絢爛豪華!ヤギChan↑など
皆さんこんにちは。ようやく春めいてきましたね、開花が遅れていたソメイヨシノも各地から開花の便りが届くようになりました。当店の前の桜もやっと綻び始めたと思ったら、半日で見違えるように一気に花盛りになりました。いかがですか、花見ついでに潜りにいらっしいませんか?「潜るのは寒いからまだちょっと〜」という方はお花見だけでも歓迎ですよ。暖かいor冷たいコーヒー(そうだ!アイスコーヒー作っとかなきゃ)と今ならかなり高い確率で茹でタケノコをお出し出来ます。
さて海の中はどうかというと水温はまだ低く、この時期特有のいわゆる春濁りも出てしまって、正直お世辞にも快適とは言えない状況かもしれません。でもそんな海だからこそ遠出をせずにのんびりマクロの世界に浸ることも出来るんです。今回はそんなマクロ・ウォッチング&撮影に最適なものを御紹介しましょう。ヤギやウミトサカなどの八放サンゴ類です。水中もまさに花盛り!
八放サンゴとはその名の通り八本の触手を持ったサンゴの仲間で俗にソフトコーラルと呼ばれています。以前ご紹介した造礁サンゴのようにサンゴ個虫が集まって群体を作っています。その他色々と小難しいことを書こうと思って調べ始めたのですが、また嵌りそうなので止めときます。それでは代表的なヤギをメインにたっぷりとお楽しみ下さい。
最初に御紹介するのはヤギの仲間・・・ところでさっきからヤギヤギと呼び捨てにしていますが、我が豪海倶楽部に同じ御名前の名ガイドさんがおられるのでどうも呼び捨ては気が引けてしまいます。「さん」だとあまりに仰々しいので「Chan」でいいですか?・・・って誰に聞いてるんでしょう?さてそのヤギChan、ほぼ平面状に細い棒状のものが枝分かれするような群体の形です。色はもちろん枝の太さや枝分かれの仕方、ポリプの大きさなど様々です。そんなヤギChanの魅力をじっくりとご堪能下さい。
続いてウミトサカの仲間です。やっとChanから解放されました〜ヤレヤレ。あのモコモコしたカリフラワーかブロッコリーみたいなヤツですね。ヤギChan(また出てきた)と比べると幹が太く柔らかそうで枝ぶりも立派です。伊豆の海底を彩り豊かな森林のように見せてくれるのも、このウミトサカ類のお陰と言っても過言ではありません。
お次は括りはウミトサカに含まれるのですが、群体は枝分かれしない1本の棒状のウミイチゴというものです。ポリプを閉じて萎んだ時には確かに苺のように見えます。
最後のは今までとやや様子が違って岩肌に直接生えているように見えました。実はポリプとポリプの間が蔦のような細い管で繋がれて群体を成しています。おそらくウミヅタの仲間と思われます。よく見るとポリプの形が上に紹介した他のものと違い8本の触手がかなり幅広い板状になっているのが判ります。
八放サンゴには他にも平たい扇状に細かく枝分かれしたウミウチワ、棍棒のような円筒状のものが砂場からにょっきり生えたようなウミサボテン、鳥の羽のような形をしたウミエラ、鞭のような1本の細長いムチヤギなど様々な形のものがあって楽しいです。
昔から漢数字の「八」は末広がりで縁起が良いとされてきましたし、見ているだけでウットリした気分になれるヤギChanに逢いに川奈・・・もいいんですが、そのもうちょっと下のI.O.P.に是非おいで下さい。
で、帰りに川奈日和でお茶でも飲むと・・・。
" 絢爛豪華!ヤギChan↑など " へのコメント
横田 雅臣
1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身
ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。
伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA
〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878
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いろんなヤギちゃんがいるな。海洋公園のいろんなカニちゃんもみせてください。