八ック謎ナゾ生命体 豪海倶楽部  

陸のエビ・カニ(2)

親方の末娘、春ちゃんは小学校4年生。今年は「生き物係」という係りになったんだそうです。親に似たのか、虫だろうと爬虫類だろうと魚だろうと生き物なら何でも好きで、何でも捕まえて持って帰ってきてしまいます。しかし、困った事に少々…、いや、かなり飽きっぽい。途中で放ったらかしにしてしまうので、無残な死骸が山となります。それが今度は学校で飼育するんだというので、先生も大変だなあと案じておりました。

まず学校へ持ち込まれたのは、レグルスのお店で私が世話をさせられていたクサガメ。家族で上京した時にペットショップで買ってもらい、あっという間に飽きて店に託されてしまったカメちゃんです。その後、サソリモドキ、ハチジョウクワガタ、タイドプールの魚たちが次々と捕獲、学校の教室へと運び込まれたのでした。その捕獲活動に父親が加担していたのは言うまでもありません。今度は係りとして世話をするのが仕事になりましたので、飽きっぽい春ちゃんの元でも、生き物達は多少長生きできるようになったみたい。

先月紹介したムラサキオカヤドカリ。やはり、春ちゃんが学校へ連行してしまいました。何日か餌をあげなくても平気な生き物なので、今もまだ元気だそうです。

さて、ムラサキオカヤドカリよりも前に、エビ・カニ ガイドブックに載せよう!と張り切っていたオカガニ。久しぶりに探してみよう!!という話になりました。もちろん、探索&捕獲担当は例の親子。たまたま大潮の日が近かったのですが、以前と比べると驚くほど増えて、何匹も捕まえて大喜び。お店にも2匹持ってきてもらって、しばらくバケツの中で飼ってみました。

ちょうど、その間に「海の甲殻類」の峯水さんが遊びにいらしてまして。カクレイワガニかなあ、と同定してくださいました。ちょっと沖縄で見たのとは色が違うとか。

こいつら…、ちゃんと餌を入れておいてあげたのに、共食いしちゃうんですよ。オスとメスだから仲良くしてくれるかと思ったのに。仕方がないので、喰われそうになったメスは逃がしてあげて、写真はオスだけ。

春ちゃん情報では、学校へ連行したカニさん達も共食いを始めてしまったため、全部逃がしたそうです。生き物係りも楽じゃないんですねえ。

そう言えば「このカニ何だろう??」と思って写真を撮っておく場合には、甲羅が写るように後姿を撮っておかなくっちゃいけないんですって。同定依頼をするつもりだったら、こんな感じ。魚は横向き、カニは後ろ向きです!


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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