ガイドのつぶやき - 伊豆半島・伊豆海洋公園からThe Diving Junky Magazine

大きいもの特集

皆さんこんにちは、今年の長い冬もようやく終わりに差し掛かり、春らしいポカポカの日が多くなってきましたね。ドライやロクハンは持っているけど陸が寒いし〜と尻込みしていた皆さんも是非潜りにいらしてください。

さて伊豆の海ではこの時季にはサメ類各種をはじめとした大物との遭遇率が高くなります。今月はここ最近に出逢った大物達を定番的なものからレアなものまで御紹介します。久米島のザトウクジラには及びもつきませんが・・・。

ナヌカザメ

ナヌカザメ 2月10日 於・伊豆海洋公園
コイツ目つき悪いですよねぇ〜、もし人間社会にいたらそのスジからスカウトされること間違いなしでしょう。サメのくせにフグみたいに水飲んで膨れたり、目蓋が無いのに目を瞑ることが出来たりと一芸も二芸もあるヤツです。普段は数百メートルの深海に生息していますが、冬になると浅い水深で岩の間に頭を突っ込んで寝ていることがあります。

コブダイ

コブダイ 2月10日 於・伊豆海洋公園
伊豆海洋公園の“ヌシ”と言えばハタの仲間のクエが有名ですが、最近その座をこのコブダイに奪われつつあります。毎年冬になるとクエ穴にほぼ定住していたクエの1m級の個体が今年は姿を現さないこともあり、元々人懐こくてダイバーに寄ってくるコブダイの人気が急上昇中です。この顔で若い女性ゲストから「カワイィ〜!」と言われることも・・。

キアンコウ

キアンコウ 2月12日 於・伊豆海洋公園
西伊豆の大瀬あたりでは昔から冬の定番として有名でしたが、東伊豆では滅多に見られない存在でした。それが何年か前から機会は多くないものの、この時季になると観察情報が聞かれるようになりました。ただお出ましになる水深がそれなりに深いもんで、気軽に見に行ける訳では無いのが難点です。今年は水深30m以浅まで上がってきてくれました。

マンボウ

マンボウ 2月13日 於・伊豆海洋公園
少ない方なんでしょうか?30年以上に亘るダイビング歴の中で今回が3回目の出逢いです。同行した尊敬する女性ガイドさんがエントリー前に「今日はマンボウ狙ってみようか」と仰って見事に当てちゃいました。この手のものを狙って当てちゃう人、初めてです。予告されていながらどこかで「まさかな〜」と思ってたんでしょう。いい感じで寄って来てくれたんですが慌ててしまいました。

カスザメ

カスザメ 2月17日 於・伊豆海洋公園
伊豆で見られるサメの仲間の中では遭遇率が高く、昼間は大抵砂を被って寝ているのでじっくり観察したり鮫肌に触ってみたり出来る種類です。ただし特に顔の上付近で手を翳したりするのは要注意!いきなり起き上がってガブっと噛み付いてくることがあります。噛まれた人何人か知ってますけど(ウチの奥さんなど)相当痛いらしいです。

クエ

クエ 2月21日 於・伊豆海洋公園
コブダイのところでも触れましたが、長年冬になると毎年クエ穴に現れる個体を今年は見かけていません。写真は小さめの別個体です。どこか別の場所で元気にしているのかはたまた天に召されてしまったのか・・・、と書きかけたところで思い出しました!そう言えば今年に入ってから一度だけ穴の中にいるのを見かけてます。ヨカッタ〜、また元気に現れてくれることでしょう。

アオブダイ

アオブダイ 2月25日 於・伊豆海洋公園
下町のナポレオンと言えばJUN-Pさんの大好きな焼酎の“いいちこ”ですが、I.O.P.のナポレオンと言えばこのアオブダイですかね〜。今ではそれなりに知名度もありますのでなくなりましたが、昔はお客様に「ナ、ナ、ナポレオン見ましたよ!伊豆にも居るんですね〜」と言われ、「それはですね〜・・」と説明したものでした。

クロアナゴ

クロアナゴ 2月25日 於・伊豆海洋公園
穴の奥の方にいるもんでストロボの光が届ききらず、ピンも来てませんがお許しください。頭から尾の先までの全長という基準で考えると、今まで出てきた他の大物達を上回る存在かもしれません。これはクエ穴にいる一番デカいと思われる個体ですが、全身を拝んだことは一度もありません。太さで直径20cm以上あろうかという大物です。

横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA

〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878

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