タイドプール
久しぶりの投稿となりました。
ファインダーを覗く体勢が持病の首痛を悪化させるとの事でムービーばかり撮っていましたが、屋久島の原崎さんの写真に触発され?久しぶりにタイドプールへ行ってきました。
リサーチも兼ねて3ヵ所、眺めて、歩いて、顔つけての繰り替えしを4時間程、アーサー取りに来ていたオバーに「何してるかぁ」と声掛けられながら首の痛みを忘れて潮溜りに浸かっていました。
例年に比べ苔、藻が少ないので全体的に茶褐色な感じ。でも魚達は相変わらず健在でカメラ派はまぁ出て来れないでしょう・・・。
今シーズンのタイドプール構想が出来たので今年は精力的に通いたいと思います。
カワユイ奴
皆さんこんにちは、西表島の佐々木です。
沖縄は梅雨明けしすでに水温は29℃、もう台風が気になる今日この頃です。
さて今日は可愛いけど珊瑚の上でチョコチョコしているテングカワハギです。
なかなか捕り手泣かせで珊瑚の群生した場所に居てるからホバーリングをピタッと決めて撮らないといけないヤラシイやつ。
いつも諦めてまた今度でいいか!となかなか撮れていなかったんですが、ラッキーにも幼魚を発見!!さらに珊瑚の隙間に居てるおとなしい奴。
ムムムッ!
後は珊瑚を壊さんように・・・・パチリ。
幼魚はなんでもカワユイんだけど今回でコヤツさらに好きなりました。
西表島7月は幼魚大爆発ですよ。
魔の溜池
タイドプール&反映写真は、一度浸かると出て来れない「魔の溜池」なのである。
この手がお好きな方は「うん・うん」と共感して頂いていると思います。
ため池での撮影は体の半分は外に出ている状態で体を固定する為、それはそれは奇妙な体勢で踏ん張っているのですが、当の本人は被写体にロックオンしたら、少しでも波紋を出さぬようシュノーケルに溜まった水を噴出すのも堪えながら必死で撮影しているので、観光客が指差しながらこちらに視線を向けていようが、貝取に来たおばあがブツブツ言ってようが、ため池は楽しすぎて出るに出れないワンダーランドなのであります。
溜池はちょっと語弊があるのでタイドプールにしましょうか。
以前もタイドプールネタを書きましたが、いつでも行ける訳ではないのです。
干潮、それも中潮〜大潮の時限定。雨が降っていない時。また、日中13:00〜という炎天下なので頭と首が猛烈に焼けるのであります。
ただ潮が満ちて来るまではいくらでも粘れて、タンクも背負わないからエアーの心配もいらないので、思う存分没頭出来るのであります。
タイミングが合えば是非一度、「魔の溜池」をリクエストしてみて下さい。

モルディブツアー
皆さん、お久しぶりです。
なかなかタイミングが合わず書き損じていました・・・・。
今月は当店OFF期間でしたので毎年恒例の海外ツアーへ出ていました。
2年続けてのモルディブツアーです。
リピーターもいらっしゃる事から昨年とは違うコースをチョイスし新企画も取り入れたツアーとなり天気にも恵まれ、興奮、感動が昨年以上のものとなりました。
モルディブといえばジンベイザメが大本命でメディアも多く取り上げますしゲストの期待も大きくツアーのメインなのですがそのジンベイスイムと肩を並べるゲスト人気が最近始めた「ナイトマンタ」です。
ナイトマンタはハワイで行われていたのは知っていましたが正直興味がなく、今回もあまり情報も無しで参加したのです。
夕刻、リーフ内に停船しサーチライトを水面に照らしてプランクトンを集めマンタをおびき出す、至ってシンプル。ハワイと同じ方法です。
サーチ後30分、1匹のマンタが早くも捕食にやってきました。水面スレスレをグルグル回り白いお腹が上を向くとライトが反射し眩しいくらいです。
30分後、ダイビングの準備が整いエントリーする直前までは居たのですが・・・・
10分、20分、全く姿を見せません。近くに泊まっている船も同じくマンタを呼ぶためライトを照らしているのでそっちに行っちゃったんじゃ!と待っていると暗闇からドーンと主役が登場。エントリー後30分経ってからもご対面です。
それからはマンタも「お待たせしました!」と水面5回宙返りやダイバースレスレを回り出す等サービス精神旺盛で皆々興奮して上がってきました。
ナイトマンタは想像以上にエキサイティングで斬新かつ神秘的。モルディブツアーの目玉が一つ増えました。
残念ながら私はムービーしか撮っていなかったのでゲストが撮られた写真を載せさせて頂きますが是非皆さんにも体験、体感して頂きたいスタイルです。
死と生
伊豆大島の台風被害で被災された皆様にご冥福をお祈り致します。
また同業者の方は水中捜索ならびにポイントエリアの復興に尽力を注いでいると聞きました、1日も早く復興、復旧出来る事を心よりお祈り申し上げます。
先月豪海ライターの八木さんと小笠原・ニューカレドニアの4人のメンバーで海のシェルパ展「AQUA-NOTE」を新宿にて開催させて頂きました。
ゲストの中には先日西表でお会いしていた方や20年ぶりに再会した後輩、また初めてお会いした方も写真談義で意気投合し昔から知り合いのような出会いも生まれ今回の写真展を通し一期一会の出会いの大切さと写真の持つ力を改めて体感することが出来ました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回は各テーマに沿った写真を選出しましたが、中でも「死と生」というテーマはガイドならではの写真が多く皆さんからも多くの感想を頂きました。
雑誌にしてもWEBにしても「死」という写真はなかなか表に出しにくいんですよね。綺麗とか、可愛いとは程遠い一般受けしない写真だし、ちょっとグロイ系がほとんどなので。
水中で水中動生物の「死」と遭遇する事は我々でも稀なので写真自体も少ないという事もあるからこそ新鮮だったかもしれないですね。
写真のトウアカクマノミは沖縄でも個体数が少ない魚で、藻場や砂地でイボハタゴイソギンチャクと共生しています。
この成魚は見かけなくなってから3日後にイソギンチャクの下に隠れるように埋まっているところを見つけました。全体的に腐敗は進んでいて半身はすでになくなっており骨だけが付いている状態で頭部から胸鰭付近までは形が残っています。
貝などが付着していたらもっと早く残骸になっていたかもしれません。
どのくらい見ていたか水深も浅いで時間を気にする事無く見ていたと記憶しています。
イソギンチャクに残された幼魚達。成魚とは他人とはいえ同居する成魚が居なくなれば寂しいのか?
いや、棲家の主になるチャンスと思う奴もいるはずである。また成魚にいじめられている幼魚達は嬉しいと思っているかもしれない。
でも・・・やっぱり寂しいのか?
妄想好きな小生は色んな事を考えながらシャッターをきりました。
幼魚が成魚の「死」と遭遇し何を思うか。弱肉強食の世界。皆さんも考えてみて下さい。
サクッと
近年内地の夏は沖縄より暑く朝になっても30℃を切らないらしい、、、。
来るゲストが揃って沖縄は避暑地だぁ。と言っているが、確かに夏の日差しはきつくても朝夕は涼しく日中は程よく風もあるから過ごしやすい。
まぁ、うちらは1日の大半は海の上でしかも殆ど裸だから比較対象外ってゆう事になるかもしれないけど…。
台風も1カ月来なかったから水温も30℃に到達し水中も猛暑だったはずでイソギンチャクやサンゴは白化が目立っていた。
台風12号も直撃コースだったんで台風対策もバッチリやったけど肩透かし。
結局水温は-1℃で上昇は回避出来たものの、水中猛暑は変わらずのままなのである。水温上昇すぎて台風が巨大になる前にサンゴ達に影響がない程度の大きさでサクッと来て水温2℃位下げて行く台風を大歓迎致しやす。
と……書いているさなか台風発生(*_*)
しかも直撃ぃぃぃ。
台風さんよ!一つお手柔らかにお願い致します。

タイドプールのサンゴ
夏は被写体が多いので困るのでカメラを持って来られる方に、今日はマクロが良いですか? ワイドが良いですか? と良く聞かれるが余程の場所でない限りどちらも楽しいのである。
特に夏日の日差しガンガンで1キロ先まで見えるような透明度抜群の時などは当然ワイド!となるのだが、外洋のガレ場などはエビカニのレアもんの宝箱なので船下で探して見つけちゃうと間が悪いので結局「どっちも良いんですよねぇ〜しいて言えば○○○かな〜」と逃げ腰になるのである。
7月の台風以降太陽は出っ放し!透明度も良くてどこ行ってもゲストは想い通りの写真が撮れなくったってニコニコ顔で上がってくる。
もちろんガイディングでそのダイビングの良し悪しは変わるけど、ザブン!とエントリーした瞬間に紺碧の透き通った海が目の前に見える解放感と爽快感は夏の沖縄の醍醐味!
さらに色付きの魚も多く水中もカラフルで幼魚も魚影も濃い!サンゴも元気モリモリ!!
なんで夏の西表島はワイド・マクロ2つカメラが必要です(笑)
まぁ最後には「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですよ!とことわざで逃げますけど(爆)
また夏の大潮の干潮もこの時期ならではの楽しみ。
特にタイドプールでは様々な動生物の行動が面白いのである。豪海ライターの屋久島ダイビングサービス「森と海」の原崎森さんもタイドプールに精通している一人だが、この手のフィッシュウオッチングは時間を忘れる程夢中になるが、西表島に在住していてもなかなかタイミングが合わないのである。
そんな中最近のタイドプールのお気に入りはサンゴ。
以前大学の研究プロジェクトで西表島クイラ川の渓流域〜河口のいたるとこにプラスチック板を沈めコケ、藻の付着を調べる仕事に携わらせて頂いたのだが、この最終的な目的は「コケから石油を作る」というバイオ燃料の研究の一環でその時に藻が酸素を作り出す難しい仕組みを聞いたのだが、油を作り出すなんて!と興味深々あったが外人の方もいてチョイチョイ英語の会話が続くとただでさえ難しい話に英語が混ざる事で私には暗号にしか聞こえないトークであまり理解出来ませんでした。それでもすごく楽しい時間でそれ以来興味を持ち始めたのであります。
サンゴの中には褐虫藻という藻を取り込んでいて光合成により栄養物と酸素を作り出すんですよ。パッと見て綺麗〜という珊瑚礁の見方だけでなく少し掘り下げて観察してみると意外な瞬間に出くわせるかもしれませんよ。
夏の到来
先月は当地区の最大行事「海神祭」が開催されました。
航海安全、大漁豊漁をニライカナイの海の神様へ祈願致します。またこの祭りが終わると梅雨明けとされていて夏本番を迎えるのですが祭りも終わってホッと一息着こうとしたら台風4号がやって来るし・・・・
今年はゆっくり休む暇も無くシーズン突入となりました。
例年よりも水温が高いので台風も早く来るのですが湾内では沢山の稚魚が産まれていて所狭しと群れています。そんな中このタコクラゲも夏の到来を感じる1つです。
タコの形態からその名が付けられたようですが、初夏の湾内、水深1M内に集まってきます。西表にはサカサクラゲやハブクラゲ、ミズクラゲ、オワンクラゲなど沢山生息していますが、個人的にビジュアルはこれが一番好きかな。
たまにはこんなクラゲにも目を向けてみては如何ですか!
と教えても今日のゲストは横でクラゲなど目もくれずマンジュウイシモチのベイビーに皆さんかぶりついて写真撮ってますけどね・・・。
上を向くのも悪くない・・・・モルディブ編
先月号の八木さんのお題「上を向くのも悪くない」を頂きました〜。
こうゆうパクリをするとすぐに「あっ焼肉で良いから〜」とメールが飛んできます(笑)
先月モルディブへ行った時の事。
ジンベイポイントでは至るところでジンベイスイムが行われています。
クルーズ船ではスタッフがジンベイを見つけるとピィーーーーーーーと笛が鳴りジンベイ!ジンベイ!と飯食ってようがトイレにいようがすぐさま3点セットを準備して飛び込むのです。
周りにはリゾートから来る船や他のクルーズ船も居るので多い時には50人程の人渦に巻かれますが、ジンベイを撮った後の水面には水着姿の外人スイマーが・・・・・。
うん、たまには上を向くのも悪くないっす。
この後は集中して写真どころではないことは言うまでもありません(笑)
謹賀新年
本年も皆さんに素晴らしい海と出会いがありますように・・・・。
今年を振り返って
皆さん如何お過ごしですか。
もう師走ですね、年々月日の早さを感じます。
この仕事は夏場のシーズンをがむしゃらに働き秋に近づくと台風で忙しくホッと一息着く頃には12月になっているので書きながら今年を振り返っています。
今年一番衝撃的だったのはやはり台風17号です。内地では大きなニュースにはなっていないでしょう。家屋倒壊といった被害も殆どなかったんですが水中はここ数年では一番被害が出た台風で島の西側に面している珊瑚の群生地は壊滅的になってしまいました。
特に衝撃的だったのはキロ単位で群生していた枝珊瑚は水深5m〜20mまで群生していた全てが折れ果て見るも無残な景観に言葉を失った程で生き残ったテーブル珊瑚とハマ珊瑚がポツンと寂しく残っていたのも印象的でした。
毎年大型の台風は1つや2つ直撃するので大体の水中予想は出来ているんですが、今回は無警戒だっただけにショックも大きいのです・・・。
元気なサンゴの時にもっと沢山写真撮っとけば良かったなぁ〜と反省。いつでも撮れる環境だとコンディションの時に撮ろうなんて余裕でいたのが甘かったですね。
皆さんは今年どんなダイビングシーンが心に残りましたか?。
大物との出逢い、生命誕生の瞬間、珍魚稀魚との遭遇、写真を見て振り返るのでは無く目を瞑ればそのシーンが出てくる脳裏に刻まれた場面に遭遇した方は勝ち組の年でしたね!
私は残念ながらまだないんです・・・・・。
今年最後の月に心に残る出会いで1年を締めくくりたいと願います。
お願いだから!!
今年も天気が安定せず8月は風が強い日が多く外海にもあまり行けませんでした。
透明度が回復しうねりも落ち着き、さぁ!!って気合入れなおすと「台風発生」メールがやってくるの繰り返しで台風は8月の定番とはいえちょっと困りもんです。
ただ水温が30度を超えることなく安定しているのも台風のおかげで今年はサンゴの白化現象が見られずどのポイントも西表島らしい生き生きした珊瑚の群生が健在です。
近年巨大化している台風、2年前には885hPaという猛烈な台風がフィリピンを襲いました。最大風速90M。数年前に八重山を襲った台風は920hPaで電柱は60本以上倒され民家の屋根はあちこちで飛び散り車や船も横転していた光景を鮮明に覚えています。
無事を願ったサンゴの群生も戦車が通った後かのようなに根元ごとごっそり消えていてリーフ上に存在する生き物すべてがもぎ取られたように、真っ白い岩礁になっていました。
あの絶望感は忘れないですね。
台風被害は自然災害ですが温暖化の関わりが大きいのは明白です。
お願いだから台風がこれ以上巨大化せず、綺麗な珊瑚礁が末代まで残って欲しいと願います。
季節限定
6月23日の海神祭が終わると同時に梅雨明けした沖縄ですが風が治まりません。
沖縄特有の季節風・カーチバイ(南風)は通年梅雨明け後10日程で治まりますが7月10日を過ぎても吹いており、若干西よりの風なので外洋にもあまり行けやい悶々とした日が続いています!!
前線が上がりきらず、気圧の谷が八重山周辺から離れないためですがわかっていても、えいっ・とこればかりは変えられないんで回復するのを待つばかりなのであります。
そんなパッとしない季節でもこの時期の限定「サガリ花」は今年も見事な花景色を見せてくれます。
年によって開花の時期や数は違い今年は例年に比べて開花が遅く7月中旬が見頃でした。
ピンクや白の花が房から落ちて水面を流れて行く様は何度見ても魅了されます。また甘くて柔い香りも独特的で鼻が敏感な方は花より先に臭いで花が咲いている事に気づきます。
今年も先月でサガリ花ツアーは終了致しましたが、民家の垣根にはまだ咲いているので西表にいらした際には是非ご覧になって頂きたいですね。

やっぱり西表島は!
皆さんこんにちは、西表島は梅雨入りさたにも関わらず、土砂降りぃ〜〜〜は一度も無く天気の良い日が続いています!!
水温も例年よりも高く27度と急に上がり魚もサンゴもびっくりした感じで昨年同様にサンゴの白化現象やホワイトシンドロームが心配です。
八重山はただでさえオニヒトデで悩まされているのにこれ以上サンゴの被害が拡大して欲しくないのですが、国内外で潜られてから西表のサンゴポイントで潜った方は口を揃えたように「サンゴ凄っ!!」と驚かれています。色んなとこでPRしてるつもりだけどまだまだ西表島=大物って感は抜けないのでしょうか。
またサンゴの回復力!これまた素晴らしい!台風や病気で崩れてしまったサンゴ達も最近は数年で元に近い群生の姿に蘇っています。
今シーズンから長期で東海大学とサンゴの調査をしていく予定なので仮説や想像であったサンゴネタが色んな分野の真相が解明出来るかもしれません。またこの場報告出来たらと思います!
サンゴの産卵シーズンも迎え西表島は昼夜問わずサンゴネタで盛り上がっていますよ〜〜〜
パラオ
先月はフィリピン・リロアンの旅行記でしたが、今回はパラオ編です。
パラオのサービスは勿論、豪海ライターであり十年来の友人である秋野率いるデイドリームPALAU!そして今回のツアーはその秋野が愛してやまない夢空間船「龍馬号」のクルーズなのであります。
まずは船!クルーズ船の中ではピカイチの贅沢船と言っても過言ではない。
客室やリラックスルーム、リビング、水周りにおいても快適空間とゲスト目線での使い勝手の良さが自宅感覚のフィーリングで船上にいることさえ忘れさせてくれる居心地感は自然体で旅を満喫できるのが嬉しい。
そして食事は日本人シェフということもあってか随所に和がさり気なく入ってくる。
大まかなメニュー構成はしているものの天候やゲストの雰囲気なども考慮してくれる臨機応変な対応と手腕に毎日の食事が待ち遠しいくらいであったが・・・・
PALAUに来るまでダイエットに成功した私がこのクルーズで2キロ増になったので皆さんも気を付けて下さい。
さて海はやっぱりPALAU!!さすがはデイドリーム!!という満喫と一言で表すには言葉が足らない、感動・興奮・発見すべてを凝縮し五感をフルに活用した慌ただしい5日間でした。
特に印象深いのはカンムリブダイの産卵!その数1000匹!?顔を真っ白にしたオスとメスの放精放卵迫力満点でした。そしてイレズミフエダイの大群!この時期ならではの名物!しかし潮も合わせないとなかなか見れないガイド泣かせな魚だけどこれまたかなりの大群に遭遇!!
そしてそして・・・・本当に見れるなんて半信半疑でいた生物。生きた化石「オウムガイ」との出会いは感動でした。
昔と変わらないパラオ・・・・いや進化しているとさえ感じるパラオに刺激を受けて西表島でもさらなる冒険と発見を探そう!!と奮起させられる旅でありました。
リロアン
2月初旬、豪海クラブライターであるフィリピン・リロアンのガルーダ 五十嵐さんの海へお邪魔しました。
フィリピンは何度か行っていますが、久しぶりでリロアンは初めてでしたので、空港からの陸路3時間も長い〜〜〜と思っていましたが、久しぶりに見るザ・アジアの活気あふれる街並み風景を見ながらとカーチェイス並のドライビングに興奮しながら到着になりました。
リゾートもセブ中心街にはない静かなゆっくりした時間を感じられる場所で参加メンバー皆さん気に入って頂けました。
さて海の方は丁度季節の変わり目という事もあり、風、波とも落ち着きない感じでしたが今回の目的であったジンベエ・フィーディングにも奇跡的に!?行く事が出来ました。
昨年からスタートしたこのジンベエツアーは、ルールがあるもののなかなか浸透せず大変だったようです。
さて私達の時は透明度はそこそこ、ダイバーは50名ぐらいでしょうか、それでも普段に比べれば少ないらしいです。ダイバー以上に凄いのがスノーケリングや船の上から三脚にカメラ乗せてジンベエ撮影する人達は上からジンベエがどこにいるか分かるので場所取りに殺気立つような慌ただしい感じでした。
ダイバーチームはエントリーして15分ぐらいで3匹約30分ぐらいはずーと見れました。
範囲が狭く見逃してもまたすぐ見れるので慌てず待っている方が効率良く見れて捕食中は手が届くほど近寄れます。
多少流れがあった事もありますが、ずーと泳ぎっぱなしなのと興奮で普通のダイビングよりかは疲れる感じありますが、満足度は言うまでもありません。
是非ビギナーでも楽しめるジンベエ・フィーディングに参加されて見て下さい!!!
謹賀新年

置物
今年も今月で終わってしまいますね〜。ホント月日の流れが早く〜感じます。
西表島の12月は季節風が吹きはじめ北よりの風が多くなり湾内でのダイビングがメインになるのでマクロLOVEダイバーが船下で動かず30分経っても場所どころか撮影フォームさえ変わっていないまさに置物ダイバーも増えきます。
ゲストも少ない時期ならではのどっしり1被写体一本勝負じゃないとなかなかこれ!ってお気に入りのヤツは撮れないですからね〜〜。
せっかく来たんだから色んなの撮りたい!ってのが心情ですが最近ゲストには沖縄だったらどこでも見れる普通種をお薦めしています。
綺麗なのに意外に撮ってないのが多いし(動き早く難しいのも結構いるけど)引っ込んだり、隠れても周りを探したら別の個体がすぐ見つかる。
また1本目に時間切れで撮り損ねても2本目のポイントにも居る事が多くリベンジも出来ますからね。
常連さんにはあえてクマノミ?どう!なんて薦めますがこれがまた難しい!!
可愛いイメージだかららしく構図変えて撮るけど意外にブサイクだったりするし江頭みたいにちょこまか動くし、背景のイソギンチャクも考えなきゃいけんしでどこにでもいるけどそこまで執着して撮ってない被写体なんですよね〜。
たまには如何でしょうか?1日1被写体で置物ダイバーになってみては!!
秋めいてきました
今年は直撃台風がないが逆に恐ろしい・・・・。
東や西へ抜けていくおかげでうねりはあるものの風速20M程度は台風慣れっこ島人にとって爽やかな微風?
いや〜まだ10月!!これからが本番かしら??
水温も下がりさすがに秋めいてきたのは所々に感じるます。陽射しも痛くないし、雲も夏とは違ってきている。
魚も特に幼魚が集まる保育所ゾーンからパタっと姿が無くなり体の成長や対敵から身を守る為に住み心地の良いエリアへ移動し始めるのもこの時期なのです。
あっそうそう、台風シーズン=流れ者も旬ですが只今港で人気なのが「ナンヨウツバメウオ」
落ち葉にまぎれて秋らしい雰囲気も出してくれるしこの魚らしくないフォルムが何とも愛らしい・・・・。世辞にも綺麗な魚とは言えないが何か憎めない奴!!
出航前に楽しめますよ〜
人騒がせ!
台風11号は何事も無く過ぎ去っていきました。
当初は910hPaでやってくると島では大事だと!!船やら家屋やら厳重に対策しなきゃと大忙しでしたが・・・・・・。
定期船も欠航無く、他のダイビング業者は潜りへ行ってるし!!
ホント人騒がせな奴でした。
おかげで水温は下がらず9月は白化現象が心配な月になりそうです。
旬
6月下旬から1ヶ月間サガリ花のシーズンであります。
サガリ花は夜に淡い白色や紅色の4弁花を咲かせ白い房状の雄蕊が柔らかくブラシ状に広がり辺り一面に甘い香りを漂わせています。
夜明けと共に垂れ下がっていた花が落ちるのですが川岸に咲くサガリ花は落ちた花が水面に漂い流れて行き川一面を覆い尽くす光景は幻想的!!
顔に似合わないですがゲストには「花のじゅうたん」ですね。と説明しています・・・・・。
川の中は無音、アカショウビンなど鳥の囀りと花に群がる蜂や蝶が羽ばたく音を聞きながらサガリ花の甘い香りと周囲は川の対岸とも竹林が連なる光景は五感を癒す贅沢な時間。
期間限定のサガリ花ウオッチングは朝5時半に出港する早起きツアーですが、西表島にいらしたら是非体験して頂きたい一時です。
海神祭
今月6月5日は沖縄の伝統行事「海神祭」が開催されます。
旧暦5月4日に安全航海・大漁祈願を願う海人の祭りで西表島では当地区の白浜地域だけが開催するのでGWが終わった直後から1日の半分は祭りの準備に追われています。
海神祭のメインであるハーリー競漕は漕ぎ手10名、船頭1名の11名でサバニと言われる木造船で競い合うレースで中でもメインレースの「公民館対抗ハーリー」は地域の代表が地域の名誉を掛けて戦う熱いレースなのです。
私もメンバーの一人として2週間前から体に鞭打って毎日のように1600Mを漕いでいます。夕方は体中がサロンパス臭くてたまりません!!
また職域レースでは当店のゲストがレースに参加!私は船頭として乗りますが昨年も即席チームだけに帰ってこれるか心配でしたが結果は9位。大健闘でした。
ダイビングで島を訪れる方はダイビングオンリーの方が多く観光をあまりしませんので沖縄の文化や伝統行事に触れる良い機会ではないでしょうか。来月号に祭の写真を載せたいとお思います。
さて夏の潮になり大潮の干潮では普段海に隠れている浅瀬も干潟として顔を出します。
そんな浅瀬のタイドプールはマクロ好きにはたまりません!ガレ場を捲ると甲殻類やウミウシなど普段あまりお目にかかれない奴らがウジャウジャ居てくれるので油断すると首の後ろが日焼けで大変な事になりますが今年はこのエリアを新たなマクロフィールドとして調査して夏には解禁出来るようにしたいと思っています。
とりあえず今回見っけたデカくて動かないフリソデエビ。
水深30センチにいるとは思ってもいなくて見つけた瞬間「わっぁ・・」でかい声出しちゃいました!ゲストは気づいてなくて良かったぁ・・・・・・・。

学んだ事
東北太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに被災された方々にお見舞いを申し上げます。
今回の東北太平洋沖地震のように警報が始まり30分内には高さ20Mという津波が押し寄せてきては津波対策などはほぼ機能しない状態であったと報道を見て知りました。
何を使えば、何を作れば防げるかでは根本的な改善にはならず災害は再び起こるような気がしてならないのです。
沖縄、八重山地方は日本でも台風のメッカであり慣れてはいるものの、年々巨大化するつれ非常設備や食糧備蓄は欠かせません。近年の衛星技術の進歩とコンピューターや情報システムの普及でかなり早い段階から進路や大きさを把握する事が出来る為、事前対策も可能になり人的災害は少なくなっているように感じますが、昨年890hPaの巨大台風が台湾を直撃し多くの人的被害に見舞われました。
地球温暖化が進み大気や海水温がさらに上昇すれば同等の台風も普通にやってくる事も予想され生物圏内の生態系の変化や海水面上昇による海岸線の侵食といった、気温上昇に伴う二次的な問題も出てくるのです。
災害対策と平行して抜本的な環境保全と個々の意識が必要になり世界規模での環境対策を今以上に実行して欲しいと切に願います。
私達ガイドは海と向き合い自然と共存している事で環境の変化は水中動生物以外からも肌身で感じる事が多いのですが、所詮は野生の感であって確信を持って証明出来る科学的根拠はありません。ただ気配を五感で感じれる事も天災を早くキャッチする重要なアンテナでありインフラが破壊した時にはその経験が頼りになる事、また自然と対話する事の重要さを改めて学んだような気がします。
被災地の方が1日も早く元の生活に戻れるように、笑顔が戻り元気になる事を願い、向日葵の写真を載せます。
ホソスジマンジュウイシモチ
日本では稀種になっていてお隣石垣島でも殆ど見ないどころか、西表島でも特有の環境ににしか存在しないのです。
汽水域エリアの魚なのですがマンジュウイシモチや他のテンジクダイなどが群れている場所ではまったく見た事がなく汽水域でも「えっこんなとこ?」と最初は目を疑ったエリアに住んでいるのですが、居たり居なかったりとまばらで居ても数匹程度。
近づけばサッと逃げ出す地味な配色だけど可愛さがあったのですが、昨年から養殖しているかのように数十匹の群生を形成しているので近づいても逃げない態度はふてぶてしくなってきたような気がするんです。
写真を撮るのに逃げないのは良いんだけど・・・・・なんか顔つきまで変わった感じ?
笑顔を求めてるわけじゃないけど撮影場所は時間によっては結構流れもあるし日陰で暗い時間の時もあるし水面近くにいるから体固定出来ないし写真撮るの結構辛いんだから顔つきくらいは何とかしてよ〜って感じです。
魚に表情なんて!と思ってる方!!ちゃんとあるんですからね。
浅瀬のダイビングで動かんで良い場所なら時間かけて見てあげて下さい。
今回は可愛いヤツをチョイスしてみました。

ガイドのつぶやき
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