ライト前ヒットで・・・
・・・一塁ランナーが二塁を蹴って三塁へ—それは“好走塁”、そして今月の特集は“紅藻類”です。
という訳で皆さんこんにちは。タイトルを見て「ようやくオマエも海藻のカオスから脱したか〜、ヤレヤレ」と思った貴方、残念でした〜。もう少しお付き合い下さい。そしてタイトルから紅藻類まで連想出来た貴方、流石です!貴方とは話が合いそうです。
どっぷりと足を突っ込んでしまった海藻ワールドですが、とある公的なサイトから日本産の海藻1400種類以上の種名リストを手に入れ、日夜写真撮影に励んでおります。だいぶ撮り貯めたのですが名前調べにが思うように捗らず、あらためて混沌の深さを思い知ることとなりました。“伊豆の海藻・全種解明”への道のりは思いのほか長いです。
今回は海藻全体の約6割にあたる840種類以上が知られ、伊豆の海でも数多くの種類が見られる紅藻の中で、取り敢えず名前の判ったものを12種類紹介しますが、まだまだ勉強不充分で間違っているものもあるかもしれません。あしからずご了承ください。
ソデガラミ ウミゾウメン目 ガラガラ科:
確かにウェットスーツの袖に絡みそうです。直径3cm程度のほぼ球状になっています。
キヌイトグサの仲間 イギス目 キヌイトグサ科:
繊細で色も綺麗で魅力的な海藻です。数種類の中のどれかだと思いますが判別出来ず。
ユイキリ テングサ目 テングサ科:
まるでソフトコーラルのヤギの様な姿・形ですが、これでも歴としたテングサ類です。
カイノリ スギノリ目 スギノリ科:
波打ち際から水深1〜2m程度のところに多く見られます。色合いは褐藻のようです。
スギノリ スギノリ目 スギノリ科:
前のカイノリよりやや深めですが、5m以深ではほぼ見かけません。赤紫に光ります。
カギイバラノリ スギノリ目 イバラノリ科:
紫・青・緑・黄色のグラデーションが鮮やかに栄える、大変美しい色合いの海藻です。
ネザシノトサカモドキ スギノリ目 ツカサノリ科:
全体に入る斑点は生殖器官だそうです。I.O.P.には少なく川奈で数多く見かけました。
ヤツデガタトサカモドキ スギノリ目 ツカサノリ科:
名前の通り綺麗に八方に開いています。水深10m付近を中心に割とよく見られます。
ハナガタカリメニア スギノリ目 ツカサノリ科:
桜の花びらを思わせる葉の形です。水中でも華やかで一際目を引く素敵な海藻です。
トサカノリ スギノリ目 ミリン科:
図鑑などの写真を見る限りこれがトサカノリだと思うのですが、今一つ自信ないです。
ワツナギソウ マサゴシバリ目 ワツナギソウ科:
この仲間にはウスバワツナギなど発色の綺麗な種類が多いですが、これもなかなか。
フクロツナギ マサゴシバリ目 マサゴシバリ科:
ソーセージ(腸詰め)を切り離す前の繋がった状態のような独特の形体の海藻です。
" ライト前ヒットで・・・ " へのコメント
-
ヒロコ: 2015年6月24日 9:37 PM
-
yokota: 2015年6月25日 4:38 PM
ヒロコ様
はじめまして、コメントを大変ありがたく読ませて頂きました。海藻に興味を持って頂きとても嬉しく思っております。仰る通り確かにネットの情報は少ないですね。ダイビングで見られる海藻を水中の写真でまとめて紹介するページがあってもいいと思うのですが・・・。
もし機会がありましたら伊豆の海藻(だけではありませんが)を御紹介・ご案内させて頂ければと思っております。いつかお目にかかれることを楽しみにしております。
横田 雅臣
1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身
ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。
伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA
〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878
バックナンバー
- 2024.1:新年にちなんで・・
- 2023.12:ヒレボシミノカサゴの幼魚@八幡野
- 2023.11:モノクローム
- 2023.10:ハシナガウバウオ
- 2023.9:ミカヅキツバメウオの幼魚
- 2023.8:オオウミウマ
- 2023.7:ワモンヤドカリ2種
- 2023.6:ミギマキ×タカノハ
- 2023.5:キリンとネッタイ
- 2023.4:マツカサウオ@I.O.P.
- 2023.3:モンスズメダイの幼魚@I.O.P.
- 2023.2:オオモンカエルアンコウの幼魚@八幡野
- 2023.1:A HAPPY NEW YEAR
- 2022.12:フタスジリュウキュウスズメダイの幼魚
- 2022.11:ウチワザメ@八幡野
- 2022.10:モヨウフグ@富戸ヨコバマ
- 2022.9:ナンヨウツバメウオの幼魚
- 2022.8:アオリイカ(幼体)の群
- 2022.7:ニシキウミウシの交尾
- 2022.6:スベスベマンジュウガニ
- 2022.5:キレイどころ2種類
- 2022.4:キリンゴンべ
- 2022.3:ヤイトハタ
- 2022.2:寒中お見舞い申し上げます
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から
日本に海草は約10種類。後はほぼ海藻と伺いました。
サボテン草は、カイソウ、すなわち植物ではなく、珊瑚の様な生き物、とも。
書籍を集めるのは、なかなか高額になり、パートタイマーのおばさんには厳しく。
ネットの情報は乏しく。
海の生物に興味を示す学びの姿勢がある若いイントラも少ない。
カイソウの世界になると、オモシロ楽しくガイディング出来る方は尚更少なく。
カイソウも、海の命。もっと色んなこと知りたいです。