この時期の風物詩
今年は水温の下がりが良く、水中の景観、生物層、色々なところで冬の海を感じれています。
ここ数年だと、久々に良い冬の海の状況です。
浅場はワカメが育ち、ダンゴウオが抱卵をはじめ、ウミウシがどんどん増えています。
そして撮影も動きがあって楽しいチャガラの求愛!
もう間もなく終了ではありますが、今年も僕たちの目を楽しませてくれました。
いよいよもう間もなく、一番人気のダンゴウオの登場の季節がやってきています。
今年も葉山の冬を堪能したいと思います。
あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。
今年も精一杯、葉山の海を潜り、少しでも新しい事を発見して熱く楽しく葉山・三浦の海をご紹介させて頂ければと思っております。本年も宜しくお願い致します。
海はすっかり冬になってきました!
ウミウシが増え、
人気のダンゴウオの親たちも産卵のために浅場にあがってきました。
水温は下がって、嬉しい事ばかりではありませんが冬の相模湾を満喫していきたいと思います。
今年も豪海倶楽部を読んで頂けたら嬉しく思います。
季節来遊魚から冬の生き物へ
こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
いよいよ12月に突入!
今年も終わりが近づいてきました。今年のダイビングも本当に毎日が充実していました。
三浦にBythesea三浦店の店舗ができ、葉山では御用邸前という新ポイントがオープン、週3日ではありますが3ボートもできるように漁協さんのご協力も得る事ができました。
海の中だけでなく、少しでもお客様が三浦そして葉山で良い環境でダイビングができるように、今に満足することなく尽力していきたいと思っています。
海の中も御用邸前のオープンにより今まで葉山では観察できなかった生物を沢山観察できるようになりました。スケロクウミタケハゼにフリソデエビ、オルトマンワラエビ、ガラスハゼ、ムチカラマツエビなどなど、今までには無い新しい葉山の一面をご紹介できたのではないかと思っています。
御用邸前以外のポイントでも先日、葉山ではほぼ初めての観察かと思われるミジンベニハゼやクマドリカエルアンコウの幼魚なども観察する事ができました。
これからは水温もどんどん下がり、いよいよ冬の海に変化していく季節になってきました。
季節来遊魚の季節から、葉山の冬ならではの生き物。ダンゴウオ、チャガラの求愛、海藻、ウミウシなどなど冬の相模湾の素晴らしさを皆さんにお伝えできるように頑張っていきたいと思っています。
毎年の傾向としては12月中旬から終わりに産卵に上がってくる親のダンゴウオを観察できるようになります。
水温、気温は下がりますが海は楽しくなります。是非、葉山や三浦By the seaに皆さん、遊びにきてください。
今年も本当に有難うございました。
来年もスタッフ一同頑張っていきますので、皆様宜しくお願い致します。
久々のすごい台風でした。。
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
10月は2回台風がやってきた関係でクローズの少なかった7月〜9月から一転。。クローズが多い10月になってしまいました。。
そして23日に関東を直撃した台風は本当にすごい台風でした。。
7年前にもものすごい台風がやってきて、その台風以降、葉山の海藻は激減し今でも復活しきれていないというよりむしろ減り続けている状況が続いている中の今回の台風。。
色々な意味でとっても心配な気持ちで待ち受けました。
台風が過ぎ去り、もう安全になった頃に海に行ってみると、やはり沿岸は凄い事に。。
ビーチポイントの前の道のガードレールは吹き飛ばされて、波が押し寄せてきてしまった道は朝から復旧作業が始まっていました。(この早い復旧作業には感動しました。8時くらいには既に車が普通に通れる状況になっていました)
漁師さん達も忙しそうに流木の片付けなどを開始していました。ただ漁師さん達も大きな被害は無かったそうで一安心です。
休憩所などが無事かを確認した後に三浦By the seaの安全も確認に行きました。
途中、コンビニが停電していたりといった爪痕はあるものの、三浦方面に向かった方が被害が少ないように感じました。
ただ途中の佐島というあたりはかなり被害が出てしまっていました。。By the seaも無事で一安心。
陸が落ち着き、2日後に潜れる海況になりビーチポイント、ボートポイントそれぞれに潜ったところ、結論的に言うとビーチポイントは7年前に近い状況に。。
海藻はほぼ抜けてしまい、岩肌がむき出しの状態に。。ただそれでも7年前よりはまだ大丈夫ではありました。
ボートポイントも岩肌はかなり出てしまっていましたが、海藻は7割方残ってくれていました。
これが本当に一番良かった事!! オノミチキサンゴも無事。
よく見るとマダコの抱卵、ゼブラガニ、イワアナコケギンポ、ベニサンゴガニ、イソギンチャクモエビ、アカオビハナダイ、ベニワモンヤドカリといった感じで台風に耐えてくれた生物達が目に入ってきます。海藻の復活も可能な範囲だと感じました。
それでも岩は崩れ、
いろんなロープは絡み合い、
砂からイシコというナマコの仲間はすべて出てきてしまいゴミのようになってしまっていました。。
これはあくまでも僕の意見ですが葉山のダイビングポイントの場合は温暖化や護岸工事が影響を与えているという意見をよく聞くのですが、それらの影響よりも僕は台風の大型化が一番、ダイビングポイントに悪影響を与えてしまっていると思っています。
特にビーチポイントは浅く、うねりの影響を強く受けますので今回のレベルの台風がやってくると海藻が根こそぎ抜け落ちてしまいます。
そしてその海藻に着く生物がいなくなってしまうという悪循環が始まります。
海藻に詳しいカメラマンの阿部さんとも話した事があるのですが、海藻の世界の場所の取り合いは凄まじく、台風で抜け落ちてしまったホンダワラやカジメの代わりにここ数年の葉山はカニノテなどの赤い海藻が一気に増えました。
それはそれで悪いことではないなかも知れませんが、やはり海藻の森を司るカジメ、ホンダワラ、アカモクといった海藻には元気でいて欲しい物です。
自然の力にはかないませんので、この台風の大型化とも付き合っていかなければいけないし。しっかり写真に記録として残しておかなければいけないと思いますが、もう少し葉山の沿岸に優しいレベルで来てください!って台風や自然にお願いしたいなって思います。
そして同時に今回の台風からどんどん復活していく葉山の海の力を見せて欲しい!と心から願います。
そんな力強さも含め、お客様にご紹介していければと思っています。
新ポイント・新生物続々登場!!
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
先月も忙しくさせていただいて、台風の影響でクローズになった2〜3日を除いては毎日ガイドさせて頂き、ほとんど自分の写真を撮る時間が取れないのですが、撮りたい生き物はいっぱい!!
今月あたりからは少しずつ平日は時間が取れるようになると思うので、ばしばし撮影したいと思っています。
撮影したい生き物のほとんどは8月にオープンした新ポイント・御用邸前に集中しています。
10年間葉山に潜ってきましたが、御用邸前は毎日のように葉山では観察したことのない生き物が出現してくれます。
サクラダイ、オルトマンワラエビ、イボイソバナガニ、ガラスハゼ、サフランイロウミウシ、イガグリウミウシ、コクテンベンケイハゼ、ムチカラマツエビ、ダイダイヨウジ、スケロクウミタケハゼ、フリソデエビ。
毎日毎日が新発見の連続!!
10年前にお店をオープンして、毎日ひたすら生き物の写真を撮って図鑑で調べていた頃の様な新鮮さに10年目にして、また戻らせてくれた様な感覚で毎日を潜っています。幸せです!!
今月もじゃんじゃん新しい生物を見つけていきます。
そんな葉山の海で皆さんのお越しをお待ちしています。
過去に無いくらい安定した海況が続いています
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
8月は台風の影響で数日クローズがあったものの、過去にこんなに安定した海況が続いた8月があったのだろうか?! というくらい葉山や三浦の海に潜る事のできた1ヶ月でした。
新たなボートポイント・御用邸前もオープンし、新たな葉山の魅力を見つけるべく、ひたすらに潜り続けています。
新ポイントは森戸川という葉山を流れている川が流れ込み、栄養を沢山含んだ水が流れ込む関係で今までの葉山では見た事の無い大きいソフトコーラルやムチカラマツ、ヤギ類にあふれていて、それによって今まで葉山では見た事の無いマクロ生物が沢山観察できるようになりました。
今の時期は、なかなか新ポイントの調査で潜る時間は無く、ガイドをさせていただきながらの開拓になってしまいますが、新たな出会いを求めて今後も頑張って行きたいと思います。
そして既存のポイント、裕次郎灯台沖やペリセンの根もマクロ生物は勿論の事、ネンブツダイ、イサキ幼魚、イワシ、キンギョハナダイなどの群れでいっぱい! 視界を遮るほどの群れが観察できています。
海の家は8月いっぱいで終わり、葉山の町は夏の雰囲気から秋へ移行する時期になりました。
ただダイビングシーズンはまだまだ続きます。
もうしばらく水温の高い、トップシーズンの葉山の海を精一杯ご紹介していきたいと思います。
夏の景色続々と!
こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
梅雨も明けていよいよ夏本番!
僕達も毎日お客様と潜らせて頂いて、あっという間に1日、そして1週間が終わっていきます。
水中の方も夏の景色に!
浅場では季節来遊魚のチョウチョウウオの幼魚やオヤビッチャ幼魚が群れ、イワシやネンブツダイの群れが日に日に大きくなり、ミナミハコフグ幼魚などの季節来遊魚も観察できるようになってきました。
生態関係ではマダコ抱卵、イソギンポ抱卵、スズメダイ抱卵、ネンブツダイ産卵、抱卵、アミメハギ抱卵、そして写真のニジギンポ抱卵などが
観察できています。
今年もかわいい貝に産卵しています。
胸鰭で新鮮なお水を卵に送っています。
よく見ると目も見えてハッチアウトも間近のようです。
水温も上がり、生態行動も沢山観察できる季節になりました。
ダイビングシーズン真っ只中の葉山に皆さん、遊びにきてくださいね。
生態シーン連続な6月でした
こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
今年の6月はなんとも忙しい6月でした。
梅雨のシーズンという事もあり、お店自体はそれほど忙しいわけではないのですが、水温がいっきに上がってくる月ということで、とにかく生態シーンが満載なんです。
この1ヶ月で観察できた生態シーンは、
などなど沢山の生態シーンを観察できました。
僕たちのような同じ海に毎日潜り、ホームグランドの海をお客様にご紹介させて頂く現地ガイドは、ただただその海にいる生物をお客様にご紹介するだけでなく、年間を通して1つの魚の生き様を知ってみたり、海から伝わるいままでとの違いに気がつけることが大事なことだと思っています。
そういう意味で、生態シーンの多い6月~7月は僕たちにとってはとても大切な月となります。
もうしばらく生態の熱い期間は続くので、気を引き締めて日々の海の変化・生物の生態シーンに気が付けるガイドをして、少しでも多くのお客様に伝えていけるように頑張っていきたいと思います。
そして間も無く、梅雨も明け、本格的なダイビングシーズンがやってきます。
皆様も僕たちも安全第一で、これからのダイビングTOPシーズンを楽しんでいけたらと思っています。
タイドプールが面白い季節に!
こんにちは。葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
もう1年も半分が終了です。もう少しで梅雨に入り、梅雨が明ければいよいよ夏の到来!
僕達も1年で最も忙しい時期を迎える事になります。
今年の夏は今まで以上にお客様に、色々な選択肢からダイビングスタイルを選んで頂けるように出来ればと思っています。
葉山のビーチダイビング、葉山ボートダイビング、三浦ボートダイビング。
三浦は常時3本目のダイビングが可能ですし、葉山は潮の干満のタイミングさえ問題なければ、タイドプールでタイドプールでしか撮影の出来ない様な撮影や生態シーンを楽しんで頂く事ができます。
イソギンポやナベカの産卵、抱卵。
ヤドカリの生態行動などをじっくり撮影して頂いたり、写真のように、午前中にたっぷり太陽の光を浴びた海藻が光合成をして泡をいっぱい出している、タイドプールならではの背景でウミウシやギンポを撮影して頂く事ができます。
今年も沢山のお客様と色々なダイビングを安全第一で楽しんでいく、そんな夏を送れればと思います。
とにかくウミウシが多い季節です
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今年は水温の下がりが悪かった反動なのか、水温の上がって来るのも遅い状況です。
単純に水温が上がってこない、という目線では残念なのですが海藻の生育、低水温を必要とする生き物にはありがたい水温です。不漁が心配されたワカメもいっきに生育し、今年は十分な収穫ができたそうで、漁師さんもひと安心です。僕たちダインバーにとっても海藻が元気な事は嬉しいかぎり!
浅場の透明度もそこそこ安定しているので、海藻撮影は水温が低めなこともありいつもより長い間、楽しんでいただけそうです。
マクロも楽しめています。
今年は個体数が少なめではあるダンゴウオですが、ここに来て新たに数個体、発見して8個体ほどまだ観察できています。ゴールデンウィークは勿論のこと、もうしばらく人気者・ダンゴウオを楽しんでいただけそうです。
そしてとにかくこの時期に多いのがウミウシです。
2ダイブで30種〜40種のウミウシを観察できています。種類を楽しむもよし! 数が多く、色々なシチュエーションでの撮影を楽しめますので、綺麗な背景での撮影を楽しむのもおすすめです。
ゴールデンウィークは忙しいものの、繁忙期まではもう少し時間があります。
お客様にご紹介するのは勿論のこと、自分自身も葉山、三浦の海を沢山撮影しておきたいと思っています。
皆様のお越しをお待ちしております。
ゆりかご
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今月からスタッフの永橋も一緒に豪海倶楽部に投稿させていただくことになりました。2人で葉山、三浦の素敵な情報をお伝えできるように精進していきますので、今後も宜しくお願い致します。
この時期の葉山、三浦の風物詩と言えばマクロはダンゴウオとウミウシ。ワイドは海藻の森と言って良いかと思います。
ただ今年は本当に海藻が少ないです。。
ワカメ、カジメ、アラメといった低い高さの海藻は問題ないのですが、アカモク、ホンダワラといった水面まで達する様な大型の海藻の数が圧倒的に少ないため、海藻の森が形成されず、海藻の林みたいになってしまっています。。
この海藻の森に毎年、幼魚達が他の魚から身を隠すために隠れて暮らしているのですが、ここまで少ないと隠れ場所を探すのも一苦労なのでは、、と思ってします。
でも海藻の息吹が終わってしまったわけではありません。
一部には写真のようにアカモクが生え、幼魚達の隠れ場を形成してくれています。今年は高水温ということもあり、海藻には厳しい冬でした。なんとか種を残して、来年以降、また大きな海藻の森が葉山に形成される事を願ってやまない状況です。
葉山の海は引き続き、ダンゴウオ、ウミウシパラダイスです。気温も上がってきました。
是非、都心から近い葉山の海を覗きにいらしてください。
冬の景色になってきました
こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。
今年は昨年に引き続き水温が高く、水中の景観や生物の動きが例年通りという言葉がまったくあてはまらない非常に予測しづらくてガイド泣かせな海となっています。
特に水温が高くて、影響を受けてしまっているのが、海藻とチャガラというハゼです。
海藻は水温が低い時期に一気に成長するのですが、水温が高いために成長が悪く、この時期にしたら成長がかなり悪いのですが、ここ10日間は一気に生育してきています。
いままでの遅れを取り戻すかのようにワカメやカジメが急増中なんです!
例年通りまでにはならなくても来年以降のためにも頑張って生育してほしいものです。
そしてチャガラというハゼも冬に求愛、産卵をするハゼなのですが水温が高いがゆえに、なかなか生態行動をしてくれない状態が続いていたのですが、ここに来て婚姻色が強くなり産卵したい様子がばりばり伝わって来ています。
同じく寒い時期に産卵するサビハゼもやっと婚姻色になって産卵行動を開始してくれています。
なんとも安定しない水温なので、いつまたストップしてしまうかはわかりませんが、こちらもなんとか頑張って多くの子孫を残してくれることを
願いたいと思います。
そんな中、今年もいつも通りの時期にいつも通りの数で現れてくれているのが、葉山1番の人気者・ダンゴウオです!
今年も色々なシチュエーションにいてくれていて、フォト派のダイバーの目を楽しませてくれています。
皆さんも是非、かわいいダンゴウオに会いに来てくださいね。
今年も抱卵の季節が近づいてきました
あったかくなったり、寒くなったりなんとも不思議な気候な最近ですが、同じく海の水温も安定感がありません。
急に高くなってみたり、下がってみたりとなんとも安定感がありません。
ただ全体的には今年も昨年同様、葉山の水温はこの時期にしては高めに推移しています。
そのせいか海藻の生育が悪かったり、チャガラの求愛、産卵が1ヶ月近く遅れたりと生態系にも影響を感じる最近です。
そんな中、今年も気になるのが人気NO.1間違いなしの「ダンゴウオ」の動きです。
毎年この時期になると親のダンゴウオが浅場に上がって来て、産卵→穴に入って抱卵という素敵な生態シーンを観察する事ができます。
つい先日、親のダンゴウオが上がって来ているかチェックしに行くと、いました!いました!
浅瀬で少し潜っただけで2個体のお腹パンパンの産卵の近そうな子を発見することができました。
おそらく今年ももう少しで抱卵が確認できて、その後、幼魚達を観察できるようになるかと思われます。
今から楽しみなのでした!!
2017年も宜しくお願い致します
みなさま、あけましておめでとうございます。
大人になると1年があっというまに過ぎていくとよく聞かされていましたが、40を過ぎて実感しています。
本当に1年が早い!!
しかもやりたいことが多すぎる。ただただ毎日を一生懸命に生きていきたいと思います。
今年は海だけじゃなくて葉山や三浦の陸の写真も沢山撮りたいな〜
とかボートポイントの大きいトサカのことをじっくり調べてみようとか
三浦に新しくできるお店を基点に同じ相模湾でも葉山と三浦で全然、海の景観、暮らす生物が違う事とか
そんなことに尽力していけたらと思っています。
そして間違えなくこの1年もあっというまに終わっていくんだろうな〜って思っています。
安全第一で少しでも皆様に驚いて頂けたり、「へ〜」って言って頂ける様な情報をお届けできたらと思っています。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
キヌバリ復活!!
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
いよいよ今年も今月で終わりですね。本当に1年が早い!!
やりたい事、目標とした事の半分くらいのところで1年が終わっていってしまいます。
でも今年も安全に楽しくダイビングができたことを本当にいらしていただいたお客様、スタッフ、関係者の皆様に感謝しております。
現在の葉山の海は昨年の今の時期と同じく水温が高めに推移しています。この時期は17度くらいが通常の水温なのですが、現在19度です。
ダイバーにとっては水温が高めというのは潜りやすくて嬉しい事ですが、海の生態系にとってはあまり良い事ではありません。
目に見えてわかるのは海藻の生育です。
ワカメ、カジメ、ホンダワラ、アカモクなどは水温が下がってくるといっきに成長してくるのですが、今年もこのままの高水温な状況が続くと生育が心配です。
昨年もワカメのできが非常に悪く、漁師さん達は苦労されていました。早い段階で水温が下がってきてくれることを願いたいと思います。
ただ嬉しいこともあります。
ここ3年、葉山を代表する魚の1つであるキヌバリ(ハゼ)の数が目に見えて減ってしまい、幼魚は少し目にするものの求愛や産卵はほとんど観察する事ができない状況だったのですが、
今年の春先から数が増えて来て、今年は3年前に比べれば数は少ないものの、求愛や産卵のシーンを観察できるまでに復活してくれています。
体色を婚姻色(オスにアピールする色)に変えたメスの位置を確認しておいて、フェロモンに引き寄せられ寄ってくるオスを待ちます。
出会うと口をお互いに大きく開けたり、鰭を全開にしてお互いをアピーリしあい、上手くいけば石の下に2匹で入っていき産卵となります。
絶対数があまり多くないので毎回ご紹介できるわけではないのですが、少しでも多くのお客様にご紹介できるように努めていきたいと思います。
今年も残りあと1か月。全力で葉山の海を紹介していきたいと思います。
毎日、新しい生き物登場!
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今年は黒潮の影響を強く受け、例年よりも水温が高く、陸でボートコートなどがあれば問題なくウエットスーツで潜って頂けています。
ただ、水温が高い事はダイバーにとっては良い事が多いですが、海藻や海のサイクルのことを考えると心配が沢山です。そろそろ水温も下がっておいでと密かに願って毎日潜っています。
これも毎年のことですが、今年も多くの季節来遊魚が僕たちダイバーの目を楽しませてくれています。
潜るポイントに新たに三浦を入れたこと、葉山のボートで沖の根に集まってくる季節来遊魚を目にできるようになった事で今までの何倍もの季節来遊魚を今年は観察できるようになりました。
ビギナーの方には普段は観察できないカラフルなお魚達が黒潮に乗ってくる今の時期にのみ観察できる理由を説明して、海の神秘を少しでも感じてもらえたらと思っています。
フォト派の皆さんには、可能なかぎり相模湾でしか撮れない海藻などを入れ込んだ背景、沖縄や海外にはいない生物と一緒に撮影してもらえるようにご案内させて頂いています。状況的に無理な事も多々ありますが。。
今は季節来遊魚のピークの季節。
クマドリカエルアンコウ、ミツボシクロスズメダイ、ナガサキスズメダイ、アマミスズメダイ、コガネススズメダイ、ハタタテハゼ、ムスジコショウダイ、コロダイ、ニシキフウライウオ、モンハナシャコなどなど撮影して欲しい生物いっぱいです。
あと少しだけウエットで潜れそうな相模湾に是非遊びにきてください。
葉山・三浦でしか撮れない背景(たぶん)
こんばんは、葉山の佐藤輝です。
ここ相模湾は今年も季節来遊魚がどんどん入る時期を迎え、毎日なにか新しい生物に出会えるのではないか?!というわくわく感を持ってガイドさせて頂いています。
今年の終わりにオープンできる予定で、現在三浦の店舗の準備も進めています。
その関係で今まではクローズの時の遠征先という目線で潜っていた三浦が、第2のホームグランドという目線に変わって、色々な発見を探しながら三浦で潜るようになり、新鮮な気持ちを味わえています。
葉山と三浦は同じ相模湾でも、三浦は強く黒潮の影響を受けて、季節来遊魚の量は葉山と比べるととにかく多く、今年は人気どころではマダラタルミ幼魚、ムスジコショウダイ幼魚、ニシキフウライウオ幼魚などが観察できています。
そんな中、三浦に流れ着いている季節来遊魚の中に、沖縄では定番のミツボシクロスズメダイが先日から観察できるようになっています。
このミツボシクロスズメダイ、上にあげたマダラタルミやムスジコショウダイ、ニシキフウライウオに比べると、インパクト的には弱いと思うのですが、住んでいる場所が写真の様な綺麗なウミシダの前を住処にしているんです。
沖縄は勿論、伊豆エリアでも、センジュイソギンチャクやサンゴイソギンチャクはよく目にします。伊豆に流れ着いたミツボシクロスズメダイは本来好きなイソギンチャクがあるからかなりの確率でイソギンチャクを住処にしているのではないかと思うんです。
ところが葉山や三浦には、彼らが好むイソギンチャクはありません。
そのエリアに流れ着いてきた、ミツボシクロズズメは好きなイソギンチャクが無い→でも隠れ場所は欲しい→ウミシダに隠れる。
そんな流れでウミシダを住処にする子がほとんどなんです。
これってきっとこのエリアでしか、なかなか見る事のできない、撮る事のできないミツボシクロスズメダイなんじゃないかな?!と思ってお客様に紹介させてもらっています。
でも他のエリアで普通にウミシダを住処にしていたりもしそうなので、タイトルには(たぶん)をつけさせてもらいました(笑)。
いまから楽しみな事
こんにちは、葉山の佐藤輝です。7月から8月の前半にかけて、まったくといって来なかった台風ですが、後半に入って立て続けにきています。
葉山のポイントもなにか生物を見つけては、荒れて飛んでいってしまう。。という悲しみを繰り返していますが、ボートポイントは深度があることもあり、荒れる前の半分くらいの生物は残ってくれて、新しい生物がまたやってくるという良い循環を繰り返しています。
今年からボートポイントに毎日潜れるようになって、僕たちのガイドの幅は大きく広がりました。
水深15mの砂地にトップが9mの根があるポイントがあることによって、イワアナコケギンポの生息できる水深がわかったり、ビーチの水深には無い海藻を見つけてその海藻につくウミウシが、ビーチでは見た事の無いウミウシだったりと、葉山の生物の棲息できる水深が、ダイビングポイント内ではしっかりわかることができました。
写真のツルガチゴミノウミウシもビーチポイントではほぼ見る事のできないウミウシですが、ボートポイントでは、この季節よく目にするウミウシです。
ビーチポイントにもボートポイントにも棲息し、産卵や抱卵も両方でする生物、産卵はボートポイントでしかしない生物もいたりします。
逆にチャガラのようにビーチポイントでしか産卵しない生物もいます。
写真のソラスズメダイの産卵、抱卵はビーチポイントの水深3mからボートポイントの水深15mまで両ポイントで観察できます。
今は毎日ひたすらに潜って、観察できた生物をメモに残しておくので精一杯の忙しさなので、繁忙期が終わったら、ゆっくり時間をとってビーチポイント、ボートポイントでの棲息している生物の違い、生態行動の違いをまとめるのが今から楽しみなのでした。
今年もアカテガニの産卵を見に行ってきました
こんにちは、葉山・ダイビングショップNANAの佐藤輝です。
今年は本当に台風が少ない! 葉山が苦手とする南風が吹かない!!
こんなにクローズの少ない7月を過ごした事は過去に無いのではないかと思うくらい、毎日葉山に潜っています。いつかしっぺ返しが来るのではないかとおびえています。。
そんな海況が安定しまくっている7月に、今年で4年連続で観察に行っているアカテガニの放仔(卵を海に放つこと)、産卵をカメラマン阿部秀樹さんとお客様と観察しに行ってきました。阿部さんの生態の知識を存分に聞かせて頂いたり、撮影のポイントを聞いてからポイントにむかいます。海と山が隣接するこの場所はアカテガニにとっては最高の生息場所であり、産卵場所です。
ただここ最近はリゾートの開発や天敵のアライグマなどにより10年前に比べると激減していて、アカテガニを守る会といったボランティアもできるほど減っているそうです。
昔を知らない僕にとっては減っているといってもかなりの数のアカテガニが産卵になると山から下りてきます。放仔、産卵は満月(新月)の満潮時の夜にのみ観察できる非常に神聖で感動のシーンなんです。お腹に卵を満杯につけたアカテガニが、森から海辺に集まって、順番に海に入り産卵をしていきます。
お腹の卵を精一杯、体を振って、海に放ちます。撮影としては暗い、動きが速いという事でなかなか上手く撮らせてくれません。
個人的には放仔の時に綺麗に水面が輪になる感じを撮りたかったのですが、いまいち。。また来年リベンジします。
色々な角度からの撮影をお客様も楽しんでいらっしゃいました。
放仔が終わった雌が海から上がってくると体も2回りくらい大きい雄が陸で待ち構えていて、雌はすかさず雄につかまり、がっちりはさみで押さえ込まれます。
あまりのがっちりさが、なんかかわいそうに僕には見えます。
そしてタイミングを見計らって産卵になります。
生態シーンも見応えがある上に、撮影も難しいながらに楽しいので、結局毎年、何時間も撮影してしまうのでした。こんな貴重なシーンがいつまでも観察できるように、今の素晴らしい環境を守っていけたらと思います。
海の方も水温も上がり一番のダイビングシーズンを迎えています。
スタッフ一同、安全第一で気を引き締めて繁忙期を皆様に楽しんで頂けるように頑張って行きたいと思います。
7月は流れ藻で楽しみます
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
梅雨まっただなかの現在、梅雨で仕方ないとはいっても朝起きて、がんがん雨が降っているとテンションが下がりますが、楽しく潜る毎日を過ごしています。
7月のダイビングスタイルといえば、葉山ではなんといっても流れ藻ダイビングです。
冬〜春にかけて浅場で繁茂した海藻はこの時期、水温が上昇すると徐々に弱ってきます。海が荒れた日に弱った海藻はちぎれ、ビーチポイントの沖の砂地や、ボートポイントの砂地に流れ落ちます。
ここに産卵時期が丁度今のハナタツ、タツノオトシゴ、アミメハギ、甲殻類の幼魚などが補食されないために身を隠します。
流れ藻をめくる度に幼魚が出てくる、このダイビングはまるで宝探しでもしている楽しさを味わうことができます。
あと1ヶ月もしないで梅雨はあけ、水温は最高潮に達し、水中も陸も夏一色になることが予想されます。
夏の前、最後に人も少ない静かな海で、そっと流れ藻をめくってみませんか??
生き物以上のすっごい物がでてくるかもしれません。
水温一気に上昇→生態行動いっきに開始
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
もう6月。1年の半分が今月で終わるかと思うと、あまりの時の過ぎ行く早さに驚きを隠せない僕です。毎日を楽しく一生懸命生きていこうと思います。
ここ10日間で水温も2度上昇。水深によって19度か20度になっています。そろそろウエットでも大丈夫なシーズン到来です。
そして毎年ですが、このいっきに水温が上昇する6月に魚達の生態行動も一気に加熱してきます。
ホシノハゼ、ネンブツダイ、スズメダイや写真のイソギンポやハナタツの産卵や抱卵、孵化といった神秘的な一瞬を観察できるチャンスが増える季節です。
僕たちが6月の定番の生き物を紹介させていただいている、すぐ横ではものすごい生態行動が行われているかも知れません。
約1時間の1DIVEを僕達ガイドは勿論のこと、皆様も集中して楽しく過ごしていただけたら嬉しく思います。
これからの本格的なダイビングシーズン、安全第一でがんがんガイドさせて頂ければと思っています。
最後は来月で最後となる定点観察シリーズのギンポさんです。先月とは変わらない子ですがかわいい表情を変わらず見せてくれています。
ウミウシいっきに増殖中!
こんにちは。葉山の佐藤輝です。
今年は水温が下がりきらなかったせいか、例年よりも春濁りが弱く感じています。
いつもだと3月の終わりから4月いっぱいくらいが濁りのピークとなりますが、今年はそうでもない状況が続いています。
ダイバーにとっては濁りが弱いのは良い事ですが、海にとってはどうなんだろう??と心配になります。
これから春濁りがやってきたらどうしよう・・と心配になったりもします。でももう水温は18度まで上がってきています。
海の中はこれまた水温の下がりが弱かったせいか、今年はウミウシが少ないと思っていたのですが、ここに来ていっきに増殖中です。
うちのウミウシ好きのスタッフ、雅美ちゃん(犬さん)と潜れば2ダイブで30種のウミウシを見る事ができたりもしています。
ウミウシに特化するダイビングは宝探しをしているような感じで僕も好きなスタイルのダイビングです。ウミウシが多い季節は少なくともあと1ヶ月は続きます。是非挑戦してみてくださいね。
定点観察のギンポ君ですがこの1ヶ月は色々なことがありました。
まずはフクロノリに囲まれていた住処ですが、水温上昇に伴いいっきにフクロノリが無くなり住処の回りがすっきりしてきました。
住んでいるギンポも激しく変化して、この1ヶ月で2回ギンポが入れ替わりました。
しかし撮って来た写真をよーく見て比べてみると、おそらく今入っている子は3ヶ月前に入っていた子のようです。追い出されてまた取り返したようです。
取り返された子も前に入っていた子だったので2匹のギンポで同じ穴を取りあっているような状況のようです。今後もしっかり観察していきたいと思います。
ゴールデンウィークも始まり、いよいよダイビングシーズンも到来です。
安全第一で葉山の海の魅力を沢山の方に伝えられるように頑張っていきたいと思います。
定点観察のギンポが変わりました!
こんにちは。
もう4月。。本当に時が経つのが早い!早すぎです!!
気温はあきからに上がっていますが、水温もすこーしずつ上昇していて一番低い時期より2度ほど上がりました。人気のダンゴウオも今年も沢山出現し、ウミウシも増えマクロ生物の観察、撮影が楽しい時期を迎えています。
そして、ずっと定点観察している潜行してすぐのところにいるコケギンポがこのたび違う子に入れかわりました。約1年間、コケギンポ属の1種が入っていた穴に今回入ったのはTHEコケギンポ。
しかもこの子は1年前までこの穴に入っていた子なんです(おそらくではありますが)。
1年間きっとこの穴の近くの穴で暮らしていたのでしょう。
前の子は果たして死んでしまったのか??この子に追い出されたのか??いろんな想像ができるのですが、近くの穴をじっくり探してみたいと思います。
今までの子がこの子
今回新たに穴に入った子がこの子です。
そして季節によってこんなに環境が変わるんだという写真がこちら。
半年前はこんなに何も無い環境だったのが、今はフクロノリが沢山生えています。
半年前
現在
今年は水温の下がりが悪く、海藻の生える順番がいつもと少し違ったり、イシコというナマコが大量に発生したりと例年通りでないことも多々あり少し心配ではありますが、これから水温が上がり魚達の生態行動も激しくなる季節をじっくり観察していきたいと思います。
人気者、大量出現
こんにちは、葉山の佐藤輝です。
今年は本当に水温が高い!未だ14度台の日が多く、例年に比べると1度から2度高い状態が続いています。
水温が下がると繁茂する海藻類は打撃を受け、今年は葉山の冬を代表する景色である海藻の森はほぼ期待のできない状況です。ワカメの生育も遅く、漁師さん達も困っています。。
ただただダイバーの事を考えれば水温が高い方が良いような気もしてしまいますが、やはり大切な1年のサイクルとして、水温が下がりきらないのも困ったものです。。
不幸中の幸いとしてはダイバーが観察している生物には、それほどの影響がでていないように感じられることです。
1年を通して、1番人気のダンゴウオも2月に入って一気に増えてくれています。
幼魚の時にしか付いていない頭に輪っかの模様がある子や、少し大きくなって欠伸など表情を楽しめる子まで色々なシチュエーションのダンゴウオを楽しんでもらえています。
同じような子を撮るにしてもアップで表情を楽しんだり、
引いて回りの色を入れて楽しんだりと、
色々な撮影方法があるので是非、試してみてもらえたらと思います。
最後は今月のいつものギンポ君です。
いつも同じになってしまうので動画にしてみました。今月も特に大きな変化はありませんでした。
来月、この投稿の頃には海は水温が少し上昇し、プランクトンが増え海が濁る春濁りの季節を迎えている頃だと思います。
透明度が悪いなりにも見所は沢山ある事をご報告できたらと思っています。
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