久米島色町
秋も深まってきておりますが流石は沖縄県、まだまだセミが鳴いていますし、半袖短パンで過ごしています。
久米島ダイブエスティバンより田中伸です。
久米島の懐の深さを象徴するようなポイントで只今人気絶頂のアサヒハナゴイです。
しかもこの場所、2m範囲内にアカボシハナゴイ、オオテンハナゴイ、アカネハナゴイが。更に、ミナミハナダイ、カシワハナダイ、キンギョハナダイまで合わせると、合計7種類の「華」が咲き乱れています。
久米島の色町と呼んでいる(?!)この場所で「旭花魁」を一度見てしまえば、虜になること間違いなしです!!
ではまた再来月、田中伸でした!
イマズニ本番入ります!
台風に泣かされ続けています久米島ダイブエスティバンより奇数月担当の田中伸です。大事に大事に暖めていたネタも一瞬で吹き飛ばされてはまた探すの繰り返しですがそれによって探索のコツなんかも身について来ている様な気がしています!何事もポジティブに!
しかしそうは言っても居るはずの生物が居なくなってしまうのは悲しい事で・・・
と、いうことで今回は台風なんてなんのその!ここから更に安定感を増してくる「イマズニ」のギンガメアジとホソカマスの群れをご紹介です。
「久米島でも見れるんですねー!」と、たまに言われるギンガメアジの群れです。そうです、見れるんです。多いときなんて水深15mの水底から水面付近まで渦を巻いているんです。
日本刀のような美しい輝きを放つ大群は、規則正しく並び悠々と漂います。捕食者がアタックをかけるシーンに出くわしたときには、群れは打ち上げ花火のように一斉に飛び散り、また元の形に戻ります。
両者共にここから本番入ります!益々数を増し、体格も立派になっていくでしょう!!そして両者のコラボレーションに情熱を燃やしまくるエスティバンスタッフのホーンの音がイマズニに響くのです!更にダイビング終了後の事務所内では、熱ーーい、暑ーーーい、復習ミーティングが繰り広げられるのです(笑)
両者のコラボレーションを、エスティバンの情熱を、是非一度その目で確かめて下さい!!
ではまた再来月!田中伸でした!!
勝手に梅雨明け宣言
例年よりもかなり早い入梅に伴って、梅雨明けも今年は異常に早かったようで、気象庁の「梅雨明け宣言」を待ちきれず、各所で「勝手に梅雨明け宣言」がなされていました(笑)
かく言う僕も自信満々に勝手に宣言していた一人なのですが、やはり気象庁様の本物の発表がないことにはちょっと不安なわけで・・・でもどう考えても季節が変わっていたのは明らかであって・・・結局、気象庁様の発表は、答え合わせになっていました。
梅雨が明けたと思ったら、今度は台風に泣かされています!
お気に入りの生物達を探し集め、シーズンを乗り切る為の準備が整い喜んでいたのもつかの間、振り出しに近い状態に戻され、頭を抱えています(泣)
そんな中、波の影響を受けにくい環境に生息する生物達はやはり台風後も同じ場所に残っています。
先日、カイメンの穴の中にエビでもいないかなーなんて思いながら覗いてみると何やら魚らしきものと目が合うではありませんか!カイメンの穴をそっと摘むようにして押してみると、「ブルブルッ!!」っとカイメン越しに振動が伝わってきて、次の瞬間「ピョコッ!!」っと姿を現しました!
カイメンの穴の持つ、隠れ家としての機能と、捕食の機能を利用した効率の良い生活をしているんだなーなんて(・・・あくまでも憶測です)考えていると、生物の賢さを感じます。
余談ではありますが、この魚について調べていると、ネット上では「アワイソハゼ」となっているのが多いことに気付きました!なぜなら僕も間違えて図鑑上の「セ」を読み飛ばして検索していたからなのです(汗)んーーー危ない!!
と、言いながら名前や分類はともかくとして、穴からちょこんと顔を出す姿と、レンガ色の環境が気に入っていまして、台風を乗り越えていたことにホッとしています。きっと穴の中でじーーっと耐えていたんでしょうね!
さぁ!沖縄の気温を内地の気温が上回り、避暑地久米島となるトップシーズンの到来です!!爽やかな風を感じ快適なダイビングを楽しみましょう!!
ではまた再来月!田中伸でした!!
新緑の頃
豪海倶楽部をご覧の皆様こんにちは。
今月から先任の堅田よりバトンを受けまして同スタッフの井上と月代わりで久米島の情報を発信させていただくこととなりました。奇数月担当のエスティバン田中伸と申します。
僕がこの場で記事を書かせていただけること自体、奇跡としか言いようがない光栄ですが、精一杯がんばりますので宜しくお願いいたします。
さて、只今の久米島は、春から初夏に移行する手前といった気候で『新緑の頃』という言葉がぴったりになって来ました。
水温はなかなか上がってこないものの水中生物達の行動は先月とは明らかに変わってきており強くなってきた日差しと相俟って、活き活きと感じられています。
この時期、水中の春を感じられる指標となるのが生物達の繁殖行動や、抱卵個体の出現です。
キホシスズメダイの繁殖行動
水深5m程度の浅いサンゴ礁域におびただしい数が集まり、小さな穴の中に卵を産みつけた雌を追って雄たちも一斉に同じ穴の中に入れ替わり立ち代り入り受精させていきます。
写真では分かりづらいですが、お腹をパンパンに膨らませたメスの腹鰭の辺りからは排卵用の器官のが突き出ています。
あたり一面、迫力を増す演出効果のような白いもやに包まれ、その中を真っ黒な婚姻色を身にまとった彼ら彼女らが行き交うシーンは圧巻です。
クモエビ属の一種
生息環境の推測はできてはいたものの、探しても探してもアカスジカクレエビばかりでしたが、先日とうとう見つけました。
探し物が見つかった時の喜びは、ガイドが味わうことのできる特権と思っています。
少し経つと抱卵個体(写真4枚目)も現れて、押し付けがましく紹介させていただいております!
とりわけ、きれいな生物というわけではありませんが変わった身体つきと、見事な擬態技が気に入っていますので、是非一度ご賞味あれ。
一度発見するとしばらくは同じ場所に住み着いてくれて、コンスタントに紹介できるところが甲殻類探しをやめられない、止まらない原因です(汗)
これから季節は一気に夏に向けて加速していきますが、まずはゴールデンウィーク!
新艇と共に久米島でお待ちしております!!
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