ガイドのつぶやき - 伊豆半島・伊豆海洋公園からThe Diving Junky Magazine

先月(9月)の話題

皆さんこんにちは。陸はだんだん肌寒い日が多くなってきましたが、伊豆の海はこれからが本番です。水温や透明度は高い状態を保ち、魚や生物も種類・数共に多くなって賑やかな季節を迎えるベストシーズンです。台風さえ来なければね・・。

さて今月はテーマを何にしようかと先月撮った写真を眺めながら色々考え倦ねた結果、今年は季節来遊系の出現が伊豆半島全般で例年よりやや遅れているようでまだ出揃っていない感があるのと、他にも御紹介したい話題が有ったのでこんなタイトルにしました。

クマドリカエルアンコウの幼魚

クマドリカエルアンコウの幼魚 9月2日 大瀬崎・門下
先月の初めに初島⇒大瀬崎⇒井田⇒田子と伊豆巡りツアーを行なったのですが、その2日目の大瀬崎で逢いました。もちろん今シーズン初観察です。同じ岩にオオモンカエルアンコウの幼魚もいてこちらも今季初でした。東では例年早くても10月以降の出現ですが、西では出が早いようですね。そして久しぶりの嬉しい再会と言えば、この日の大瀬では偶然にも三保の鉄さんに何年かぶりにお逢いできました。

ヒラメの黄化個体

ヒラメの黄化個体 9月7日 伊豆海洋公園
数年前から冬になると出現し、新聞ネタになるほどの話題を呼んだ“黄金ヒラメ”、今年は春先から夏にかけてもほぼ定位置で継続的に観察されていて、我々現地ガイドにとっては話題性があって手堅いネタとして大変ありがたい存在です。黄金色に更に磨きがかかり、光り輝いているように見えます。

ハモ

ハモ 9月15日 伊豆海洋公園
高級食材としてつとに有名で、特に京料理には欠くべからざるものだそうですが、まさか伊豆の海で出会えるとは思っても見ませんでした。事前に出現情報を聞いていたので一応心の準備は出来ていたつもりでも、全長1.5mオーバーで胴回りは60cm程はありそうなその巨体が視界に入った時はさすがにぶったまげました。ウツボ類・アナゴ類・ウミヘビ類などを含む『ウナギ目』の中でもこれまで出逢った中で最大級だと思います。

キハッソク

キハッソク 9月19日 伊豆海洋公園
この魚をお見せしたゲストの方々には「ハタの近縁にヌノサラシ科っていう小さいグループがあって、ルリハタやヌノサラシなどと同じ仲間なんですよ〜」と説明してしまい、あとで調べ直してみてビックリ&冷や汗タラ〜リ!ハタ類の分類が大きく変わりヌノサラシ科は解体・吸収される形で現在はハタ科に含まれているんですね〜、しかも10年以上も前に・・・迂闊でした。

ヤマシロベラ

ヤマシロベラ 9月21日 富戸・ヨコバマ
ピントのボケた写真でごめんなさい。このベラI.O.P.では毎年見かけているものの、富戸で見たのは初めてのような気がします。意外だったのは生息環境で、I.O.P.ではほぼ間違いなく岩礁帯にいるのに、この個体は(たまたまかもしれませんが)砂場の真ん中の土嚢袋や小石が溜まったところにいました。

ヒレグロコショウダイ

ヒレグロコショウダイ 9月26日 伊豆海洋公園
コショウダイ系特有の身体をくねらせる泳ぎ方でダイバーにも人気がある魚で、前述したように季節来遊魚の出現が遅れているので貴重な存在です。まだ全長3cm足らずですが、台風でいなくなったりせずに大きく育って欲しいものです。

タイマイ

タイマイ 9月30日 富戸・ヨコバマ
獲れたてのホットな話題です。台風が行き過ぎた後の富戸・ヨコバマで何とタイマイが・・・。大枚をはたいても買えないタイ米ではなく、ウミガメのタイマイです。実は去年の10月頃にもタイマイが1ヶ月ほどヨコバマに住み着いてくれたことがあったのですが、もし同じ個体だとしたら(その可能性大と踏んでます)何とも嬉しい感動の再会ですねぇ〜。生物学的にも貴重なデータになるかもしれません。

横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA

〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878

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