ガイドのつぶやき - 伊豆半島・伊豆海洋公園からThe Diving Junky Magazine

年末☆甲殻類特集

皆さんこんにちは。もう年末ですか〜、早いですねぇ。

30年ぶりに年号が代わって最初の、節目の年になった今年は皆さんにとってどんな年だったですか?

さて、年の瀬と特に深い関連があるわけではありませんが、今月はエビ・カニ・ヤドカリなどの甲殻類を特集して今年を締めくくりたいと思いますけど、どぉ?

フリソデエビ

① フリソデエビ          11月8日    八幡野ビーチ

甲殻類の中でもピカイチの人気者。八幡野では例年通り複数個体が確認されていますが、I.O.P.では今シーズンがまだ出ておらずそろそろ出現が期待されます。

ヒメサンゴガニ属の1種

② ヒメサンゴガニ属の1種     11月9日    平沢ビーチ

東伊豆では造礁サンゴ類の枝状群体をほとんど見る機会が無いので、サンゴガニはキサンゴ類を宿主とするベニサンゴガニ属しか見たことありませんが、西では専らこの属です。オオアカホシとかアミメなどのサンゴガニ属も見てみた〜い!

③ フシウデサンゴモエビ      11月11日   伊豆海洋公園

このエビは色合いが地味なこともあってか、おそらくいてもスルーしてしまうことが多いと思われ、観察例は少ないです。同業者の方に教えていただきました。

ツマジロサンゴヤドカリ

④ ツマジロサンゴヤドカリ     11月12日   伊豆海洋公園

今シーズンの顕著な傾向と言っていいと思いますが、温帯適応種であるウスイロサンゴヤドカリ以外のサンゴヤドカリ類を秋口からよく見かけるようになりました。この種類は今のところまだ1個体のみですが、今後機会が増えるでしょう。

ミナミトゲアシガニ

⑤ ミナミトゲアシガニ       11月13日   伊豆海洋公園

伊豆の浅場にゴロゴロいるトゲアシガニの南版です。甲羅の縁のライムグリーンが何とも美しいです。ちなみに本家のトゲアシガニは今年異常な程の大量出現!

オシャレカクレエビ

⑥ オシャレカクレエビ       11月15日   伊豆海洋公園

例年現れるお馴染みのエビ。他の季節来遊系もそうですが、個体が大きいです。

アカツメサンゴヤドカリ

⑦ アカツメサンゴヤドカリ     11月16日   伊豆海洋公園

④やこの後出てくる⑧⑨がほぼ5m前後で見られるのに対して、この種だけ15m程度の水深で現れます。サンゴ礁では特に深い印象はなかったのですが…。

セグロサンゴヤドカリ

⑧ セグロサンゴヤドカリ      11月17日   伊豆海洋公園

④で書いた今年の傾向の中でも特に多く見かけるのがこの種類で、西伊豆の黄金崎や井田などでも確認しています。例年よりも早い時期に大きめの個体が出現。

クリイロサンゴヤドカリ

⑨ クリイロサンゴヤドカリ     11月20日   伊豆海洋公園

⑧のセグロによく似ていて歩脚の色合いが最も判りやすい違いでしょうか。以前はこちらの方が伊豆ではよく出る印象でしたが、今シーズンは押されています。

スザクサラサエビ

⑩ スザクサラサエビ        11月26日   井田ビーチ

サンゴ礁性の種類で、井田のガイドさんに伺ったところ、今年は例年より多く見られるとのことでした。東ではまだ見かけていませんが近い内に出るでしょう。

アシボソベニサンゴガニ

⑪ アシボソベニサンゴガニ     11月29日   井田ビーチ

ベニサンゴガニはキサンゴ類を宿主にしていますが、こちらはクダヤギというソフトコーラルに着生しています。この時は同じ宿主にヨツバネジレカニダマシやアカスジカクレエビなども一緒に付いていて、とても賑やかなクダヤギでした。

横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA

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