チャガラと過ごした1か月
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
もう2月。。あっという間に過ぎていく1年をもう早速感じています。。
年末から葉山の海はとにかく水温が高く、透明度が高い状態が続いていましたが、ここに来て水温はいっきに低下!!
1週間で4度くらい下がり、いっきに通年通りの水温になりました。
ダイバーにとっては水温が高いというのは魅力的なことではありますが、海にとっては1年のサイクルの中であまりに水温が高いのは悪い事も多く、海藻が育たないなど、僕たちの目から見ても明らかにいつもと違う状況でありました。
海藻が育ち、そこに幼魚が隠れ、育っていくというサイクルが明らかに乱れた事は心配ではありますが、このいっきに来た水温低下に伴って、いつも通り海藻が育ち、いつも通りの冬の葉山の海になることを願うばかりです。
この冬は、海藻を中心とした水中景観は、僕の目にも明らかに通年と違う事がわかったのですが、魚達の動きに変化を感じる事はほとんどなく、チャガラがいつも通りの時期に産卵を始め、産卵に上がって来る親ダンゴウオを岩の下から発見する機会も多くあります。
この1か月はチャガラの産卵を撮影したいというお客様が圧倒的に多く、チャガラの産卵現場を探して僕たちガイドは浅場を泳ぎ回りました。
チャガラの産卵は特に時間も関係なく、比較的多く産卵をする、チャガラお気に入りの場所が数カ所あるものの、いつどこで始まるか予想がつきません。
産卵現場を探して、本当に沢山泳いだ1か月でした。
ただ、一度産卵現場、もしくはオス同士やメス同士の喧嘩を見つけてしまえば運が良ければ1ダイブ中ずっとその生態行動を止めない事も多々あり、動きが激しいものの、シャッターチャンスに恵まれる被写体でもあります。
ぐるぐる回ってみたり、口を開けて威嚇してみたり、全部の鰭を全開で自分の綺麗さをアピールしたりと見応え十分な行動をしてくれます。
そろそろ産卵行動は下火になってきて、これからは抱卵やハッチアウトを楽しめるようになります。
そして産まれたチャガラは海藻に隠れすくすくと成長していきます。
今年もじっくりチャガラの成長を見守っていきたいと思っています。
定点観察のこのギンポに焦点をあててから、全く変化がないのですが、潜行してすぐにいるコケギンポ属の1種も元気に新年を迎えました。
引き続き、こちらも見守っていきたいと思います。
来月の投稿の頃には人気者のダンゴウオ幼魚、通称天使の輪の子も、そろそろ登場かと思います。
今年も冬の葉山を楽しんでいきたいと思います。
あけましておめでとうございます!!
皆様、あけましておめでとうございます。
今年も葉山の海を沢山潜って少しでも多くの発見をして、葉山の海の素晴らしさを伝えられるように頑張っていきたいと思っています。
今年も宜しくお願い致します。
さて、昨年の11月から葉山の海は例年に比べると2度〜3度水温が高く透明度も高い所で安定している、ダイバーにとっては最高なコンディションが続いています。
水深が15mくらいの葉山のボートポイントでは、エントリーすると全て根が見渡せるという葉山ではあまりない素敵な状況が長く続いています。
漁師さんにとっては水温が下がると生育するワカメが取れなかったり、色々と問題があるので、やはり冬の海は水温が下がった方が良いのですが。。
おそらくもう数日で一気に水温も低下するのではないかと思っています。
冬の葉山では人気のダンゴウオ、チャガラの産卵、多くのウミウシなどのマクロから海藻の森のワイドまで、人気の生物や景観がダイバーを楽しませてくれます。
寒さに負けず、冬の熱い海を楽しんでいきたいと思います!
今月のコケギンポ君です。う〜ん、、とくに変化無しです。引き続き観察していきたいと思います。
あらためて知る葉山の魅力
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
もう今月で今年も終わりですね。今年は葉山としてはボートダイビングを始める事ができたり、いくつか葉山に暮らす生物の生態を知る事ができたり安全第一で潜りつつ新しい飛躍ができた良い年となりました。
1年を通してお客様に新たな葉山を案内させていただくのは勿論一番の喜びなのですが、普段違う海で潜っているガイドの仲間に葉山を潜ってもらう機会も多々あり沢山のことを学ばせてもらいました。
今月の終わりにもガイドの仲間が新たなボートポイントに潜ってくれて印象やいつも潜っていることで気がつけないことを話してくれました。
葉山では一番多いサビハゼと言うハゼの数に驚いていたり、海藻の多さもやはり特徴的だと話してくれる中、ウミシダの数も凄く多いという印象を何人かのガイド仲間が教えてくれました。
それは僕たちにとっては毎日目にする当たり前の光景なのですが葉山はどうやらウミシダがとても多いというのをあらためて知って、ウミシダを絡めた撮影をなるべく心がけるようにしてみると数が多いだけに沢山の生物をウミシダに絡めて撮影できることを知りました。
ワイドもウミシダと群れの写真を気にして撮るようにすると、ただの群れを撮った写真よりも華があるように感じます。
マクロもウミウシ、ハナタツ、ギンポなどなど背景にウミシダがある風景が目に入るようになりました。
これからはお客様にも、そんな葉山の良い特徴をふまえつつ撮影して頂いて葉山の海の素晴らしさを伝えていけたらと思っています。
いつものギンポ君は変わらぬ位置で変わらぬ光景を保っています。
今年も本当に沢山のお客様に来て頂き、楽しい時間を共有させて頂きました。
来年もスタッフ一同、力を合わせて楽しい葉山を見て頂けるように努力していきますので、皆様宜しくお願い致します。
本年も有難うございました。
来年も宜しくお願い致します。
少しずつ冬の海へ
こんにちは。葉山から佐藤輝です。
ここ葉山は朝晩を中心にいっきに冷え込んできました。
水温も徐々に下降して、なんとか20度台をキープしているといった所です。
水温が20度を切ると海藻の種類も変わり、海の中の様子が目に見えて変わってくるのですが、今のところはそこまでの変化はありませんが、小さな変化は多くなってきました。
まずはウミウシが増えてきました。
これからウミウシ好きな人にはたまらないシーズンの到来ですね。
また季節来遊魚がまだまだ多く観察できているのですが、徐々に1年を通して葉山に住み続ける力のある魚達に縄張りや住処を奪われつつあります。
例えば、このフタホシニジギンポ。10日前までは季節来遊魚のミナミギンポが入っていたのですが見事に追い出されてしまいました。
それとは逆に1回いなくなった季節来遊魚が増えたりする種類もあります。
ミナミハコフグの幼魚などはまさにそうなのですが、いよいよ見納めの時期が近づいて来ています。
これから透明度が上がり、来月には冬の風物師、ダンゴウオなどもお目見えする可能性のある季節の到来です。
夏や秋の良さは勿論ありますが、冬の葉山の象徴である海藻の森に、マクロ生物に楽しい季節がやってきます。
今月のギンポ君です。こちらは変わらず同じギンポ君が居座っています。
季節来遊魚&秋の風物詩
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
もう10月。。毎年のことですが夏はあっという間に終わり、もう秋。1日1日を大切に生きなければと思う、時の過ぎ行く早さです。
葉山の水中もピークの水温から1度〜2度水温も下がり秋の海に着実にむかっています。例年だと、このあたりの季節から透明度も上がり、季節来遊魚も増え、1年を通して海の中が1番賑やかになる季節がやってきます。
現在の葉山もかなりの種類の季節来遊魚が観察できています。
ギンポ類やスズメダイなど少し派手な色をした、いわゆる季節来遊魚を発見すると何年もこの海に潜っていても、やった!綺麗な子、発見!と嬉しい気持ちにさせられます。
季節来遊魚以外にも、この時期ならではの生物、生態も観察できています。
ニジギンポが貝の中に卵を産んだり、マダコの抱卵などが、この時期の代表的な生態シーンではありますが、写真のナガサキニシキニナという貝の産卵も夏、秋ならではの生物です。
貝の卵とは思えない、まるでワイングラスのような形が素敵な卵塊です。
今月で3回目のギンポ君も浅場で元気に過ごしています。
今月も特に変化は無しでした。ドアップ写真で今月は締めたいと思います。
まだまだダイビングシーズン真っ只中!全力で頑張っていきます。
潜りまくりの8月でした
こんにちは。葉山のダイビングショップナナ、佐藤輝です。
7月は台風に泣かされた葉山でしたが8月は数日のクローズはあったものの、毎日のように葉山でダイビングを楽しむ事ができました。
ビーチダイビングにボートダイビングと様々な水深、環境を潜る事ができて、マクロネタも2ダイブではお客様にご紹介しきれないくらい、かかえております。
先月から始めた、潜行してすぐの岩の定点観察2回目の今回も先月と同じコケギンポ属の1種が穴に居心地良さそうに暮らしています。
ちょっとした台風では穴の中に隠れられるという事でいなくならないのがギンポの良い所です。
この写真を撮った日はけっこうなうねりの日だったのですが、余裕な感じで皮弁をうねりになびかせて捕食までしていました。また来月の動向を楽しみにしていてください。
穴のすぐ横では夏の代表的な生態シーンであるソラスズメダイが抱卵中です(石の上に卵がついているのが、わかるでしょうか?)
ひっきりなしに新鮮なお水を鰭で送り、僕達ダイバーが近づくと、卵を守ろうと必死に攻撃をしてきます。
そして最後にご紹介するこのウミウシも夏から秋にのみ観察できる綺麗なウミウシ、セスジミノウミウシです。
大きさも3cmほどあり、綺麗な紫色をしています。
ペアで交接中の個体もよく見る事ができて被写体にもおすすめのウミウシです。
そして、続々と季節来遊魚が入ってきています。まとめて来月ご紹介の予定です。
まだしばらく忙殺される日々が続き、生態観察も冬ほど、ばっちりできないのですが、少しでも葉山の海をわかるべく頑張っていきたいと思います。
新しい定点観察所
こんにちは、葉山のダイビングショップナナの佐藤輝です。
今年の7月は台風に泣かされました。。
ここにきてやっと海も落ち着いてきてくれました。
もう台風もしばらく、おとなしくしてくれていると信じたいと思います。
先月までは同じイワアナコケギンポを観察してきた、葉山定点観察日記ですが、先月で1年経ったので今月から、また新たな定点観察を始めたいと思います。
今月からは、エントリーしてすぐにある、直径1mくらいの岩を観察していきたいと思います。
この岩は潜行して、すぐに出てくる岩で沖に続くロープ上にあります。
この岩には、小さい穴がいくつも開いているのですが、この穴では過去もいくつものドラマが繰り広げられてきた穴なんです。
その穴は3本の指示棒でさされた中心にある穴で、この穴はギンポたちにはかなり住みやすい穴のようで、年間を通して、ほぼ何かしらのギンポが住処にしています。
産卵や抱卵を観察できることもあり、なによりも1ヶ月〜3ヶ月くらいで暮らしているギンポの種類にも変化がある穴なんです。
昨年もイワアナコケギンポが暮らしていたときもあるし、眼状紋と呼ばれる背びれについている丸い模様が通常のギンポは1つなのですが、2つついている珍しい子が暮らしていたり、ノーマルのコケギンポになったり、イソギンポに代わり、抱卵の姿を見せてくれたると変化のある穴なんです。
今月から1年間、この穴に暮らす生物と岩周辺の海藻の移り変わりや、周辺に暮らす生物を紹介していけたらと思っています。
一回目の本日、ご紹介するのはコケギンポ属の1種というギンポです。
このコケギンポ属の1種はつい最近まで僕たちは、コケギンポとして紹介をしてしまっていたのですが、スタッフの翔ちゃんがコケギンポとは違う気がするということに気づき、調べてみた所、コケギンポとは皮弁(頭についているふさふさの部分)の形も違い、別種という事がわかったギンポです。
現在はこの子が2ヶ月くらい、この穴で暮らしていて、今回の台風もうねりに負けず、この穴に暮らし続けました。
通常のコケギンポの皮弁はふっさふさなのに対し、
このコケギンポ属の1種は前から見ると、束になったような皮弁が2つついているように見えます。
いつまでこの子が暮らしているのかや、季節によっての変化があるのか?できれば生態行動なども、ご紹介していければと思います。
これから1年の変化を是非、楽しんで頂けたら嬉しく思います。
海の方は水温も上がり、いよいよ本格的なダイビングシーズンの到来です。
是非、皆様、遊びにいらしてください。
魚達が活発になってきました
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今年は例年に比べ水温の上がりが遅い状況が続いています。
とは、いっても現在、約19度まで上がってきました。
ずっと葉山に潜っていて思うことは18度の水温が生物にとって1つのキリ的な水温で18度を越えて来ると多くの生物達が活発になり、産卵行動を開始するように思います。
ネンブツダイ、フタホシニジギンポ、ニジギンポ、イソギンポ、マダコ、ハナタツ、ホシノハゼなど、ちょっと考えるだけでいくつか思いつきます。
写真のトビヌメリも産卵の水温を迎え、オスの闘争やメスへアピールする姿が砂地で観察できています。
地味な魚ですが、今の時期は是非、見て欲しい魚です。
来月はより色々な生態行動の報告ができるのではないかと思います。
そして今月でイワアナコケギンポの定点観察が終了の月を迎えました。海藻の定点観察に続き2つめが終わりました。
また来月から新しい観察を始めていこうと思っています。
あんまり変化の感じられなかったイワアナコケギンポの1年だったのですが下記に全部並べてみます。
うーん。。並べてみても変化がわからないですね(笑)
いよいよダイビングシーズンを迎えます。皆様に少しでも葉山の楽しさが伝えられるように頑張っていきますので宜しくお願いします。
6月から新ポイントがオープンします
こんにちは、葉山のダイビングショップナナの佐藤輝です。
いよいよ、気温が上がってきました!
まだ僕はドライを着ているのですが、陸が熱い。どのタイミングでウエットに切り替えるか、悩み中です。
まずは、今月のイワアナコケギンポです。
はい、変化なしです。
このイワアナコケギンポの定点観察もあと1回となりました。
次にやろうとしている定点観察は決まりつつあるのですが、今回のイワアナコケギンポは本当に変化の少ない子でした。
次回、12ヶ月全部を並べてみようと思います。
そして浅瀬は、この時期ならではの風景、チャガラの幼魚が沢山群れています。
チャガラは喧嘩に求愛、産卵、抱卵、ハッチアウトと全ステージを観察できているので、かわいさも他の生物に比べて高くなります。冬の産卵にむけて元気よく育って欲しいと思います。
そして、そして本日のメインはNEW ボートポイントオープンのお知らせです。
葉山町漁協より本日正式に網をかけない6月〜8月限定で権太郎岩の沖にポイントをオープンすることを許可して頂けました。
エントリーしてすぐに写真のオノミチキサンゴをはじめとする沖ならではの景色を見ることもでき、少し浅場にむかえばウミウシなどが多く観察できるマクロの壁で遊ぶこともできるマルチなポイントになってくれること間違えなしです。
裕次郎灯台沖とは、また違う雰囲気のポイントになりますので、皆様、是非潜りに来て頂ければと思います。
新しいポイントにあわせ、まだ観察できていないアオリイカの産卵床も気になります。
いよいよ熱くなりダイビングシーズンの開幕です。
忙しくはなりますが、ポイントが増え、色々な視点から葉山の海を見れるようになってきました。
新しい発見があるように精一杯、潜り込んでいきたいと思います。
今年は海藻好調でした
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
いよいよゴールデンウィークがはじまります。今年もダイビングの季節がやってきますね。
今月で同じイワアナコケギンポを毎月、撮るようになって10ヶ月が経ちました。
基本、全く変化ありません(笑)1年続けていくので、なにか変わっていくことを期待して、あと2ヶ月、撮影していきたいと思います。
でも10ヶ月前と比べると少し痩せたような気もします。。
さて今年は葉山の冬の風物詩、海藻の森がここ何年かの中では浅場を中心によく成長してくれた年でした。
それでも5年前と比べると、かなり少ないのですが、今年を境に良い方向に向かってくれればと期待しています。
浅場で海藻のワイド写真も沢山の方に撮っていただきました。
海藻の多いところ多いところと思って移動していくと、全身に海藻が巻きついて動きが取れなくなっている撮影者を、ここ数年では久々に見ることができたような気がします。
今からの季節は水温が上昇し、この浅場の海藻が弱り、少し荒れた日にちぎれて沖の砂地に流れ藻として海藻が落ちます。
その海藻にカエルアンコウやタツの仲間、ヒメイカなど沢山の生物が身を隠せる最高の場所として流れ藻に隠れているシーンを観察できるようになります。
流れ藻をめくると色々な生物が登場するので宝探しのようなダイビングを楽しめます。
水温も上昇し、流れ藻を楽しみつつ、今シーズン最後のダンゴウオを堪能していただくようなダイビングスタイルが今年もはじまりつつあります。
みなさんも是非、都心から近い海の生き物の生態を観察しにいらしてください。
海藻の季節
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今年は例年より約1ヶ月早く、春濁りが始まってしまい、3月はなかなか濁った厳しい環境でのダイビングの日が多く、この時期が旬のダンゴウオなどマクロ生物を、じっくり観察、撮影してもらうダイビングスタイルが続きました。
ただ、嬉しいことに、毎年3月終わりから濁り始める春濁りは、現時点で少し回復傾向です。水温も上がってきました。
さて、この時期のお客様からのリクエストNO.1はダントツでダンゴウオですが、ぜひ、撮影していただきたいのは、この時期に最盛期を迎える海藻の森です。
水面まで伸びるアカモクやホンダワラや高くは伸びないものの、低い場所を埋め尽くすワカメやカジメを中心に幻想的な景観となります。
1日、2本のダイビングを1本はダンゴウオ、この時期にどんどん増えるウミウシなどマクロ生物に。もう1本はワイド撮影なんていうスタイルも、おすすめです。
そして、今月のイワアナコケギンポは、撮影している時にちょうど貝の攻撃を受けてくれました!
しつこくギンポの穴の上を歩き回る貝を最後は口にくわえて、捨てていました。
毎月、同じイワアナコケギンポを撮影し始めて、初めて動きのあるイワアナコケギンポを撮影できたような気がします。
ボートダイビングスタート
こんにちは。葉山のダイビングショップナナの佐藤輝です。
先月の21日から葉山町、葉山漁協組合のご協力のもと、今まで葉山では叶わなかったボートダイビングができるようになりました。
最初は週2回(水、土)の開催です。現時点で3回ほどボートダイビングを開催しましたが、ビーチダイビングとは生えている海藻も違い、環境の違いが大きいため今までビーチダイビングでは観察できなかったウミウシやウサギガイの仲間などが観察できていて今後が楽しみです。
そして冬の1番の人気者、ダンゴウオも続々と発見されています。ボートポイントも合わせると20〜30匹は観察できています。
人気の幼魚(頭に輪っかのついているかわいい赤ちゃんです)から表情が豊かになる若魚サイズが現在、観察できています。
ボートポイントでは潜行した瞬間にダンゴウオにへばりついて撮影するというスタイルも可能です。
是非ビーチもボートも両方潜ってもらって違いを感じてもらえたらと思います。
最後は今月のイワアナコケギンポです。とくに変化は無いのですが回りの赤い海藻(エツキイワノカワ)は水温が下がって元気いっぱいです!
チャガラ大詰め → ダンゴウオ抱卵
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
毎日寒いですが海は綺麗!! 冬の海、綺麗で大好きです。
まずは定点観察のイワアナコケギンポですが、またまた変化はありませんがギンポの回りの赤い海藻(エツキイワノカワ)が水温が下がって元気になっています。来月あたりはこの海藻に沢山のダンゴウオが乗ってくれるのではないかと今から期待しています。
そのダンゴウオですが現在、抱卵をするであろう穴にオスが入っています。
あとは産卵をしてその穴に卵を産みつけてくれれば今年もダンゴウオの抱卵やハッチアウトの様子を観察できるかもしれません。
来月の豪海倶楽部の頃にはご報告ができるのではないかと思っています。
さて今月、紹介したいのはチャガラ(葉山を代表するハゼです)。
何回撮っても求愛や抱卵の姿は撮りたくなってしまいます。
葉山には数が多いハゼなので比較的、撮影のチャンスが多く沢山のお客様に撮影を楽しんで頂いています。
チャガラだけで沢山の生態シーンを観察、撮影できダイバーを楽しませてくれます。
そしてこのチャガラのハッチアウトがほぼ終了すると、人気者!ダンゴウオがいよいよ登場の時期です。
来月の報告を楽しみにしていてください。
あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。
葉山の佐藤輝です。
本年も宜しくお願いいたします。
今年も葉山では毎日見れる様な景色や生き物。そして、なかなか観察できないような生き物や生態。どちらも大切にして見守っていければと思っています。
まずは今月のイワアナコケギンポ定点観察の子です。
この子を毎月載せるようになってからびっくりするくらい変化ありません(笑)
今年の巻き返しに期待したいと思います。引き続き、観察していきます。
そして今月、ご紹介する子はこのコケギンポです。
背びれの青い丸が2つある珍しい子なんです。
通常は丸が1つなのですが、2つあります。
これはもっともっと寒い地域には、写真のような2つ青丸がある子が沢山いるらしく、そういった遺伝子を持った子がたまに現れてこっちのエリアでも稀に観察ができるそうなんです。
相変わらず奥深い海の世界です。
今年も少しでも楽しんで頂けるように頑張っていきますので皆様、宜しくお願いいたします。
空気も海も綺麗になってきました
こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
12月に突入しました。もうすぐ今年も終わりですね。時が過ぎるのが早い!早すぎます!!
気温は勿論のこと、水温も徐々に下がりはじめ現在18度〜19度。ゆっくり冬の海への準備がはじまっています。
ただ、まだ海は秋の海の特徴の方が色濃く残っていて季節来遊魚が観察できたり群れも多く見ることができています。
最初の写真は今月のイワアナコケギンポです。引き続き変化無しです。
そしてこの時期の特徴はまずは透明度が上がってくること。今年も例年通り透明度が上昇し気持ちの良いワイドなダイビングも楽しめています。
そして水中の透明度だけでなく空気の透明度も一気に上昇してきます。
セッティングするスペースからもこの時期は最高の富士山を見ることが出来る日が多くなってきます。
そしてフィンを履いて顔を水面につける前に水面から見る富士山もまた格別に綺麗だったリします。
エントリー前に反水面で撮影してみるのもおすすめです。
夏は夕焼け時に真っ赤な空の中、富士山を見ることができるのですが、冬は澄んだ海と同時に澄んだ空気も楽しんでもらえたらと思います。
これから葉山ではダンゴウオの抱卵やチャガラの産卵、ウミウシが増え、海藻が繁茂するベストシーズンを迎えます。
水温は下がってきますがベストシーズンの葉山に是非、遊びにきてくださいね。
いつもお世話になっている海に感謝の気持ちを
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
先月は18号、19号と2つの台風が葉山にも大きな影響を与えていきました。
とくに18号はびっくりするくらい大きな岩がひっくり返っていたりと改めて自然の力を感じさせられました。
観察できていた生物達もほぼリセット状態。
そんな中、毎月、観察しているイワアナコケギンポは無事でした。この子に限らず、ほとんどの生物がいなくなってしまう中ギンポだけはみんな、そのままの状態で存在してくれていました。
先月と比べると穴の周りの砂が増えていますが、これは台風の影響で砂が舞い巣穴の周りに砂がたまってしまっただけで、今月も特に変化は見られませんでした。
10月の後半になってやっと透明度も安定し台風の影響もほぼ感じられなくなった葉山で、10月25日に1年1回の陸上、水中合同のゴミ拾いが行われました。
陸上はいつもは主に江ノ島の海岸でゴミ拾いをしている団体の方達で葉山のゴミの少なさに驚いていらっしゃいました。
大きな川が葉山には無く上流から流れて来るゴミが少ないこと、江ノ島に比べれば圧倒的に海水浴客が少ないことなどが理由としてあげられますがこれからも少しでもさらに綺麗な海にしていけるように微力ながら努力していこうと思います。
参考までに水中のゴミで多いのは、釣りのルアーや切れた針や糸。そしてボートの破片でした。
今後も年に1回ではありますが、ゴミ拾いのイベントは続けていきますので、ご参加いただけたら幸いです。
さていよいよ水温も下がりはじめ海も秋を越え冬の準備が始まります。
水温が下がってから産卵を始める生物も多くいるので来月以降、またご報告できればと思っています。
少し遅れていっきに抱卵がはじまりました
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
もう10月!!
7月くらいからの3ヶ月間は毎年、忙しいゆえに本当にあっという間に時が過ぎて行きます。
現在の葉山は水温は高いままですが気温は下がってきて海からあがった後にボートコートなどがあると良い季節になってきました。
さて一番最初のイワアナコケギンポの写真ですが先月と周りの海藻の感じといいイワアナコケギンポの感じといい全く変化はありません。もしかしたら1年間、何も変わらないまま終わってしまうのではないかとう不安もありますが、それはそれで写真という形に残して証明ができるので引き続き観察を続けていきたいとおもいます。
現在の葉山、三浦で目立つ生態的な動きはマダコの抱卵シーンを多くの場所で観察できることかと思います。
葉山では2カ所、三浦では3カ所ほど観察できています。
巣穴な前にしっかりと石を積み上げ、卵の目に陣取って卵を守るシーンは産まれるまで守り続けてみせる!というマダコの強い意志を感じ取ることができます。
例年に比べ水温が低かったせいか1ヶ月〜2ヶ月遅れて抱卵のピークを迎えている状況ですが今年も観察できるようになってほっとしています。
約1ヶ月が経ち卵が金色に見えるようになるとハッチアウト寸前の合図です。
みなさんの食卓にあがるような魚や生物の生態シーンを観察してもらうことは食育や身近な興味として、とても楽しく重要なことなのではないかと思います。
そんなシーンを是非、観察しにいらしていただければと思います。
来月の豪海倶楽部がアップされる頃にはもう葉山はドライスーツを着て潜るシーズンが到来しています。
残り1ヶ月、秋の海を堪能したいと思います。
乾杯!!
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
8月前半は台風に泣かされました。
葉山に潜れない日が続き三浦や江の浦など、同じ相模湾ではあれど葉山に潜れないというストレスの溜まる8月前半でした。
後半からは安定し透明度も良好。夏の海を楽しめています。
最初の写真は今月のイワアナコケギンポです。とりあえず先月と何も変化無しです。
そして現在の葉山ですが、季節来遊魚も多く観察できるようになってきました。
そのほか、夏らしいセスジミノウミウシが観察できたりスズメダイの産卵、抱卵なども観察できています。
お客様にも毎日いらしていただき一緒に飲む機会も多くなっています。
潜って!飲んで!「夏!!」という毎日です。
写真のこのワイングラスのような物はナガサキニシキニナという貝の卵塊なんです。
中の赤いツブツブが卵で、夏の終わりには全てハッチアウトをしワイングラスのような殻のみが残されます。
ちょうどワインのような卵が無くなる夏まで毎日、全力全快でガイドしていきたいと思います。
微妙な判定
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
本当に毎日、暑いですね!海に入るとほっとします。
先月までで海藻の定点観察写真が1年経ったので今月からはイワアナコケギンポを観察していきたいと思います。
うしろの赤い海藻(エツキイワノカワ)の変化なども楽しめればと思っています。
今は自分で写真を撮りにいく時間がどうしても取れないのでコンパクトデジカメでの撮影にしました。
さて今年は水温が上がってくるのが遅めで、沖に出ると寒く感じる日もあるくらいですが、水温の上昇に伴い沢山の生態行動が観察できています。
ネンブツダイの口内保育やホシノハゼの産卵、ニジギンポの抱卵にイソカサゴの産卵などなど見所満載の状態です。
そんな中、先日観察したのがカサゴの喧嘩です。
一部始終観察もできて写真も撮り放題だったのですが、最終的にどっちが勝ったのかかが、いまいちわからないまま終了をむかえました。
よく下あごを口に含んでいる方が勝っているという話を聞くのですが、この場合も右の子が優勢なのでしょうか?
下あごはとってるけど顔中、口に入れられているこの状態、どっちが優勢なのかを考えながら観察していました。
自分の想像を膨らませて水中生物の生態行動を観察すると、より水中は面白くなると思います。
いよいよ夏も本番!是非この時期の生態行動を楽しんでもらえればと思います。
ブームに遅れず!
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今月で浅場の海藻を撮り続けて1年になります。
冬場はまさに森のように茂っていた海藻も今では、カジメなど一部の海藻を残して枯れて、浅場も例年の夏のような景観になってきました。
そして枯れた海藻は沖の砂地に流れ着き、現在、タツノオトシゴやタツノイトコ、カエルアンコウなどの絶好の住処になっています。
海はしっかり1年を通して巡っているのを感じることができます。
豪海クラブの中では1年経ったので海藻の定点観察は終了にしようと思いますが、これからも個人的に定点観察は続けていこうとおもいます。
生物の方も夏が近くなると観察できるようになる生物(先程も書いた流れ藻につくタツノオトシゴなど)やウミウシ、クツワハゼの求愛やネンブツダイの産卵、口内保育などの生態行動が観察できるようになっています。
そして今、巷で流行りつつあるヤドカリ!にも着手しています。
恥ずかしながら、今までは全く勉強していなかった生物だったのですが、いざ手をつけてみると楽しさいっぱいです。
僕的には新しいものに出会い図鑑で名前を見つけてという所からウミウシを探すのが楽しい感覚に似ているのではないかと思います。
ウミウシ同様、同じ相模湾であっても逗子と三浦と違う種が多い傾向もあり、今はひたすら知っている種類を増やしている段階です(現在13種)。
ヤドカリも今後、是非リクエストしていただければ全力で紹介させていただきます。
写真のヤドカリは、よく見るまでもなく色彩豊かなテブクロイトヒキヤドカリです。種類の多さや色彩の綺麗さを含め、お客様にもお伝えしていこうと思います。
海藻の定点観察は1年経ったので、来月からはまた何か1年を通して変化を感じていただける生物の定点観察をしていこうと思います。
タイドプールの季節、到来
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
今月の海藻は、こんな感じです。
アカモク、ホンダワラなど水面までいきつく海藻はかなり減り、ワカメもほぼ全部、枯れました。そろそろ海藻の森の撮影を楽しむ時期は終了ですね。今年も楽しませてもらいました。
海藻の森、ダンゴウオ、スナビクニンなどのシーズンが終わると、毎年、次に楽しめるようになるのが水中はクツワハゼやイソギンポ、ニジギンポの産卵や季節来遊魚の到来などなのですが、それと同時にこの時期からはタイドプールでの生物の撮影も楽しんでいただけるようになります。
(冬でも海が静かな日はタイドプールで撮影可能なのですが、干潮になっても、タイドプールにならない日が多いことと、水面はかなり水温が下がるので、この季節からの開催にしています)
タイドプールならではの浅場でしか観察できないナベカなどの生物が観察できたり、
水面に被写体を写し込んだ写真や海藻が光合成をした泡を利用した写真
など、タイドプールならではの遊び方ができます。
水温が上がり生物の数が増えるこの時期に水中とあわせて楽しんでいただければと思います。
春の海に
こんにちは。ダイビングショップNANAの佐藤輝です。
陸上もいよいよ暖かくなってきました。少し遅れて、そして、ゆっくりではありますが水温も上昇しています。12度だった水温も16度まで上昇!
ドライのインナーも少しずつ薄くしていっていい時期です。先月から続いている春濁りは4月の中旬ころにピークを迎え、一時は2mくらいの透明度が続いていたのですが、現在、ゆっくりゆっくりではありますが回復中です。
最初の写真でわかるように水温が上がることにより浅場の海藻もいっきに弱ってきました。もう少し弱った頃に海が荒れると、海藻が切れて砂地に落ちます。
その中に生物が暮らし初めます。僕達は流れ藻ダイビングと呼んでいるのですが流れ藻の中にカエルアンコウやタツノオトシゴ、タツノイトコ、ヒメイカなどが隠れはじめます。
弱っている海藻を見ても、流れ藻ダイビングが近くなってきたことも春を感じます。
そして、春といえばコケギンポの産卵です。なかなか産卵に遭遇するのは難しいのですが、写真のようにオスとメスが同じ穴に入って産卵していたりメスを奪い合う、オス同士の喧嘩が見れたりと動きが活発になってきます。
陸上同様、春を見て、感じれる葉山の海からのレポートでした。
来月の投稿では実際の流れ藻ダイビングの報告ができればと思っています。
春濁りまっただ中です
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
今の葉山は例年通り春濁りのまっただ中。
透明度3m〜5mくらいの日が多くダイビングスタイルとしてはウミウシやダンゴウオの多いエリアに直行して、ゆっくりマクロを楽しんでいただくという日が続いています。
色々な環境にいるダンゴウオを撮影していただいたり、じっくりダンゴウオと向き合って、かわいい表情を撮ってもらえたらと思っています。
そして、最初の写真のように海藻が最も伸びるこの時期に、毎年現れる人気者がスナビクニンです。
ワカメの根元の、メカブの部分に隠れている、スナビクニンを撮影するのは至難の業ですが、ダンゴウオ同様、かわいい形やストライプ柄にドット柄など様々な個体の子を観察できるのでダイバーの目を楽しませてくれます。
今年はワカメが例年より多いのでスナビクニンも探しがいがあります。
もう少しで、春濁りも落ち着くのではないかと思っているのですが、毎年繰り返される大切な海の営みなので、受け入れて今ならではの、水中をご紹介していければと思っています。
人気者の登場
こんにちは、葉山のダイビングショップNANA・佐藤輝です。
今の葉山は水温が下がりきって1年で1番水温の下がる季節を迎えています。
水温は13度!水面はもっと下がっています。ただ冬の海ならではの楽しさが満ち溢れています。
まずは冬の海は透明度が高い!ほぼ毎日のように15mオーバーの海を泳げるのは今の時期ならではの喜びです。
そして水温が下がり浅場を中心に海藻がすくすく伸び、幻想的な光景が広がっています。
今年は例年に比べワカメが多く、ワカメ、カジメ、アカモク、ホンダワラといった海藻が森(もう少しで森で、今は林といったところでしょうか)を形成しています。(写真1)前月の写真と比べても、とんでもなく全ての海藻が成長しています。
そしてマクロでは冬のアイドル、ダンゴウオが今年も登場です。
今年は少し出現が遅かったものの、現在では10個体以上、確認できるようになりました。
幼魚ならではの天使の輪がついている個体も確認できています。毎年、何度見ても、かわいいですね!!
同時に2月6日から抱卵に入ったオスの個体も現在、未だ抱卵中です。
おそらく今週中くらいにはハッチアウトを迎えるのではないかと思っています。
ワイドは海藻
マクロはダンゴウオ
そのほかにも紹介したい生物は沢山いますが葉山を代表する光景や生物達を皆さんに紹介していきたいと思います。
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