想は合っているでしょうか?

正解は…

ニジギンポ

ニジギンポ!

2枚目は…

ソラスズメダイ

ソラスズメダイ!

3枚目は…

アミメハギ

THE葉山の普通種、アミメハギ!!

普通種が輝ける季節です♪

皆様も是非普通種をフューチャーしてあげてください。

一年を通して観察することで、色々なステージを観察することが出来る季節です!!

産卵シーズン突入

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

前月、アオリイカの産卵床を葉山のボートポイントに投入した様子を書かせて頂きました。

5月に入ったら産卵に来てくれるのではないかと書きましたが、5月2日にエントリーすると、産卵床には産まれたての卵がたっぷり!!

卵がたっぷりのアオリイカの産卵床

最初に6基を投入し、後に追加で1基を入れ、現在は7基になっております。

葉が無いと産みに来ないのではないかと心配しましたが、枝の密度が濃いと影になるので、大丈夫なのでしょうか?

影を作るためにかけた麻袋

木の密度が低いのは、卵がついていないんです。

影を作るために、麻袋をかけてみたり対策してみたのですが、未だに卵はありません。

密度も関係するというのは、新しい発見でした。

クロイシモチやネンブツダイ

クロイシモチやネンブツダイ、ウツボなども産卵床を楽しんでくれています。

これから1ヶ月程度、ハッチアウトまで見守りたいと思います。

願いを込めて

こんにちは、ダイビングショップNANAスタッフの橋本です。

今日は4月の頭に行われた、アオリイカの産卵床設置について書きたいと思います。

葉山町漁協、アオリイカの餌木を開発&販売をしている株式会社YAMASHITAさん、日本釣振興会さん、葉山の森保全センターさん、そしてダイビングショップNANAで得意分野を受け持ちつつ、設置作業を行いました。

木を縛り、束に

ご提供頂いた木をみんなで縛り、束にしていきます。

水中でバラバラにならないようにかなり頑丈に、しかも葉が開くように考えながらの作業です。

船に産卵床を載せて

漁協さんには船を出していただきました。

投入のポイントも流れがあったりするので、この流れならここから落とすとちょうど流れる!っという場所を指示出ししてくださった漁師さんもプロでした!!

水中に設置した産卵床

このような形の産卵床を合計6個投入。

昨年はアオリイカが沢山卵を海にきてくれました。

今年も葉山の海でアオリイカの産卵に出会えることを願いつつ、スタッフ一丸になり行った作業。

例年、5月頭くらいからシーズンに入り始めることが多いので、そろそろかな?!っとソワソワしています。

アオリイカの産卵
アオリイカ

こんなシーンを撮れる日を楽しみにお待ちください!!

弱肉強食

こんにちは、ダイビングショップNANAの橋本です。

1月からスタートした海牛杯2022も、3月21日に無事全日程を終了致しました。

まだ結果が発表になっていないのですが、今年の葉山は一味違いました(笑)

水温低下の影響か、種類も個体数も多かったので、ガイドをしていてもワクワクしました。

この期間内に発見できたウミウシの種類は135種!

改めて見てみると、少しずつ登場時期がずれていて、移り変わる様子を感じることができました。

そんなウミウシ達の弱肉強食シーンを少しだけですがご紹介致します。

アオウミウシを食べるキイボキヌハダウミウシ

キイボキヌハダウミウシが、アオウミウシを食べているシーンです。

アオウミウシの体がシワシワになっているのがわかりますか?

かなりもがいていたのですが、しっかりと咥えられたアオウミウシに逃げ場はなく、じわじわとキイボキヌハダウミウシに食べられていきました。

生きるために、私たちが食べるのと同じことだとわかっていても、アオウミウシを応援したくなってしまいます。

ニセハクセンミノウミウシを食べるアカボシウミウシ

こちらはアカボシウミウシが、ニセハクセンミノウミウシを食べているところです。

ミノが自切するのは、皆さんご存知だと思うのですが、それで身を守れるのかしら?!っと少し思っていたのですが、見事に逃げ切ることが出来ました!

ニセハクセンミノウミウシとアカボシウミウシ

体をくゆらせ、ミノを切ることで宙に舞ったんです。アカボシは口を開けたまま呆然としています。

私たちが知らないところで、様々なドラマが起きている。

その少しだけ、覗かせてもらえた一瞬でした。

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