ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

第60回

ホシモンガラの雄です。う〜ん、何度見ても見事な髭剃り後ですね〜?!

「剃り残しなし!!」って、言うコピーが聞こえてきそうな感じです。

彼を見ると、とんねるずのテレビ番組の「ホモ小田ホモ男」を思い出すのは、僕だけでしょうか・・・・・?!

う〜ん、何とも、味のある、個性豊かな奴なのでした!!

第59回

ゴマハギのおかしな行動

ゴマハギがおかしな行動をしていた!!

特定の二匹が体色を色濃くして、尾ビレ付け根辺りの後半身をぶっつけ合っているのです。周りにも何匹も同じような大きさのゴマハギがいるし、他のゴマハギの側にも行くのだけれど、特定の二匹だけでそれぞれが勝手に泳ぎながら、その行動を繰り返しているのです。

以前も見た事はあるが、一時間以上も続くこんな絡みは見た事がない!!

喧嘩なのか求愛なのか、色々と想像してみるが納得出来ない。求愛なら、回数は少なくても他のゴマハギも絡んでもいいと思うし、喧嘩なら歯を使った口でやりあいそうだし・・・・、解からない。

もしかしたら、これが彼等の喧嘩で、他の魚類にも見られる事だけど、この特定の二匹は個魚的に、とってもとっても仲が悪くてこんな行動をしているのかもしれない。

ゴマハギのおかしな行動

ともかく、また、解からない事が増えてしまった(泣)?!

でも、だから面白いのです。

第58回

新艇エスティバン・ユーゴー

私事ですが、2011年、春、新艇エスティバン・ユーゴーの就航です。

新艇エスティバン・ユーゴー

大変な時期での船出ですが、これからも、より良い海を魅せる事を日々想い、

スタッフ一同、精一杯、皆さんをガイドしていきます。

Pray for Japan

頑張れ日本!!

第57回

はじめに、東北関東大震災によって犠牲になられた方々とご遺族に、深くお悔やみ申し上げます。また、被害に遭われた皆様にも、心よりお見舞いを申し上げます。長い試練が続くかと思われますが、被災地の一日も早い復興を、心よりお祈り致しております。

3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」で日本各地に甚大な被害がもたらされました。そこで当ダイブ・エスティバンも微力ながら義援金という形で協力させて頂こうと思います。

つきましては皆様から頂いたダイビングフィーの一部を義援金として贈らせて頂きます。現在、募っておりますお客様からの募金と合わせて日本赤十字社に寄付させて頂く所存です。

被災された方々が、一日でも早く笑顔を取り戻して頂けるように願っております。

また、計画停電や原発の影響で心細く生活されている方も多いと思われます。

勇気と希望の光を信じて頑張って下さい。

希望の光

以前、トンバラポイントでのドリフトダイビングのエキジット前に、悠然と現れたザトウクジラの写真です!! 暖かな光に包まれたような彼の姿は、とても神々しく見えました。

友人の小笠原の南さんのブログで心に沁みるゲストさんのコメントにありました。

「今、私たちが生きている一日は、亡くなられた方々の生きたかった一日」

追伸
微力ながら、私個人としても久米島で撮影したザトウクジラの写真をパネルにして販売し、その売り上げの半額を寄付したい思います。

今回は写真は3点に絞らせて頂きましたが、もちろん、それ以外の写真でのリクエストがあれば作成致します。パネルサイズは420mm×510mm・画面サイズ:270mm×400mmとなります。料金は8,000円です。恐れ入りますが、送料はお客様負担となります。

ダイブ・エスティバンからのお知らせ

それぞれの写真のタイトルは「羽ばたけ」・「絆」・「希望の光」です。

メールにて予約承ります。宜しくお願い致します。

メールアドレス:estivant@mrh.biglobe.ne.jp

第56回

皆さん、こんにちは。久米島から川本です。

今回は、連日のザトウクジラの一日コースで忙しくて、写真だけのご報告です。

今期に出会えた素敵な母子クジラの親子です。

好奇心旺盛な子クジラが僕等の周りを泳ぎながらたくさん遊んでくれたり、母クジラにまとわりついてあまえたり、微笑ましい光景を見せてくれました!!

好奇心旺盛で、元気な子クジラ

第55回

二十数年前からハンマーヘッドシャークに憧れてました!

僕が久米島に来た当時はダイバーも少なく、冬に潜る事もあまりありませんでした。ボートも小さかったので、荒れる事が多い冬にはトンバラポイントに行く事がほとんどなかったので、ハンマーヘッドシャークが冬に出現する事すら知りませんでした。ちょうど、23年前の冬、トンバラポイントの南側の水深50m辺りから、水深30m辺りにいる僕の周りへ湧き出るように現れた70〜80匹ほどのハンマーヘッドシャークの群れのクネクネした泳ぎは、今も鮮明に憶えています。

ハンマーヘッドシャーク

もっと近づきたい!もっと、もっと!!その欲求をいつも抱えながら、彼等の出現を心待ちに潜っていました。「もしかしたら、ハンマーヘッドシャークの頭部の左右に突き出た部分はカーレースのFIの車体のウイングのように、スピードによって、角度が変わるのでは?」などと馬鹿な想像もしたりしてました。そのうち、「ハンマーヘッドシャークの上に馬乗りになり、頭部の撞木の部分を両手で押さえつけたい!!」・・・・などという腕白小僧のような夢を持つようになりました。・・・・馬鹿です。ただの馬鹿げた征服欲なのでしょうが、それほど、あの泳ぐ時の引き締まった筋肉に惚れ惚れしてた反動だろうという事は、今も理解できます。後ろからのアプローチで、まず、尾ビレを掴み、そのまま、手掴みで背ビレまで行って、最終的に馬乗りになると言う、何とも虐待的な無謀な計画を立て、試みようと何度もやってみましたが、さすがと言うか、もともと計画にあまりに無理があると言うか、ともかく尾ビレにあと30cmほどまで何度か近づけましたが、そこからが速いの凄いのって、尾ビレに触れる事すら出来ませでした。何ってたって鮫である!!身体の筋肉を思いっきり使って泳ぐその泳力は、すぐ真後ろにいた僕を「グワァーン」っと言う音と共に後退させるには充分すぎるものでした。

ハンマーヘッドシャーク

写真はその時のカットですが、120分の1秒のシャッタースピードなどものともしない尾ビレのブレる速い動きが解るでしょ!後日、交尾期の雌探し途中の雄のアカウミガメがハンマーに近づいて行った時、嫌がったハンマーヘッドシャークがアニメの宇宙戦艦ヤマトパートⅢのワープを彷彿させるようなもの凄いダッシュで逃げるのを見ました。その場面を一部始終を見た時には、諦めの悪い僕が心底、「こりゃ〜、無理だ!!」とほとほと思ったぐらい凄いダッシュでした。

今、まさに、そんなハンマーヘッドシャークのシーズンです!!

この号の続きの話をガイド会のHPの「世界の海ブログ」のコナーの2月1日のブログで書いてます。宜しかったら、ぜひ、見て下さい。

追伸
横田様、12月号の記事にご丁寧なコメントありがとうございました。

第54回

新年、明けましておめでとうございます。

今年も豪海倶楽部を見てくださいね。きっと、今年は、昨年以上に力を入れて原稿を書くと思いますから・・・・・、多分、僕と横田さんは?!(・・・詳細は、先月号を見て下さい)

ハンマーヘッドシャーク

水温も22度に落ち込み、これから本格的なザトウクジラやハンマーヘッドシーズンになります。

ハナゴイ
ハナダイ

しかし、透明度も良く、生物達も相変わらず、繁殖行動に励み華やいでおります。

大物ばかりに目を奪われずに、小さな生物達の営みにも、ぜひ、目を奪われて見て下さい。

ハナダイ

今年も生物達は華やいでます!!

追伸・やっぱり、今年も自分の事は高い高い棚の上のようです!!

第53回

先日、古い知り合いのゲストが1100本記念DIVEに夫妻で来てくださった。

その時に、共通の友人の我が豪海倶楽部の横田さんの話になった。

その時、ボロッと、言ってしまった(泣)・・・・。

「横田さん、駄目ですよ〜!豪海倶楽部を毎月写真一枚で済ましちゃ〜!って、よ〜く伝えといて下さい!!」・・・・。

年功序列のバリバリ九州男児社会で育った僕ですが、つい・・・・(泣)。

そして、本当に伝わってしまった(泣)。

・・・・・しかも、このコメントに対してのご丁寧なメールまで頂いた(泣)。

・・・・・横田さん、違うんです・・・・、雄輔さんが(・・・って、他人のせいかい(怒))?!

・・・・・つい、お酒の勢いもあって(お前は、こればっかりかい(怒)!!)

・・・・・自分の事は、高〜い高〜い棚に、ずーっと上げっぱなしの癖に・・・、つい・・・・(泣)。

この場を借りて・・・・、横田さん、海洋公園時代から、尊敬してました。本当です。

「強気のつっ君!!」って言う横田さんが付けて下さったありがたいネックネームもこの際だから勘弁しときます。

だから・・・、だから・・・、だから、どうか来年の久米島ツアーを宜しくお願い致します(笑)。

さて、こんな事を書きたかった訳ではありません。

・・・・どっかで聞いたなぁ〜、このフレーズ(笑)?!

彼等が帰って来ます!!

今年は、どんな表情をを見せてくれるのでしょうか?

そして、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?!

水上では、テールスラップやペダンクルスラップ、ヘッドスラップが繰り広げられ、雌の奪い合いの熱い熱いバトルのヒートランや連発ブリーチング!!

考えるだけで、出会いの瞬間が訪れるが待ち遠しくなります!!

早く、彼等に逢いたい・・・・。

では、最後に宣伝です。今日から予約受付中です。

2011年 WHALE WATCHING 船開催のご案内

毎度、お引立てありがとうございます。

大変お待たせしました。恒例の冬のクジラツアー(以下WW船)の2011年の開催期間が決定しましたので、お知らせ致します。万障練り合わせのうえ、ご検討下さい。沢山の方のご参加お待ちしております。

WW船 概要

開催日:2011年 2/14〜3/6(9:00頃出港〜16:00頃帰港)
料金:13,650円(税込)ランチ付(船上での昼食となります)

毎年、この島の周辺に100頭を越えるザトウクジラが繁殖の為に北から回遊してきます。

数いる鯨類の中でもユーモラスかつ美しいフォルムのこのクジラは、体長15m・体重30tもの巨体。それが水面という境界を越えて目の前で繰り広げる様々なパフォーマンスや多いときには10頭を超えるオスの繁殖権利を争うバトル(ヒートラン)、心温まる母子クジラの営み等、他に類を見ない巨大生物との対話で巻き起こる、この上ない感動と興奮を是非みなさまと共感できればと思います。

また回遊して来るのはザトウクジラですが、オキゴンドウやシワハイルカなども頻繁に遭遇するうえ、ハンマーヘッドシャークやカジキ、更にマンボウやジンベエザメ、マッコウクジラ、更に更にシャチ等の超トピックスがあることも!!

STAFF一同一丸となってご案内申し上げますので、どうぞこの年に一度の貴重な機会を体験しにいらしてみてください。

詳細は下記URLでどうぞ。

http://diveestivant.blog107.fc2.com/

第52回

この夏はこんなハイブリットがいました。

ヤンセンニシキベラとハコベラのハイブリットなのですが、尻ビレの黄色見が、今までのハイブリッット以上に濃くて、ヤマブキベラを思わせる何とも曖昧なヤツです。まあ、個体差なんだろうけど・・・?!

よ〜く、見つめて下さい。普通種の中にも、色々な発見がありますから。

詳しく知りたい方は、世界の海ブログ・最高の瞬間(放浪編)をご覧下さい。

まだまだ、強い陽射しの沖縄・久米島です。

透明度も良く、自然光で魚達が華やいでます。

第51回

皆さん、こんにちは!夏本番の久米島からです!

さて、ゲリラ雷雨のような、内地の梅雨を思わせるような雨も落ち着き、透明度も水温もいつも通りに戻りました!!海中でも、生物達の華やかな繁殖行動があちらこちらで見られます。

画像はクジャクベラの求愛時の婚姻色です。いつもとは違う華やかな色彩で雄が雌を誘います。

そして、本番中には、画像のように、雄どうしでの縄張り争いを繰り返しながら、盛り上がっていくのです・・・・、何故か、触発され興奮したオジサンの幼魚も混ざっているけど?!

では、また、来月に!!

第50回

気持ちのいい季節になって来ました!!海へ行きましょう!!

きっと、色んな出会いがあるはずだから!!

第49回

先日、久米島の沿岸(ナンハナリ)において、水深15m〜35mの海域に広がる大規模なサンゴ群集が確認され、県内外のニュース等で大きく取り上げられました。

その関連で、学術的な価値や今後の調査や保全のあり方について、地元関係者を集めて話し合いが行われました。その際に、久米島の別のエリアに生息するサンゴ群集の話も出ました。

上の画像がそのエリアの写真なのですが、この沖縄の離島では、何処にでもあるような何の変哲もない光景が、今後の調査対象にもなっているのです。

理由は1998年の世界的なサンゴの白化現象でこの辺り一帯のエリアが大打撃を受けた事によります。その後何故、この辺り一帯のエリアの中で、ある一部のエリアだけが、このようにサンゴの群集を形成するに至ったかという調査です。

島の南西部内湾を取り囲むようにして伸びるリーフの外側にこのエリアはあります。水深は見ての通り浅く、水深1mから8mほどの水域です。全長3kmほどのリーフには水路が3つあり、1つ目はフェリーなども通る港に向かう広い水路、そこからおよそ1.5kmほど離れたところにリーフ内に入れる狭い水路、そこから、およそ1kmほど離れたリーフ内に入れる3つ目の水路です。

港に通ずる一つ目の水路の側に川が流れ、そこから生活排水や雨が降ると赤土が流出してしまいます。距離的にも、やはり一つ目の水路が一番濁り、2つ目に続き、三つ目の水路と続くのですが、内湾だけの赤土流出度合いは、さほど差がないらしく、何故2つ目と3つ目の間に位置するこのエリアだけが、サンゴの群集を形成するに至ったかという事が、今は直接的には関係ないけれども、サンゴの繁殖率に対して、今後の何かの原因を探る上での参考となるのではないかと言う事なのです。

僕自身、少し違和感を感じた部分もあります。

【1】一つ目の水路は川が近い為に、赤土もよく流出し濁るが、2つ目と3つ目の間の外側(アウトリーフ)に位置するこのエリアには、2つの水路が沖に流れを作る為に、さほど赤土など流れる光景は見ない。

【2】内湾ならともかく、リーフの外側のこのエリアには、3つ目の水路側が張り出してるなどの地形状の特色だと思われるが、さほど赤土が流れてくる光景は見ない。

【3】内湾と言う特性の為に、白化現象後のサンゴの定着率は悪いが、赤土や生活排水の流出だけなら、もっと過酷なエリアで、もっと凄い繁殖エリアも過去にはあった。

そのような理由から、1998年以前も、このリーフではこのエリアがサンゴの繁殖率が良かった当時を知る僕からすると、別のエリアのサンゴの繁殖同様、現在のこのエリアのサンゴの繁殖率は当然と思えてしまうのです。でも、もしかすると、そんな調査の取り組み方も必要かもしれないと思えてくるのは、僕がこの島で見てきた20数年のサンゴの遍歴のせいなのかもしれません。泳ぐ為に、サンゴが邪魔で、バキバキ折っていた子供達。翌年には、また同じ状態に戻っていたサンゴ礁。何時から少しずつ歯車が狂ってきたのだろう?!

(関連する内容を6月1日の「ガイド会世界の海ブログ」に載せています。宜しければどうぞ。)

5月30日のサンゴの産卵の画像です。新しい命が、また、生まれました。

第48回

少しずつ水温も上がっていき、生物達は冬よりももっと華やぎだしました。

ゴールデンウィークは黒潮の恩恵を、たくさん受けているでしょう!!

第47回

春ですね!!気持ちの良い季節になってきました!!

さて、宣伝です。よろしく!!

ご予約は、まだまだ間に合います。当日でもオッケーかもしれません!!

第46回

先月、沖縄美ら海水族館のイルカの生息調査の一環としてある調査のお手伝いを依頼されました。

久米島周辺に点在するパヤオの中の一基に、レコダーを設置しイルカの鳴音を録音して、ある期間中に、実際どれだけのイルカがパヤオに来ているのか?どんな種類のイルカが多いのか?などなどを確認する為で、内蔵のハードディスクには、2週間分まで録音可能という事でした。

パヤオの応急修理や点検は、県が入れているパヤオ(名称ニライ)や久米島漁協が入れているパヤオで何度も依頼されているし、そういった研究には出来る限り協力したいし、今回は鯨類の調査を精力的に行われている水族館職員の友人に依頼されたという事もあり快く受けた次第です。もちろん、日頃潜れないパヤオに潜れる機会を逃したくないという本音もありましたが(笑)!!

ここで、パヤオの説明です。外洋の沖合いに設置された人工漁礁の事で、水深400m〜1000m以上の場所にあります。時に緩く、時に激しく、常に潮流を受ける為に、ロープには海草・貝類などの色々な生物が付着し、それらを目当てに小さいな生物達から大きな生物達まで集まる食物連鎖の拠点を形成しているのです。マグロ類のキハダやメバチやガジキなど、時にはクロマグロもその近辺で釣れたりするダイバーなら一度は潜ってみたいと思う凄い場所なのです。

今回の調査の最終目標は、漁業者が釣ったマグロなどの魚を釣り上げている途中にイルカに食べられてしまう「イルカ被害」を防ぐ為の手段を構築するものが狙いです。

現在、久米島漁協が設置したパヤオが東西南北に10数箇所ありますが、だいたい4マイル〜20マイル以上離れた距離にある為に、漁業者同士、無線で連絡を取り合い情報交換をしています。もし、情報がない状態で、6番パヤオに行ってみてイルカが沢山いて漁にならなければ、漁業者は違うパヤオに移動しなければなりません。燃料代も掛かるし、時間も掛かる、潮流も変わるし、チャンスも逃すかもしれないというロスを無くそうというプロジェクトなのです。

将来的には、イルカの鳴音判断でその存在の有無を確認し、その情報を出航前・もしくは航行中に、モバイル(携帯電話)で確認する事が出来れば余計な無駄が省けると言うものなのです。電波上の交信の理詰めは、ほぼ問題ないらしいのですが、問題はイルカの鳴き声による分類らしく、種別によってもそうなのですが、海域、深度によっても鳴音が変わり、それをはっきり分類するのが難しいそうです。

イルカが多いと言われている他のパヤオより距離の近い4番パヤオに器械を設置する為に出航しました。約40分後に到着しましたが、漁をしている船が多く、如何に久米島漁業共同組合の許可を取っているにしても漁の邪魔になるので待つことにしました。待っている間に6番パヤオにイルカがいるとの無線が入ったので、急遽、6番パヤオに向かう事になりました。

約一時間後の到着時にはイルカが確認出来ないし、マイクで音も拾えないので、、パヤオの周りを魚群探索器で探してみます。・・・・が、影は見えません。確認出来ないので、もし、いるならイルカが釣った魚に喰いついて来るかもしれないという理由で、試しにルアーで魚釣りです。掛かった魚を喰らいつきやすい様にゆっくりとあげていくと・・・・、そこには別のものが!!

「来たぞ〜!・・・・、あれっ?違う、サメだ〜(泣)!!」。なんと数匹のサメがそこに群がって、釣られた小さなメバチに喰らいついているではありませんか!!

不思議なもので、すぐ隣の竿に掛かっているメバチには目もくれずに、始めに喰らいついたメバチにだけサメや他の魚が群がります。弱った獲物の方が、狙い易く効率がいいからでしょうが、その場面はやっぱり凄いです!!

暫く様子を見ましたが、6番パヤオの近辺にはイルカはいないようなので、善後策を相談しているところ、5番パヤオにイルカがいるという無線が入ったので、急ぎ5番パヤオへ!!約一時間後、5番パヤオに到着し辺りを見回すと、シワハイルカが数頭、パヤオの周りを泳いでいます。調査員の目視できたイルカの鳴音を録音したいという理由で設置は当初の4番パヤオから5番パヤオに変更。ボートを固定させる為に、ボートをパヤオに近づけます。固定用のロープを持って、入ろうとした僕に、「待って!大きな影が見える!!」っと、調査員の方の声!!

何せ、めちゃくちゃ外洋のパヤオである。夜の漁業操業時には、でかいサメがウヨウヨ現れる事もある危険な外洋である。日中であろうと何が出て来ても不思議でないパヤオなのですから、その「待って」はまさに天の声、至極当然の事なのでした。船上から様子を見てみると、その影がジンベエザメである事がはっきりと解った僕は、「大丈夫!ジンベエですよ!!行きますよ!!」という言葉を残し、一人海中へ!!ディープブルーに包まれた僕の視界に、パヤオワールドが!

そこに、悠然と泳ぐ彼の姿が僕の視界の中に!!

このあと、いよいよ器械の設置となる訳ですが、このあとのお話は、「ガイド会」のHPの「世界の海ブログ」にてお伝えします。当店「ダイブ・エスティバン」のHPのトップページの下方に3つあるバーナーの内の「ガイド会」というバーナーからお探し下さい。月初めの一日が僕のブログの日なので、このまま、続けて見られますから!!では、宜しく!!

第45回

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
今年も豪海倶楽部を宜しくお願い致します。

昨年も球美の海で、想い出深い出会いがたくさんありました。

冬、ハンマーヘッドの群れから始まり、マンタの摂餌行動、イタチザメとの遭遇!

たくさんのザトウクジラ達との出合いや力強いパフォーマンス!

中でもダイビング中に急に潜行してきた突然の出現やスキンダインビング中の身体に触れそうな大接近には、今思い出しても興奮します。

春、黒潮が島周りに接近しだし、浅場に群れ始めるイソマグロなどの回遊魚達!

産卵の為に、絡み合いながら泳いでいく様子は、見ているだけで生命の強さを感じさせてくれました。

マンタ達も摂餌行動の合間に、体力のある強い雄選びの為に追いかけてくる雄を、長い時には2週間近くも逃げ回る無情な雌(?)たちの姿が見られます。

夏、ブログでも紹介しましたが、繁殖本番のハナダイ・ベラなどの魚類達の行動は、さながら舞踏会やショータイムのようでした。

秋、幼魚が溢れる中、水面ではマンタが現れ始め、あちらこちらで摂餌行動が見られ始め、空や海の透明度が増す季節へと!!

でも、まだまだ頻繁に産卵行動する生物達!夕暮れの中、ハナゴイの雄達がしきりに婚姻色を出してました!

海中にも一年を通じて四季があり、四季がある海ほど、その懐の深さを感じさせてくれ、更なる感動へ導いてくれます。

知らなかった新たな出来事に出逢う度に、海が好きになり、ガイドという仕事や大好きな球美(久米島)の海と出会えた事に感謝を憶えます。

今年も色んな出逢いの為に、海に出ます。皆さんにとって、素晴らしい出逢いの海でありますように!!

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