最近出逢った珍しい魚たち
皆さんこんにちは。陸上は暑い夏が終わり日に日に涼しくなってきましたが、水中は9月末現在でも水温25℃超の状態が依然続いていて、まだまだウェットで楽勝ですので是非潜りにきてくださいね〜。
そして伊豆にも♪枯れ葉よ〜の季節がやって来ました。中年男性(私)が枯葉散る舗道に佇む様は「哀愁」が漂っていると言えなくもないですが、イブ・モンタンやナット・キング・コールが醸し出す“それ”とはだいぶ質が違うようです。なにせ手にしているのが竹ぼうきですから・・・。
いつものように店の前を竹ぼうきで掃いている時に知り合いが荷物を抱えて駅の方に向かう姿を見かけるとつい声を掛けてしまいます「おでかけですか?」と・・・。「お」と「で」、「か」と「け」、「で」と「す」の間と「か」の後に「ー」が入らないのと、最後に「レレレのレ〜」が付かないだけまだマシですが、ハッキリ言って赤塚不二夫ワールドまっしぐらです。
さて今回は最近出逢った珍しい(特に伊豆で目にすることは稀な)魚たちをご紹介しましょう。
ツバクロエイ@富戸:
昨年8月にも遭遇し2010年9月号に出しましたが、実はその時が生涯2回目の出逢いで今回が3回目。砂を被っていると全く見分けられないので、これまで何度か真上を素通りしているんだろうと思います。唯一と言ってもいい手掛かりは縞模様の、エイにしてはやや短めの尻尾ぐらいでしょうか?
モヨウフグ@I.O.P.:
このフグはサンゴ礁で何度か見ていますが、伊豆では正真正銘初めて出逢いです。しかも全長50㎝を超える立派な成魚でした。この個体右目が潰れていたのですが、不思議なことにこの数日前に3キロ近くも離れた富戸・ヨコバマで右目が潰れた同じ位の大きさの個体が目撃されたという情報がありました。
スジコバン@富戸:
主役はハリセンボンではなく、その頭の上にチョンマゲのように乗っかっているコバンザメの仲間のスジコバンです。単独で見ることはまず無いので偶然の出逢いに期待するしかありません。動きがあまり素早くないけど常にフラフラしているハコフグ系やハリセンボン系が狙い目かも知れません。
ツバメウオ@I.O.P.:
これまで体型が縦長の幼魚〜若魚は何度か目にしていますが、この座布団のような立派な成魚にはお目にかかった記憶がほとんどありません。側面やヒレが傷付いていて動きにも元気が無くちょっと痛々しいですが、長い放浪の旅を経てきたことを物語っているように感じられました。
今月は図らずも写真の色調がやや地味〜になってしまったので、来月はド派手にいってみたいと思います。
横田 雅臣
1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身
ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。
伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA
〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878
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