ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

光明

高水温の事に関しては先月ちょっと書きましたが、その影響がより顕著になってきました。

特に内湾のハマサンゴ類の白化がすすんでいる印象です。

西部太平洋の水温が全体的に高かったからのか、今年の夏の台風はグアムの北側で出来て、そのまま日本へ進んでいくコースが多かったように思います。

季節が秋になり日本近辺の気温も水温も下がってきたことで、台風や熱低の通り道は赤道方面に下がってきています。

最近の熱低はパラオの右上で出来て、そのまま真左に移動しながらフィリピンの方へ移動していくようなコースが増えてきました。

こういう状況は2014年にもあり、パラオにも大被害を与えた大型台風はこの年でした。

台風の直撃はパラオにとってダメージが大きいので避けたいことですが、海水が混ざり、一時的ではありますが水温が下がるという意味では価値はあるのでしょう。

パラオの水温に関しての光明となることを祈るばかりです。

光明

高い水温

いよいよ10月である。パラオが鎖国をしてから半年が経った。

この間に変ったことと言ったら、パラオ在住の日本人の数と、僕のお腹周りの肉の量くらいだろうか。前のは減って、後ろのは増えているという困った状況だ。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

今年は台風が少ないため海が混ざっていないのか、水温が少し高い。よく調べてみると、今年はラニーニャが発生してるようだ。

ラニーニャが発生すると西太平洋における赤道付近の海水温は上がる傾向にある。

その昔、パラオのサンゴが壊滅的なダメージを受けた1998年の高水温現象の時も実はこのラニーニャ現象に起因している。

サンゴというサンゴがことごとく死滅し、そのサンゴに藻が生えて、魚層が藻食のハギばかりになったのは昨日のことのように覚えている。

あの時は本当にパラオ終わったと思ったくらいダメージが酷かった。

98年のダメージは5年以上も残り、20年以上経っている今でも完全復活をしていないエリアもある。単純に心配だなと思う。

先日、パラオの有名なダイブサイトの一つ、ニュードロップオフに潜ってきた。

そこで久しぶりに色が抜け白化しているセンジュイソギンチャクを見つけた。水温が高いなって感じていたので「やっぱり」と思ってしまった。

生き物たちのほうが人間なんかよりもよほど敏感に感じているはずだ。どうも海の中に元気がない気がする。嫌な予感だ。

こんな時はクラゲのようにフワフワユラユラ成り行きに任せて、なんて呑気なことを言ってる場合じゃない。かもしれないですね。

クラゲ

激動の陸上、変わらぬ水中

世の中は激動の時代に突入しようとしているのでしょうか。

日本は総理が変わることになり、アメリカやパラオも11月に大統領選が行われます。

コロナの影響も負荷となり、世界は大きく変わっていきそうな気配を見せています。我々を取り巻く観光業の世界も打撃を受けていることは周知の事実です。

しかし、そんな大きな変化の兆しが見える陸上とは反対に、パラオの水の中はあまり変わっていません。

先日久しぶりにブルーコーナーに潜ってきました。ダイバーがパラオに来られなくなって6カ月になりますが、ここは変わらず魚が多い。6カ月くらいじゃサンゴも大して変わりません。

ブラックフィンバラクータの群れが小さいのは夏が来たからで、これは毎年の季節的変動の範囲内で、ギンガメアジもオオメカマスもふつうに沢山いました。

ドロップオフのエッジにアカモンガラがやけに多いのは、タテスジハタの幼魚同様、今年が当たり年なんでしょう。ナポレオンがなぜかずっと付きまとい、ちょっと寂しそうに見えたのが印象的でしたが、全体的に変わらず安定したブルーコーナーでした。

今は変わっていない水中にいると何だかとてもホッとします。

そう、海の中なんて6カ月くらいじゃなにも変わらない。陸上は時間が早すぎる。ゆっくりと今は時が来るのを待てばいいんだよ。

と、岩陰で動かないサラサハタが、今この時の過ごし方を教えてくれているようでした。

サラサハタ

ちょっとくらい。

ブルーコーナーでは、午後3時以降になるとドロップオフの棚上にクロヒラアジの群れが上がってきます。

決まって午後からで、夕方だとその群れの数は更に増えます。

おそらく夜の摂餌に向けて浅いところへ上がって来ているのだと思うんですが、日中の明るいときにはドロップオフのすごーい下のほうで活動します。普通のダイビングでは行けませんがきっと「ちょっと暗い」のがお好きな奴らなのでしょう。

WEBには最大70cmにもなる記録もあるようですが、ブルーコーナーに現れるのはせいぜい40cmくらいのサイズ。体側に7~8本の黒い横縞が入るので誰が見てもすぐに見分けられます。

あまり警戒心が強くないのでダイバーの近くを平気で通り、大きさもそこそこで群れだから迫力もあって、一応アジだから結構カッコ良かったりします。

でも、このクロヒラアジが棚上に上がってくるときは午後から夕方。遅くなればなるほど群れは大きくなる。

カッコよくていいじゃないと思うのですが、このクロヒラくん達はあまりゆっくり泳いてくれません。だから撮っているとシャッタースピードが追いつかずブレる写真を連発します。

ISOを上げればいいんですが、天の邪鬼な僕は無理にそのまま「流し撮り」をしてみます。たまに上手いこと行きます。でもこれって狙ってはいるけど確証はない「当てずっぽう」撮影です。(笑)

撮れれば嬉しいのですが、まあそう上手くいくものでもなく。もうちょっとくらいゆっくり泳いでくれてもいいじゃないか。と思うんです。

ちょっとくらいいいじゃないか、とちょっと暗いブルーコーナーでレギュ越しにブツクサ言うのでありました。

クロヒラアジの群れ

ヘレンの住民

本来なら今頃はヘレンにいるはずだった。

毎年恒例になっている龍馬クルーズでのHELENリーフ遠征が、今年は6月に行われる予定だった。

気の合ったお客さんたちと気ままにクルーズに行く予定だったのだが、ぜーんぶコロナってやつが悪い。コロナが悪くても誰かが悪いわけでもないから怒ることもできず仕方ないから一人でブツブツ言っている。

その本当なら行っているはずだったヘレンは、パラオの南600kmにあるハトホベイ州に属する南北30kmほどの大きさの環礁。

環礁の中には小さな砂島があり、現在はレンジャーが数名常駐しているのみで住民は鳥だけ。

多くはアジサシのようだが、太平洋を移動しながら途中のここヘレンにて繁殖を行うようだ。

僕らが訪れるのはだいたい毎年5月から6月なのだが、その時期多くの雛鳥と会うことができる。この写真も左下の砂浜辺りにいるのが雛鳥たちだ。

今年もここで沢山の雛鳥たちが育っていることだろう。鳥は1年で親となり営巣を行う。

来年その姿をヘレンで見られることを願ってやまない。

ヘレンリーフ

リサーチダイブ

毎日潜り放題という話しは先月も書きました。

驚いたことに今月もどうやら潜り放題のようです。まあ、それは自体はどうすることもできないので良いのですが、折角潜り放題なのでちょっと真面目に勉強を始めることにしました。

新しいポイントを見つけたり、知っている産卵シーンのタイミング精度を上げるための勉強です。僕らはそれを「リサーチ」と呼んでいますが、まあ調査ダイブの事です。

これが意外と面白くて奥が深い。そもそも分からないことを調べる訳ですからハズレが多いのも事実。1日中リサーチして何も見れなかったとか、なにも居なかったとか、そんなのはザラです。

ですが、こうじゃないか?って仮説を立て予測をし、そしてそれがその通りになった時の達成感を一度味わってしまうと、このリサーチってやつはナカナカ止められない中毒のようなものになります。

一日中潜って、水面休息時間はスノーケリングで探して、昼飯食べてる時もボートの上からはスタッフ全員で水面を見つめ続けて探す。帰りのボートではスタッフ皆、クタクタになって泥のように寝て帰ってくる。そんなにしても何も会えない日もある。

しかし、今日は違った。会えた。居た。嬉しい日になった。

これがあるからダイビングはやめられない。

早く見せたいな、って思います。そういうネタを明日からもまた探してきます。お楽しみに。

マンタ

バラフエダイの卵拡散

さて、世の中はダイビングに行っちゃだめ、海に行っちゃだめ、と自粛ムードがだんだんと息苦しくなってくるころでしょうか。

でも、皆さん大切なことなので、ご自身を守るため、そして大切な人を守るために、今は自粛が必要な時です。頑張りましょう。頑張ってください。

日本の皆さんが大変な思いをされているときに、僕らができることと言えば、せめて海の写真でもアップして、パラオの今の情報をお届けすることくらいです。

ご自宅でお過ごしになられている時間の、少しでも気休めになってくれればと思っています。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。いつも通りいきますよ。

さて、何がさて、なのかサッパリわからない書き出しでスタートした今月ですが、日本ではウイルスが拡散している最中、パラオではバラフエダイが卵を拡散していました。

今月はバラフエダイの産卵です。パラオのバラフエダイの産卵は有名でご存知の方も多いのではないでしょうか。

普段は大きな群れを作らず、基本単体で行動するバラフエダイですが、毎月満月前になると巨大な群れを作り産卵をします。特に大きな群れを作るのがペリリューとシャークシティーの2ポイント。

ペリリューは産卵のタイミングが朝とても早いので、僕らがコローからアプローチしやすいのはシャークシティーの群れ。それもシャークの産卵は日が出てからの時間帯なので、明るくてよく観察できる。ダイバーにも人気の産卵イベントです。

って、なんだか雑誌の紹介文章みたいになってしまいましたが、実際に写真を追って見てみましょう。

中層に固まってる群れ

まず、朝エントリーすると、群れは中層に固まってタイミングを計っています。流れを待っているのでしょう。

沖へ広がる群れ

流れが動き始めると、徐々に群れの形が変わってきます。沖へ沖へと群れが広がります。

産卵開始

そして、産卵開始。最初は少数なのが、徐々に皆が産卵を始め、最後は大産卵になっていきます。

あちこちで辺りが真っ白に

大産卵が始まるとあちこちで花火を打ち上げたように辺りが真っ白になります。この写真も左上側はもう真っ白で水面が見えません。

バラフエダイの大産卵

毎月毎月、同じタイミングに決まったところで産卵ができる魚たちの体内時計の正確さにはただただ驚くばかりです。

ではまた!

大変なことである。

大変なことである。何が大変か?なんてここに書くまでもないだろう。

パラオはイレズミフエダイのシーズンだと言うのに、ダイバーが居ない。これは大変なチャンスである。

今年は、イレズミが集まるペリリューにはおそらくボートなんてほとんど来ないと思うので、僕らだけスタッフ皆で潜りに行って、好き放題写真や動画を撮る計画をしている。

ここ何年も、イレズミの時期は他のガイドとの間合いに気を使い、自分のお客さんにも見せないといけない(当たり前だけど)中で、なっかなか自分で撮影するなんてチャンスは巡ってこなかった。

しかし、今年は違う。

誰に気兼ねすることなく思う存分、ファインダー越しにイレズミを覗いていられるのかと思うと、もう、今からワクワクが止まらない。

確かに、いま世界では大変な事態になっている。しかし、今僕らに与えられていることは、目の前の海を一生懸命潜ることだけだと思っている。

登山家が山に登る理由が「そこに山があるから」と答えるなら、僕らダイバーは「そこに海があるから潜る」で良いのではないだろうか。

そこに潜れる場所が、海があるから、明日もまた潜るのであった。

イレズミフエダイの群れ

一心不乱

毎年春から初夏にかけて龍馬の遠征ルートが増える。

僕の好きなルートが多いので乗務も多くしている。必然、朝一発目の早朝ダイビングもよく潜る。

パラオのジャーマンチャネルは秋から初春にかけてがマンタが良いシーズンとなる。特に大潮周りの上げ潮で早朝の時間は人も少ないので狙い目となり、ポイントとして選ばれることも多い。

潮が動き、プランクトンが大量に流れ込んで来るとジャーマンチャネル海域の魚たちは活性し、どの魚も皆必死で餌を取るシーンが見られるようになる。

そんな中、マンタは大きいしどうしても目立ってしまうのですが、今日の注目は違います。

ふと水底近くへ目線を落とすと、マダラタルミがプランクトンを食べる姿が見られます。

普段は流れの中をただ浮いてるように泳いでいるだけの目立たない存在。まるで何かを達観したかのような静かな魚なのですが、この時ばかりは生きるための貪欲な顔を見せます。

バクバクと一心不乱に捕食をするマダラタルミの不細工な顔に妙に心を惹かれてしまう早朝の僕でした。

捕食をするマダラタルミ

パラオの春の風物詩

パラオの春の風物詩であるイレズミフエダイの大産卵が今年もやってくる。

毎年3月から5月の新月前に巨大な群れを作る。

コロールからでも、クルーズでもアプローチできるが、早朝の産卵を見に行くにはやはりクルーズがおススメです。

龍馬なら快適にイレズミ見に行けますよー。と宣伝をしてしまった今月でした。

イレズミフエダイの群れ

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

2020年、この太陽に向かって泳いでいくマンタのように、明るいところへ向かって行きたいですね。

この一年がまた、皆さまにとって良い一年でありますように。

今年も安全で素晴らしいダイビングと、沢山の出会いがありますように。

マンタ

10月のパラオの言えばMND

10月に入った。

10月と言えば、毎年龍馬でMND、ミッドナイトダイブ(ブラックウォーターダイブ)のイベントを行う。

今年は10月20日から27日までの1週間。1週間ほとんど夜しか(一部日中も潜りますが)潜らない。

最近少しずつ世界でも広がりを見せてきている、この夜の浮遊系ダイビング。

面白いから、もっともっと、たくさんの人に楽しんでもらえるようになるといいなぁ。

ミッドナイトダイブ

編集後記を書く凄い人

DayDream 7のボートオペレーター

豪海倶楽部にはRYOさんという編集者がいる。編集後記を書いているその人がそう。

RYOさんはもう10年以上になるのかな? この豪海の編集をしてくれている。どんなことをしてくれるのかというと職名の通り、ズバリ、この豪海倶楽部の編集である。

僕ら執筆者がその時の気分というバラバラのフォーマットで好き勝手に書いて送ってくる原稿のフォントや書式を揃え、清書し、一緒に添付されている写真のリサイズをして掲載の準備をする。なんてのは序の口で、毎月末にはアクセス解析のレポートをくれ、「秋野さん、あなたのコーナーは今月何人のユーザーが見てきています。凄いですね。でも、隣のコーナーの○○さんには、これだけの人が見に来ています。もっと頑張れるのではないですか?」と文字になっていない数字のプレシャーを送ってくれる。(笑)

さらに凄いのは、毎月25日になると「原稿送ってください」というリマインドメールが届く。このメールには「送ってください」だけでなく、その後に「お願いします」と結ばれている。僕らがRYOさんに編集してもらっているのに、RYOさんからお願いされる。なぜか?それはおそらく、怒られたことはないが、僕を含む多くの執筆者が月末ギリギリで入稿しているのだろう。ギリギリで入稿された原稿を上記の要領で修正して掲載し、翌1日に何事もなかったかのように翌月号をリリースする。これって大変な作業なのだろうと簡単に想像できる。

それなら早く書けばいいのだが、RYOさんからの「原稿送れ」メールが来ないと闘志が湧かないというのも、困ったことに事実なのである。メールを見て「ああ、今月も月末かぁ」で1日、「なに書こっかなぁ」で2日、書き始めるけどうまく書けずに止めて1日、そのまま自信を無くして酒飲んで2日、であっという間に月末日である。で、慌てて書く。そんな毎月。

RYOさんはそんな僕らのペースに付き合い、合わせてくれる凄い人だ。これだけ面倒見の良い編集者は世界中探してもそうはいないでしょう。だから毎月休まず、できるだけ迷惑をかけずに原稿送りたいと思っています。(6か月も休んでて、毎月おもいっきり月末ギリギリに入稿するんだけど、懺悔の気持ちは一応ある)

RYOさんいつもありがとうございます。

と、RYOさんを持ち上げといて、海のことなんて一っつも書かないで今月は終わろうと思います。

今日のパラオは久しぶりの大雨でした。明日は晴れるそうです。パラオは暇です遊びに来てね。

それではまた来月。

夏でもマンタ

時が経つのは早いもので、すでに8月。

僕の原稿はなんと3月から止まってしまっていました。

なんてことだ。

隣の垣内のを見たら、なんとあいつは2月から書いてなかったことが発覚。

「あ、俺3月から書いてない!」「僕なんて2月から!」と、「何やってんだよ!」「何やってんですか!」と、見苦しい争いを一通り店のオフィスでした後、二人で並んでシコシコと原稿を書いている。

おそらく今月は垣内も掲載することでしょう。

心の弱い僕らはお互いを鼓舞し合わないと書けないので来月も「なんやってんだよ!」「なにやってんですか!」の〝鼓舞の儀式″を繰り返すことになると思うが、休載してご迷惑をおかけするよりも何倍もいいことなので、そうしようと思う。来月も覚悟しておけ垣内。

と、そんなことを書きたかったわけではありません。

2月に1月のことを書いて、今回はいきなり「夏真っ盛り」となってしまう僕の連載は、僕が5か月休載している間に地球が勝手に夏にしてしまったからで、僕のせいではありません。

しかしながら地球には地球の事情もあるようで、そんな事情は海の中にも起きています。

元来パラオは北半球、西太平洋にあり、この季節、直撃は少ないですが台風の影響を受けます。ですが、低気圧や台風が近くに来なければ、いわゆるイメージ通りの「いつものパラオ」の海が戻り、海の中も賑やかになります。

そんな夏真っ盛りのパラオでも、やはり人気なのはマンタ。

もう僕も相当見ていますが、あの大きさと優雅さは何度見ても「やっぱりスゴイなぁ」と飽きません。ステーションの岩でのクリーニングに集まるマンタも楽しいですが、やはり写真のような捕食のタイミングに出会えたらうれしいですね。

大潮前の日程がねらい目です。捕食が始まるとマンタたちは食事に夢中になり若干警戒心が緩みます。

このタイミングでそーっと友達顔をしながら寄っていくと、結構近くまで寄せてくれたりします。特にねらい目なのは夕方です。マンタたちの餌に対する執着が昼間のそれとは全然違うように思います。

繁殖のシーズンである11月に向けてこれからマンタたちにとってはいい季節になります。

お天気が良いことを祈りつつ、素敵な捕食マンタを見に行きましょう。

マンタ
イッセンタカサゴの群れ

1月のツノダシ

僕らのクルーズ船、龍馬号の2019年10月から2020年6月のスケジュールが発表になった。この季節に翌年のスケジュールをリリースするためには、前年の2月からスケジュールを作り始める。分かりやすく書くと、毎年2月になると2年先のスケジュールを作り始めるのだ。

ただスケジュールを作るだけなのだが、なかなかこれが手間のかかる仕事である。

龍馬はパラオの他のクルーズと違って、クルーズごとにテーマを設定している。あるクルーズはカンムリブダイの産卵を見に行くことをメインテーマとし、あるクルーズはペリリューのロウニンアジの大群を見に行くことを狙う。そういったクルーズごとの特色を出して好みのダイビングができるクルーズを選んでもらえるようになっている。これを年間60本以上あるクルーズすべてに設定をする。この作業が2月から始まるのである。

スケジュールに「これこれ見せます」と書くのは簡単だが、書くからには見せないとならない。その為に過去のデータを洗い直してカレンダーを作る。僕らはこれを“海のイベントカレンダー”と呼んでいる。

月ごとの横並びにカレンダーに、いつにどこでどの魚が何する、とハイライトで書き込んでいく。このカレンダーを元に1年間の予定が組まれていくのだが、言ってみたらこれはデイドリームの年間予定のキモ。当然ながら龍馬のクルーズスケジュールも、実はこの“海のイベントカレンダー”が出来上がるのを待つことから始まるのである。

しかしながら、このカレンダーがなかなか簡単には完成しない。

まず過去のデータをまとめた第一案を作り、それをガイドさんたちの前年のデータと照らし合わす。すると、ところどころにデータのズレが起きるのである。例えば「キツネブダイの産卵が12月のどこどこで行われるという元データに対して、昨年のスタッフの観察では2日ズレていた」といった具合である。2日ズレたらゲストにとっては大問題で、下手したらお見せすることが出来ずに帰国なんてことになってしまう可能性もある。

さあ、ここからが大変。なぜズレたのか?の検証が始まるのである。理由とデータをすり合わせながらこのカレンダーのブラッシュアップをしていくのだが、これが手間で面倒くさい作業である。しかし、これをやるからこそ毎年カレンダーの精度が上がっていくことを考えると文句も言えないのである。

そして出来てきた“海のイベントカレンダー”で狙う魚たちはかなり高い確立でその光景を僕らダイバーに見せてくれる。

写真のツノダシもその一つ。

12月から始まり、1月、2月までがシーズンだが一番群れが大きくなるのは1月。この集団は産卵前行動と考えられているが、その産卵のシーンを見た人は未だいない。僕らも毎年追いかけているのだが、もうしばらく解明には時間がかかりそうだ。

ツノダシたちの産卵生態の解明までの道のりはまだまだ遠いとしても、眼の前でツノダシたちが群れる光景は純粋に素晴らしく美しい。命がけで命を繋ぐためにそこに集まって行われるダンス。決死だがらこそ尚美しく見えるのだろうか。瞬きも忘れるように見ていると、生態だのカレンダーだの、そんな難しいことはどうでもよく思えてきてしまう1月の海であった。

ツノダシの群れ

新年のご挨拶

バラクーダ

大忙しである。

まあ大体年末年始なんてものは毎年大忙しなのだが、今年はさらにTVの取材なんてのも入っちゃって、もうどうにもこうにもならん。

「ああ忙しい、ああ忙しい」と目一杯忙しいアピールをしていたら、スタッフのサキさんが「あ〜、でも秋野さんは忙しいっていいながら、結構仕事は後回しにしていますよね〜(笑)」と正面からぶった切っていただけた正月から始まった。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

今年もがんばりますので、皆様、本年もよろしくお願いいたします。

マンタフィーバー

マンタ

10月からクルーズ船「龍馬 I」の新しいシーズンが始まっている。

3年ぶりに今季はクルーズディレクターとして乗務することになった。一旦出港してしまうと通信環境が遮断されてしまうので船はまさに洋上の孤島状態である。

なので今月は原稿の締切に間に合わず遅れて掲載となりましてすみません。という言い訳をするのに150文字も使っている大バカモノ。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

11月は毎年ジャーマンチャネルのマンタの景気が良くなる。なぜだかよく分からないが、11月はいいのである。遭遇率も個体数も他の月に比べると確率がグググッと上がる。うちのスタッフで最もマンタを勉強している祥子は「繁殖では?」と読んでいるそうだ。

エントリーするとほぼ100%の確率(と書くと出なかったときに怒られるから)に近い高確率で遭遇できている。

これも大体毎年のこと。季節外れの台風とか来て水面が荒れるとそのときはどうやら深いところに行ってしまうようなのだが、海況が戻ればまたいつものジャーマンチャネルに戻ってくれる。

この時期パラオはまだシーズンオフでダイバーも少なめで、海は空いていてマンタは沢山いて、もうやりたい放題(一定のルールはもちろん守ってのこと)で、とにかく11月はマンタのことを考えるなら最高の月なのだ。

マンタ

ヘレンリーフ 2018

ヘレンリーフ

今年もまた6月23日から1週間、パラオから南に550km南下するヘレンリーフへ行ってきた。

ヘレンは南北35km、幅15kmにもにもなる広大な環礁で、HELEN REEF(ヘレンリーフ)もしくはヘレン環礁が正式な名称となる。

以前、豪海にも書いたと思うが、この場所には滑走路が無く飛行機は降りられず、ヘリコプターでは遠すぎで航続距離が足らず、唯一の訪れる方法が船という場所である。僕もパラオでガイドを始めた頃から行ってみたい場所だったし、龍馬を就航した最大の理由でもあった。

なのでここは僕にとっても龍馬にとっても特別な場所なのである。年間で訪れるダイバーは30人もいない。たまにヨットが立ち寄る程度。とにかく人が来ない=「滅多に行けない場所」なのである。

毎年少しずつ、ルートだったり、スケジュールだったり、「なにか」手を加えながら変えていて、今年は南西諸島の“5島+1環礁”全ての場所に潜ることと、新たに手に入れた「海流図」を参考にそれぞれの場所を潜ることにしていた。

特にクルーズの名前にもなっているヘレン環礁は、龍馬を就航してからずっと環礁内を潜ることに重点を置いていたので、今年はその外側を潜ってみようと思っていた。そこで役に立ったのがこの海流図。6月のヘレンリーフ近辺は南赤道海流が当たっているようで南東からの流れとなる。当然ながら潮当たりのいい東側を潜ろうということになった。

ウメイロモドキ

今回潜った環礁外側の北東の張り出しを潜るのは実は2回目。ヘレンクルーズを開始して最初の年に潜ったというログがあるのだが、当時の僕がサボっていて何もデータを書いてない。何年も前のことなので覚えても無い。じゃあまあ潜ってみましょうと入ってみた。

エントリーしたら0.5ノット程度の流れがリーフに沿うように南から北に向かって流れていて透明度は50m。リーフの白と、真っ青な海の色とのコントラストが気持ちいい。

まずはカンムリブダイの群れがお出迎え、人を見たことがないから僕らが横を泳いでいてもフツーにしてる。続いてグレイリーフシャークとマダラトビエイがドロップオフ下に見える。さらに下には1.7mもあろうかという大型のハタ「タマカイ」が付かず離れず僕らのことを観察している。追うと逃げるが追わなきゃ逃げない。豪華じゃないですか。どうして今までここに潜っていなかったのかちょっと思う。

ここまでが序章。そこからが凄かった。

ツムブリ

ギンガメアジ1000尾ほどの群れがワーっと寄って来て僕らの周りを回り始めたら、続いてツムブリの2000尾以上もいるかと思うすごい群れが僕らを取り囲んでグルグル回りはじめた。ダイバーの泡に絡みつくように下から水面に向けて一気に泳ぎ上がり、さらに降りて来る。そして周りグルグル。これを繰り返しながら5分以上も回っていた。

目の前を通る1尾1尾と目が合う。僕らを興味深そうに見ている。ダイビングして僕らが水中を見に行っているはずなのに、逆に見られている。変な感じ。ギンガメとツムブリの同時攻勢にちょっとひるむがとにかくものすごい群れに囲まれてダイバー皆のテンションも一気に上がった。

楽しい時間は常にあっという間で、40分という時間はすぐに過ぎてしまった。エキジットした水面で皆が感動していたのは言うまでもない。

もちろん常にこういったシーンに出会えるわけではないのだろうが、またチャレンジしてみたいと思う。特に来年はもっともっと環礁の外側を潜ってみたい。クルーズが終わったばかりなのにもう来年のことを考えている自分が可笑しい。これからもずっと、何か新しいことに挑戦し続けたいし試していたい。ワクワクすることドキドキすること、それを冒険と言っていいのなら、これからも僕は冒険を続けたい。

カメラを構えるダイバー

ベラスコリーフ

ベラスコリーフの海図

ベラスコリーフに行ってきた。

パラオの最北端でカヤンゲル州領海内、英語だとVelasco reefと書く。

南北におよそ37km、東西に17kmほどあるリーフで南端にちょっとした環礁、ガルアンゲルがある。リーフの大きさはパラオ本島のバベルダオブよりも大きく、もし陸地だったら、パラオにしては大きな“いい島”になるのにと思う。

載っている海図も少なく、Google Earthで見ても1/3くらいしか出てこない。当然インターネットを調べてもほとんど何も出てこない。更に、ここの海中を知っているガイドもほとんどいないため、事前情報収集は意外にも、もっとずっと遠いパラオ南端ヘレンより苦労した。

ベラスコリーフの北端はコロールから直線距離でおよそ130㎞。ダイバー用の日帰りダイブトリップでは微妙に遠い距離のため、基本的にはない。

しかしクルーズ船ならアプローチできる。龍馬を駆って5月23日から26日まで行ってきた。

ツムブリの群れ

初日にノーザンリーフと呼ばれるカヤンゲル南にあるリーフを潜り、ここから徐々に北上しベラスコを潜っていく、カヤンゲルまでは海の色がパラオ独特のどっしりとした青だが、ベラスコは北赤道海流の影響を受けているので、水の色は水色。

水中景観はパラオというよりもマリアナの海に近いイメージが強い。サイパンやグアム、ロタといった島々のような水の色。とても新鮮だ。

印象としてはどのポイントも、まずツムブリが多い。

どこに入ってもツムブリの熱烈歓迎を受ける。2009年からパラオはサメを始めとする魚類の保護に乗り出していて、近年その結果が海の中に現れてきているように思う。魚が増えている気がする。

イソマグロ

全体的にしかまだ分からず、潜っているポイントも限られているのだが、一か所ピックアップするなら特に面白いポイントはベラスコチャネルという、ベラスコの西側に長さ5㎞以上ある太古の川の跡。ここの出口というか終わりの部分が非常に面白い。

全体的にフラットな地形のベラスコにおいて、ここは大きな水路跡が水中にあるため、おそらく魚たちの隠れ家となっているのだろう。グルクン類から始まり、ヤッコもチョウチョウウオも他のベラスコよりも多い。

カヤンゲル以北では珍しい光物の群れも、ここではオオメカマスやブラックフィンバラクーダが大きな群れを作っていて目の前を通っていく。

そしてそんな彼らの捕食者となるイソマグロやシルバーチップシャーク、グレーリーフがウヨウヨ泳ぐ。人を見たことがないから魚が逃げるどころか寄って来る。まあ天国なポイントなわけです。

シルバーチップシャーク

どうしてこんなところに潜りに行くのか?というと、単純に「人の知らないところを潜ってみたいから」シンプルにそれだけ。

ベラスコには島がない。だから風よけになる場所がない。北赤道海流が当たるから波が立つ。

なのでとにかく行くのが難しい場所で、龍馬なら行けるが非常に海況に左右される。僕も今回で北端まで来たのは2回目。

そう、ここもまた滅多に来れない場所。そんな場所にあるダイブサイトを一つずつ紐解くように潜っていくのは面白い。まさに冒険。

現代の世の中は何でもインターネットで調べられるし見られる時代。でもここは誰も知らないし分からない。ここに潜る僕らだけの海がここにある。

毎日感動

4月になった。

パラオは毎年2月から6月までの4ヶ月はトップシーズンと呼ばれ、それこそお祭りのような海中イベントが日々続く。

僕らガイドも連日海に出ては新たな発見や遭遇に感動をしているが、既に1万本を超えてもまだ初めて見るシーンというのに出会う。

それが海の凄さであり、懐の大きさであり、スケールの大きさだと思うが、いやはや、それにしても海ってやつは、終わりというのは無いのだなぁとまた今日も感動するのであった。

クマザサハナムロの群れ

自分の海

偉ばれた話ではないが、1月は1ヶ月の内1/3を日本で過ごすというガイドとしてあるまじき月だった。

もちろん仕事なのだが、ここまで海から離れると海のこと書こうとしてもなかなか簡単に出てくるものじゃない。

でも締切は迫ってくる。でも書けない。そんな葛藤のまままた一日、また一日と、過ぎて行き、結局パラオに帰って来てしまった。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

パラオに戻ってきて思うことは、やはりこの空気感がいい。

うまく言葉では言い表せないんだけどこの湿度と気温。これが最高に気持ちいい。力が湧くというか元気が出るというか、うん、いわゆるそんな感じ。

日本に居るときの自分も自分なのですが、パラオに戻ってくるともっとリアルに自分を感じる。ここは自分の場所なのだと実感する。

気温が高い、汗をかく、喉が乾く、だからビールが旨い、結局そこか!というツッコミもいただきそうだが、しかしそれって大事なことで、生きてるって実感ってそこじゃない?

大好きな海の近くに存在し見つめ続ける。日本人として、人として、男として、父親として、そしてガイドとして、自分はどうやってこれからもこの海と付き合っていくのか。

離れて分かる。やはり自分はこの海が好きで、これからも此処でやっていく。だからたまにはおセンチに海を眺めることも大事なのだと思う。

パラオの海

潜りはじめ

新年あけましておめでとうございます。

去年の抱負の通り、今年は年始から潜りまくりです。

2018年最初のパラオはコンディションもよく、海の中もテンションが上っています。

この一年、ずっとこんな海が見れますように。

ロウニンアジの群れ

台風の爪痕

台風21号と22号。この2つの台風はパラオにも大きく影響を及ぼした。

特にバリアリーフの南西側は風とうねりが直撃し自慢だったサンゴたちを根こそぎ払ってしまった。

ウーロン、ジャーマンなどのテーブルサンゴは見る影もない。ここ10年でようやく綺麗なサンゴが生え揃ったと思っていたのに非常に残念。立派になるのは時間がかかるが壊れるのは一瞬。

パラオはサンゴの成長が早いとは言われてはいますが、それなりに成るまでは、それでも5、6年はかかるだろうと思います。

非常に残念。しかしまた時間が解決してくれることを祈りながらまた今日も海に行きましょう。

写真はキレイだった頃のもの。

キレイだった頃のテーブルサンゴ

夏のカヤンゲル

先日、カヤンゲルに潜りに行ってきた。

僕がパラオに来てから20年が経つが、8月にカヤンゲルに来たのはおそらくこれが初めて。夏は貿易風が弱まり反対の南西の風が吹くことが多いため、外洋の外れにあるこの場所にはオイソレとは来ることは出来ないのだ。

しかし、今年は風の弱く(もちろん吹く日もありますが)海面のコンディションが良い日が多い。

大瀬崎でサービスを営んでいる先輩からの紹介のゲストから「カヤンゲルに行きたい」と言われたのは半年前ほど。夏の天気なんて読めないし、なにも確約出来ません。と言い続けて来た。

ゲスト到着の数日前から風が落ち着き始め、約束のその日、海況はベストに近い状態になった。神様に感謝をしながらボートを北へと走らせた。

途中、スコールはあったものの、島に着く頃には青空が回復し素晴らしい天気。

このゲストは9年前、写真でカヤンゲルの風景を見て一目惚れしたのだそうだ。しかしそれからはなかなかチャンスがなくパラオへ来れなかったのだそうだ。

ボートを降りてビーチへと上がる。「うわあ・・・本当に凄いな・・・」と言うゲストの言葉。

他に聞こえる音はアジサシの鳴き声、そして小さな波の音だけ。丁度 干潮の時間と重なり、長いビーチは更に長く青い海と空の中に白い帯を作っていた。自信をもって今日ここにご案内出来たことが本当に嬉しくなった。

「圧倒的な綺麗さでしょう?」と問いかけた僕に、「9年間ずっと来たかったんです。この場所に。」そのゲストが口にした言葉になんだかちょっとグッときた夏のカヤンゲルだった。

カヤンゲル

パラダイスより

皆さんこんにちは。

僕らは今、パラオから600km南に離れたところにあるヘレンリーフに来ています。

文明なんてものが全くない島。あるのは空と海と野生の鳥たち。

相変わらずここはパラダイスでした。

今日、撮ったばかりのほやほやの写真をヘレンから送ります。

ヘレンリーフ

真夜中の宇宙船

先週、龍馬に乗って連日ミッドナイトダイブをしてきました。

毎日夜10時に母船を出発して、戻ってくるのが朝の5時。それから片付けをして、ビールを一杯ってやっているとすっかり朝。それから寝て夕方起きるという生活をしていたら、すっかり時差ボケになってしまった。

今月はそのミッドナイトダイブで見た不思議な物体。

水中では中層に浮遊しているだけ。まるで昔の雑誌に載っていた宇宙船のようなイメージでした。写真を撮ってよーく見てみると下の方に泳ぐための繊毛(せんもう)があった。当たり前だけど生き物だった。

はたまた調べてみると、どうやらギボシムシの幼生とのこと。うーん…大人とは偉い違いだ。

ミッドナイトダイブでは面白い生き物との遭遇が沢山ある。また生物、魚が多いパラオという場所的な優位性が、またそれを面白くしてくれる。

何度潜っても飽きないものです。

ギボシムシの幼生

新年度です

日本では桜がどんどん咲いているようですが、この時期パラオでは春の風物詩であるイレズミフエダイが群れ始めてきました。

毎年春は3月から5月がシーズンとなりますが、今年は3月の群れがまあまあ大きめでした。こんな年は5月が小さめ。すなわち今年は群れのピークは今月に来るわけです。

毎年見ている群れなのですが、普段見れない魚なのと、これだけの群れを眼前に一望するとやっぱり感動してしまいます。パラオの海のポテンシャルの高さを改めて感じる一瞬です。

すでにパラオで20年、1万本以上潜らせてもらいましたが、それでもまだ感動しちゃう。

海ってすごいなぁ。

イレズミフエダイの群れ

新年の抱負

2016年は僕のガイド人生の中で、最も海に入らない年でした。ガイドがしたくてこの道を選んだのに、この結果は自分自身残念なものでした。

なので2017年は人生ワースト記録を塗り替えることのないよう、海に出たいと思っています。今年も沢山のお客様と一緒に潜り沢山の笑顔を作りたい。山盛り感動と出合いたい。もっと写真も撮りたいし上手になりたい。

したいやりたい事だらけですが、新たな年を迎え、密かな目標を立てるのでした。

そして豪海倶楽部の読者の皆さまも、2017年も素晴らしい海と出合えますよう祈念いたします。

本年もよろしくお願いいたします。

ホウセキキントキの群れ

楽園

本当に美しい風景に出合うと、人は言葉を失う。

「楽園」は今年もここにあった。

ヘレンリーフ

あるゲストが言っていた。

「沢山の魚が見たいならブルーコーナーに潜ればいい。私はヘレンに来たんだ」と。

そう。僕らは今年もヘレンにやってきた。

砂洲でできただけの小さな島は4人のレンジャーと渡り鳥たちの休息と繁殖の地になっている。少しずつ波に浸食され、削られた砂が反対側に溜まることを繰り返して、この10年で島全体が50mも東へ移動した。今もなお、毎年削られて少しずつ小さくなっている。あと何年ももたないであろう島。

海鳥たちはそんなことを知ってか知らずか、いつもと同じように子を育て次の世代へとつないでいく。彼らを見ていると、何かを問いかけられているようにも思えてくる。我々人間は次の世代に何をつなぐことができるのか。

この美しい場所が1日でも長くこの地球上に存在できるよう、今日できる何かをしよう。そんなことを真剣に考えてしまう。

「そんなにナチュラリストだったかな」

ふっと笑いながらも、そんな思いにさせてくれるこの場所に今年も感動していた。

ヘレンリーフ

いい季節がやってきた

今日は快晴。空と海が青い。夏の雨季に入る前、パラオは乾季で最高のコンディションとなる。ちょうど今がその辺り。今年はラニーニャの影響で台風がまだ一つも出来ていない。台風が来ないと海が混ざらず、それはそれで問題だけど、おそらくこの素晴らしい天気は6月末くらいまで続くハズ。

今年の前半は雨不足の水不足で国家非常事態宣言が出るほどパラオは水に困った。どの家も水道が出るのは朝と夕方2時間づつの計4時間。僕も家の水が出ないので適当に桶に溜めたりして凌いでいた。まあ体は海に入るし、夕方に水浴びるので何とかなる、とタカをくくっていた。

しかし水が出ないのはやはり不便なもので、少しずつ毎日の生活が水の出る時間中心になっていった。つまり、水の出る時間に基本生活をするのである。ご飯を作る、食べる、食器を洗う、は当たり前。同時に洗濯とシャワーと掃除など、水を使う可能性のあることはすべてその間に行わなくてはいけないから大変。2時間という時間はあっという間に過ぎて、次のチャンスは10時間後となる。やり切れればこれ以上ない達成感を感じることができるが、途中で水が止まったりするとそれはそれは気持ちが悪い不達成感に打ちのめされるのでした。

そんな大変な水不足だったので長期化するのかと思いきや、さすが飽きっぽいパラオ、5月に入ってから急激に雨が降り出した。その降水量は例年の3倍だったそうだ。あっと言う間にダムには水が溜まり宣言は解除された。それにしても今年はおかしな天気だったなぁ。

そんな天気のおかげで、ここ数日は風が弱く海況がとてもいい。風が弱いと水面に波がたたず鏡のようになる。いわゆるベタベタの状態ってやつだ。こういうときはPLフィルターをかけないと水面が光ってしまってテッカテカな写真になってしまう。フィルターを付けて水面を撮っていたら、ハシナガイルカのコロニー脇をボートが通過した。ボートの波遊びが好きなハシナガはすぐに寄ってきて我先にと舳先の波に乗ろうと遊ぶ。PL付けてたのに水面が光ってしまったのはご愛敬。ゲストと一緒にキャッキャ言いながら写真を撮った。

パラオにいい季節がやってきた。どうか夏までこのままで。

ハシナガイルカ

遠征シーズン到来

やっちゃった…。このGW前にして「ぎっくり腰」やっちゃった。

30代の時に軽症のものはやったことがあった経験はあるが、ここまで本格的なものは初めてだった。

あのね、若い人たちのために書いておくけど、ぎっくり腰ってね、本当に立てないんだよ。聞いてはいたんだけど、これほどまでの威力とは思っても見なかった。力抜けちゃうの、ヘロヘロと。

もうホント情けないんだけど、何も出来ない。手を上げても痛いから本も読めない。トイレに起きるのも、寝返りを打つのも大変。なので3日間なーんにもしないでゴロゴロしていました。

暇で死にそうだった。ゴロゴロしながら、このまま暇すぎて死んじゃったら僕の死因は「暇死」となるのだろうか?

暇死、ヒマシ、ひまし… 一体世界で何人の方がそんな死に方するのだろう。僕はそんなの嫌だなぁ、なんてこうやって文章に起こすこともくだらないようなことずっと考えていた。

折角ゆっくりとした時間が手に入ったんだから、もっと有意義なことを考えればいいのに、そういう時に限ってそうでないことばかり考えるのが人間というものなのだろうか?僕だけなのだろうか?

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

この季節になってくると、我らが「龍馬Ⅰ」は南西諸島に向かって針路を取る航海が多くなる。

パラオの南西諸島とは、ペリリュー島、アンガウル島の更に南西400kmのところにある島々。赤道反流、南赤道海流の影響をバンバン受けながら南下する外洋航海です。

4月にそのクルーズがあって行って来ました。今回のルートはソンソロール州のソンソロール島、メリル島、プルアナ島、の3島めぐり。

それぞれの島に特色があるのですが、今回はメリルが大当たりでした。

メリルは位置がちょっと中途半端なところにあって、一昨年までは外洋航海のルートではスルーされてきた島でした。ですが去年から潜るようになり、ちょっと面白いぞということで続けてリサーチをしています。

そして今回。出ましたよ。これが。

ジンベエザメとダイバー

最近は狙って見れる場所も多くあるようですが、パラオでは常に全くの偶然でしか会えません。ちなみに僕はパラオに19年居てまだ5回しか会ったことがありません。

偶然でも会えればやはり嬉しい。単純に嬉しい。

こんな写真を掲載すると、次回これ見れますか?って聞かれることになる。

聞かれても困るので載せなければいいのにとも思うが、でもしかしやっぱり、ダイバーとして嬉しいことは自慢したくなるので今月はこの写真で。

ジンベエザメ

続、絶好調

いやー、3月は忙しかった。

龍馬とコロールと2つの現場を行ったり来たりで、生活がコロコロ変わるわ、ベットが変わるから腰が痛いわ、そして風邪はひくわ、メールは溜まるわ、それを返信するのに徹夜はするわ、当然寝不足だわ、だから耳は抜けないわ、と大変な一ヶ月でした。

あと数日で平和な4月が来るかと思うと、なんて言うか一人で砂漠を歩いている時に、とにかくその先にあるオアシスまで頑張ろう!といった気分な訳です。

こういう状態をスタッフに説明したら、それは日本の皆さんの、おそらく長期休暇の前の感覚と近いものではないか?という話しでした。ふむふむ、なるほど。

しかし、僕はたった1ヶ月だが、日本の皆さんはそれこそ数ヶ月という忙しさの中を駆け抜けてお休みを取って、例えばパラオに潜りにいらしたりするわけで、その思いは僕のそれよりも数倍の濃度なのだろうと考えると、ゲストのお休みとダイビングを預からせてもらっているガイドとしては、なんだか今まで以上にプレッシャーを感じるよね。

とこれまたスタッフに話をしたら、「そうかもしれないですね。でも秋野さんの仕事は減らないですよ」と笑顔で言われた。○| ̄|_

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

先月、水温の話で下が27度で「寒い」と書いたら、知人たちから「27度は寒くないんだよー」ってお叱りをいただきました。(笑)

確かに今の日本の水温から比べればそうかもしれません。でもね、気温32度で水面28度、1.5mmのボレロと下は短パンで潜ってて、下に降りたら1度違う。これ、あなた、寒いよ!と反論したくなるのですが、世論には素直に従いましょう、ハイ。

まあ、スーツを着ればいいのですが、高水温になってから久しくスーツを着ない僕らは、もうスーツが窮屈に感じてしまう体になってしまいました。もちろん、どうしても寒い時や天気の悪い、マクロをやるときなどは積極的に着ますが、やはり晴れた日には気持ちよく軽装で潜りたいのです。

そして最近の水温はだいぶ安定してきまして、最近は水面も水底も28度。もちろん潮の早いときなどは深いところの冷水塊が上がってくることもありますが、まあ大体揃ってきました。極端な低水温は少なくなっていますが28度がデフォルトになると、おおよそ20年前のパラオの水温と同等。当時僕は5mmのワンピースでいつも潜っていたことを考えると、そろそろこの軽装も考えなくてはならないなー。

ちなみに、今月の写真はブルーコーナーの棚上先端近くのキッカサンゴ辺りの風景。

僕はここのごちゃごちゃっとした感じが好きでよくゲストを案内します。昼間なのに、アカマツカサが外に出てて背景が青で結構好きな環境です。次回ブルーコーナー潜る時には是非どうぞ。

ブルーコーナーの棚上先端近く

絶好調!

パラオでも冬になると日本と同じように風邪が流行る。

一応北半球だという事もあるのでシーズナリティーは日本と同じと考えれば、まあ当然といえば当然ではある。

そしてパラオは今ピークの忙しさ。スタッフ達も体調管理にはとても神経を使っている。みんな疲れているから一人体調を崩すと連鎖反応的にうつってしまうのだ。だからデイドリームでは風邪気味の人は強制的に出勤停止になったりもする。そのくらいこの時期、風邪には神経質になるし大敵なのである。

今日の僕はちょっと声かれ、すこし鼻もグズつく感じがした。朝店に来てすぐスタッフに「秋野さん、風邪ですか?」と聞かれて心配されてしまった。優しいな、嬉しいな、と思いながら「うん、ありがとう。薬も飲んでいるから皆には移らないと思う」と感謝を伝え、申しわけないという気持ちになる。しかし今日は休めない。なぜなら僕の飲んでいる薬は「酒豪伝説」だからであった。○| ̄|_

と、そんな事を書きたかった訳ではありません。

いよいよ3月である。冒頭にも書いたがパラオはピークである。今年は例年に比べて水温が低く外洋の水面で28度、水深20m付近で27度と「寒い」状態が続いている。ここ10年くらいしか知らない人はこの水温を異常と感じるかもしれないが、実はこの水温は僕は最初にパラオに来た20年前はこんなもんだった。98年のエルニーニョが発生して以来、水温が2度ほど上がり、ここ2、3年で1度下がり、そして今年、とうとうもう一度下がったわけだ。

僕はこの水温、どうも一過性の冷水塊が上がってきているだけのような気がしている。理由はいくつかあるのだがそれ全部説明を書いてくと豪海半年分くらいの原稿になってしまうので割愛するが、簡単に言えば海流と貿易風の関係と思う。

しかしこの水温、魚たちにとってはパラダイスのようで、近年まれに見るほど活性がいい。魚たち大喜びで酒池肉林状態である。グルクンとかも群れデカイし、バラクーダたちの光物も集まりがいい。水温が低いので下からニタリやハンマーがバンバン上がってくるし、マンタもウハウハ言っている。(かどうかはわからない)

まあちょっとペラペラと書き連ねてしまったが、とにかく、今冬パラオの水温は魚たちにとって「おいしい」水温になっているようです。

だから海の中も絶好調! 早く僕の体調も絶好調に戻さなければ!

バラクーダ

ご無沙汰しておりました

どうも!ご無沙汰しておりました。

ずいぶんと長いことお休みを頂いてしまいました。

昨年の誕生日には「明日死んじゃっても後悔しない生き方をする」とか抱負を語り、今年の年始には「決めたことはやり通す」とか目標を語ったくせに、全くもって完全不履行。

まさに騙ってばかりのボクです。 o| ̄|_

しかし「カタリの秋野」とかのレッテルは貼られたくないので、今年はちょっとちょっと書いていきたいと思っています。

しかしまあ、1年以上も休んでいたのにボクの席を除籍しないで取っておいてくれた雄輔さんをはじめ、豪海メンバーの皆様の心の広さに感謝します。また書かせてください。改めてよろしくお願いします。

さて、では本題行きましょうか。

その前に、いつものやらないといけないですね。

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。

クダリボウズギスの仲間の稚魚

今月の写真は、クダリボウズギスの仲間の稚魚です。

ウチが運営している龍馬クルーズでは年に数回、ミッドナイトダイブという深夜に潜る浮遊系を狙う遊びをしています。日本ではライトトラップ、ブラックナイトダイブなどとも呼ばれていますね。この写真もその時に撮ったもので、この手の連中がわさわさと出て来ます。

ヒョウ柄の長く大きな胸びれが特徴のフォトジェニックなヤツです。この悩ましいヒレをヒラヒラさせながら中層に浮いています。脅かさなければ動きはゆっくりなので撮影はそんなに難しくはないと思います。

ナイトなのに1時間以上も潜って、ずっとファインダー見ているから疲れるのに凄い楽しい。

ちなみにこれ、4月にもまたやります。興味ある人はホームページ見てください。

その後は今年の夏と秋にも開催する予定。雄輔さんどっちか来ないかなー。

ヘレンリーフ

6月7日から14日まで龍馬でヘレンリーフに行って来た。

ヘレンリーフはコロールからおよそ600km南西、北緯2度のところにあるパラオ共和国最南端の環礁である。途中ソンソロール島やプルアナ島を経由しながら南下していく。ヘレンは南北30km、東西15kmの大きさ、この北側に300mほどの小さな砂洲の島がある。現在は居住を目的とする住民はいないが、この海域を守るレンジャーが5名常駐している。

今から20年前、この島は50mほど西にあった。しかし昨今の気象変化のため風が変り、砂が移動して島の位置がずれてしまった。もともと砂洲の島なのでこうした気象変化の影響は簡単に受けてしまう。それによって元々あった井戸が今は海の上という状況だ。

この島は5人のレンジャーのほかに野鳥が住んでいる。主にカツオドリやアジサシの仲間が多いようだ。渡り鳥が営地を移動する途中、営巣のために立ち寄るのだそうだ。我々が訪れたときもものすごい数のアジサシが島で営巣を行っていた。

レンジャー以外、滅多に人が訪れることのない島。その島に足を踏み入れるとまず驚くのはその騒々しさ。この鳥たちの営巣を行う鳴き声がこの島を賑やかす。大洋の孤島でも寂しさを感じないのはおそらく彼ら野生のエネルギーを近くに見ることができるからだろう。

ゆっくりと砂浜を北に向かって歩いていく。鳥たちの営巣地は主に島の中心部から少し北にある。主にここが鳥たちの子育てのエリアとなる。卵を抱える鳥、ヒナをお腹の下に入れて守る母鳥。脅かさないように出来るだけ砂浜の波打ち際を歩く。ガーガーという鳥たちの鳴き声に歓迎、いやおそらく歓迎はされていないだろうが、その鳴き声の騒音のなかを粛々と進む。

島の北端に白いアジサシの群れが数千という羽を休めているのが見える。赤道直下に近い場所で、自分が置かれているこの非日常の風景に少し感動する。視線を上げると海は鏡のように静かになっていた。空と海の境目が分からなくなる。水平線の辺りに環礁のサーフゾーンがわずかに見える。現実と非現実を仕切っているボーダーラインに思えてくる。「楽園」とはおそらくこういう場所のことを言うのだろう。島の北端に着いたその時、数千のアジサシが一斉に飛び立った。

ヘレンリーフ

小学生・遠足クルーズ

3月30日に地域貢献活動の一環として、コロールのミューンズ小学校の生徒30名と先生・保護者10人を「龍馬Ⅰ」号に招待し、ナチュラルアーチまで3時間ほどの遠足クルーズを行いました。

小学生・遠足クルーズ

航海中、3Fのスカイビューデッキから全然降りてこない子供たちのまん丸になった感動の目。

ブリッジに入ってGPSプロッターの前で動かない男の子。

船長椅子で船長帽子をかぶって、嬉しそうに記念撮影をしていた女の子。

嬉しそうに記念撮影をしていた女の子

今まで見たこともない船の中や、普段と違う高さから見るロックアイランドに感動と興奮をしている生徒たちを見ていて、とても幸せな気持ちになりました。

ナチュラルアーチ前で得意気に記念撮影をしていた生徒たち。

突然、「クルーの人たちと一緒に写りたい」と言われ、急遽、生徒とクルーの全員写真を撮ることになったのは嬉しいハプニング。子供たちにヒーロー扱いをされていたクルーたちも嬉しそうでした。

生徒とクルーで記念撮影

今回で2回目となるこの招待遠足クルーズ。

前回は2012年にコロール小学校を招待しています。同じナチュラルアーチまでのルートでクルーズを行ったところ、参加した生徒のほとんどがナチュラルアーチを見たことがない子たちでした。

我々が普段当たり前のように見ているナチュラルアーチやロックアイランドですが、パラオに生まれてここで育っていても、それらを見たことがない子供が多いことに驚きました。

私立校に通う子供たちは、お家が比較的裕福な子が多く、ロックアイランドもナチュラルアーチも小さいうちから見ていると思いますが、公立校に通う子供たちはそうではないのが現実だと知りました。

我々にできることがある。子供たちに夢のあることをしたい。したことない体験をしてもらうお手伝いをしたい。

今回の招待した子供たちの中で、もしかすると将来一緒にデイドリームで仕事をする子が出てくるかもしれない。

そんなことを考えると、子供たちへの夢だけでなく、我々にとっても密かな夢であったりもします。

今後も不定期ではありますが、パラオにあるほかの公立校も順次、招待をしたいと思っています。

小学生・遠足クルーズ

久しぶりに豪海

久しぶりの豪海クラブ原稿を書いている。

調べてみたら、なんと、1年間もお休みをしてしまっていた。

それも、無断欠勤。
最悪である。

この数年、仕事に忙殺されてなかなか原稿が書けなかった。
仕事なんだから、しょうがないよねぇ…。

というのは、ただの言い訳。
最悪である。

と、そんなコトを書きたかったわけではありません。

12月からペリリューに入っています。

2008年にペリリューの店からコロールに戻ってから、およそ6年ぶりのペリリュー勤務となりました。初めの数週間はこの海に慣れなくて、かなり戸惑いましたが、最近は少しなれてきたかな、という実感があります。

ペリリューのこと、パラオのこと、これからまた少しずつ、豪海に寄せさせていただこうと思っています。

ロウニンアジ

久しぶりのここの海は、相変わらずロウニンアジたちがぐるぐる群れていました。

年末から年始にかけてはかなり歩留まりが悪かったんですが、1月に入ってからは比較的よい確率で当たっています。

このままシーズン終わりまで突っ走って行きたいものです。

ではまた!

ミッドナイトダイブストーリー3

ミッドナイトダイブ

10月5日から再度ミッドナイトダイブのクルーズを行った。

今回は前回よりも更に器材のパワーアップを図る。株式会社フィッシュアイより供給を受けライトトラップを5月の2倍に増やした。このライトを全部点けると水中は昼間のように明るくなった。

参加人数も増えているので、それだけ見つける目の数も、撮影される写真も膨大になり、データも増えた。当然、わけの分からない魚も沢山出てくるので観察のための水槽(もちろん観察後はリリースします)も用意され、更にアカデミックな趣が強くなってきた。

準備万端で夜9時、ポイントであるゲロンアウトサイドにエントリーをした。

潮を選んでエントリーしたので開始直後から稚魚たちがわらわらと出てくる。最初はライトの前でしばらく待ってみた。大きな黄色い胸鰭を広げてナミダテンジクの仲間と思われる稚魚が目の前に現れた。体の割に大きな黄色い胸鰭が特徴か。しばらく観察していると、泳ぐことをせずに、ただその鰭を開いたままでじっとしている。彼らのような小さな稚魚が泳いだところでたかが知れている。

よもすると潮流に流されてどこかに飛ばされてしまう。しかし、その流れを利用することが出来れば効率よく遠くまで移動することができる。それを知っている稚魚たちはその大きな胸鰭を広げ、まるで風を受ける帆のようにして流れに乗る。智恵だなぁと思う。

ナミダテンジクの仲間と思われる稚魚

次にライトから少し沖に出てライトの光の限界近くで張ってみる。ミッドナイトが始まって最初にここに僕は来ない。怖がりだから。(笑)でも、いくつかの稚魚を観察すると、もう楽しくなってきてしまってそんな怖さなんてどこかへ行ってしまう。そのアドレナリンによる怖さが麻痺してからライトから離れて行動を開始する。まあ実際離れたからといって怖いことは何もないのだが。

そしてそんな場所にはハギの仲間の稚魚がいた。

ハギにおけるこのステージはケリス期と呼ばれるそうで体は透明なのだが、この固体は成長が進んでいるようで体の後半には成魚と同じようなザラザラのハギ皮が現れ始めているのが分かる。泳ぎ方は成魚と違いどちらかというとブダイのように胸鰭で泳ぐ。成長過程で尾鰭泳法へと変わっていくのかも知れない。

ハギの仲間の稚魚

ふと視線をライトのほうに戻すとセミホウボウの稚魚がいた。

セミホウボウの成魚は水底にいるのでまさか稚魚は浮遊生活をしているとは思わなかった。さらにその体がユーモラス。一丁前にセミホウボウの形をしているのだが寸づまりな感じ。成魚の特徴で胸鰭は稚魚も健在。しかし成魚に比べ体に対して小さく短い。ずんぐりむっくりしたアンバランスさが逆に可愛らしい。これでもしっかり浮遊して流れに乗っていた。

セミホウボウの稚魚

まだまだ出てくる生き物たちはまた来月もつづくのであった。

つづく。

ミッドナイトダイブ ストーリー2

そして2012年5月、龍馬を使っての最初のミッドナイトダイブのクルーズを行った。

5日間の日程で毎日深夜に潜ることをメインの目的とするクルーズ。まあ実際には母船はポイント近くのブイに係船したままになるので、クルーズというよりもホテルシップとしての意味合いが強くなるんだが、これはミッドナイトという特殊なダイビングをするわけだから仕方ない。

日中はゲストの希望で2本程度の通常のファンダイブを行いながらウォーミングアップをする。この段階でカメラの調整やシャッターのフィーリングをそれぞれ皆が確認する。軽めの夕食を取って20時。いよいよミッドナイトの準備開始だ。母船内でセットアップされるライトの数々。トラップ用の大きいものから各ダイバー用の小さいものまで、全部合わせると30台を超える。これだけ見たらいったいこれから何をするのだろうと思ってしまうほどだ。準備もそうだけど、これだけライトがあると充電も半端ない。前準備と同じくらい後片付けも手間がかかる。しかしこれが重要なのだ。

出発前にホワイトボードでのブリーフィングを行って21時。テンダーボートでポイントに移る。最初にガイドが入ってライトトラップを仕掛ける。ゲストはこの間にエントリーの準備をするのだが、水面でゆらめく水中からのライトの明るい光におのずとテンションも上がる。最初に打合せしておいた5分の時間を待ってゲストたちが我先にとエントリーしていく。テンダーボートのほぼ真下がダイブサイトだから迷うことはない。皆それぞれが自分のカメラを確認して潜降していった。

ミッドナイトダイブ

つづく。

ミッドナイトダイブ ストーリー

2010年5月のある日、友人であり魚類生態学研究者の坂上治郎氏からこんな電話があった。

「ねえ秋野くん、面白いダイビングあるからやらない?」

そして1ヵ月後の夜、僕は今まで見たこともない魚たちとの遭遇に度肝を抜かれた。

その深夜に潜るダイビングの名前は「ミッドナイトダイブ」。2晩で10時間。その2晩はおよそいままで僕が体験したことのないダイビングで、狂ったように潜りっぱなしになってしまうほどボルテージが上がってしまった。

通常のナイトダイブは水中ライト片手に動き回って生物を探すスタイルだが、僕らが行ったダイビングは集魚灯のような特殊な水中ライトを使用したライトトラップに集まる魚を観察するこのスタイルに、次から次へと現れる見たこともない魚たち。目も心も時間も奪われた。<これは面白い!>久しぶりに本気でそう思うダイビングだった。

ただそのダイブサイトがコロールから遠くてナイトのポイントとしてのアクセスが悪いこと、パラオの海は船の夜間航行標識が無いためスピードボートでの移動が困難なこと、往復の移動+ダイブタイムで5時間かかってしまい、ナイトダイブのプログラムとしてはあまり適さないこと、などの理由でコロールからのアプローチでゲストと潜ることはほとんどなかった。

その代わりポイントアクセスの良いペリリューで何度か開催していたが、結局その程度であまりメジャーなダイビングとはならず、どちらかというと「ちょっとマイナーな、コアな人たちの遊び」的な感覚だった。

その頃から坂上ジローさんと「サイトの近くに寝泊りできるクルーズ船があったら最高なのにな」と話していた。そしてその数ヵ月後、僕らの元に龍馬Ⅰがやってきた。ミッドナイトダイブにとってはまさに「渡りに船」ということになった。「じゃあ、やろうか」「やろうやろう」そういう話になった。しかし、実際にそれが行われるようになるのにはその2年後だった。

ミッドナイトダイブ

つづく

夏真っ盛り。

ジャーマンチャネルのクマザサハナムロ

8月だ。今年も残すところ5ヶ月となり、いよいよ毎日のスピードの速さを実感せずにはいられない。

先日、うちのオーナーの下田と年々自分の回りの時間の進みが速くなっているように感じるという話しをして盛り上がったところ、その感覚時間のスピードが速くなっていくのは当たりまえのことなのだという。

面白そうなのでフンフン聞いていたら、こんな仮説を立てていた。

例えば1歳の子供の1年は、彼が現在まで生きてきた一生と同等の時間の長さだ。つまり、彼が感じる1年の時間的な感覚速度は自分がいままで生きてきた一生と1:1となる。

対して40歳の人間は今まで生きてきた40年に対する1年なので、感覚速度が40:1となる。歳を取るごとに分母が大きくなるわけで、それだけ毎年速度が速くなっていくように感じるのだと。僕らがそう感じるのは理屈にあった感覚速度なのだそうだ。

なんだか理由をつけられると納得するような気になってしまう。

ジャーマンチャネルのマンタ

そんな時間の過ぎていくスピードが早い今年も夏真っ盛り。特にパラオはこの夏に世界遺産に登録されたから益々観光のお客さんが増えている。

沢山のゲストに訪れてもらえるのは幸せなことなのだろう。陸上はそんな賑やかさを醸すなか、少しずつ夏の風が吹き始めてきた。夏の風は水面の波を立ててしまうが海の中は変わらずアクティブだ。

今月の1枚目の写真はそんなジャーマンチャネルのクマザサハナムロの写真。水面近くからちょっとだけ煽って、クマザサハナムロの群れが流れる瞬間を撮った。一瞬で流れ去る群れは何度見ても美しい。そして太陽の方を向いたらそこにマンタがいたので慌てて撮ったのが2枚目。太陽を背中に背負ってマンタが回転するシーンはなかなか素敵だった。

今年はいまのところ南西側のブルーコーナー方面にもぼちぼち行けているし、夏は減ると言われているジャーマンチャネルのマンタも今年はグルグル調子がいい。もしかすると、現れる時間の問題だけであって、時期やポイントの問題ではないのかも知れない。

そんな今年の夏。時間の流れは速くても仕方がないが、海の調子良さはこのままのペースでいってほしいなぁ。

パラオオウムガイ

いよいよシーズンに入って全体に賑やかな雰囲気になっているパラオです。ブルーコーナーなどメジャーなポイントは日中は各ショップからのダイビングボートで混雑することもしばしばです。僕は繁忙期でもあり、そしてまたクルーズに乗りっぱなしなので1週間のうち陸に戻るのは半日だけという「ほぼ船員さん」状態が続いています。なのでたまにこの豪海の原稿をすっ飛ばしてしまうこともありますが、どうかご容赦をいただきたいと思います。ごめんなさい。

さて、最近僕らがハマっているのがこのパラオオウムガイ。

通常水深300〜500mに住むと言われているこのオウムガイですが、夜間は水深100m前後に上がってくるのだとか。その水深に母船からトラップを下ろして一晩待ちます。翌朝引き上げてトラップから開放してあげ一緒にダイビングをしながら観察をします。捕獲率は月の出ている時よりも新月のほうが上がるようで、大体1回のトラップで3〜10匹程度が捕獲できます。横に泳ぐのはゆっくりなオウムガイですが、潜降のスピードはなかなかのもの。目を離すとあっという間に深みに降りていってしまいます。もちろん観察をした後はリリースして海に戻してあげます。硬いカラで守られているオウムガイたちが次々に深海へ戻る姿を見ていると思わず一緒に行ってしまいたくなる衝動を覚えます。

さて、そんなわけで、今日はこれからゲスト乗船。明朝出帆です。今回もまたパラオオウムガイたちに会えると思います。パラオに来ているダイバーの人たちでもこれを生で見ている人は意外に少ないだろうなー。それでは、また来月!

パラオオウムガイ

再出発

約2ヶ月ぶりに原稿を書いています。皆さんお久しぶりです。

10月1日に龍馬Ⅰが突風に煽られて砂浜に座礁をするというアクシデントがあり、プロペラを破損したためセブのドックに修理に行っていました。

およそ1ヵ月半の休業をし、その間ご予約をいただいていたゲストの皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけしました。

僕らは11月18日からクルーズを再開し、昨日までに2クルーズを終えることができました。

初日、2日目はゲメリスエリアに向かいブルーコーナーで魚の群れに囲まれ、ブルーホールで光のシャワーを浴びるようなダイビングをし、ジャーマンではマンタの群れの捕食を間近で見て、ビックドロップオフではドロップオフの壁をほとんど動かないマクロダイブを楽しみ、3日目はゲスト憧れのペリリューを潜り、日程後半はウーロンへ移動してカンムリブダイの産卵を狙うというルートでした。

天候にも恵まれ、また素敵なゲストに囲まれていい船旅をすることが出来ました。

今は次の12月3日の出港へ向けて準備を進めています。

この1ヵ月半はかなりキツかったけど、それでも頑張れたのは待ってくれているゲストがいてくれたからだと思います。

そして沢山の人たちの応援や励ましに、どれだけ助けられたか分かりません。

またこの事態で原稿を書くことが出来なかった僕に温かい励ましの言葉を掛けてくださった雄輔さん、そして、いろんな噂が出てくる中、沈黙をしながら応援をしてくれた仲間たち、本当に嬉しかったです。

ありがとう。

また僕は旅を続けたいと思います。

龍馬

海行きたいなぁ

9月です。赤道直下のパラオは暑い日々が続いています。オフィスからの港の風景は水面が太陽の光を受けてキラキラと反射してまぶしいほど。こんなに日オフィスに残っていなくてはならない自分が恨めしく思えてきます。

現在、所用でオフィスに残らなければならず、9月前半は海に行けなくなりそうなんです。

毎日PCに向かってあれこれ仕事をしていると、知らず知らずのうちに手が勝手に写真のファイルを開けて海の写真を眺めていました・・・。

ふと、見つけた写真がこの一枚。

これは前期にカヤンゲルへ行ったときに撮ったものです。ぼーっとこの写真をみていたらなんか癒されました。さて、もう少し頑張って、早く海に戻りましょう。

お仕事で疲れている方がいたら、一緒に癒されていただければこれ幸いです。

では、また来月!

カヤンゲル

冒険の旅へ

明日、約1ヶ月の特別計画のビキニクルーズを終え、龍馬Ⅰがパラオに戻ってくる。入港予定時刻は午前7時。入港管理局や税関の手配をして僕らは入港を待つばかり。ちょっと風が強いから予定よりも少し遅れた。船を待ちながら、ここ2ヶ月のことを思い出していた。

今年の6月からは船と共に日本の四日市に居た。定期ドックを行うため。龍馬Ⅰのような一般船舶は年に一度定期ドックを受けて、船体検査を受けないとならない。面倒だけどやらなければならない作業だ。僕らもドック中に現地に行って、自分たちでも船内の細かい修正や手直しをした。造船所に寝泊りしながらの作業期間は決して楽ではなかった。数日もすると、ドックの職人さんなのかガイドなのか、自分でもよく分からなくなった。まあ、忙しかったけど、充実してたかな。

こういう作業をしていると、ますます船に愛着も沸く。もう船が可愛くて可愛くて仕方なくなってくる。自分でも書いててアホだなと思う。でもアホみたいだけど本当にそういう気持ちになってしまうのだ。そう、以前、金澤機関長が言っていた言葉に「船は女性と一緒。一生懸命手をかけて、お金をかけてあげないと綺麗にならないし、ちゃんと動いてくれない」というのがあった。

あまりに上手い例えに思わず手を叩いてしまった。(笑)

そう、手間隙をかけてやらないとちゃんと動かない。綺麗にならない。じゃあ仕方が無い。ドックに入ってお化粧直しをして、綺麗になって・・・なんて変に納得。

そんな龍馬。8月13日からセカンドシーズンと銘打った通常クルーズが来年2012年5月までで37クルーズを行う。今シーズンはアンガウルよりも南にあるソンソロールへのクルーズが8本計画に入っている。新しいエリアへの挑戦する。

いままでもいろんな場所へ新しいことを求めながら潜ってきたが、アンガウル島から南は距離がありすぎて、どうしても行く事ができなかった。ずっと行ってみたかったけど、行けなかった。それが、今は出来るようになった。これって僕にとってはものすごいこと。また新しい冒険ができる。こうやって書いててもわくわくしてくる。さあ、しっかり明日から準備をして冒険の旅へ出発しよう。

龍馬、日本へ

5月13日 午前10時04分。
龍馬は定期ドックのため四日市へ向けて出港しました。

昨年10月から始まったこのクルーズ。最初の2ヶ月はクルーに本船に慣れてもらうためと、ゲストに見てもらうという意味で、クルーズ日程が短い自由乗下船クルーズを行い、そして12月から21本の定期クルーズを行いました。5日間の船上生活と2日間の陸上生活で、最初はリズムがつかめずになんだか変な感じがしていましたが、人間とは不思議なもので何本かクルーズをこなしていくうちに自然と頭も体も慣れていきました。

昨年までは大型ヨットでのクルーズを行っていましたが、龍馬はサイズも規模も違うので、最初は全てにたまげっぱなしでした。水を積み込んではその量に驚き、燃料を入れてはその量にまた驚く。食品も飲み物も、とにかく積み込む量が多いこと多いこと。さすがに初めて燃料の請求書を見た時には目が飛び出そうになりました。(笑)

立ち上げから今日まで、思えばいろんなことがありました。

例えば、風が強くてルートの変更を余儀なくされて急遽逃げ道的に考えたルートが意外に面白く、次のクルーズからはそのルートが別に天気が悪くなくても使うようになったりとか、ある時は生活用水のゲストの使用量が予想以上に多くて水が足りなくなりそうになって、急遽、水の確保に奔走したりとか、小さなトラブルも沢山ありました。でもなんだか出港する龍馬を見ていたらそういうのも全部「まあ、いっか」と思えるようになりました。大変だったけど、楽しかったなと。

そして本船は8月頭に戻ってきます。
次のシーズンはまたどんなクルーズが待っているのか、楽しみです。
龍馬よ、気をつけてドックから帰って来いよ。

春、新月の風物詩

こんにちは。月末をすっかり失念していまして今月は原稿が遅れてしまいました。すみません。

今、パラオは新月。(って、世界中みんな新月ですね)この時期のペリリューは定番のイレズミフエダイの季節。今回のクルーズでもいい群れが観察できました。

毎年繰り返される自然の営み。数万の群れが産卵を行う様は何度見ても感動します。来月も多少は群れるでしょうが、今年は今回がピークでしょうから、また来年この大群れに会える事を楽しみにしたいと思います。

僕らはまた明日出航です。それでは、また来月。

いつか一緒に

今回の震災でお亡くなりになられた方にお悔やみ申し上げると共に、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

未だ多くの方が大変不自由な生活を強いられていると伺っております。僕らもパラオ国内にて募金等、義援金集めなどできる範囲ですが本国への一助となれるよう活動しています。原発の不安等も残されたままですが、1日でも早く復興への道のり、そして被災された皆様の生活が元に戻るよう祈っております。

僕ら現地のガイドは海に潜ることしかできませんが、この場所でしっかりと自分たちの仕事をし続けようと思ってます。来たかったゲスト、来れなくなってしまったゲストが、また再びパラオを目指せるときまでこの場所に居続けること。それがプロとしての仕事だと思っています。

昨日、ゲストが言っていらっしゃいました。

「行くべきか止めるべきか悩んでいた。しかし自粛ムードは被災者にとって何の役にも立たない、傍観者の感情なんだろうと思うようになった。被害を受けなかった人は早く通常生活に戻って復興に貢献すべきだと思う」

それぞれの場所で、それぞれの人が、それぞれできる事を頑張っていくしかない。海外から見ていると、そういう感情の元、日本が「復興」という一つの目標へ向かっているように感じます。

どうか前を向いて頑張ってほしいと思います。外に居る僕らはそれしか言えませんが、でも心からそう思っています。

頑張れ、頑張れ、頑張れ、日本。

昨日イエローウォールに潜りました。

今年もカレンダー通り、イレズミフエダイは群れています。来年も再来年も、その先もずっとここに戻ってくるでしょう。

いつか、一緒に見に行きましょう。

イレズミフエダイ

夢を乗せて

可愛いゲストたち

先日、龍馬に可愛いゲストたちが乗船した。

朝8時半、コロール小学校の生徒30名が予定通りの時間でテンダーボートから乗り移ってきた。皆わくわくした顔をしている。パラオは車と同じくらいボートを使う国。しかし意外にも子供たちはボートには乗った経験はあっても、こういった一般船舶には乗ったことは少ない。そんな子供たちに龍馬乗船の経験をさせたいからと、この船を最初にパラオに持ってきたとき、是非にと希望していた社会貢献活動の一つでもある。「パラオの子供たちのためのクルーズ」は船主をはじめ、クルー皆の願いでもあった。

子供たちの乗船後、船内にて乗船のブリーフィングがはじまる。皆まじめな顔をしてクルーからの説明を聞いていた。一生懸命聞いていている子供たちの眼差しは真剣そのもの。ちょっと緊張しているのかな?とも思った。

しかし、そんな心配もつかの間。マラカル港から出帆して、30分も経つころには子供たちは笑顔でデッキを走り回っていた。天気は快晴、風は微風、という最高のコンディションの中、本船はゆっくりとロックアイランドの中へと進んでいく。目的地はパラオの景勝地の一つであるナチュラルアーチ。聞くところによると、子供たちの中にはここに来たことのない子もいたそうで、ちょっとした遠足にもなったようだ。

引率の先生も楽しそうで、「是非来年も開催してほしい」と嬉しいリクエストも貰えた。コースが折り返すころになると子供たちはブリッジで、船長に船長席へ座らせてもらいながら舵輪を回して喜んでいた。何人かの子供たちはしきりに「僕は将来キャプテンになる!」と言ってブリッジのクルーを沸かせていた。

およそ4時間のショートクルーズから戻るころ、子供たちは満面の笑顔を見て今日の催しが成功したことを確信した。最後の下船のときに言ってくれた、子供たちの「アリガトウゴザイマシタ」はきっとクルーの心に残ることに違いない。

そして、パラオの子供たちにすこしだけ、新しい夢を与えられたことを僕らは誇らしく、そして嬉しく思うのでした。

龍馬のデッキ

明けましておめでとうございます

2010年最後の朝焼け

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

これが2010年最後の朝焼けです。

2011年もきっと皆様にとって、すばらしい年となりますよう、南方より祈っています。

今年も素晴らしいダイビングを。

龍馬が届くまで 〜 四日市からパラオへ 〜

龍馬の外装工事が終わった8月の終わり日本事務所から電話が来た。「秋野さんも日本来て龍馬最初から見たほうがいいよ」一週間後、僕は日本へ飛んだ。どんな風に出来て行くのか?当然興味もあるし、実際にその現場に携わってみたいという思いはあった。しかし当初、僕はパラオで龍馬の受け入れをする担当だったので、予定外の呼び出しに少しばかり興奮しながらチケットの手配をした。

日本に入ったのは9月4日。ちょうどその日は龍馬が進水する日だ。内装は水面に浮かべて行なう予定だったので船内はまだ何も無く空っぽだが、外装工事は完了していた。外化粧が施された船体はまだ強い残暑9月の太陽を受けて真っ白に光っていて威厳すら感じさせる存在感があった。「これが龍馬かぁ」思わず唸ってしまった。

それから出港までの20日間はそれこそ怒涛の忙しさだった。船内工事が進んでいくのと同時進行で僕らは生活用品を買いそろえなければならない。工事よりも先に荷物が届いても運び込めないし、工事が終わってからでは遅すぎる、そのタイミングとバランスを取るのが大変だった。買い物だって桁違いの数と量。特に寝具とアメニティー関係は全て揃えるのに随分苦労した。他のスタッフはキッチン用品や船外用品などを揃えて、毎日のように100万、200万と買い物をするうちに段々金銭の感覚が麻痺していくような錯覚を覚えた。あれほど買い物はきっと僕の人生において、一番の出来事になるだろう。

内装工事も進む。造船所の人たちも一生懸命工事をしてくれるが、それでもやはり使う側の人間からみると違うと感じるところもある。一度作ったものを壊して再度作り変えてもらうというのも数度あった。申し訳ないと思いながらもそこは譲れないところでもあった。お世話になった鈴木造船の社長には随分と無理を言いました。「うーん」と言いながら全てやってくれた社長、感謝です。

パラオに向けての出港日は9月23日に決定していた。しかし、その前の18日にお世話になった人たちをお招きしての披露式典が行なわれる。つまり、17日までに全てを完了しなくてはならないわけだ。後半は内装工事と船用品の運び込みは昼夜兼行で行なわれた。クルーはそのためにホテルに帰るのが午前様になることも珍しくなかった。とにかく間に合わせなければならない、その思いしかなかった。

そんな苦労の甲斐あって、18日に披露式典は大成功だった。そして23日の出港の日。四日市のドックには造船所の人たちが沢山見送りに来てくれていた。造船所の人たちは寡黙な職人さんが多かったので、皆さんが来てくれたときにはなんだかとても嬉しかった。出港時間より30分遅れて朝8時30分、龍馬は桟橋を離れてゆっくりとパラオへ向けて出港して行った。僕は一足先にパラオに戻って今度は受入れの準備をしなくてはならない。本当は龍馬と一緒に回航してパラオへ行きたかったのだが、それは仕方ない。入港用の書類の束を持ちながら、少しの寂しさを胸に遠くなる龍馬を見送った。

それから10日後の10月2日、龍馬から衛星電話が入った。「あ、秋野?今PPRの前。これから入港するから」スタッフと一緒に国際港へ車を走らせた。沖からゆっくりと近づいてくる龍馬を見て、思わず目頭が熱くなるのを堪えられなかった。

天馬、龍馬

話は10年も前にさかのぼる。

当時、オーナーの下田が宮古島24ノースの渡真利さんところのヨット、Green Flash号を招いて冬の間だけの期間限定でパラオダイブクルーズをしていた。それがとても楽しかった。

その後そのヨットはTIDA againと船名を変えて、何年にも渡りパラオを訪れた。いつの頃からか、僕らの中では「いつかクルーズを」という思いというか、それが目標になっていた。

2008年くらいから少しずつ船を捜し始めていた。僕らの目的は船を所有することではない。お客さんと一緒に洋上で遊びながら生活できる空間が欲しかった。そしてそういうオペレーションをしたかった。だからそのための方法はどうでもよかった。

TIDA againのように毎年どこからか来てくれる形では年間スケジュールの自由度が少なかった。ならば自分たちでと考え、ヨットという実現可能な線で準備をしていた。そういう意味でもTIDA againはとてもよい経験を僕らに与えてくれた。TIDAはすばらしい船だったからなお更、僕らの夢は膨らんだ。そして、その時は来るのである。

話は突然。下田からの電話だった。

「あー、秋野? 船見つけたから」

最初は何のことだか分からず、「ああ、グアム用の新しいボートですか?」などと頓珍漢なことを僕は答えていた。

どうやらクルーズ用の船だということが分かって、そして船のサイズを聞いて再び驚いた。全長33m、全幅13mの大きさのカタマラン。僕らのターゲットしていたサイズは全長18mくらいまでのカタマランヨットだったので、最初そのサイズがあまりにも違うことに驚いた。

それからの1年間。あまりに違うサイズ、あまりに違う予算、あまりに違うスケールに圧倒され続ける日々だった。

「本当にこれが僕らでできるのか?」

そんなことを考えたときもあった。本当に多くの人たちの協力と好意をいただきながら、今その船は龍馬と銘をうけてパラオの海を走ることになった。

多くの人たちの夢を乗せて紺碧の海を走る龍馬。皆にとっての天馬となれることを願ってやまない。

新しい船

パラオに新しい船が来ます。

先月、僕はそのために、ほぼ1ヶ月日本にいました。

パラオ入港の予定は10月2日で、10月8日から運行の予定です。僕は毎日書類との格闘で、9月はほとんど海潜っていません。(涙)

なので今月は海の写真ではないのですが、ご勘弁ください。

11月号では、少し掘り下げて書けたらいいなと思っています。

茜色の海

日が沈んだ後に港へ帰るボートから水面を撮った。

空が紫色に変わる前の数分間、茜色を映した海はなんとも言えない雰囲気になる。ずっと見ていると色を波に乗せてまるで幾何学模様アートのようにも思えてくる。海に出ていてもこの色はなかなか見られる機会は少ない。なぜなら、この色は本当に暗くなる直前にしかならないから。空の色が赤くなる天気も必要で、コンディションとタイミングが大事。僕はこれほどいい条件にあったのは今までで一度しかなかった。

そして話は変わるが、デイドリームはこの秋から新しいクルーズを就航する。ここ数年はカタマランヨットであるTIDA again を使って冬季限定のクルーズをしていた。僕らの中でその発展形がこのクルーズとなる。オーナー下田の構想は実に10年。長かった。これでパラオの南西諸島まで行けるようになる。

いままで難しかった場所へリーチしやすくなるのはもちろんだけど、これからはいつも海の上に居られるようになることが嬉しい。

いつかまたこんな海の色を見られるだろうかと、自然と期待をしてしまうのであった。

7月は結局ほとんど海に行けなかった

7月は結局ほとんど海に行けなかった。1日から21日まで日本に帰国していたのもあるが、パラオに戻ってきてからも新しいプロジェクトの準備でバッタバッタしながらドッタバッタやっていたので気がつくと結局5日しか海に出ていないことに今、気がついた。もしかするとこんなに海に出る日が少ないのは今までに無いかもなぁ・・・なんて思いながらも、それを探ったり調べたりするのは面倒だからやらない僕なのであった。

と、そんなことを書きたかったわけではありません。

近年、でもないけどペリリューへ行ってたころの数年、僕はマクロレンズを持つことがほとんど無かった。考えてみるとずっとワイドばっかだった。それ以前はかなりの頻度でマクロレンズも持って海に行っていたのだけど、これもペリリューという海のせいなのだろうか。決してペリリューの海がマクロな奴らが居ない訳でも見れないわけでもないのだかが、ワイドで撮らなきゃand撮りたい群れが多かったのが事実だ。

あと、もう一つの理由がDXフォーマットと105mmというセットと僕の相性。フィルムの時はフルサイズに105mmだったんだけど、ニコンは当時1.5倍のDXフォーマットしかなかった。で、この105mmマクロと1.5倍のDXレンズのセットがなんとなく使いにくくていつの間にか使わなくなってしまった。60mmに入れ替えてみたりもしたんだけど、なんかやっぱりちょっと使いにくくて・・・。

でもね、最近とうとう、っていうかやっとフルサイズが僕のところにやってきて、久しぶりに水中で105mmを使ってみている。うひ、やっぱりこの距離感覚が僕に合っている。手ごろなところでイバラカンザシを一枚撮ってみた。最初は逆さまに撮っていたので気がつかなかったが、見ているうちにこのイバラカンザシがだんだん人の顔に見えてきた。

って、ここまで書いて、そういえば以前 似たようなことを西表の要が書いていたようなことを思い出した。が、もう書き換えている時間がないし、ここまで書いてあげた783文字が可哀想なのでこのままアップすることにするのでした。

ではまた来月。

夏前

パラオは夏前、乾期最後の天気が続いています。

今月は写真だけですみません。

次の時代を担う子達へ

この5月の2週末、合計4日間にわたってこっちの高校生をダイビングに招待した。これはパラオへの社会貢献活動の一つで、今回はパラオハイスクールの生徒を対象にして体験ダイビングを楽しみましょうというイベント。

数ヶ月前から企画書を作り、パラオハイスクールの事務局へ持ち込むところから始まった。事務局、教員、そして父兄説明を行い、イベントへのGOサインがでる。参加するのは高校生だから親権者の同意も必要。学校公認のイベントとするため踏まなければならないステップは多かった。担当のスターはかなりの回数を学校との往復をしていた。大変そうだったけど、でも楽しそうだったのが印象的だった。

そんな苦労もあって、受付は順調だった。最初の受け入れ枠は1日10人で、4日で40人。募集開始から2日間で全ての枠が埋まった。そのスピードに生徒たちのダイビングへの興味の高さを知った。実際4日間で参加できたのは20名程度だったが、この2週末は僕らにとっても熱い日々となった。

はてさて、なんでこんなことを僕らがしているのかというと、僕らがこの国に暮らして、ここで商売をして、なにかしらこの国にお返しをしなければならないと考えたから。何かパラオのために、パラオの人たちのためにしたい、と思ったから。

税金払ったり、寄付をしたり、既存のボランティアイベントに参加したり、やり方はいろいろとあると思う。もちろんそういう協力もしているけど、僕らは僕らの強みであるダイビングで何かしたかった。磯遊びや水泳は子供たちから皆やっているが、意外にも海の中を見たことがない子がほとんど。これだけダイビング天国に生まれても、この国にはこの海の中を知らない子が沢山いるのだ。

僕らは体験ダイビングというプログラムを通して、パラオの若い世代に自分の国の海の素晴らしさと、パラオの観光産業の大きな柱の一つであるダイビングを見てほしかった。もし彼らがここから何かを感じてくれて、そして将来のパラオのダイビングシーンを担う人材が出てきてくれたらこんなに嬉しいことはない。

ショップに戻ってきて解散前、いつの間にかデイドリームの車を全て洗車してくれていた。そんな彼らの気持ちが嬉しかった。「写真撮ろうよ!」と声をかけて記念撮影をする。少しシャイな、でも素敵な笑顔をみんな見せてくれた。

「また、いつか一緒に潜らせて!」

最後にそう言って握手をしてきた彼らの目に、パラオの将来が少しだけ見えた気がした。

真夜中のペリリュー

GWが終わって一息ついたらもう今期のペリリューステーションの営業もあとわずか。

お客様も少ない時期に入って最近は余裕が出てきたので真夜中にちょこちょこ潜っています。

ペリリューの南の港から一歩外に出るとそこはすぐ外洋真っ只中。

昼間は現れない深海性のハダカイワシやウキエソの仲間が夜になると水面下まで上がってくるのです。

これはウキエソの仲間。お腹の下にずらり並んでいるのは発光器です。真下から見ると夜間の空港滑走路みたいでかっこいいですよ。

ライトの周りをずらりと囲んだマツカサ達が光の輪から外れた稚魚や甲殻類を片っ端から食っていくのですがウキエソやハダカイワシの鱗は剥がれやすいので彼らが食われると鱗が飛び散ってきらきらしてキレイなんです。不謹慎極まりないんだけどやっぱキレイなので見入ってしまうんですよね・・・

そして各種稚魚幼魚たちも夜になると姿を現します。

この見慣れない魚はエキオドンと呼ばれるナマコカクレウオの仲間の幼魚。

長く伸びた背鰭のところどころにぼんぼりがついているのがおしゃれですね。

ちなみにこの背鰭とぼんぼりがないタイプもいます。

この魚はテンジクダイの仲間の稚魚です。

広げた腹ビレがまるで花火のようなので勝手に花火テンジクダイって呼んでますがボウズギスモドキ系の稚魚のようです。

昼間は全く姿を現さない彼らが主役になる夜のペリリューもまた今まで知らなかっただけでペリリューらしい海の表情なのでしょうね。来期のペリリューステーションでは正式なメニューとして登場する予定ですので興味のある方はぜひリクエストしてくださいね。

さて、私事で大変恐縮ですが5月のペリリューステーションのクローズを持ちまして一旦陸に上がりたいと思っております。パラオが恋しくてまたすぐ戻ってくることも十分にありえるのですがけじめをつけるためにもここで一旦筆(!?)を置かせて頂きます。

毎回毎回素人丸出しの稚拙な文章と写真にお付き合い下さいましてありがとうございました。

ペリリューステーション自体は秋野の指揮の元、来期も継続してまいりますので今度ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

癒しの水面

5月、パラオはGWさえ終わってしまえば静かな季節となる。ポイントも空いていて、ブルーコーナーなんか僕らだけなんてことも珍しくない。冬のピークとは比べ物にならないほど快適。そして海は乾期のラストスパートって感じにコンディションはGOODとなる。

パラオの各ショップがカヤンゲルなどへロングトリップをするのもこの時期ということからも、その加減が分かろうというものだ。

そんな5月のある日、水底からふと見上げると、水面がさざなみ一つ無いまっ平らになっていた。空や雲まで見えて、まるでここが水中ではないような錯覚すらするほど。ぼーっと水面を眺めていると、なんだか日常の面倒くさいことがどうでも良くなってくる。こんな日は本当にダイバーでよかったなぁと感じるのである。まさに癒しの水面だ。

ジンベエ

何でか知らないけど僕がペリリューに来てからの3年間、4月と5月のどちらかでジンベエを見ている。

別に僕に限ったことではなくて、秋野の時代も同じようにこの時期に出ているからたぶん理由があるのだろう。

真っ先に思いつくのはサンゴの卵を食べに来ているというもの。確かに4、5月はサンゴの産卵が一年のうちで最も激しいらしく、その点では辻褄が合うのだがペリリューよりもむしろコロールエリアの方がサンゴは多い。

と、いうわけでこれは×。

じゃあイレズミフエダイとかバラフエダイの産卵に合わせて集まってきて卵を食べているってのは?

と、考えたのですが、確かにジンベエが出ているのは満月前後や新月前後。彼らの産卵も同じような時期な訳でして、おまけに大西洋のある地域ではフエダイの産卵に合わせてジンベエが卵を食べにやってくると言う調査結果が出ていることからこの線は結構イケてるかも知れませんね。

でもね・・・

イレズミフエダイやバラフエダイが産卵しているのはペリリュー島の南端の潮が外洋に向けて払い出している場所であって一旦払い出した潮がその周辺に戻ってくることはありえないんです。

産卵したいるそばからジンベエがバクバク卵食べているのなら話は別ですが、そういうシチュエーションにはいまだかつて誰も遭遇していないので、この線もやっぱり薄いかな??

おまけにイレズミフエダイはともかくバラフエダイは毎月産卵しているから4、5月に出現が集中するというのも話が合わないんです・・・

あとはペリリューに多いオカガニの産卵に合わせているって線ですが、これは確か満月の頃のはず。今回は新月一日前に出ているから・・・

そんなことを考えながら潜っているうちが楽しいんでしょうね。

今回出てくれたジンベエはロウニンアジの群れを引き連れて神々しささえ漂っておりました。

5月も出てくれよ〜

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